• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成20年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:須藤 秀忠 議員
質疑・質問日:11/10/2008
会派名:自由民主党県議団


○須藤委員
 7ページに土地収用等関連事業費ということで、「空港制限表面部について、明渡し期限までに立木等の伐採を行われなかったため、平成19年3月29日に、土木部に代執行を請求したところ、平成19年10月までに土地所有者が自主的に立木等を伐採し、土地収用手続はすべて完了した」、手段としての評価に、「平成16年11月より開始した土地収用手続きによって、未買収用地をすべて取得し、目標が達成された」と、こう書いてありますね。これですべて万々歳だというような、空港開港に何ら問題がないような表現でこういう決算報告をされていることに対して、当局として非常に無責任ではないかと、当局の姿勢を疑われると思うんですよね。こういうのを画竜点睛という言葉があるんですけど、目玉を入れなったために全然開港できないんですね。
 私は、昨年5月からことし5月まで企画空港委員会の委員長という重責を担ってきたんですけど、その委員長の私ばかりじゃなくて、当局は議会に何らの説明もしていないと。まことに議会軽視だと。全く遺憾としいうか腹立たしいといいますかこけにされたといいますかね――ちょっと言い方が悪いですけど――本当に残念でならないわけですね。この点については、本当に怒りをどこかに思い切ってぶつけたいような思いでありますけども……。
それはそれとして、そういう中でもって3月開港ということはだれもが信じていたんですね。そして、そのためにいろんな路線の就航だの便数の確保だの、もうあっちこっち鹿児島行ったり北海道へ行ったりいろんなところへ行って、また外国の中国まで行ったりしてポートセールスをやってきたんですけれども、よく平気で平然とやってきたもんだと今思っているんですね。
 そこで質問なんですけども、立ち木の撤去について絶対自信があったのか。自信もないのに平気でやってきたというのはとんでもない話ですし、立ち木が撤去できないかもしれない、だけどもこれを公表すると裁判へ影響があるという、どっちが大事かというような迷いが非常にあったと思うんですね。そこら辺の裁判への影響をどのように予測したのか。と同時に今度はもう公表されちゃった、わかっちゃった、そういう中で裁判はまだ継続している。公表されたことによって今度はどういうマイナスになるのか、どうなるのかということについてお伺いしたい。

 そして、今度はちょっと易しいほうの質問、14ページ。
 空港の建設地周辺の環境保全についてですけども、空港の反対論者のいろんな方々は、環境破壊があると、だからこういうことをやっちゃだめだという、非常に自然環境を大事にしようというのがあふれた方だと思うんですね。そういう環境破壊に対する懸念と、そのことを考えながらいろいろと対策を講じてきた。そして、それなりに時間もたっていますけども、ビオトープだとかいろんなことをやってきた中で、保全努力の成果、最初心配したのと現在とのギャップ、どんなふうな形になっているかということをお伺いしたいと思います。
 それからもう1つオオタカ、もうタカのほうが空港より大事なんて、それほどの大騒ぎできたわけですけども、オオタカの生息の状況は今どうなっているか、当局がいろいろと努力したことが報われているのか、オオタカはどこかへ行っちゃったのか、その辺をお伺いしたいとお思います。よろしくお願いします。

○石田地域共生室長
 立ち木の撤去について絶対の自信があったかというお尋ねでございますが、先ほどの繰り返しになりますが、やはり前半の段階では、地すべり工事ということで合意文書をいただいたという報告を受けたときも、地すべりということでいくのではないかと思いましたが、実際にそれが拒否された以降ですね、裁判の原告である方が地権者であるということで、まずそれが争点になった場合の裁判への影響ということを非常に考慮しながら協議に当たるということで、非常に神経を使う特殊な状況があったということでございまして、やはりそれは迷いといいますか、なかなか困難を伴う協議でございました。
 それから、結果として、ことしの9月11日の公判で国のほうがお認めになりまして、県としては当然そういう中で認めるという形になりましたけれども、やはり裁判ですので今後においてもなかなか難しい状況で推移するのではないかと思っておりますけれども、どのようになるかというような予測までは今の段階では立たないということが正直なところでございます。

○勝山整備室長
 空港周辺における環境保全対策について御説明申し上げます。
 我々の環境保全対策に対する環境を非常に重視されている方々からの評価といいますか、そういうようなお尋ねが1つあったと思います。
私どもとしては、いろいろな場面で申し上げているとおり、緑に包まれた空港ということで、大規模な地形改変を行いますので、それをもとのといいますか、緑あふれる環境に戻そうということが第一。それから正直言って、人の手が十分に入って、いわゆる健全な森というようなところが若干見られなくなってきたところもあります。
我々は空港本体それから周辺部として全体で約500ヘクタールぐらいの権利取得をしているわけですが、その部分の森林としての環境をできるだけ健全に保とうということで現在も努力しておりますので、建設工事に当たってのさまざまな環境保全対策、工事による保全対策というものも、今までもいろんな方策を立ててやってきておりますが、それらについては、いろいろな方から現場を見ていただいたりした上で、専門家だけでなくて一般の県民の方々からも、対策は一生懸命やってますねというような評価をいただいているものと考えております。
 時々知事も、開港の時期が何度か延期になりまして、そのたびに環境対策に当てる時間が延びたことは不幸中の幸いとおっしゃっていますけども、そういうこともあって評価はいただいているものと考えております。
 それから、2点目のオオタカ保護対策についてですが、これについても、空港周辺の約4,000ヘクタールの中で4つがいが永続的に営巣できるような環境を保持するということを専門家の方々から提言をいただいて、それに基づいていろいろな保護対策を実施してきました。オオタカが営巣できるような環境をつくり出すこと、それから工事においてオオタカが営巣できるような環境を侵さないというような配慮を今までずっとやってきたつもりです。
これまでもずっとオオタカの営巣が複数以上見られてきました。しかし、残念なことに19年だけは、いわゆる営巣をして卵を産んでというところまでは進んだんですが、残念ながら巣立ちといいまして、巣を離れてひとり立ちするような状況は見られませんでした。それまで18年までは必ず複数のヒナが巣立っておりましたけども、残念ながら19年はそんな状況でした。しかしながら、ことし20年においては、2カ所でヒナが最後の巣立ちまで2羽ずつ4羽が確認されておりますので、これはある一定の自然の揺らぎというふうに専門家はおっしゃってますけれども、波の中で、いたし方がないことだと思っていますが、特に悲観するような状況ではないというように専門家からの評価もいただいているところであります。以上でございます。

○須藤委員
 立ち木のことについて、裁判の影響があるからということに重みを置いて議会に発表しなかった。そして今回こうなっちゃったのは判断の間違いだと。少なくとも、裁判があろうがなかろうが、議会にはやっぱりオープンにしていかないとこういうことになってしまうという、1つのいい例かもしれませんね。
やっぱりこういうことは時間との争いもありますし、議会を味方につけるんだったら、議会を無視するようなことではなくてオープンにすれば、議会も一生懸命、一緒になって空港の開港に向けて努力して、そしてまた地権者への協力もいろんな形で得られるような手段がとれたんじゃないかと、私はこんなふうに思っておるんですけど、裁判に対する影響、予測について、予測できないと言えばそれまでかもしれないけど、予測できないのになぜ心配しちゃったのか言えないのかね。ここまで来ちゃったんだから、裁判もどうなるかということは非常に心配だろうけども、いずれにしても、こういう結果になっても裁判に勝つという信念でもってやっていかないと――それは裁判官が決めることですけどね――これからは議会としっかりと両輪で何でも相談していく、そして議会の知恵もかりていくという方法をとっていただきたいと思うんですけども、部長いかがでしょうか。

○岩ア空港部長
 このたび支障物件の存在、その他の事項につきまして御報告がおくれ皆様方に大変御心配、御迷惑をおかけしたことにつきまして、改めて謝罪をいたします。
私どもとしても、やはり空港は県民全体で応援をしていただきたい、そういう空港でありたいと思っておりますので、今後しっかりやらせていただきたいと思います。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp