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委員会会議録

質問文書

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平成28年11月スポーツ振興等特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:林 芳久仁 議員
質疑・質問日:11/25/2016
会派名:ふじのくに県民クラブ


○林委員
 いろいろありがとうございました。
 今、会長のお話をサッカーの歴史から伺って、しかし現実的にはサッカーだけじゃなくて、いろんなスポーツを盛り上げていくということで、県もスポーツ局ということで格上げして、かつてのスポーツ王国静岡をもう一度復活ということでやっているわけです。私ももちろんスポーツをやったわけですが、ちょっとお伺いしたいのは、スポーツ王国にするには、いろんな意味でどなたにも楽しんで参加してもらうと。そこから目覚めて、一生懸命競技をやると。まさにさっきの堀田先生と、綾部先生がいたんですけどね。あの方は幼児から教室をやって、楽しませて、それから引き出して強くしていくということで、そういう意味でやり方はいろいろあると思うんですけれども、問題はそれに携わる指導者ですかね。指導者の方がそういう面で計画的にきちっと幼児から育てていく中で、いずれは世界の役に立つとか、世界で活躍する選手にと。一気にはなかなかできないと思うんですが、そこにもちょっとありましたけれども、短期、中期、長期というか、そういう育て方でどうするかという部分が、まだまだ我々も漠然としちゃってるんですけども、その辺を特に静岡で当てはめた場合については、歴史から言って十分できる可能性はあると思うんですが、この辺の感想をお伺いしたいなと。

○田嶋幸三氏
 まず、藤枝から始まり、清水がその藤枝に追いつけ追い越せで、堀田先生、それから綾部先生が中心となり、小学校の校庭にサッカーゴールをいっぱい置き、なおかつそこに照明までつけるような形の情熱を持ち、そこでサッカーを始められた。それからがスタートだったわけですね。その次には、中学校や高校の先生たち。やはり学校スポーツが、我々日本におけるスポーツの発展に与えた影響というのは、物すごく大きなものがあったと思います。
 ところが御存じのように、今、中学校の先生はもうクラブ活動を見るどころではなくなってきてしまった。クラブ活動を見てたら、自分の私生活も何もないと。土日に出ても1,000円もらえるかどうかだとかですね。外部コーチを呼びたいって言っても、やっぱり学校スポーツのよかったところは、24時間とは言いませんが、家族のこともわかっているし、ほかの授業態度はどんなかというのまでわかっている、そういうトータルで教育できていた部分があった。ところが、今はクラブだと。もちろんクラブもこれからそうなっていく時代だと思います。でも、その時間だけやる。そういうふうなことで、やっぱりちょうど今、日本は過渡期にきているんじゃないかと。
 最近やっとスポーツ庁ができ、そのクラブ活動を見る人たちの環境を変えよう、もしくは、やりたくないのにやらされている人にしてみれば、ブラック企業みたいなものになっているわけですね、中学校のスポーツクラブを見るということが。自分の全然知らないスポーツを担当させられるという。それは逆に言うと、子供もかわいそうですよね、そういう人にもしも見てもらうとしたら。
 そういう意味では、林先生がおっしゃっているその学校教育、スポーツ少年団、そのほとんどがやっぱり学校のグランドを使ってやっていた。そういう中で育ってきた日本のスポーツが、今、クラブスポーツというところの過渡期に入っている。
 ところが、総合型スポーツクラブって、各市に1個でいいとかってなってるわけですよね、今。そんなので済むはずがないわけです。静岡市で言えば、今はもう合併して、これだけ大きくなって、総合型スポーツクラブが幾つあっても足りないぐらいだと思っています。そういう意味では、そこをどうふやしていくかという、まず普及の部分があるでしょう。強い子たちを育てるには、まずベースとしてやっぱり楽しくやることをやってきた子たちが、種目によっては何歳から専門的なことをやり始めなければいけないかということで、ある程度集中してやるような学校、もう既に、例えば野球は静岡高校とか、サッカーは藤枝東とか、清水東とかというのはあるんだとは思うんですけれども、そこで指導者も含めて、本当にちゃんとやっていくということは必要だと思います。
 ただ、もう今それだけではできない。水泳なんかは既にクラブ中心になっているわけですよね。そういうこととあわせて、ちょうど過渡期なんだなというふうに思っています。ただ、やはり、今の日本代表の出身母体を見てみると、高体連、あの辺から出てきている選手というのは、長友が東福岡、それからゴールキーパーの川島が浦和東、長谷部が藤枝東、岡崎が滝川第二とかですね。遠藤にしろ、鹿実であったり、半分以上が今、そういうところから出てるんですね。
 だから、今、クラブ、クラブと言っていても、やはりそこのところも大切にしていかなきゃいけないし、逆に言うと、クラブはもうそういうところも蹴散らして、自分たちが選手をつくるんだという誇りと実績をつくらなければいけないんじゃないかというふうには思っています。本当に今、過渡期なんだなというふうに思っています。それの理由というのが、そういうクラブができた。やはりじゃあ、それに見合う対価がないと指導できない。学校の先生たちも、みんな手弁当で本当にやって、今でもほとんどの先生はそうなんですけれども、昔の先生たちのその情熱というのを、僕らがそれを期待してやってくれとは今言えない状況にはあるのは確かです。済みません。答えになったかどうかわかりませんが。
 ただ、本当に堀田先生、綾部先生たちが築いたあの清水のサッカー文化というのは、まさにあそこから始まったんだというふうには思っています。

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