• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:10/04/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○三ツ谷委員
 一問一答方式でお願いします。
 最初に、平成29年度県政世論調査結果につきましてお伺いしたいと思います。
 ことしも、男女4,000名に郵送方式でアンケートをやったら回収率が51.1%で調査を含めて答えは出ているわけでありますが、これについて質問する気はありません。
 ただ、選挙もそうですけれど、回収率と調査方法だろうと思うんです。例えば365万人の県民がいて4,000名にアンケートを出して回収率50%で2,000名の回答が県下の平均的な答えかというと、やっぱりニュアンスが違うんじゃないかなという気がします。
 例えば、調査区域とか対象をもうちょっと考えてアイデアを出したらいかがですかとまず皆さんに訴えてお答えいただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。

○杉山広聴広報課長
 世論調査ですが、回収率がことしは大体51%で多いときでも50%台後半で大体2,000人から3,000人ぐらいの回収となります。
 もちろん調査については、地域の地点、人口バランス、男女比とかもきちんと考慮しながら無作為抽出させていただいており、調査結果については県民の思いがおよそ反映されていると認識していますけれども、全国的に同じような調査の回収率を見ましても静岡県は決して低くないです。
 ただ、今9番委員がおっしゃるとおりほかのアイデアも考える時期にあるのかなという気もしますので検討させていただきたいと思います。

○三ツ谷委員
 やっぱり、そこそこ回収しないと説得力がないと思うんです。私の推測ですが皆さんが開封してマル、ペケをつけてこうだ、ああだとやっていないと思うんです。よその会社とかどこかに委託を出してやっているはずであって、本来のアンケートと違ってこのごろそういうのがだんだんふえているんじゃないかと思うんです。どこの層を切るにしても公平とはいきませんが、一番いいのは県立高等学校とか各地の教育委員会にお願いして、業者に払うお金、あるいは郵送代を払うんであれば、その分だけ学校に県から手数料を払ってやれば学校は必ず100%返ってきます。ことしは1年生の親御さんに県政についてお伺いしましょうとPTAを通して学校から子供にお願いすれば、忘れて出しませんという親はほとんどありませんと私は思います。
 だから、回収率を上げながら、なおかつことしは県民の低学年、幼稚園、あるいは一番お金のかかる高校生を持った親とかいろいろな考え方のときに伺えば、3番委員が言っていた豊かさについてももっと細かく情報データが集まるんじゃないかと思いますが、やる気はございますか。

○杉山広聴広報課長
 調査の対象が、昨年度までは二十歳以上の男女でしたが、今年度から選挙権が18歳、19歳になりましたことを受けて調査対象も18歳、19歳にということで今年度に改正されたところです。今のところ高校生、中学生まで考えているかと言われるとそこまでの状況には至っていないと思います。

○三ツ谷委員
 お伺いしますけれど、1人当たりの経費は幾らかかりますか。

○杉山広聴広報課長
 予算としましては、270万円でございます。ですから回収人数を2,000人と考えると1,000円ぐらいになります。

○三ツ谷委員
 わかりました。今変える気はなくても結構ですが私は変えたっていいと思うんです。だからあしたから変えろなんて話をしているわけじゃなくて、来年度、再来年度にはそういうこともやって今年度の51%よりもいいデータをとりましょうという考えで検討するべきだろうと思うんです。検討ぐらいはいいでしょう。どうでしょうか。

○杉山広聴広報課長
 検討させていただきます。

○三ツ谷委員
 ぜひ、検討するようにお願いします。

 地域外交の展開について承りたいと思います。
 川勝知事になって、地域外交を殊さら議会の壇上で説明するようになってから本当に目新しい言葉があってはっきり言って本当にすごいなと思いました。ちょうど今から8年前の話です。それが8年続いてきていろんな御意見がありますけれども本来の地域外交の志について当時の志と今との差をどう考えていますか。県民がどう捉えているのかを担当課長は聞いたことがございますか。

○土村地域外交課長
 地域外交の志でございますけれども、国や地域による文化の違いを理解して友好的互恵互助、善隣外交の精神に基づき、他県に先駆けて行っておると認識しております。

○三ツ谷委員
 川勝知事が土村地域外交課長にこうしてほしいとか、ああしてほしいとか言われるんですか。

○土村地域外交課長
 知事からの直接の指示は、事務的な打ち合わせの中でそれぞれのミッションに基づいて個々の指示は受けております。

○三ツ谷委員
 多分、篠原知事戦略監あるいは増井地域外交監にはいろんなお話があるんでしょうけれども、私たちが知事から直接お聞きした地域外交と比べて、このごろ少しずつ横幅が広がってきたし、何かぼやけてきた。カメラでいったら焦点がぼやけ過ぎるぐらいになっているんじゃないかなと応援団の1人の私でも思います。

 もう1つは、ことしもペルーやブラジルに行ってもらっています。先人が御苦労して開拓した県人会は行くべきです。
 しかし、地域外交の名で行くんじゃなくて県知事ですから表敬するのは当たり前です。そこだけじゃいけないから逆にブラジルのエンブラエル社へ寄らなければいかんということで無理してエンブラエル社訪問をくっつけていると聞きましたよ。
 そうすると、本来の地域外交のあり方と本来の県知事としての職責を分けてしっかりやるほうがいいんじゃないかなと今回気がついたんですが、どうですか。

○土村地域外交課長
 今回のブラジル、ペルー訪問に関し、両国県人会の周年事業を始めた目的については、地域外交は国際交流も所管しておりますので国際交流という観点で訪問したと認識しております。
 あわせて、ブラジルの航空産業訪問という進め方につきましては昨年からの継続事業でございましたので、また遠い国でもございますので、その事業についても知事による関係機関への訪問団という形で今回の訪問を設定いたしました。

○三ツ谷委員
 確かに、おっしゃるとおりで私のお聞きしている話とよく合っていますからそのとおりでしょう。ただ県民の代表とはいうものの県人会だけに行くんでは距離も遠いし1人当たりの費用もかかる。それだけではまたいろんなことを言われるから、こういうものをつけたということですから、それはそれで私はいいと思います。
 ただ、県民の代表ですから県人会は県人会で胸を張って行けばいいじゃないですかと知事に言いたいし、あるいは地域外交で扱うのであれば外交じゃありませんよ。日系人に地元の代表が会いに行くんですから、外交と表敬を取り違わないことを上申するべきだろうと思うんです。私は両方ともやればいいという立場で御意見を伺っているわけですから、いかがでしょうか。

○土村地域外交課長
 それぞれの事業、訪問には目的がございますので、それぞれの目的に合った形で当局としても事務等を進めてまいりたいと考えております。

○三ツ谷委員
 それから、まとめてお伺いします。
 このところの地域外交は、韓国、中国、モンゴル、台湾にしてもいろいろなことをやっていますけれども、ここに成果が書いてありました。目に見える契約を結んだとか、交流とか3番委員の話の中にも出ていました。でもこれだけのお金を使って地域外交の穴を開けたんですから、あとは多少なりとも潤いが県民の中になかったら意味がないんじゃないかと思うんですが、その点については今のこの評価や成果だけで十二分だと思っているんでしょうか。

○土村地域外交課長
 成果につきましては、なかなか経済的指標等であらわすのは難しいと認識しておりますけれども、近年の県内外国人宿泊者数とか企業展開事業数がふえている部分で地域外交に取り組んでいる中で少しは数字で出てきている部分もあると思います。
 ただし、今後も引き続き、県民の皆様に経済的恩恵が得られる部分をわかりやすくお示ししていく必要はあるのかなと考えております。

○三ツ谷委員
 よく知事が、本議会で中央政府という言葉を使います。それは中央政府じゃなくて政府なんですけれど、あるいは地方の静岡県のトップとして地域外交を展開して国と国の語らない部分でそのはざまを埋めていく知事の考え方は、それはそれで私はいいなと思うんです。
 しかし、今日の例えば韓国との島の問題、尖閣列島を初めとした独島の問題を含めて、こういうときに国民感情からいったら余り気持ちがいいもんじゃないですよ、正直言いまして。私は第1回目のモンゴル訪問団に参加して行かせていただきました。中国にも行っていろいろなお話を聞いてきましたけれども、今の状況だと韓国、中国だってみずから足を運んで気持ちよくお金を使ってきたいなんて思わないんです。それが地域外交だとおっしゃるんであれば、あえて逆に反論させていただきますが、静岡県の人間とはいうもののやっぱり日本人ですから、そういう点を勘案した地域外交を考えていただきたいと思うんですがいかがですか。

○土村地域外交課長
 9番委員がおっしゃるとおり、国と国との間で政情が非常に不安定な部分もあろうかと思いますけれども、本県は例えば中国浙江省と35年という長い歴史の中、今まで交流で進めてまいりました。その中で国と国との交流はなかなか厳しい時代であっても地域間においてはその間も人材交流とか人的交流がつながってきておりますので、そういった部分をつなげながら交流を進めていけたらと考えております。

○三ツ谷委員
 今の習先生が国家のトップになったときに、一番喜んだのはうちの知事です。元浙江省長だからこれからはもっとうまくいくよと言ったのがうちの知事です。しかし日本の外交を見ても、我々日本人の感じからいっても習さんがトップになったらよくなりましたか。全然言っていた話と違うじゃないですかと、何のために地域外交をやっているんだって言われたって仕方ないことになります。本当につらい思いをしている――あの島に住んでいた元住民たちの気持ちになり日本人として考える。たまたまあそこが静岡県の領域じゃないから、そんな勝手なことを言われると言いますよ。もし焼津港から出てあそこの漁場で仕事する船がいたら、そんなことはなかなか言っていられないですよ。今はそういう時代なんです。
 そういう点を踏まえながら、ぜひ幹部で御相談して地域外交を組み立てる中で多少でも言わなきゃいけませんよ。これは前から言っていますが、手もみ外交だけじゃだめなんです。地域外交だって言えることは言いながら相手の言うことも真摯に聞いて正直に答えながら対応していくのが政治なんです。
 特に、ここにいる皆さんは静岡県のトップの地域外交を担う皆さんですから、そういうことも踏まえて努力していただきたいなと思うんですが、いかがですか。

○長谷川地域外交局長
 9番委員がおっしゃるとおりで、国の政治状況に応じて県や地方もそれなりに対応していかなきゃいけないことがございます。今お話のありました地域から何か物申すことはできないかという点について申し上げますと、本県は台湾の台北に駐在員事務所を持っておるんですけれども、実は他県の中で台湾に駐在員事務所を持っているのは沖縄県だけでございます。2番目が静岡県で4年前に設置しました。他県が置かない理由は外交関係がないことを配慮してですが、我々にとって台湾は富士山静岡空港の就航先でもございますし、インバウンド先として非常に大事なところということもあって設置を決め、他県は中華人民共和国に気を使いつつ台湾には公的機関を置くことを避けております。
 我々は、その中でも県として非常に大事だということで台湾の台北に駐在員事務所をお貸しいただき、その際には当然浙江省との関係も大事にしつつ配慮しながら置いています。静岡県として考えながら進めており、御理解いただければと思います。

○三ツ谷委員
 長谷川地域外交局長の話は、私はわからんじゃない。それは当然です。ただ国民性が全然違いますよ。台湾と例えば韓国とか中国の国民の心の写真を撮ってごらん。台湾は日本と同じ島国ですからいろんな影響を受けていますけれども、どちらかというと第2次世界大戦を戦った日本についてまあまあいい意味で資源もない日本があれだけ頑張ったとたくさん評価してくれていますよ。
 静岡県の先人が、台湾で随分いろいろあったことを我々も地域外交と同じように議連で見せてもらいました。こういうことも静岡県の先輩がやってくれて、その積み重ねに対して台湾の皆さんはやっぱりエールを送ってくれる、あるいは感謝の念を持ってくれる。そういうお互いの積み重ねなんです。
 だから、東日本大震災があっても世界で一番初めに当時250億円を震災への救援資金として送ってくれた。やっぱりそこに代表されますよ。
 失礼だけど、ほかの国は顔ではにこにこしておりますけれども、おなかの中じゃ、このやろうと思っているかもしれない。そのぐらいの認識で私はいますから、今どうのこうの言ってあしたから変えることはありませんが、気概としてそういう静岡県民がいることを忘れないで地域外交をしっかりやっていただきたい。お願いして終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp