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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:野田 治久 議員
質疑・質問日:10/03/2018
会派名:自民改革会議


○野田委員
 3点ほど一問一答方式にて質問いたします。
 多くの委員が質問しましたので、多少かぶるところがあるかもしれませんが、御容赦をいただきたいと思います。
 まず、委員会説明資料の18ページ、19ページ駿河湾フェリーの存続についてであります。
突然の廃止の発表があったにもかかわらず、県当局が存続へ向けて素早い対応をしていただいたことに関しましては、地元の議員であります私としても感謝をしているところであります。
来年の4月ということで時間がない、切れ目のない運航のために当面の措置ということでもろもろ決まっておりますが、環駿河湾観光交流活性化協議会3市3町が主になると決まっているんですけど、役割分担や負担割合についてはまだ決定をしていないという不安要素がありますけれども、おおむね理解をしているところであります。
ただ、3市3町もそれぞれ事情が違うところがありまして、非常に前向きなところと、ちょっと後ずさりをしているとか尻込みをしているところもございます。ですからこの負担が大きかったりすると来年はやめたよと、やめさせてくれという可能性が大いにあると思っています。19ページの資料の中の周遊性の強化のところに、環駿河湾地域の桜見どころマップの作成というのもありますが、例えば伊豆で桜と言えば河津ですよ。この環駿河湾観光交流活性化協議会3市3町には河津町は入っていない。ここのところ伊豆の観光を牽引している熱海とか三島とか伊豆の北部といったところにも、例えば周遊の新しいプランをつくるとかを今後考えていく必要があると思っていますが、最初だから存続するために3市3町から始めたのはわかります。でも今後3市3町でいいのかどうか、この辺について御意見を伺いたいと思います。

○神戸観光交流局長
 1番委員からのお話のとおり、4月以降継続的に運航することの当面の措置の中で、今ございます環駿河湾活性観光交流活性化協議会は県と3市3町の枠組みをもって、まずは4月からスタートすることを考えておりますが、県と3市3町以外にも例えば美しい伊豆創造センターであるとか、観光協会さらには河津町、東伊豆町も含んでおります伊豆地域の2市3町の議長、副議長の要望書をお出しいただいております。こういう多くの要望をくださった方々と一緒になって、このフェリー事業を支えていくことが必要だと考えております。
 1番委員からもお話がありましたが、このフェリー事業の効果は3市3町にとどまるものではなくて東伊豆方面さらには伊豆全体、県全体にも広がっていくものであると考えておりますので、今後他の自治体、他の団体に対しましても、さまざまな協力のお願いをしてまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございます。
ぜひとも美しい伊豆創造センターを中心に回っていくようにお願いしたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料の15ページで、観光交流の動向でございます。
なかなか静岡県はここ数年いい数字を出していると書かれておりますが、先日の本会議で森議員が伊豆半島の観光振興に関連してデスティネーションキャンペーンについて質問をし、それに対して渡邉文化・観光部長から本年4月から6月にはプレDCキャンペーンをし、県内各地でさまざまなDC限定の旅行企画や観光イベントを実施いたしました、こうした取り組みもあって伊豆半島では本年4月から6月の宿泊客数が前年から3万3000人増加して246万人となるなど一定の効果があらわれておりますという答弁をいただいておりますが、この3万3000人が多いのか多くないのかということでありまして、率にすると前年比で101.36なんです。ここで平成28年から平成29年は101.7とか101.9とかいう数字が出ております。もちろんDCキャンペーン、プレDCキャンペーンも費用対効果を上げるだけのものではないことはよくわかっております。内容が大事だとよくわかっておりますが、改めて渡邉文化・観光部長、この件についての分析をもう1度お聞かせ願えますか。

○渡邉文化観光部長
 DCにつきましては、来年が本番ということでことしはそのスタートを切るということでのお披露目と、それから本番に向けての商品のあり方そのものを見直してこの機に観光地域づくり、地域の商品の見直し、魅力の見直しをしていこうという取り組みではございますが、キャンペーン期間に合わせまして、今までにない商品を企画提案していただき、お客様方が既にその商品を魅力として感じて来ていただいております。こういったことの事例として申し上げたことでございます。把握できた限りにおいて申し上げた数字ではございますけれども、交流等々も含めて一定の成果を感じているところではございますが、他方答弁でも申し上げましたとおり、まだまだ伊豆ならではといった商品がもうちょっとあってもいいのではないかといった声も聞かれておりますので、その声を励みにさらにブラッシュアップして本番に備えていきたいと。ことしの成果を励みにしつつ、さらに盛り上げてまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございました。
今のお話を聞いて次に移らさせていただきます。
 17ページ、DCについてです。
私、前回の6月の委員会でもプレDCが終了して数字をまとめてあるかという質問をいたしました。特にその中で重要なのが旅行エージェントやJRがどのように旅行商品を評価しているのかであります。見直しとか手直しとか注文、資料に多少載っておりますがこの辺についてもう少し丁寧な説明を求めます。

○横地観光振興課長
 プレDCのJRからの評価についてお答えいたします。
 JR東海とJR東日本によりますと、中京圏、関西圏発の旅行商品の販売実績が好調であったと。また伊豆地域への旅行商品の販売実績ですとか、あと特急踊り子号の乗車実績も前年を上回る実績を上げているということで一定の効果を上げていると聞いております。
 本県の観光企画につきましても、6月の委員会でもお答えいたしましたが、特別感ですとか本県ならではのといったところが不足していると聞いておりますので、今後JRですとか旅行会社からの意見をさらに踏まえまして、静岡ならではの観光企画に磨き上げていきたいと思います。

○野田委員
 ありがとうございます。
このDCは本当に民間が打つ観光キャンペーンとは違いますので、ただ数字が上がればいいものだとは思っていません。よりエージェントからの評価とかを分析していただいて、将来の伊豆の観光につながるような商品造成に役立てていただきたいと思います。
 それから、今横地観光振興課長から踊り子号の実績が上がったという話がありました。JRの問題をちょっと触れさせていただきますが、東日本と東海とのICカードがうまく決済ができないという問題は、皆さん承知をしていると思います。ただ私の地元の修善寺は伊豆箱根鉄道の駅でございまして、JRとは違った私鉄です。下田もそうです。オリンピックの開催地で鉄道を使った観客をバスで輸送させる基地的な駅になるところですが、ここの問題がいろいろあります。これは県の皆さんに言うべき問題じゃないんだけれども、ちょっと意見として言わせていただきますので頭に置いておいていただきたいなというのが、まずクレジットカードが使えない。切符を買うのに例えば東京へ帰るのにもクレジットカードが使えない。これは下田もそうです。これは発券したところが手数料を全部負わなければならないということで、伊豆箱根鉄道も伊豆急行も割が合わないからやらないという答えをいただいております。
 それから、外国人用にジャパンレールパスというのがありまして非常に売れています。日本に来る外国人で本当に鉄道を利用する外国人は、これをほとんど買っているんじゃないかと思うぐらい利用されているんですが、私鉄には乗れません。ですから東京から踊り子号に乗って、東京とか下田に来たときに、パスですからJR6社はどこでも通れますが、機械は通せないので人に見せるんですね。駅員に見せて通るというパスです。ですから例えば修善寺駅に来てパスを見せると、伊豆箱根鉄道の三島―修善寺間の510円を請求されます。これは外国人が理解できなくて非常に問題が起こっております。
 それから、JR東日本の駅ネットという電車を予約するシステムがあるんですが、これはJR東日本の管内の駅でないと券が発券できない。つまり東京から修善寺までの踊り子号は、東京駅で発券できますので修善寺まで乗ってこれます。修善寺から東京に帰るときに、それを利用して券を買うことができます。ところが熱海まで行かないと券が手に入らない。つまり修善寺からはそれで乗れないということを駅でわかってキャンセルするとキャンセル料が発生すると。非常に怒られたこともあります。こういう問題はほかにも多々ありまして、下田も今のところそうなんですが、オリンピックに向けてもう時間がありませんが、本来でしたらぜひ解消していただきたいことの1つでありました。
そういう中で1つ地元の伊豆日日新聞にちょっとこの記事が載っておりまして、2次交通統合型サービスMaaS、JR東日本と東急が実証実験、来春静岡DCへ伊豆を先進地にして実証実験をするというこれだけの記事でありまして、私もまだこれ以上のことがわかっておりませんが、当局ではこの件については承知しているのでしょうか。

○神戸観光交流局長
 私どもも、新聞報道で内容を知ったところでございます。これにつきましてJR東日本から10月4日にデスティネーションキャンペーンの伊豆地域の部会が開催されるんですが、地域に美しい伊豆創造センターも入っておりますけれども、そこで御説明があるということを伺っております。1番委員御指摘のとおり、伊豆地域は非常に2次交通の乗り継ぎが悪いことが観光振興をする上で課題の1つだと私どもも認識しております。その一助となるといいますか、それを解決する手段にこのMaaSがなればと私どもも期待しておりますので、情報収集それから我々としてできることについてしっかりと協力して、JR東日本と有効なシステムになるように取り組んでまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございます。
細かいことはわかりませんが私は前の委員会でも言いました。DCの目的の1つにやっぱり2次交通の利用、新しいシステムをつくるとかシステムを改善することがやっぱり伊豆にとって観光地にとって非常に大事なことだと思っておりますので非常に注目しています。うまく使えたらぜひ中伊豆地区にも反映できるような検討をしてみたいなと思っております。

 最後の質問ですが、説明資料の2ページの海外誘客強化事業、主要事業参考資料の9ページの2事業概要の中のテーマツーリズムの推進というところがあります。
東海道、サイクリング、ゴルフ等をテーマとした旅行商品化の推進、恐らく県の予算がつくような事業でゴルフという言葉が出たのは初めてじゃないかと思うんですが、まずこれについて説明を求めます。

○横地観光振興課長
 海外誘客強化事業のうち、ゴルフツーリズムについてお答えいたします。
静岡県は大変高質なゴルフ場がたくさんございまして、また富士山を借景としてプレーもできることから海外のゴルファーから大変魅力的であると伺っております。そうした中10月1日から3日――本日までですが本部がロンドンにございます国際ゴルフツアーオペレーター協会が、三重県で日本で初めての商談会を開催してございます。ここには欧米豪のゴルフの旅行商品を扱います会社60社が集まっていると伺っております。この商談会にはTSJと県のゴルフ場協会が参加しておりますが、明日から参加している20社の旅行会社の方に静岡県に来ていただきまして、県内のゴルフ場を視察ですとか実際にプレーをしてもらう予定でございます。
 さらに7名の方は、伊豆市と伊豆市観光協会による1泊2日の伊豆オプショナルツアーに参加いたしまして、達磨山からの富士の眺望を楽しんだり、着物に着がえての修善寺散策といった伊豆の魅力を体験するツアーが開催される予定でございます。今回の9月補正では、こうした好機を逃すことのないよう確実にゴルフをテーマとした旅行商品につなげていくために、商談会の後の今後の旅行会社へのフォローアップですとかメディアを招請した情報発信をやっていきまして、戦略的にゴルフをテーマとした旅行商品をつくってまいりたいと考えております。
県といたしましても、欧米豪の高質なゴルフ旅行者の誘致をインバウンド誘客における1つの柱として取り組んでまいりたいと考えております。

○野田委員
 ありがとうございました。
ゴルフ場利用税という税金があります。税の話は所管が違うので、もちろんここで細かく話すつもりはありませんが、静岡県は50億円以上のゴルフ場利用税が入っています。そのうち70%をゴルフ場がある市町村に交付します。例えば私のところの伊豆市は年間1億3000万円ほどのゴルフ場利用税の交付があります。一番多いところは小山町だったと思います。2億2000万円ぐらいだったかな。伊豆市ぐらいの財政規模の小さいところですと、入湯税とゴルフ場利用税は非常に大きな財源となっているわけでありまして、実は全国知事会、市町村会からはゴルフ場利用税はぜひ堅持してくれという運動をしています。それに対しましてゴルフ場協会は撤廃を要求している。これはゴルフは、もはやぜいたくな娯楽ではなくてオリンピック、国体の競技になっており、2025年には団塊の世代がゴルフをできなくなって、ゴルフ場を利用する人口が非常に減ったときにゴルフ場の経営はどうなるのかという危機感がありまして撤廃運動が今大きくなっています。
こういう中で、県がかかわりゴルフ場協会と連携した形で商品づくり、商品をつくらないまでも営業用の映像をつくるといったことにかかわることは大きな意味を持つと思っておりますので、ちょっと話が脱線したかもしれませんが、ぜひ進めていっていただきたいなと思っています。
 そして余談ですが、パソコンでJapan Golfと外国人がまず打つような検索をしてみますと映像がいっぱい出てきますが、大半は富士山が写っています。つまり外国人は富士山の麓のゴルフ場でゴルフをしたいという要求が多分非常に大きいと思います。静岡空港の利用も含めて、静岡県にとってもいい話になると思いますので、ぜひとも今回のツーリズムを成功させて、今後の展開に生かしていただきたいと思います。以上です。

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