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委員会会議録

質問文書

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平成28年2月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:03/09/2016
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 今、1番委員から質問があったこのネーミングライツ――新しい時代にこれから向かっていく大きな試みでしょうけども、同時に大変に慎重さが必要だなという感じがいたします。どうぞこれらの目的が上手に達成できますよう御努力をお願いしたいと思います。
 さて、この総務委員会のメンバーおよそ四十数人いらっしゃるでしょうけども、その中で今回3人だけが退職なさいます。
 齋藤経営管理部理事、渋谷経営管理部理事、海野健康指導課長、長い間本当に御苦労さまでございました。
 それぞれ三十数年間この県庁にお勤めし、いろんな思い出があるでしょうけども、そうした思い出とともに、後輩に贈る言葉もあろうかと思っております。ぜひ忌憚のないその心、それぞれお話をいただければ、大変ためになるんじゃないかと思いますので、よろしくお願いいたします。

○齋藤経営管理部理事(県・市町連携推進担当)
 今、2番委員から身に余るお言葉をいただきまして、また貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。
 私は、昭和53年に県に入りまして、以来38年間になりますけれども、県議会の皆様方、また多くの先輩、同僚、そしてまた後輩の皆様方に助けていただきながらやっと今日まで来ることができました。本当にどうもありがとうございました。
 私は、職員生活の4分の1に当たります9年間、自治行財政、市町行財政の仕事に携わらせていただきましたので、その点に関しまして本当に参考になるかどうかわかりませんけれども、2点ほど思うところを申し述べさせていただきたいと思っております。
 1つは、やはり地方分権の推進に関してでございます。
 昨日も申し上げましたとおり、これまでの地方分権改革の推進によりまして、市町の行財政能力、特に団体自治の領域だと思いますが、非常に拡大してきたと思っております。
 しかしながら、今後ますます人口減少が進んでいく中にありまして、ニーズも多様化してきてまいりますので、やはりこれに対応するためにも、特に若干おくれぎみの住民自治の領域も含めましてですが、地方分権をますます推進していく必要があろうかと思っております。
 その際、私1つ行政サービスのあるべき水準に留意していく必要があるんじゃないかなと思っております。
 例えば、権限移譲におきましては、現在、市町の規模、能力はさまざまでございますので、いわゆる手挙げ方式で取り入れまして、市町の意向に十分配慮したやり方を行ってきております。
 しかし、いわばまだらな移譲になりまして、市町間の制度や行政サービスに非常に大きな違いを生ずることになってまいりますと、結果といたしまして、そこに住む住民の皆様にかえって不利益を及ぼしたりすることにもなりかねないと思っております。
 したがいまして、今後の分権改革の推進に当たりましては、単に団体間の権限配分の議論のみに陥ることなく、やはり行政サービスの受け手であります住民の皆様と行政サービスのあるべき水準について十分御理解いただきながら、進めていく必要があるんじゃないかなと、1点そういう視点が非常に重要になってくるんではないかなと思ってございます。
 それから、もう1つはやはり過疎対策についてでございます。
 これは、昨日御指摘いただきましたけれども、私も過疎対策は非常に重要な問題であると思っておりますし、特に過疎地域の住民の高齢化を考え合わせますと、本当に対策は待ったなしではなかろうかと思っております。
 人が住まなくなりますと、国土は荒廃いたしますし、また生態系にも影響が出てくるだろうと思っております。道路を整備したり、福祉や医療を確保したり、またいろんな施設を設置することは集落の生活維持のためには大変重要なことであると思っておりますけれども、ただ住民がこのまま年齢を重ねてまいりますと、いずれ集落は消滅の危機に直面してしまうことになってまいります。
 ですから、そうした生活維持機能の確保対策とあわせまして、私が今、最も重要であり、かつ早急にやっていかなくてはならないことは、やはり集落が内発的に発展していける仕組みづくりをしていく必要があると思っております。
 大変難しい仕事だと思っておりますけれども、この趣旨につきましては、今後5年間の過疎対策の基本方針であります自立促進方針にもこの趣旨を盛り込んでございますので、ぜひ計画的にこれから取り組んでいっていただければと思っている次第でございます。
 皆様の御了解が得られれば、この4月から市町行財政につきましては政策企画部に移ることになります。これも県と市町を取り巻く環境の変化のあらわれの1つかもしれませんけれども、移行をスムーズに終えまして、市町、県、一体となって政策推進に御尽力いただきますよう御期待を申し上げる次第でございます。
 最後になりましたが、皆様の御健勝、それから今後ますますの御活躍をお祈り申し上げます。
 本当に、長い間ありがとうございました。(拍手)

○渋谷経営管理部理事(営繕担当)
 貴重な時間をいただきましてありがとうございます。
 私は、仕事の体験を通じて、現在思うところを述べさせていただきます。
 私は、建築技術職員として昭和57年に採用され、振り出しは浜松土木事務所でございました。その後34年間、住宅行政、営繕行政を中心に仕事をさせていただきました。
 その間、出先機関の庁舎ですとか、学校、スポーツ施設、県営住宅等さまざまな建物の新築、改修、耐震補強等に関係させていただき、それら施設を企画、建設、整備する中、いろいろな人たちと交流することができました。
 例えば、老朽化した県営住宅を建てかえる事業においては、入居者の方々と意見交換しながら整備を進めてまいりました。またバリアフリーについて、現在は法令等によりその町や施設を整備する際の設計基準、ルールは整備されておりますが、そのような基準が整備されていない、およそ20年前、ある出先の庁舎を設計する仕事をやっていたわけですが、そこにおいて障害者の方々から意見、要望を直接聞いて、設計に反映することも行ってきました。
 公共施設の整備の最も重視しなければならない事柄は、利用者の立場で設計すること、人に優しく安心・安全の施設づくりであることを行政の現場で体験させていただきました。
 箱物整備につきましては、昨日も本委員会で議論いただいたところでありますが、それぞれの公共建築はその地域において行政目的に即して、その役割、機能を発揮しなければならないことはもちろんです。私はその整備を通じて安心・安全な生活空間をつくり、社会的に弱い立場の方々の生活利便の向上にも微力ながら貢献できたと思っているところでございます。
 公務員生活の最後の5年間を営繕部門で仕事をさせていただきました。営繕部門は新しい建築をつくること、それから修繕することが業務の中心であります。県が保有する建物の延べ面積は約410万平方メートルで、そのうち30年以上経過したものの割合が半数を超えており、この割合は年々増加しております。
 施設の安全を確保していくには、老朽化に対する的確な修繕が必要となります。これからは県有施設の長寿命化について、引き続き営繕が中心的にその役割を担っていくことになると思いますが、営繕の後輩の職員には、ぜひともみずからの技術力を発揮し、多く長く人々に愛される施設をつくり出していくんだという気持ちで取り組んでもらいたいと願っております。
 最後になりましたが、議員の皆様を初めとしまして上司、同僚、後輩に支えられ、恵まれた職場で仕事ができ、深く感謝を申し上げます。この4月からは一県民として、県の仕事を応援してまいりたいと思います。
 本日は、このような機会をいただきまして、まことにありがとうございました。(拍手)

○海野健康指導課長
 健康指導課長の海野でございます。先ほどは身に余るお言葉をいただきまして、ありがとうございます。
 私は、静岡県に37年間勤務しましたが、そのうち16年間は総務部、そして経営管理部の勤務になります。半分近くの期間をお世話になりましたので、振り返ったときにも一番思い出に残っております。
 中でも、自治研修所で4年間、静岡総合研究機構に派遣されて8年間、県の人材育成に携わり、静岡総研では県からの委託を受けて静岡県の人材育成計画の作成にかかわらせていただきました。
 職員の未来に思いをはせ、将来の静岡県を背負って立つ優秀な人材の育成に取り組んだことは、よい思い出として残っております。
 そして、最後の2年間では、総務委員会に出席させていただいて、毎回これからの静岡県の方向性についての熱い議論を拝聴し、とても勉強になりました。
 これまでは、職員の将来や成長などのプラスの面ばかりを見てきましたが、健康指導課に来て、病気やけがなどで頑張りたくても頑張れない職員がいることを知りました。昨年度は在職者死亡、特に自死が多く、若干注目を集めましたが、当課の仕事は職員の支援という極めて地味なもので、定期健診以外では当課とかかわることもなく過ごしている多くの職員がいます。
 一方、1人で悩みを抱えていて医療機関や健康指導課につながっていない職員や、当課が支援し続けていても、まだまだ心配な職員も少なからずいるのが現状です。
 本会議でも委員会でも、当課が注目されない状態であることが最良だと考えていましたが、今議会では8年ぶりに質問いただき、当委員会でも昨日は7番委員から質問いただきました。
 健康管理は療養者のケアという、どちらかというとマイナスのイメージで捉えがちですが、健康経営という前向きな視点での御質問でした。
 今年度は、伊藤経営管理部長の温かい組織であれ、そのためにできることは何でもやれという方針のもとに、職員の家族へのアプローチや快適な職場づくりといった当課が今まで行ってこなかった事業にまで手を伸ばすことができました。
 静岡県の最大の財産は職員だと思います。職員の健康や快適な職場環境づくりは、職員やその家族の幸福のためだけでなく、県の組織としての能力を向上させ県民福祉の向上にもつながるものです。
 来年度からは、ストレスチェックという全職員を対象とする心理的な負担を把握する事業も始まります。
 厳しい環境であることは重々承知しておりますが、これからも静岡県が血の通った行政を続けるためには温かな組織であることが必須だと思われますし、地味であってもこういった取り組みを今後も充実させていくことに御理解をお願いしたいと思います。
 最後になりましたが、皆様の御健勝と県政のますますの発展をお祈りしております。
 どうもありがとうございました。(拍手)

○天野(進)委員
 今、3人の方々から大変に長い間の経験を積んで、すばらしい御意見をいただきました。
 行政に対して本当に真摯に目いっぱい頑張ってきた、それを私たちは肌で感ずることができました。本当に心から感謝を申し上げます。
 特に、海野健康指導課長には、伊藤経営管理部長のあの体の太さは怪しいなと心配されているでしょう。そんなことまで感じたところでありますけれども、何と言っても今、日本人の平均寿命はずんずん延びております。恐らく間もなく85歳を迎えるときが来るでしょう。そう計算すると今、皆さんにとってはまだ四半世紀という長い歳月があるわけでありますから、どうぞ人生充実したものとして、これからも歩んでいただきたい。それが私からの心からの念願であります。
 不肖、いささか余分に年をとっている男、心からのお願いです。ありがとうございました。よろしくお願いします。

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