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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:10/02/2018
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 分割質問方式で聞きます。
 先ほどの6番委員、それから今の8番委員の質問にもありました遠州灘海浜公園についてですけど、西部の財界人からはおおむね賛同を得たと。しばらく前から近隣の西部地域の首長にお話を伺っていると思いますが、例えば私が袋井市長だったらエコパの近くにだだっ広い県有地があるので篠原なんかやめてそこへつくれとは言わないかもしれませんが、匿名で結構なのでこういう意見があったとお知らせいただきたいと思います。

○戸塚交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 具体的には、浜松周辺の湖西市、磐田市、袋井市、掛川市、菊川市、御前崎市、そして森町の7市町を対象に説明会を予定しております。現在2市を回りましたが、篠原のかわりにここへつくれというような御意見は出ませんでした。かわりにある市長からは、今後の人口減少社会を考えたときには交流人口の拡大が非常に重要で、野球場のような広域から人を集めて交流を促進する施設は今後の人口減少社会においては非常に重要になってくるといった観点から、野球場整備には賛成であるというお話を伺いました。
 それから別の市からは、ここにつきましては50年前から計画決定しており、50年以上の長きにわたって手つかずの状態であるのは地元の人たちにとってはかなり待ち遠しい事業であると思われるという御意見をいただいたところでございます。

○中谷委員
 お二人ということでしたが、今言われた7市町の首長から全ての聞き取りが終わるのはいつごろを予定していますか。

○戸塚交通基盤部理事(高次都市機能担当)
 現在、残りの5市町ともアポイントメントがとれており、10月中には7市町全部の市長に御説明を終える予定でおります。

○中谷委員
 12月の委員会のときに、しっかり報告をしていただくようにお願いしておきます。

 次は、きのう、おとといあたりの台風24号の件です。
 風等々で停電の話もございましたが、私の自宅は市街地ではない山間部ですが昨日の10時40分ごろに電気が回復し通電しました。一部の議員は天竜みたいな山の中でそんなに早く電気が通って、西区や北区とかはまだ停電しているところがたくさんある、不公平じゃないかと言う。そう言っていること自体が不公平なんですが、そういう意見もあって気になったのは、電柱等々に倒木が、実際に水窪からおりてくる道路では直径50センチくらいの杉だとか雑木が電線にひっかかっていた。それはあくまで民地に立っていた民有財産なのですが、これを処理する場合には道路管理者としてどういう対応をして、次の段階で処理するのかを教えていただきたいと思います。

○松井道路保全課長
 倒木等に対する道路管理者としての処理の考え方について御説明させていただきます。
 今回、台風24号による暴風等による倒木が非常に多かったんですけれども、そういった予想できない倒木で交通の支障になるような状況でありましたら、道路管理者が通行を確保するために撤去することになっております。そういった地震あるいは暴風とか予期できないものについては、やむを得ず道路管理者が対応し、それ以外に例えば民地から生えている木が枯れて落ちそうだというような、ある程度予見できる、予想できる場合には民地の樹木の所有者に処理していただくといった区分になっております。

○中谷委員
 その場合、倒木を処理するときに、ものによってはお金になると、換金できるというようなものについてはどのようにされるんですか。

○松井道路保全課長
 管理者としてやるべき作業範囲ですけれども、一応通行を確保するために支障物を撤去するところまでで、基本的にそのもの自体の処理は所有者の方にお願いする考え方で対応しております。

○中谷委員
 所有者が処理するのは当然の理屈ですが、私も山林所有者の1人として風倒木で御迷惑をかけている点はわかりますが、例えば台風でいろいろな被害を受けているとき、非常に危険な作業で簡単にはいかないんです。重機か何かを持っていって相当な熟練技術者じゃないと木が切れないということになると、どうしてもこちらの復旧、撤去が遅いとクレームが来る可能性があるということなんです。山林所有者、木の所有者が処理をすべきだという意見はわかりますが、いかんともしがたい状況がそこに混在すると思うのです。その辺はどういうふうに考えたらいいですか。
 適当にやれるときやってくれればいいと、電気がどうなっても知ったことではないというのか、その辺のことを聞かせてください。

○松井道路保全課長
 倒木が電線に絡んで、電線とともに路上に散乱といいますか倒れているような状況はよくあるんですけれども、そういった場合は非常に危険ですから、電線管理者に安全上問題がないように処理してもらう形で現場では対応させていただいております。電線が絡んで倒木した状態で所有者の方に処理していただくのは非常に危険だと思いますので、電線管理者に作業をお願いして、安全に緊急に対応するのが適切な対応と考えております。

○山本道路局長
 電線、倒木ですけれども、基本的に民地にあるものが道路に倒れていたということは、逆に道路が被害を受けている面がございます。ですからやはり所有者に処分していただくのが基本でございます。ただ我々は道路を通す、また道路を安全に通っていただく使命も持ってございます。そういう観点から見て緊急的に木を撤去するようなことは行います。ただ民有財産になり我々のものではございませんので、切って通れるような形にして脇に置くのが基本でございます。
 電柱、電線等に関しましては、余り道路に被害が出ていない状況ですと、先ほど松井道路保全課長が申しましたように電線管理者にやっていただくのが基本になるかと思います。

○中谷委員
 よくわかりました。
 それで、ことしの夏の高温ですとか、それから台風が大型化していると。静岡県は台風24号で多少被害がありましたけれども、こういった傾向がことしになって特に強いと。例えば河川の増水、越水対策として100年に1度の洪水に対応できる堤防の築堤を、実は前々から行政として地域住民の安全を守るためにされているわけですが、これからは100年に1度の降雨、増水ではなくて毎年の被害になり得る可能性も実はあるんじゃないかと私自身は思っております。何か来年も夏が40度ぐらいになったり、そこらじゅうで大増水、洪水で住民の生活というか家屋、資産を含めて大変な被害が生じるんではないか懸念を持っている1人ですが、県として昨今の状況を見て、少し今までの考えを改める必要があるのではないかと思うことはございませんか。

○山本道路局長
 道路は、平面のところだけではなくてのり面もございます。先ほど道路は我々の管理で、外れたところは民地の所有者に責任を持っていただきたいというお話をさせていただきました。それは基本ではございますけれども、最近たしか岐阜県で道路区域外を造成したことによって、それが崩れて道路に被害を及ぼした事件も発生いたしまして、国も法律を改正しております。道路区域外に関して補償して、その施設を撤去するような制度が今できてまいりましたので、静岡県の管理道路では必要がないんですけれども、今後はそういうことも研究して大きな災害等に備えていきたいと思っております。

○中谷委員
 聞き方が悪くて済みません。河川のことを聞きたかったんですが。

○太田河川砂防局長
 近年、ますます激化している気象に対して、河川整備のあり方等についてお答えいたします。
 国土交通省でも、今まで100年に一度といっていた評価が、最近異常気象が多くて評価が下がってきて50年に一度とか30年に一度とかだんだん確率が短くなっている状況を踏まえて、河川整備計画にどのような形で反映させるべきかの検討を現在進めているところでございます。短くなった再現期間をどう評価して、それにふさわしい河川整備をいろんなメニューの組み合わせの中で最も効果的に発現するものをどうやって選択していくか検討していると聞いております。
 予算にも限りがあるので、計画規模を幾ら上げるにしても一度にそこに到達するような整備はできないものですから、県でいうと河川整備計画は20年レベルでは5分の1から10分の1程度の確率規模の整備でないと全体が回っていかない実情もありますので、ハード整備への一層の予算獲得を心がけるとともに、大規模氾濫に対していかに避難対策で人命を守っていくかという協議会を各地域でつくるというようなソフト対策の充実にも取り組んでおり、ハード・ソフトをあわせて対応していくのが今後の進め方と考えております。

○中谷委員
 ありがとうございました。
 他地区の水害や砂防関係もそうですけれども、私自身も昭和49年の七夕豪雨を目の前で経験して非常に怖い思いもしました。河川がどんどん増水してきて堤防を越えて、家の中に水が入り始めているのに地元のお宅のおっさんが大黒柱にしがみついて、俺はこのうちを守ると。そんなことを言っても死ぬに決まっているので消防団のやつがぶん殴って出したんですけれど、そういった究極の人間の行動は非常にシビアという表現では言い切れない異常な行動がいっぱいある。そういう厳しい自然災害を目の当たりにしていますので、確かに予算のこともわかりますが、できるだけ今回補正予算を組んでいただいて、時々の対応を含めてよろしくお願いをしたいと思って要望しておきます。

 最後にもう1点、県有の建築物における県産材の使用状況ということで伺います。
 県もいろいろな建物、国も国立競技場を含めて、華々しく木材を使っていただいておりまして、特に地元の天竜材を使っていただいていることに感謝を申し上げます。これからも木質化に取り組んでいくということで川勝知事も木材を使えと言っており、使ってもらうのは非常にありがたいことです。
 そこで伺いたいのは、県には木造に造詣の深い早津交通基盤部理事以外、一級建築士は何人ぐらいおいでになるのか。厳しい数字じゃないので大体で結構です。

○早津交通基盤部理事(営繕担当)
 現在の建築職の人数ですが、おおむね150名余と聞いています。公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律が新しく平成22年にできて勉強を始めた人が多いものですから、木材が得意といいますか詳しい人はまだ10名を超えない数名だと思います。
 営繕企画課で木材について学ぶ場として、私も企画して木材産地の現地確認や製材工場の見学などを二、三年やっており、今若手を育てている状況になっています。

○中谷委員
 県産材は非常に重要だし、ほかの材の建物よりも長生きできる要素を持っていると思っています。聞いたことがあると思いますが、私のように木造の小学校で育った人は鉄筋コンクリートで育った人よりおおらかだという傾向があるようですので、ぜひ一生懸命に人材を育てていただくようにお願いしたい。
 それから、県産材をどんどん使ってもらいたいのですが、今後の具体的な活用の見込みについて大風呂敷で結構なので教えて下さい。

○早津交通基盤部理事(営繕担当)
 現在、完成間近の日本平山頂シンボル施設では富士ヒノキをメーンに54立米を使っており、ヒノキの美しさを出した階段や木組みを見せるなどしています。
 もうすぐ完成します富士山静岡空港では、坂茂氏の設計変更を経て、ひさしに富士ヒノキをふんだんに使っております。
 現在設計中の物件としまして、清水技術専門校の全面建てかえは経済産業部所管であることから、県産材の振興を鑑みてCLTや内装に県産材を使っていきたいと考えています。
 また、農林大学校の専門職大学化に伴い、校舎1棟の新築と寮の建てかえに当たり、木造化や内部での利用、CLTの活用などを検討しています。
 さらに、浜北の森林公園ではCLTのトイレを計画中で、CLTをモデル的に使用しようと所管の環境ふれあい課と協議し、県民に親しまれるトイレづくりに取り組んでいます。

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