委員会会議録

質問文書

平成26年２月定例会厚生委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	髙田　泰久議員
	質疑・質問日：	02/24/2014
	会派名：	ふじのくに県議団

○髙田（泰）委員
　では、一問一答方式で質問します。
　まず187ページ、待機児童ゼロの実現というところです。
　子育てに関しては、我が会派からも総合計画後期アクションプラン（仮称）のほうに要望を出させていただいているところであります。待機児童ゼロの実現に関して、先ほど７番委員からも目標設定の仕方と施策のあり方ということで、いろいろ御意見もありましたけども、同じように総合計画後期アクションプラン（仮称）の構成の仕方として、大枠の目標があって、個々の施策がある。そして個々の施策の中に、数値目標もうたわれているという形になっています。
　具体的に、待機児童ゼロの実現では、質の高い保育の確保ということが１つの施策になっています。その一つ一つの中身として、特に保育士の確保は、これから国の施策等も含めて待機児童ゼロに向けての取り組みが相当前に向かっていくことは、よく理解をしておりますし、この４年間で大きく変わってくるだろうと。そういう中で、保育士の不足に関して、文章では188ページのようにうたわれているけども、具体的にどういうふうに形にしていくのか。
　この４年間の中で、どこまで確保するための体制づくりをやっていくのかを、明確な数値的目標も含めて形にしておかないと、結果的に子育ての支援、待機児童ゼロに向けた取り組みをいろんな事業でしていった中で、保育士確保が思うようにいかなかったよとなってしまう。そうすると、本来の目的である待機児童ゼロの実現が達成できなくなってきてしまうことにもなりかねないと思いますので、まず保育士確保の表現といいますか、目標の立て方ということも含めて、どのように考えられているのかお伺いします。

○望月こども未来課長
　保育士確保の関係です。
　済みません、人材確保ということで、総合計画後期アクションプラン（仮称）の229ページに片寄せした関係で、保育士確保の必要数等々については、そちらに掲載しております。
　委員がおっしゃるように、施設整備をしますと、当然ながら、そこで必要とする保育士数というのが出てまいりまして、そこは当然確保していかなければいけないという認識を持っています。そのために新たに必要となる数字ということで、今１万480人という目標数を掲載したところです。それは、今言った施設整備にあわせて、新たに必要になるという予測のもとに立てた数字でございます。
　なお、保育士をただ確保しただけではなくて、質の向上というのも当然ありますものですから、私どもが一番力を入れてやっている研修、それから確保のための潜在保育士さんの活用等について、力を入れてやっていきたいと思っております。以上です。

○髙田（泰）委員
　ありがとうございます。私のほうがちゃんと把握ができていなかったものですから、済みません。
　しっかり一つ一つ具体的な目標を掲げてやっていただけるということで、ありがとうございます。

　続きまして189ページ、地域や職場における子育ての支援というところで、同じような言い回しになりますけども、ファミリー・サポート・センターの提供会員数5,500人という数値目標が掲げられています。
　各市町の取り組みということであっても、ファミリー・サポート・センターの運用の仕方とか、その中での取り組みの仕方が、結果的にこの事業の成果につながると思います。主な取り組みの中に、ファミリー・サポート・センターのサービスの拡充促進と言葉ではうたっていますけども、ファミリー・サポート・センターで何を支援していくのか。
　今後４年間における具体的な子育て支援の形の中で、ファミリー・サポート・センターの取り組みを今以上にしっかり生かすために、何をどういうふうにしていきたいかというのを、もっと明確にすべきじゃないかと思いますが、その点について伺います。

○望月こども未来課長
　ファミリー・サポート・センターにつきましては、委員御指摘のとおり、育児の支援を受けたい人と、育児の支援を行いたい人、その相互の協力の中に成り立つ事業でございます。
　このため、やってほしいという人がいっぱいいても、それをやってくれる人がいないことには、そのサービスの提供ができないという仕組みになっていますものですから、やってくれる人の数をふやしたいということで目標設定したところです。
　委員おっしゃるとおり、今は支援をしたい人というのが、お年の多い方というか、子育てを終わられた方がどうしても多くて、小学校とか、放課後児童クラブの送迎だとか、簡単なものをやってもらう業務が多いです。ただ、お母様たちのニーズの中には、お子さんが軽度の病気等でちょっと預かってもらいたいとか、もうちょっと踏み込んだ支援を希望する方もいらっしゃいますものですから、できればそういうものもやってみたいという方をふやしていくことをやっていきたいと思っています。
　それから、私どもが今中心にやっている施策は、そのコーディネートをやるアドバイザーという方が市町にいらっしゃるものですから、その方々が実際に今のような諸問題について調整をする役になっていますので、その方たちの資質向上を一番にやっていくと。そこを強力に推進していきたいと考えております。以上です。

○髙田（泰）委員
　ファミリー・サポート・センターで何ができるか、どういうことをやっていくよということを明確にしていくことも、利用者側の会員数拡大になるでしょうし、実際にファミリー・サポート・センターを活用したいということにもつながってくると思います。ファミリー・サポート・センターで何ができるのかは、市町によっても違うかもしれませんけども、こういうことをやっているよということをしっかり伝えることを、この計画の中にも盛り込んでいくことが必要だと思います。
　何にしろ、情報提供はしっかりできるようにお願いしたいと思います。

　次に移ります。
　がんセンター局関係で、204ページに県立静岡がんセンターによるがん高度専門医療の提供とあります。
　県立静岡がんセンターは、国内でもトップクラスのがん専門医療機関として取り組みをしていただいていますし、満足度が非常に高いことにも結果があらわれています。静岡がんセンターで治療していただきたいという県民の患者さんの思いもかなり高いと聞いていますので、静岡がんセンターそのものがより高度ながん専門医療を目指すということも、ある面では４年後、５年後先を見据えた目標としては、必要じゃないのかなと思います。
　高度ながん治療を提供するとか、そのための人材確保をしていくとか、言うことはわかるんだけども、より高度のレベルアップをしていくというときの目指すところを、もっと明確にするべきでないかと。そのために、どのような施策をとっていくのかを、より明確にしておく必要があるんじゃないかと思いますが、その点、考え方についてはいかがでしょうか。

○小櫻がんセンター事務局長
　静岡がんセンターの高度で専門的な医療の提供についての御質問でございます。
　静岡がんセンターにつきましては、御承知のとおり、開院以来、基本方針として最善の医療の提供ということを掲げまして、最新の医療機器、施設を整備し、他職種チーム医療の実践により最高水準かつ安全な医療を提供してございます。
　したがいまして、導入する機器、施設については、我が国でもトップレベルで最新のものを導入していくということで、この10年整備をし、医療を実践してまいりました。特に医療機器につきましては、開院後10年がたちましたので、そろそろいろんな医療機器の更新の時期に当たっております。また医療は日進月歩でございますので、10年たちまして、やはり開院当時に比べて、いろんな医療機器につきましても大変進んでおります。
　したがって更新に当たりましては、まさに現在の医療水準の中で最高水準のものを入れるということで、現在、例えば放射線治療機器の更新に当たっても、リニアックの建屋だけではなくて、機械についても最新のものを導入するとか、あとは陽子線治療につきましても、機械そのものは更新を今後少しずつやっていく必要があるんですけども、照射する方法でありますとか、技術、そういうものも最新のものをどんどん研究しながら導入していくと。
　そういう形で進めていくということで、実際に機械の最新鋭のものだけではなくて、これからの治療法や化学療法につきましても――最近は分子標的薬というような形で、日進月歩で化学療法も進んでまいりますので、それにつきましては臨床試験、臨床研究を実施していく中で――静岡がんセンターは最新の医療を提供していくと。そういうものも引き続き今後もしっかりと進めていく。
　この考え方は、基本的に開院以来ずっと変わらず、今後も続けていくと。我が国トップレベルの水準を維持していくことを目標にしていきたいと考えております。

○髙田（泰）委員
　言葉についてはたびたび、この委員会でも質問をさせていただいたり、説明をいただいて、よくわかります。しかし、やはり４年先、５年先を目指しての総合計画後期アクションプラン（仮称）を、これからつくっていくわけですから、その計画に今説明いただいたことがもっと明確にわかるように載せるべきではないのか。
　医師確保も、静岡がんセンターの中で、あるいは静岡がんセンター研究所の中で、いろんな取り組みをしたことが、結果として医学生、研修生の皆さんたちが、また将来静岡がんセンターの中でしっかり仕事をしていきたい、静岡がんセンターを核にして県内で仕事をしていきたいというふうなことにつながるベースになるんじゃないかなと思うんですよね。
　そういう意味でも、より高度ながん専門医療機関を目指すんだよ、それはどういうところを目指すんだということを、より明確にすべきじゃないかと思いますが、コメントがあったらお願いします。

○小櫻がんセンター事務局長
　まさに、医療技術というのは日進月歩なものですから、個別具体にどういう技術のということになりますと、挙げれば切りがないものですから。
　例えばの話ですけど、これからがん医療の世界でも、個別化医療が非常に進むのではないかということです。個別化医療への対応については、静岡がんセンターの臨床現場ではなくて、研究所のほうでも遺伝子診療でありますとか遺伝子診断、いろんな意味で非常に力を入れております。
　したがって今後、がん医療を目指すいろんな医療人材の中には、遺伝子の分野とかで最先端のものを目指したいという方についても、今後はアピールしていきたいなと考えております。以上です。

○髙田（泰）委員
　ありがとうございます。
　204ページに、４年間の主な取り組みということで掲載がありますけども、毎年度どういうふうなステップアップをしていくのか明確に読み取れないものですから、そういう質問をさせていただきました。
　静岡がんセンターは、がんを専門とする高度医療で、全国一になっているわけですから、さらに高いレベルを達成できるように、ぜひ世界一を目指してということを、この計画の中にも取り組めるようにお願いしたいと思います。以上で終わります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号：054-221-3482

ファックス番号：054-221-3179

メール：gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp

ページの先頭へ戻る

〒420-8601 静岡県静岡市葵区追手町9番6号電話番号(県庁案内)：054-221-2455