本会議会議録


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令和3年11月25日脱炭素社会推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加藤 元章 議員
質疑・質問日:11/25/2021
会派名:自民改革会議


○加藤委員
 御説明ありがとうございました。分からなかった点を、何点かお伺いしたいと思いますけれども、最初にまずこの木質バイオマス発電について御説明いただいた内容のうち、発電所についてですが、イラストがここにありますけれども、非常に大規模な感じがしますが、補助金等もいろいろあるかと思うのですが、その辺をまず教えてください。

○藤平慶太氏
 補助金等は特段現状は受けていないです。そもそもFIT自体が売電による補助金の一種、インセンティブの1つなので、それをベースに収益計画を立てて賄っていくイメージです。

○加藤委員
 同じページで先ほど、周辺環境へ配慮し木質燃料は全量屋内保管という御説明がありましたけれども、一般的に外に置くと、飛散したりするので、そういう意味での環境影響があるという理解でいいのかという点と、実際にそれは非常に深刻なものなのかを実態としてお伺いしたい。

○藤平慶太氏
 ペレット自体は、木質ペレットは雨にぬれると崩れてしまうので、一般的にこれは屋外に置かないで倉庫か燃料タンクに入れますけれども、パーム椰子殻と木質チップは、チップの状態のものはぬれても大丈夫なので、結構屋外保管されているところも多いです。環境影響でいうと、粉じんは両方とも固形ですのでほぼ舞うようなものではないですね。一方、においという観点では、パーム椰子殻については椰子殻の特有のにおいが夏場になるとします。冬はほぼにおわないですね。木質チップは、やっぱり木なので木のにおいがするところです。木のにおいが嫌いって、あんまり日本人にはいないとは思いますけれども、そういうものになります。
 あと景観の面で、高台から我々の発電所はよく見えますので、敷地内に野積みされているのが見えるのも嫌だという御意見もありまして、いろんな観点から全部屋内保管にしました。

○加藤委員
 それから、ちょっとページが進みますけれども、燃料について非常に大きなテーマだということがよく分かったわけですが、要するに国内でサプライチェーンができていない、できないということだと思うんですけれども、ちなみにこの木質ペレットは原材料を輸入するにしても製造する過程は国内産業としてできてないんですか。

○藤平慶太氏
 木質ペレットについては、まず日本の国内で調達する場合にはペレットではなく、チップのまま受け入れればいいんです。なぜペレットにするかというと輸送効率を上げるためです。大きな船で持ってきますけれども、チップはほとんど空気みたいなもので空気を高い金で運んでくる形になってしまうので、密度を高めるためにぎゅっとペレットに加工するということです。
 国内ではペレット産業は、これまでペレットストーブとかの燃料として扱われるものが多かったので、大きなバイオマス発電燃料として加工するという意味ではそこはあまり育っていないという認識です。小規模のペレット会社が幾つかあるという感じです。

○加藤委員
 それから13ページで、地球温暖化対策への貢献で、御説明のとおりバイオマスですと要するに森林と行って来いだからCO2の削減にもちろんなるという理屈は分かるんですけれども、ただ燃焼させるということに関して、参考にお伺いしたいんですが、化石燃料で出すCO2に対してバイオマスであった場合、当然燃やしてはいるので、燃焼ということに関して比較するとどうなのか教えてほしいです。

○藤平慶太氏
 実は我々もいろいろ調べたんですが文献がないんです。なぜかというと、やっぱりカーボンニュートラルと世界的にもこれまでみなされてきたこともあり、また樹種によって多分カロリーベースでのCO2排出量は違うので、そういうこともあって、いい文献が見つからないというのが答えでして、正確には分かっていないです。

○加藤委員
 23ページの木材のことについてですが、C・D材の扱いが分からなくて、要するに違いですけれども、推察するに何となく細かったりふぞろいだったりそういうクオリティーの問題かとは思うのですが、その辺を教えてください。

○三好創氏
 そのとおりです。A材が柱になる材、B材がこういう板、フローリングとかになる材で、C材は静岡県にも多数ございますけれども製紙会社とかで燃料となる材、D材は先ほどおっしゃられましたとおり本当に細くて使えない材だとか曲がって使えない材とか、今まで行き場もなくて山から降ろしてくるお金も出せないぐらいで、山にそのまま捨ててきたようなものです。

○加藤委員
 中部電力さんの御説明の中で、取組として早成桐ですか、非常にすばらしく、僕は初めて知ったんですけれども、非常に注目すべきだと思うんですが、中部電力として何か実際に事業として取組なり検討されているのか、会社としての状況を教えていただきたいと思います。

○佐々木敏春氏
 実は、岐阜県で私どももバイオマス発電所を保有する工事に今入っていますが、そこでの試験植林としてこれを植樹しようと、来年度から予算取りをしようかというところまでは行っています。
 実はこの静岡県内で、先ほど苗の状態の写真がありましたけれども、ここに紹介しているクール・アースという会社が第一人者ですが、その会社が御前崎に東海プランテーションという苗床をつくっている会社に生産委託してそこで苗を育てています。我々もその隣地に1つ2つ場所を、これは県の方にも御協力いただいてたりするんですけれども、地元の方にもいろいろお声がけをしたり農協にもいろいろお声がけをして、今二、三か所そういう場所が候補地として出てきておりますので、そこについて静岡支店として私の配下でとりあえず植えて試験していこうとは思っています。要は、土地土地によってまだどういう性状を示すのかも分かっていないところもあるものですから、どれぐらいの固定化率があるのか、要は育たない環境って一体何なのかとかそういうことも見ながら、実はどれぐらいの間隔で植えるといいのかすらも試行的に13年ぐらいクール・アースの方がずっとやってきて、今4メートルぐらいあればしっかり全部の木が育っていくのではないのかという見当はついている状況です。

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