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委員会会議録

質問文書

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令和3年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 一問一答方式でお願いします。
 先ほども出ましたが、文化観光委員会説明資料14ページ、東京2020オリ・パラのレガシー創出に向けた取組について伺います。
 特に私が伺いたいのはパラリンピックについてです。大変感激しました。車椅子バスケや水泳など様々なスポーツで本当に楽しませていただきました。
 説明資料14ページのレガシーの主な取組の中で、障害者スポーツ応援隊の特別支援学校での実技指導などがあるんですが、あのすばらしい競技を特別支援学校で障害がある子供たちに指導したり広めたりすることがレガシーとしては一番大事だなと思いました。
 そして、その下のスポーツ用義足等の普及啓発の競技用義足等の体験・講習会。以前草薙で体験をやったときに、義足の佐藤選手が指導してくれて、実際に島田市の小学生の子が運動会で走れたという感激するすてきな体験がありました。
 このようなことこそレガシーになると思うんですが、特にこの2つの事業について少し詳しく説明してください。

○高松スポーツ振興課長
 まず、障害者スポーツ応援隊についてですが、これは前回のリオパラリンピックに出場された県出身や県ゆかりの選手12人の方を障害者スポーツ応援隊に任命いたしまして、パラスポーツの魅力の発信であるとか、小中高校、あとは特別支援学校に赴きまして実際に実技指導や選手の体験の講演会などでパラスポーツの魅力発信をしているものであります。
 もう1つのスポーツ用義足の普及啓発につきましては、昨年度に初めて実施したものであります。スポーツ用義足などパラスポーツ用具は高価なもので、なかなか普及が進まないところもあります。通常の義足だとなかなか運動は難しいものですから、昨年度主にそういった障害のあるお子様を中心にスポーツ用義足を実際に体験していただいて、スポーツの魅力であるとか、走ることができる喜びを体験してもらうために実施したものです。まだ時期は調整中ですけれども、今年も予定しております。
 今年度予算は、障害者スポーツ応援隊が161万円、スポーツ用義足等の普及啓発については障害者スポーツの普及啓発事業として200万円です。

○佐野委員
 分かりました。こういうところをしっかりとつなげていくことがこれからのレガシー、本当の意味でのレガシーだと思います。水泳なんかもすごく感激したんですけれども、実際に障害を持った鈴木選手とかが講演をしてくれるだけでも意味があると思います。今回パラリンピックの観戦はできなかったんですよね。それはすごく残念でした。
 健常者の人たちや子供たちに対しても勇気をもらいましたし、特に障害を持った子供さんや中途障害の方に対してぜひとも積極的なアピールをしていただきたいと思います。
 来年度も予算をなるべくたくさんつけていただきまして、義足は高いお金が必要だとしたらそこを何とか補助する制度をつくるとか、スポーツ・文化観光部だけではできないことかと思いますけれども、健康福祉部などと一緒になって、ぜひともレガシーをつくっていっていただきたいと要望しておきます。

 次に、「ふじのくに#エールアートプロジェクト」について伺います。
 この100万円はコロナ禍ですごくありがたい。文化は不要不急じゃないという感じで少し静まってしまいましたが、大変ありがたい事業だと思います。助成対象の要件はあったんでしょうか。

○室伏文化政策課長
 今回は文化芸術活動をするために本当に苦しんでいるプロのアーティストを対象にしております。

○佐野委員
 趣味ではなくプロの人たちが対象ということですね。どこまでがプロかというのも難しいんですが、今一番大変な思いをしているのは作家さんもそうですし、例えばステージのスタッフ――音響関係の仕事の人だとか照明の仕事、そのような人たちの仕事がなくなってしまって大変だという思いがあるんですが、そういった方は芸術家ではないので該当しないわけですね。あくまでも芸術を発表する場での芸術家に対する支援ということでしょうか。

○室伏文化政策課長
 プロのアーティストの申請ということですけれども、その人だけではなかなか舞台もステージもできないので、当然音響とか映像とか、そういったスタッフさんもついてくるということで、そこも含めて考えました。

○佐野委員
 助成事業の中に文学とあるんですけれども、文学ではどのようなものに支援をしたんでしょうか。

○室伏文化政策課長
 文学は申請自体も少なかったんですけれども、例えばオンラインで小堀遠州が詠んだ和歌や旅日記の朗読と茶会を行って、その動画を制作して配信したとか、あとは学校でも学習する文学作品を臨場感あふれるステージで生配信するとか。8番委員も思っているかもしれませんが、文学はコロナの中でも別に関係なくできると思うんですけれども、オンラインは新しい試みだということで採択して事業を実施してもらいました。

○佐野委員
 文学をプロにしている、なりわいにしている人もちゃんと県内にはいらっしゃるということですね。

 具体的な例が説明資料の17ページにありますが、どれかを取り上げて、何というプロの団体に幾ら支援したとか、具体的な説明をしてください。

○室伏文化政策課長
 金額は100万円が上限で、それぞればらばらなんですけれども、演劇についてはSPACの活動もちょうどなくて、多分SPACの俳優さんも生活には困っていて、SPACの俳優さんが自ら申請してきた例もありました。

○佐野委員
 説明資料の17ページの一番下に藤枝市の了善寺での取組があるんですが、漫画やメディア、映画、そのような方たちが参加したとのことなので、どのようなプロの集団があって、どのような支援をしたのかを知りたいと思いました。
 言いたいことは、ぜひともそういう予算を有効に使って、SPACの方たちもアルバイトをしたりしてつないでいることも十分承知していますので、上限の100万円があらゆる芸術を志している方に行き渡って有効な予算執行になっていただきたいと思いました。

 先ほど7番委員からもありましたが、県立美術館について伺います。
 半年以上の休館になっているわけですが、その間学芸員の皆さんや職員の皆さんはどのような活動に力を入れているのか。移動美術館とか出前講座とか、県内でのプログラムをたくさん用意しているかと思うんですが、今はその例だけ挙げられていますけれども、休館中の活動についてお願いします。

○室伏文化政策課長
 小中高、特別支援学校には美術館教室のしおりを年度当初に配付して美術館はこういうことができますということを紹介しています。今回の休館中も学芸員と教育職の職員の2人で学校に赴いて美術の講座とか、特別支援学校では粘土教室とかをやっております。
 あとは、休館中に収蔵品をデジタルアーカイブとして撮影して、ホームページをリニューアルして充実させて、もっと来たくなる美術館を目指して活動しているところであります。

○佐野委員
 はい。分かりました。
 グランシップも休館をしていたんですが、グランシップは市町とかであまりやりようがないんですよね。美術館は所蔵品があるわけなので、これを持っていって見せたり、県立美術館が閉まっていても県内に文化芸術を波及する方策はいくらでもあるのではないかなと思います。アーカイブの作成も大事なことではありますが、休館中だからこそできる県内津々浦々に文化芸術を広めることを頑張っていただきたいと要望します。

 次に、文化財に行きます。
 秋の間に文化財のオータムフェアもやるようなんですが、別の観点で、東照宮や奥山方広寺とか県内に有名な神社仏閣がありますけれども、コロナで入場者が減っておさい銭が少なくなったり、入館料が減ってしまったりということで、文化財の維持に大変困っているというお話を伺います。県としては特に支援は考えていないでしょうか。

○三保文化財課長
 8番委員おっしゃるとおり、県内の建造物を中心とした文化財につきましては、多くの宗教法人が所有しております。そういった建造物または美術工芸品等の文化財につきましては、修理をする際には国指定のものについては国、県、市町村、あと残りを所有者が負担する。県指定の文化財につきましては県、市町村、所有者が負担する仕組みになっていて補助金を出しております。
 そういった中で、宗教法人を含む民間の所有者が保存修理事業をやる際には、昨年度文化庁が一定の割合以上の収入減があった場合には国の補助金にコロナ加算を行いました。それに伴い県といたしましても、県指定の文化財に対する県の補助金については同様に一定の減収があればコロナ加算する形で昨年度取り組んでおります。
 今年度につきましては、国は引き続きコロナ加算をすることで決定しておりまして、県指定の文化財の修理に対する補助金につきましてもコロナ加算をする方向で現在検討しているところであります。

○佐野委員
 ありがとうございます。コロナ加算があったわけですね。
 いろいろな宗教法人や民間のものがあると思うんですけれども、経済産業部等が行っている中小企業の支援とかの対象にもなったんでしょうか。収入の減ったところには支援がありましたよね。

○三保文化財課長
 昨年度国や自治体がいろいろな給付金等を支給しましたが、文化財課は宗教法人そのものを所管してはおりませんので直接は関与しているところではありませんけれども、昨年度国の持続化給付金などの中身について確認したときには、宗教法人は公的な給付金の対象にはなってはいなかったと認識しております。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 コロナでどこも本当に困っているわけですけれども、観光ともつながってくるかもしれませんが、文化財は修復や保存が途絶えてしまっては後戻りできません。先ほど6番委員からもありましたが、様々な有形無形の文化財がコロナのために途絶えてしまうことがないように県でもしっかりと対策をお願いしたいと要望します。以上です。

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