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委員会会議録

質問文書

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平成25年6月定例会くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 本年度、くらし・環境委員会に所属させていただきますので、どうぞよろしくお願いをいたします。また、伊熊部長を初めそれぞれの職員の皆様は、それぞれのお立場の中で、先ほど10番委員の遠藤委員からも出ましたように、静岡県民の皆様全ての暮らしと環境をつかさどる、その集約した職務を担っていらっしゃるということでございます。我々と職員の皆様は立場の違いこそあれ、思いとする目的は一緒でございますので、よりよい政策実現に向けまして、お互いの見解の中で、相違はあるもののよりよい方向に向けてお互いに努力をしていっていただきたいと思っているところでございます。
 一括方式でお伺いします。
 それぞれの委員の皆様方に、きのう、きょうの2日間の審議の中で、富士山のことが大変取り沙汰されているところでございます。当然、今の中では、大変大切な審議の中の1つだと私も受けとめているところでございます。御存じのように、第37回ユネスコ世界遺産委員会におきましても、遠藤委員からも出ましたように、勧告事項等についての富士山の適切な保存管理をこれから進めていく姿勢を問われているわけでございます。まさに認定は1次通過地点であって、これからだということは、私も認識を同じにしているところでございます。
 特に、また御存じのように、富士山は単体としての価値よりも、25ある構成資産を一体化した存在として、イコモスのほうからも管理システムを実施可能な状態にすることということで、先ほど来お話がございました6項目が、今まさに提示をされているところでございます。
 その中で、今までちょっとお話に出なかったんですが、特に富士山周辺における産業廃棄物不法投棄防止対策については、くらし・環境部の所管でございます。富士山に係ることは各部署で横断的にさまざまございますが、この点につきまして、御担当のほうから、不法投棄にどのように取り組まれているか、そしてこれからの展望についてお話を伺いたいと思っております。

 富士山が世界文化遺産に登録されまして、国内外から多くの観光客、あるいはいろんな方が来られることは当然予測されることでございまして、外国の方も多く訪れると当然予測されていると思います。
 今、富士山静岡空港の台北線は、御存じのように、チャイナエアラインが週3便から4便にふえたということで、ちょっとその搭乗状況を調べてみたところ、搭乗率で見ますとソウル便が48.9%、上海便が29.3%、それに比べて台北便が73.7%と、非常に高い搭乗率を上げているところでございます。また御存じのように、特に4月に、富士山と台湾の玉山との友好山提携に向けた協議開始が、民間レベルでも始まったということでございまして、これから多くの台湾の方たちが訪れるだろうという予測がされているわけでございます。
 その中で、外国の方たちのマナーアップというところでございますが、台湾の皆様に対しても、やはりどのような対策をとっていくかということは非常に大切なことだと思いますが、外国の方たちにどのように対応していくかということをちょっとお伺いをしたいと思っております。

 男女共同参画については、きのう7番の柏木委員のほうから大分さまざまな御見解等、これから1年を通して男女共同参画についてのことをそれぞれやっていきましょうという思いをいただいたところでございます。男女共同参画については、きのう十分御討議し尽くしていると思いますので、私は男女共同参画センター「あざれあ」のことにつきましてお伺いをいたします。
 御存じのように、6月に私どもくらし環境委員会で「あざれあ」を視察させていただきました。さまざまな御意見もいただいたところでございますが、指定管理者制度が平成19年に導入をされまして、今期で3期目ということでございます。3期目に向けまして、指定管理者に対して県側は何を期待されて、これから事業を一体化してやっていくおつもりがあるのか、それをお聞きしたいと思います。

 それから、先ほど3番の鈴木委員からお話がございました芝生文化創造プロジェクトでございますが、芝生販売につきましては、実は私ども裾野市、御殿場市、小山町に、約1,100町歩の面積があって、日本全国で約70%のシェアがあったと言われておりました。東富士演習場内に陸軍の飛行場がありましたが、その周辺の自生の野芝を使って販売を始めたというのがきっかけでございました。実は、「フジコンパクト」という芝生の中で固定化をしました品種育成を、私も農協職員当時に系統選抜に加わった経験がありまして、今もその名前が残っていて、芝生文化創造の事業にも貢献しているというお話を伺いました。これから何カ年かで系統選抜をする上で、今どの程度の段階なのか、あるいはそれをどのように事業展開していくのか。
 実は、裾野市、御殿場市、小山町でも芝の販売が価格低迷で、大変荒廃地がふえております。水田とか畑作の耕作放棄地も殊のほか問題とはなりますけれども、実は開田当時、裾野市の奥に須山という地域がございますが、多くの開田地帯の中で芝の生産者がおりまして、それが今、価格低迷ということでございまして、先ほど来、鈴木委員がおっしゃったようなさまざまな要因によりまして販売が低迷しています。やはりこれは大切な事業の1つだと私は個人的に思っているところでございますので、何としましてもその点をお伺いしたいところでございます。以上でございます。

○小林廃棄物リサイクル課長
 富士山麓の産業廃棄物の不法投棄についてお答えをいたします。
 富士山麓の標高の低い裾野市におきましては、道路網も整備されておりますことから、産業廃棄物の不法投棄というものが散見されます。このため、県として本庁に不法投棄撲滅対策本部を設置し、本部職員及び東部健康福祉センターの職員が重点的にパトロールを行っております。
 また、民間監視員ということで、地元の住民の方に監視員をお願いいたしまして、気がついた情報等の報告をお願いをする。そのほか、民間の警備会社にパトロールの委託をして、重点的な監視を行う。さらに、幹線道路に自動監視カメラを置きまして、不審な車両の監視をする。このように、富士山麓におきまして重点的な監視活動を行っているところでございます。以上でございます。

○芝田自然保護課長
 台湾から来られる方々への対応ということでお答えしたいと思います。
 委員御指摘のとおり、台湾から富士山へ来られる方はこれからさらに増加すると認識し、考えております。我々はこれまで登山初心者とか、海外から来られる外国人の登山者等へ、先ほど言いましたけれども、マナー啓発的な部分としてマナーガイドブックというものをつくってまいりました。
 これは、日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語ということで、5カ国語のマナーガイドブックです。こういったものなんですけれども、これは中国語版なんですが、今まで3万7000部つくってまいりました。今年度は3,000部ほど増刷しまして、4万部で対応をしたところであります。
 また、今年度4月から静岡県台湾事務所も開設されましたので、これにつきましても、台湾事務所を通じましてお願いをし、台湾の旅行会社や静岡県へ旅行を計画されている団体や個人等に配布を開始したところであります。
 そういった中で、台湾事務所から1点要望がございました。同じ中国系というものの、中国語と台湾語は少し文字が違うということで、繁体字のものをつくってもらいたいと。そうすると、もっと台湾の皆さんに周知できるという要望を伺いましたので、早速、繁体字のマナーガイドブックの追加作成に取りかかっているところであります。以上でございます。

○鈴木男女共同参画課長
 「あざれあ」の指定管理者3期目に向けて期待する点についてお答えいたします。
 指定管理者として選定されましたあざれあ交流会議グループは、これまで6年にわたり堅実な運営を展開してきたという実績がございます。3期目から指定期間を3年から5年に延ばしたことによりまして、指定管理者は、雇用面でこれまでより安定して優秀な人材を確保することができ、また施策面でも継続的事業計画が立てやすく、その反省点を次の年度へ反映するなど、そういったことで、より創意工夫した取り組みが期待できると思っております。
 現在の指定管理者は、これまでの実績について外部評価委員会等で高く評価されておりまして、3期目に当たっても、利用者サイドに立って経験を生かした安定した業務を行えるものと認識しております。
 男女共同参画ポータルサイト「あざれあナビ」を活用した情報発信機能の充実、あざれあメッセの開催等によりまして、交流機能の強化、市町やNPO等との協働による地域の課題解決に向けた実践的な取り組みなどの積極的な自主事業等、「あざれあ」の機能を最大限に発揮した積極的な事業展開を期待しております。以上です。

○志村環境ふれあい課長
 芝生文化創造プロジェクトの研究調査の関係でございますが、県では昨年10月に農林技術研究所内に芝草研究所を開所いたしまして、常緑性が高く、踏まれても強く低コストで管理しやすい芝生の研究開発を進めているところでございます。
 昨年度につきましては、農林技術研究所内の圃場5カ所の2,500平米の整備と、場内に保存されていた芝草の系統の収集、育成をいたしまして、今年度につきましては、本県に適した使いやすい芝生の選抜、育成をするため、耐寒性にすぐれた高麗芝等の調査収集や場内圃場、県内の芝生緑化現場での野芝等の芝草の系統、品種の特性を把握する試験等を進めているところでございます。試験期間につきましては、5カ年のうちである程度の成果を出すという目標で進めておるところでございます。
 先ほど委員から御指摘ありました「フジコンパクト」につきましてでございますが、並行して研究調査を進めるところでございます。もともと富士山麓で特性のすぐれたものを選抜したものでございますので、さらにその他の野芝と比較したデータ等の調査を行いまして、また「フジコンパクト」特有の紅葉するというような特徴を商品のメリットということで、その紅葉をより進めるような方向等の確立等に向けた研究調査等もあわせて進めているところでございます。この5カ年の研究を通じまして産業振興につなげるということで、最終的な目標と考えております。以上でございます。

○鳥澤委員
 それぞれに御答弁をいただきまして、ありがとうございました。
 それで、富士山麓におけます産業廃棄物の不法投棄でございますが、ここ近年でどのぐらいの件数があるか、もし実態がわかったら教えていただきたい。もちろん県警等も監視を強化してくださるということは、また新たに裾野警察署も開署いたしましたので、その点についても連携を図っていくということを聞いておりますが、もしそのような中で、実績がわかったら教えていただきたいということでございます。
 富士山に対する思いというのは、先ほどの遠藤委員のとおり、私も同じ地元としまして思いがあるわけでございますので、その点をぜひしっかりとやっていただきたいと思っております。

 「あざれあ」でございますが、先ほど思いとするところ、狙いとするところ、課長さんからお話を的確に伺いまして、ありがとうございました。よくわかりました。
 それで、当然、県と指定管理者との間というのは、車の両輪のように双方に支え合い、新たな行政の担い手というような形であるわけでございます。1点だけでございますけれども、指定管理者と県は、どのように意見調整、あるいは意見聴取の場を設定をされているのか。特にまた問題点があるようでしたら教えていただきたいんですが、きょうのところは、とりあえずどのように意見交換を行っているかということで結構でございます。

 先ほど芝草の件でございますが、系統選抜というのは、当然長い年月と大変な御労苦もかかるということは十二分に承知していますし、特に花々と違いまして、芝の品種の固定というのは大変個体差があったり、またネットの張り方や、芝がどのような場所でどのように要求されるかという用途によっても、かなり求められる芝というのは変わってきます。その点、今言った「フジコンパクト」は、ランナーの伸びも活着がいいということでございますので、ぜひともいい優良品種に総力を挙げていただいて、試験研究の成果に結びつけていただきたいと思っております。よろしくお願いします。

○小林廃棄物リサイクル課長
 富士山麓における産業廃棄物の不法投棄の件数でございます。
 まず、富士山麓を含んだ周辺7市町のある一定地域でございますけれども、こちらの数値といたしましては、平成22年度から24年度にかけまして各年度22件、30件、27件。これは県内の不法投棄の件数のほぼ半数程度を占めます。このうち世界遺産の構成資産、また緩衝地帯、保全管理区域内ということに限りますと、平成22年度以降、それぞれ4件、6件、2件という数字でございます。以上でございます。

○鈴木男女共同参画課長
 指定管理者と県との意見交換の場についてお答えいたします。
 毎月1回、県とあざれあ交流会議グループを形成しております3つの団体と連絡調整会議というものを毎月実施しております。そこで、それぞれの意見交換をしております。以上です。

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