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委員会会議録

質問文書

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平成23年12月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大池 幸男 議員
質疑・質問日:12/14/2011
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○大池委員
 それでは、質問をさせていただきたいと思います。まず2つの台風13、15号ですが大変な量の雨が降って、強い風が吹いた台風でございました。現在、災害復旧の多額な補正予算が組まれている中で、県民の皆様に御指摘といいますか、何をやっているんだと一番言われたのが停電です。停電というのは多少大きな都市部であれば、数カ所切れてもいろんなところから回ってくるものですから、すぐに復旧するというケースが多いんでしょうけれども、今回の場合は1回とまったらとまりっ放しでした。特に私は大井川筋でございますけれども、何千戸とか、何百戸とかって固まっている地域が随分長い間停電になりまして、まだ気温も高かったものですから、冷蔵庫の中にあったものが丸ごとだめになったと、早く電気をよこせと、何とかしろと言われ、皆様方もさぞかしせかされただろうと思うんです。
何でなかなか復旧できなかったのかと現地に行ってみますと、道路沿いの電線が風倒木でバシバシ切られているわけです。この木に触れている電線を丁寧に一本一本電気が来ていないことを確認して、木を除去し電線をつないでいくと。これを土木事務所が手配した道路を補修する業者といいますか、例えば木を切る業者さんは電気の仕事ができないものですから、電気の業者さんと一緒に電気が通っていないことを確認しながらやらないといけないということで、木をとりたくても電気業者が来ないと何も工事ができない。私はいろんなところでそういうことが起こって、どんどん停電が広範囲になっていたものですから、なかなか復旧にならなかったのかと理解しているんですけれども、まず、なかなか復旧できなかった理由をお示し願いたい。
もしその風倒木がかなり影響しているということになると、将来また風の強い台風等が来たときに同じような電線の切断ということがないように、今回の台風を教訓に何らかの手を考えていただいているのでしょうか。そういう道路のメンテナンス及び道路の両側にある立ち木の処理ということも道路管理上や保全上で必要ではないのかと私は思いますが、その点についてお伺いをさせていただきたいと思います。

 次に、建設業界の活性化ということで、建設審議会が多くの委員の方を招いて活発な議論をなさって、我が会派のメンバーも何人かその委員会を傍聴させていただいたり、議事録を読んだりしました。建設投資が減ってきて大変な業界を今後どうするのかという提言を静岡県建設産業ビジョンという形でまとめていただいて、ここに示されています。このビジョンを具体的に来年度以降施策に落としていくということなんですけれども、本当にここに書かれていることをやれば建設業界のほうもしっかり生き残って、いい状態で維持されるのでしょうか、なかなかイメージが湧かないものですから、もう少しこのビジョンの説明をぜひお願いしたいと思います。

 その次に、新東名高速道路の関係でございます。
来年開通するということで建設委員会説明資料にも、周辺の農地の利用とかいろいろ書かれております。本会議でも話題になりましたようにインターチェンジ周辺の土地活用をきちっとやっていかないと産業の空洞化、産業の劣化が激しい状況ですので静岡県の将来につながらないので、ぜひやっていただきたいという思いでいると思うんです。しかしなかなかインター周辺の土地利用等が難しいという話の中で、具体的な開発行為が出てこないような気がします。うわさによりますと、といいますか、又聞きでございますけれども、モデル地域を3カ所挙げて具体的な検討がなされて、その地域と協力し、インター周辺の開発も始まっているというお話も聞いております。ここの開発行為に対しての進捗状況を説明していただきたいと思います。

 次に、これも新東名高速道路の関係でございます。きのう知事の記者会見でもございましたように、新東名高速道路を使いましたマラソン大会で多くの方が脱水症状になり、批判といいますか、県に対する苦情みたいなものが何百件も来たということです。それに対して猛省をして再度リベンジを図りたいようなお話がございました。マラソン大会では倒れた方がおりますけれども、しっかり走られてすばらしい大会だったと言う方もいらっしゃるものですから、若干評判がよくなかったマラソン大会のイメージを払拭するために、ここに農業体験モニターツアーのお知らせが来ていますけれども、まだ新東名高速道路の供用開始まで半年ございますので、うまいコーディネートをしていただき、何か計画がございましたらお知らせいただきたいと思います。

 それと道路の関係で、全然話は変わるんですけれども、東北の震災等でも地域FM放送で被災した後にいろんな情報を流して、それが非常に助かったという話がございます。県内でも地域FMがたくさんできていて本当に身近な情報をバンバン出しています。車で走行中にトンネルに入るとFM放送が入らないんです。種類によって違うんですけれども、国道はFM放送が入る。実は以前入らないということがありまして、国のしかるべき機関にお話をしましたら、すぐにFM放送も聞けるような形になりました。ただ県道のトンネルはいまだといいますか、そういう設備がないわけですからAM放送もFM放送も入らないですね。
そこで、聴取者がなかなか多いものですから、ぜひ県道のトンネルもそういう電波の状態をよくすべきではないのかと思います。これはトンネルの中で被災してしまう方もいるかもしれないという防災面も含めてのこともありますので、国に合わせたトンネルの整備をすべきではないかと思うのですが、まず対応についてお聞きしたいと思います。

 次に、静岡空港の関係でございます。
本予算で西側のエプロンが本年度中にできて運用が始まるようにやっており、ビジネスにも使えるということで整備が進んでおります。静岡空港に夕方に行くとナイトステイといいますか、朝まで置く飛行機ももうだんだん少なくなりまして、FDAが小牧のほうに行き、がらがらな状態でございます。できた暁には、エプロンが倍ぐらいに広くなるわけですから、本当に当初のもくろみどおり整備が完了して拡張したエプロンにおいてもしっかりとした利用ができるか、できるはずだと思っておりますけれどもその見込みについてお話をお願いいたします。

 次に、国の基幹的広域防災拠点についてです。きのうも知事から浜岡原発のオフサイトセンターを静岡空港の西側の先端部にぜひ移転したい、国もそういうような表明をしたとの発表もございました。自衛隊の方とか国土交通省の方たちが来て、それなりに御評価をいただいていると思うのですが、どういう評価をしていただいているのでしょうか。
これは本当に実現していただきたいし、やることが防災面での静岡空港として一つの売りになりますので、ぜひ前に進めていただきたいと思います。これは国の事業でございますので、その誘致に関しては危機管理局等が中心になると思いますけれども、空港のハードの部分で、例えば建物の高さの制限とかエリアの設定は、おのずといろんな規制などから支障もでてくると思います。そういうことをイメージした中でどのようなオフサイトセンターとか防災拠点ができそうだというビジョンといいますか、プランニングがあればお示しをいただきたいと思います。

 もう1点、前回の委員会でもお願いといいますか、指摘をしたんですけれども、今建設中の空港の展望デッキの材料を県産材でぜひお願いしたいという発言をしましたが、これは着実にやっていただいているかどうかという確認をさせていただきます。

 次に、本会議の質問でもございましたけれども、中国木材の進出に関しての質問でございます。
前回の委員会でお話を聞きましたけれども、中国木材が本県の山林の状況を見た上で進出に対する御判断をするという話でしたが、中国木材の評価がどうであったかということを伺いたいということと、また結論的には中国木材がしばらくは進出しないという話でありますが、そうなりますと、年間生産量45万立米を今後も目標にしていくということに対してどのような対応といいますか、御計画をしているのか、お聞きをしたいと思います。

 最後に育樹祭でございます。
 来年は本県での開催ということで、私もことし奈良県で行われました育樹祭を見させていただきました。奈良県は奈良県なりに平城遷都のすばらしいシチュエーションの中に皇太子殿下がいらっしゃって、本当にすばらしい育樹祭ができたと思います。本県は育樹をするステージを伊豆で、そしてメーン会場がエコパでと2カ所に分かれるということですので、奈良県で私たちがことし見させていただいた形とはかなり差異が出てくると思います。奈良県の育樹祭は部長も視察していると思うんですけれども、静岡なりにこの育樹祭をどうコーディネートしていくのかコメントがございましたらしていただきたいと思います。以上でございます。

○藪田委員長
 ここで、しばらく休憩をします。
 再開は14時50分とします。

( 休 憩 )

○藪田委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言をお願いします。

○伊藤道路保全課長
 台風15号の風倒木による停電がなぜ長期にわたったのかという御質問でございます。
一番の理由は台風が静岡県を直撃し、かつ強風が吹き荒れたため県下全域にわたって風倒木が発生し、それが電線を切って停電したわけです。風倒木による道路の通行どめの箇所については、台風通過後、私の記憶では3日ほどでほとんどの道路が開放されております。当然その作業をするときには、電線があれば中部電力なり東京電力なりに協力を要請して同時にやるわけですけれども、道路管理者としては倒木を片づけて後は電力会社にお任せしたという状況でありました。
これからそういう事態が起こらないように道路の管理をどうしていくのかというお話ですけれども、道路区域の中に生えている木は道路管理者で切れるんですけれども、ただ民有地にある木については、道路管理者としては道路通行上支障があるだろうというものについては地主さんにお願いして切ってもらうということはしております。それから中部電力とか東京電力でも、木が倒れて電線を切るようなおそれがあるものについては、電力会社として、所有者にお願いはしていると思います。それ以上の対策をとることは今のところ厳しい状況です。

 それからトンネルの中でFM放送を受信できるようにしたらどうかというお話です。
県が管理するトンネルでのラジオ受信については、延長で300メートル以上でかつ緊急輸送路であるもの、それからトンネル等級がD以上のものについては、ラジオ受信設備を基本的につけるように整備されています。それらのトンネルが全体で35カ所ございまして、そのうち33カ所については、AM放送の受信が可能です。県管理道路で唯一FM放送が聞けるところは国道136号修善寺道路の本立野トンネルです。これは国土交通省でつくったトンネルでして、国土交通省の基準で整備しているということです。我々が現在整備しているものはFM放送の受信設備をつけていないものですから、今後その更新時期に至りましたらFM放送の受信設備の整備についても検討していきたいと考えます。以上です。

○橋本建設支援局長
 静岡県建設産業ビジョンについてお答えいたします。
 建設産業は長引く景気の低迷や建設投資の大幅な減少ということで、ビジョンの言葉を借りれば過剰供給構造という非常に厳しい状況になっています。そういう中で何の手も打たないで座して待てば、ますます厳しい状況になってしまうということがございます。このため今すぐに、早急な対策を行う必要に迫られているという認識でおります。
そうした中で、このビジョンの中では目指す姿ということで建設産業が持つ役割というのが大きく3つほどに分けてございます。利便性が高い安全な社会基盤づくりであるとか、あるいは災害に強い地域基盤の整備、あるいは快適な暮らし空間の実現といった、どの産業もそうだとは思いますけれども、特に建設産業につきましては、こういった社会基盤の整備というのは、我々が社会生活を営む上で非常に重要なものだと考えております。そうした中でこの目指す姿というのは、やや抽象的ではございますけれども、活力ある建設産業、それから地域経済の牽引役という姿を示しております。
それでここに書かれている方策が実現すれば、必ずこういった目指す姿にたどり着くかということの判断はなかなか難しいんですけれども、少なくともこうやって提案をいただいた施策をまずはとにかくやってみるということが最も重要であると考えております。特に行政ばかりではなくて、建設関連団体や建設企業、そういった方々と連携、あるいは一体となって取り組まなければならないと、その上でこういった施策を講ずることによりまして、少しでも建設産業の活性化につながればという思いでおります。以上でございます。

○内田農地計画課長
 新東名高速道路インターチェンジ周辺の土地利用についてお答えをいたします。
 本年度策定する農村活性化指針の役割ですけれども、県内3カ所をモデルとして、農業・農村の振興と都市活力の活用、例えば新産業の創出だとか、あるいは都市住民を招き入れるなど、土地活用を両立する活性化のあり方を示すものであり、農林水産省との農地に係る土地利用調整を円滑に進めるときに非常に納得しやすいものになるよう活用していくものであります。そういった点について3カ所をモデルとして、あくまでも指針として取りまとめていくという格好になります。このまとまった指針を受けて市町は具体的な計画をこれからつくっていくことになるわけですが、現在この指針をつくっている最中でありますので、具体的な土地利用案件に対してこうするんだというお話はまだ我々はしておりません。
そういうことで委員から御質問がありました具体的な内容の進捗状況はどうかということに対しては、まだ我々はそういう話までいっていないという状況にございます。以上です。

○森山交通基盤部長
 新東名マラソンの関係でお答えいたします。
 まず初めに新東名マラソンの開催に当たりまして、参加されました方、それからまた県議会の皆さん初め多くの方に御心配、御迷惑をかけました。ここで改めて開催者の1人としておわびを申し上げたいと思っております。
 新東名高速道路でございますが、来年初夏までに開通できるということでございまして、これは本県にとって極めて大きなインパクトを与えるものでございまして、文化、観光、産業各面において非常に大きな効果をもたらすということでございます。県としましては、これを最大限にもてなそうということで、イベント等をみずからもやっておりますし、また各市町、関係団体がやっていただきやすいような環境をつくってございます。既に20程度のイベントを企画し、それぞれ実施しているところでございます。とりわけ11月20日から27日まではマラソンですとかデュアスロン――トライアスロンの泳ぐ部門がないものでございますけれども、それからウオーキング、それから自転車競技等々かなり本格的なものを関係者と企画したわけでございます。
その中で今回御批判がありましたのが、マラソンでございまして、これはいろいろ準備はしっかりしたつもりでございますが、結果的にいろんな異常気象ですとか、閉鎖空間であったということなどいろいろ理由がございますけれども、すべてはそういったことに対応できるための準備が不十分だったということでございます。これは実際に開催に当たった人間として、猛省をしているところでございます。
そういったような状況でございますが、いろいろ各方面からの参加もしていただいておりまして、また引き続き関係者の御理解を得ながら新東名の開通をことほぎ、おもてなしの気持ちで接するという面では、引き続き関係者とも連携しながら各イベント等を開催し、来るべき開通の日を迎えていこうというように考えているところでございます。
その中で8番委員御指摘の改めて開通までにマラソンをという形で進めていることについてのお話がございましたが、これについても現在、県の関係部局、それから今回一緒にやっていただいた陸上協議会の方、それから実際に興行していただいた静岡新聞社ともいろいろ話をしながら、また新しい参加者も含め、開通までの限られた期間の中でどうすればできるのか、また仮にそういったことができない場合にはどういったことがほかに可能なのか、いろいろな可能性を含めながら時間の制約、また空間的な制約がございますけれども、究極の目的は新東名高速道路自体をいかに盛り上げ周知するかということでございますので、そういった本来の目的を十分踏まえながら限られた時間、また人的資源等々を踏まえながら今検討しているというところでございます。以上でございます。

○渡邉空港経営課長
 空港についての御質問のうち、私から西側エプロンの整備について、それから展望デッキについてお答えをさせていただきます。
 まず西側の拡張エプロンについてでございます。
こちらにつきましては、現状でも5つの駐機場のうち、時間帯にもよりますけれども、今の冬ダイヤでも4つのスポットが埋まっているという混雑の状況がございます。このため、例えばビジネスジェットを初めとする御利用にも十分にこたえきれないという状況もあります。こういった状況を緩和するということが大きな目的としてございまして、来年の3月の供用開始に向けて新たな駐機場の準備を現在進めさせていただいております。供用開始に先立ちまして、既に小型機を御利用されていらっしゃる関係事業者団体、あるいは開港前に御利用を希望されておられました事業者の方々、そういった方々には現状を説明するとともに、御利用のお話をさせていただいているということでございまして、供用の暁にはそういった皆様から御利用いただけると思います。ただ、今だけやっているということではなく、継続的に利用促進に向けて活動してまいりたいと考えております。

 それから石雲院展望デッキ本体への県産材活用の御質問でございます。
 文化・観光部との共同事業で進めておりまして、交通基盤部ではデッキの基盤とこれに接続する歩道整備、それからデッキ本体の整備につきましては文化・観光部で役割分担をしてございますが、展望デッキ本体への県産材の使用について検討を進めているということで承知をしております。以上でございます。

○星野政策監
 富士山静岡空港への国の基幹的広域防災拠点誘致についてお答えいたします。
 まず先に基幹的広域防災拠点の概要ですが、基本的には都道府県単独では対応不可能な広域的、また甚大な災害に対して、国及び地方公共団体が協力して行うための拠点と応急復旧活動をする拠点ということになっております。その機能といたしましては、現地対策本部、これは当然、国と共同して建てる本部となります。それと救援物資の中継・分配機能、それから自衛隊、消防、警察等の広域支援部隊の集結地及びベースキャンプという機能もあります。また災害医療の支援機能、それから応急復旧用資機材の備蓄機能といった幾つかの主な機能がありますが、このうちのおおむね複数の機能を有していれば指定はされるものという形になっているようです。
既に国の防災基本計画に位置づけられて整備されているものと、また整備が進められている箇所といたしましては、首都圏で有明の丘地区と東扇島地区、それから京阪神都市圏では堺泉北港です。おおむねの広さが有明の丘が13ヘクタール、東扇島が16へクタール、堺泉北港が30ヘクタールです。ただ機能によって広さの必要性というのは変わっておりますので、こういった面から見ますと、空港の西側は十分な広さを持つと思います。ちなみに有明の丘の機能といたしましては、災害対策本部と医療搬送拠点、それとベースキャンプです。また東扇島は緊急物資の拠点という形になっております。恐らく首都圏については、この2つが連携をして動いていくというイメージになるかと思います。それから京阪神については、堺泉北港の場合は緊急物資、医療搬送、それから広域支援部隊のベースキャンプという形になっております。こういった機能に対する広さについては恐らく満足するのではないか思いますが、今後広域という位置づけというか、意味合いをしっかりとしていかなくてはいけないということからしますと、中部圏の中で、まず静岡空港が拠点として位置づけられて了解を得られることが必要です。その上で国の防災基本計画に位置づけられるために国の中央防災会議のほうでしっかりと検討していただいて位置づけていただくなど、まだまだクリアする部分は大きいと考えております。
そういった中で国や自衛隊などに現地を見ていただきましたが、東北の空港とかグランドのあり方から見まして高さ制限はあるものの、今の広さがあれば、十分に広域物資拠点とかベースキャンプ、そういったもののプライムゲートというのですか、緊急事態の被災圏エリアの入り口拠点として十分であるという感想をいただいております。またボランティアとかNPOの拠点とすることも可能ではないかといった感想も聞いております。以上でございます。

○橋本交通基盤部理事
 私からは中国木材の関係の回答をいたします。
 中国木材はこの8月から10月にかけまして、県下の森林、それから林業の実態を調査いたしました。その中で静岡県の資源というものは非常にすばらしいと、山また山の奥にまで杉、ヒノキの林があると、しかもその形状もほかのところに比べるとすごくすばらしい、できればその材を使ってぜひ商売をさせていただきたいという話を伺っております。しかも静岡県の立地条件というのは、国内市場を見たときも非常にいい場所にある。なおかつ、この中国木材が持っている土地は大井川港のところにありますので、将来的には海外を見据えたときにも非常にすばらしい立地条件だということでございます。
ただ、現在こういう円高の為替相場が続いておりますと、国産材よりも外材のほうが手に入れやすい。今は設備投資をするには余りいいときではないという会社側の判断もございます。なおかつ県内の事情としましては、地元の製材工場であるとか、そういうところのいろんな問題もありますので、その辺も解決していかないと、今すぐにで静岡県に進出するというのは非常に難しいと、もうしばらく判断する時期を先送りさせてもらいたいということでしばらく猶予を持って検討していきたいというような意向が示されたところであります。
その間に、45万立米の生産に向けて今いろんな施策を展開しているわけなんですが、現在生産されている材は25万立米ほどですが、ここから5万立米、10万立米ふえたときに、その材はどこに持っていくんだというお話です。
それについては、当面はやはり県外にあります合板工場等へその材を出しまして、合板等に加工して新たにまた県内に取り入れて、県内の住宅等に活用していく予定でいます。また地元の会社でMDFというチップより、まだ細かく木材を砕きまして、それをまた固め合わせて板にするというような会社もございまして、そういうところでは今原料が足りないと、幾らあっても木材というのは受け入れますよという話もありますので、当面もし中国木材が来ない間に、増産ができましても、需要先というのはまだいっぱいありますので、そちらのほうに供給していくというようなことを考えております。以上でございます。

○塩坂全国育樹祭推進課長
 静岡県で来年度開催します全国育樹祭についてお答え申し上げます。
 育樹祭の意義と申しますれば、現在の森林、緑をしっかりと育てて次の世代にきちんと引き継いでいくというのが本来の目的であります。本県の森林を翻って見ますときに、人工林のピークという50年を越えて既に活用ができる状況になっているということでございます。ですから本県の育樹祭のテーマも「木を植えて 育てて生かす 緑の力」ということで取り組み、全県を挙げて取り組むべき育樹祭ということで東西に横に長い本県でございますので、象徴的なお手入れ行事を第50回全国植樹祭でお手植えされた天城の森で行いまして、それから式典行事を袋井市のエコパアリーナで行いたいと計画してございます。
先ほど委員からも御指摘がございましたけれども、各県によりまして植樹祭で植えられた場所の状況ですとか、そういった背景があることで育樹祭に取り組むときのやり方というのは本当にさまざまでございます。本年度、奈良県で行われたのは、平城宮跡で約3,000人が参加したということでございましたが、本県では約7,500人の参加者を目標に取り組みたいと考えてございます。またエコパアリーナがございます小笠山総合運動公園は非常に交通の便のいいところで、なおかつ森林も背景にございます。そうしたところで式典とあわせまして、森林・林業・環境機械展示実演会も同じグランドの中で実施するということで、この取り組みは全国で初めての取り組みになります。いずれにしましても、利用が可能な本県の森林資源を活用することの大切さと、そのための担い手づくりについて広く県の内外に発信してまいりまして、県産材年間45万立米生産の実現に向けても取り組んでいきたいと考えています。以上でございます。

○大池委員
 大変わかりやすい御答弁をいただきましてありがとうございました。1点だけお願いをして終わります。
新東名高速道路インター周辺の開発です。
 きのう来年度の予算説明を聞きました。今まで工場用地等は企業局がやってきたわけですよね。企業局の予算を見ましたら、もう来年度そういう開発行為が行えるような予算はないぐらいになっていました。要は企業局ではやらないと、やらないというよりか、彼らはオーダーメード方式を前提にしていますので、ニーズがない限りやらないということです。それでは今後だれがインター周辺の将来に向けてやっていくんだと思ったときに、企業局が絵を描かないのであれば、交通基盤部で土地利用のところからきちっと農地と公道利用という使い分けをして、知事が本県の内陸フロンティアとおっしゃっている場所に新たな産業誘致もできるような仕掛けをしていただいて、そこを求める企業がたくさん手を挙げていただいた上で、具体的に企業局にやっていただくというような、しっかりとした何か仕掛けみたいなものをどなたかがやってもらわないといけないのかなと、予算を見ながら思いました。ぜひそういう中で交通基盤部に期待をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。質問を終わります。

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