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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成21年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小田巻 進 議員
質疑・質問日:02/27/2009
会派名:民主党・無所属クラブ


○小田巻委員
 まさか最初に質問するとは思っていなかったものですから、一応資料はそろえてあるんですけれども、よろしくお願いします。
 大きく5点、質問させてもらいたいと思います。
 1つ目は、これは私の12月の代表質問のときに話をさせてもらおうなかと思ってちょっと調べた質問なんですけれども、ことしの3月にこの静岡県で日台観光サミットが行われるという報道がありました。静岡空港の開港と同時に、その後3日間にわたって開催する予定がありますということが、昨年の8月26日の新聞に載っています。ここにきて空港の開港が延期されたりして、この日台観光サミット、どうなったのかなと、何も話題にもならなかったものですから、ぜひ今お聞きしたいと思います。静岡県では、この日台観光サミットを開催すると決めたんだから引き続きやっていくんだと思いますが、この内容について、いつ、どのような規模で、どういうふうに行われるのかということ。もっとも静岡空港を利用した観光資源等、いろいろな相乗効果をねらってやるということですけれども、日台、国同士のサミットですから、大きな仕事になると思います。この内容、いつごろ行われるかわかりましたら、内容ともにお知らせをいただきたいと思います。

 それからもう1つ、フィルムコミッションについてです。御存じかと思いますが、映画の誘致、それからテレビ等の誘致の際に、それぞれの地元でいろいろなエキストラ等の人たちを手配するというようなフィルムコミッション、先日、伊豆のほうへちょっと遊びに行ったら、ランの観光施設のところにも「伊豆の観光、フィルムコミッション」というようなトラックがありました。今、テレビが放映された後、その場所を訪れるというようなそんな事業も盛んに行われるということで、私も記憶に新しいところですと、日本平で木村拓哉が出演したテレビですね、「華麗なる一族」ですか、そのときに庭の池の橋のところのシーンが出て、その後、かなりたくさんの方々が日本平を訪れて話題になったという話も聞いています。このようなときに、フィルムコミッションへの県の対応と、おつき合いをどのようにしていくのか、話を聞かせてもらいたいなと思っていたものですから、この機会にぜひフィルムコミッションの事業を観光事業の起爆剤と位置づけて、ぜひ推進していただきたいと思います。
 県としては、どのように考えているのか、この先どのようにつき合っていくのか、お知らせ願いたいと思います。

 それと3つ目ですけれども、これは私、6月にも質問をしたんですけれども、登録商標の件です。「静岡」という登録商標、既にほかの県では外国で登録商標をされて困っている。静岡県ではどのように対応をするのでしょうかということで、6月の議会で質問させてもらいました。そのときの回答が、今ここにあるんですけれども、先日、読売新聞で「静岡」という商標が取られたというような報道がありました。皆さんも御存じだと思うんですけれどもね、「中国で静岡商標異議あり」という、こんな内容でありました。これから静岡の物産を静岡空港から送っていかなくちゃならないというときに、このような問題があって、私も6月に何とかしたほうがいいよと話をしたと思うんですよね。それが今になって、またこのような状況になっているというのは、産業部では何をやっていたのかなと言わざるを得ないと思うんですよね。ぜひ、この件についてどのように対応しているのか、この商標の件について今までの経過をお知らせください。

 それと資料の39ページ、本県産の販売力の強化というところで質問をさせてもらいます。
 この内容は、これから首都圏、関西圏、県内、それぞれで販売促進活動を始め、また海外市場も大きく開拓し推進していくということになっております。海外市場の開拓と今年度の取り組みの成果と今後の販売戦略について伺いたいと思います。

 また、県内の紹介のところで、4月には世界のすし博in静岡が行われるとありますけれども、その開催目的や内容についてお知らせいただきたいと思います。

 続きまして、有機農法、有機農業の推進についてです。当委員会でも1月に有機農法の農場を視察させてもらいました。それで25日に有機農業推進計画を公表したということですけれども、その策定の経過、計画の目標、周知方法、推進体制などについてお聞かせをいただきたいと思います。今、農業関係、関心が高いところです。そのようなところで有機農業推進計画の策定の経過と計画の目標、周知方法など、推進体制についてお伺いをしたいと思います。
 大ざっぱな質問のお願いで申しわけないんですけれども、よろしくお願いします。

○出野観光局長
 私からは日台観光サミットの関係について、お答えいたします。
 委員お話のとおり日台観光サミットは、昨年の7月、知事が台湾を訪問したときに、静岡において開催するということが決定したところでございます。この日台観光サミットは、日本が行っているビジット・ジャパン・キャンペーン、それからビジット・ワールド・キャンペーン――日本人が海外へ出ていくというようなキャンペーン――と2つ行っておるわけですが、台湾側におきましても、旅行台湾年ということで2008年から2009年にかけて台湾にお客を呼び込もうというような活動をしております。これを機会に、日本観光協会と台湾観光協会が日台観光推進協議会というのを設立いたしまして、第1回を昨年3月台北において行ったところでございます。
 これは日本と台湾の観光関係のトップが集まって、今後の台湾と日本との交流を進めていこうという趣旨で行っているところでございまして、日本での第1回――都合第2回目になるわけですけれども――第1回を富士山静岡空港が3月に開港するということもありまして、積極的に誘致を進めてまいりました。
 残念ながら静岡空港の開港は6月に延期したわけでございますけれども、台湾側と何度か交渉をいたしまして予定どおり実施するということになりました。日程的には、3月15日から17日まで台湾側がお見えになるわけでございますけれども、日台観光サミットとしましては3月16日にグランシップで実施いたします。台湾のほうは約45名程度の出席を今見込んでおります。日本側を含めまして約120名程度の参加人員ということになると思います。
 台湾は静岡県にとっても外国人観光客としては、2006年度の集計でいきますと5万2300人余という、韓国、中国を抑えまして一番交流が盛んな地域でございます。私も昨年、台北のほうにまいりまして、いろいろ台湾との観光交流を進めてきたわけでございますけれども、こういった日台観光サミットという国と国との観光に関する会議が本県で行われるということは、非常に重要なことだと考えておりますので、成功するように準備を怠りなく進めていきたいと考えているところでございます。

○加藤観光推進室長
 フィルムコミッションを推進するために、県はどのような取り組みをしているかという御質問でございます。
 ロケ誘致につきましては、委員御指摘のとおり、ロケ隊の宿泊、あるいは飲食費等の直接的な経済効果のみならず、作品の放映によりまして地域のイメージをアピールすることができ、観光振興や地域の活性化、それから文化振興等に役立つものと期待をしております。県内では平成13年ごろからNPO法人等が母体となってスタートをしております。
 県といたしましては、ネットワーク形成に特に力を入れているところでございます。近年、撮影件数や規模の増大に伴いまして、複数の地域にまたがって撮影が行われております。そういう意味では、その地域間の連携が非常に重要であると考えております。そこですべての市町にロケ支援の窓口となる担当者を置いていただきまして、個々の案件をスムーズに地域につなげるとともに、ホームページ、静岡フィルムコミッションネットの中にロケーションデータベースを設置いたしまして、支援作品情報等の整備を通じて、各地の特色や活動状況等の情報発信に努めているところでございます。
 今後とも市町村、あるいはフィルムコミッション担当と一堂に会した研修会を行い、相互の連携を図るとともにフィルムコミッションに関する情報の共有や、あるいはロケーションの情報の収集などを行って、フィルムコミッションの方々が活動しやすい環境づくりに努めていきたいと思っております。

○岡本政策監
 私からは中国における静岡の商標登録の問題について、御説明をいたします。委員からお話のありました2月13日の読売新聞の報道ですけれども、6月に御質問をいただいたのと同一の案件でございます。この中国における登録申請は2006年11月に行われております。現在、中国での登録のシステム上、大体審査に2年半から3年程度かかるということでございます。審査が終わりますと、改めてその時点で公告という行為がございます。恐らくこの5月から11月までが、2年半から3年ということになりますので、そろそろそういう時期に差しかかってはおりますけれども、改めて公告されますと、そこから3カ月間、異議申し立てが可能な期間、それが3カ月間猶予がございます。このためそれに向けて、3カ月間と非常に期間が短いものですから、公告になれば異議申し立てができるようにいろいろな準備を進めてきたところであります。昨年の12月ですけれども、関係の団体、県、それから同じ名称であります静岡市、これを合わせまして9団体で協定を結びまして、これに対応をしていくと。具体的には、1つは連名で異議申し立てをすると、それからさまざまな証拠を集めるわけですけれども、これも団体で協力をして証拠集めをしようと。それから異議申し立てには手数料等費用もかかるわけですけれども、それについても応分の負担をしていこうと、こういう取り決めをいたしました。
 現在ですが、具体的な証拠集めを別途、中国の商標事務所、いわゆる弁理士事務所を通じて中国国内でしておりまして、それについて年度内には必要な証拠を整え、いざ異議申し立てという事態になったときには、ただちにそれを使って、必要な法的手段を取りたいということで準備を進めているところでございます。

○高木マーケティング室長
 私からは本県産品の販売ルート強化という関係で2点お答えいたします。
まず、海外市場開拓についてございますけれども、今年度は東アジアを中心とした海外市場対策を進めてまいりました。継続して香港、シンガポールにつきましては、本県産品の認知度を向上させるために、県産品フェアとか県産食材のセミナーなどのプロモーション活動を展開したところでございます。
 香港につきましては2回、それからシンガポールにつきましては3回の静岡フェアを開催したところでございます。また富士山静岡空港の開港を機に、本県との交流の促進が期待されます韓国、台湾、タイにつきましては、今年度から取り組みをいたしまして、韓国につきましては3回の展示商談会に出展をいたしましたし、タイ、台湾につきましては、既に1回ずつの静岡フェアを開催したところでございます。
 また、世界各地でいろいろ展示商談会が開催されておりますことから、農林水産省の事業を活用いたしまして県ブースの出展等に取り組む県内企業、団体の支援を行っているところでございます。
 この結果、今年度の成約件数でございますけれども、1月末現在で60件ということで、昨年が72件でございますので、昨年に迫る状況で展開してきていると思っております。このうち新たに取り組みました台湾では3件、タイでは7件の成約をいただいているところでございます。
 このような状況を踏まえまして、来年度21年度につきましては、引き続き香港、シンガポールではフェアの開催を続けてまいりたいと思います。さらに常時販売とか、季節商品としての定番化した品目がふえておりますので、商品の認知度を高めて、消費の拡大につなげていきたいというふうに考えております。
 常時販売もかなり増加してきておりますので、輸出業者を主体とした取り組みに移行できるように働きかけ、支援をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。
 それから新規市場のタイ、台湾につきましては、今年度の反省を踏まえて、引き続き販売促進を図っていきたいと考えているところでございます。静岡フェアといったPRから県産品の常時販売に向けた取り組みを進めていくというふうに考えているところでございます。

 それからもう1点、世界すし博覧会の関係でございますけれども、第1回世界すし博覧会in静岡ということで、ことしの4月24日から26日の3日間、静岡市のグランシップをメーン会場として開催されるところでございます。
 このイベントにつきましては、静岡、清水の商工会議所を初め、県内の商工会連合会、それから農協、漁協、それから茶業会議所ですか、観光協会、それから県内の大学及び静岡市が参加する実行委員会が中心になって、運営のための準備を進めているところでございます。
 開催の目的でございますけれども、すしは日本を代表する食としまして、かなり海外では高い評価を得ておりますので、このすしをキーワードに国の内外に静岡の産業、観光、文化、こういったものを積極的にPRするような形で進めていきたいと考えているところでございます。
 あわせて、すしは、本県特産品でございますお茶、それからマグロなどの水産物、それからわさび、日本酒、米ですか、こういったものと関連が深く、これらは本県特産物でございますので、PRや販売を進めてまいりたいと思います。
 さらに6月には静岡空港が開港いたしますので、すしをキーワードに静岡の情報を世界に発信していきたいと考えているところでございます。
 イベントの内容につきましては、世界に広がったすしの歴史やすし文化に関する講演会やパネルディスカッションを行う世界すしフォーラム、それから県産品の食材を使いました静岡ちらしとか、日本各地の郷土ずしの展示販売、それから海外の職人を呼んだ創作すしのコンテストとか、国内の就航先や県内の物産展などを行う予定でございます。
 こういったイベントにあわせまして、空港のPR、それから本年度開催されます国民文化祭、また富士山の世界遺産登録に向けたPR、こういったものについてもあわせてPRしていきたいと考えておるところでございます。

○中田農業振興室長
 有機農業の推進についてお答えいたします。
 有機農業推進法が平成18年12月に制定されまして、これを受けまして静岡県は有機農業推進計画の策定作業に着手いたしました。策定に当たりましては生産者とか、あるいは消費者、食品流通販売業者、そういった方々の御意見を伺いながら、昨年12月8日から約1カ月間かけましてパブリックコメントを経た後に、この2月25日に計画を公表いたしたところでございます。
 この計画の目標でございますけれども、向こう24年度を目標に4点ございます。
 1点目は技術開発、あるいは体系化ということで、生産者が取り組んでいる技術、あるいは国の試験研究機関、県の試験研究機関の新しい技術を組み合わせまして栽培指針の作成に取り組むことにしております。お茶と水稲、野菜、果樹、この4品目につきまして指針を策定することにしております。
 2点目でございますけれども、普及指導の強化でございます。普及指導員が中心となりまして、この有機農業に意欲的な農業者への技術支援の体制強化を図ってまいります。
 3点目、消費者の理解の増進でございますけれども、有機農業が環境と調和のとれた農法であるということを消費者に知っていただくと、その割合を50%以上に設定しております。
 4点目に市町の推進体制の強化でございます。この有機農業の推進を目的とする体制が整備されている市町の割合を50%以上に設定しております。
 次に、周知方法でございますけれども、1点目は県のホームページ上に掲載して広く紹介していく。2点目は3月9日に静岡市のもくせい会館において、有機農業の推進シンポジウムを開催することにしております。農業者とか消費者、流通販売業者、そういった方々を対象にシンポジウムを開催して、広くこの推進計画の周知に努めていきたいと考えております。
 また、有機農業でつくられた生産者の事例の紹介とか、あるいはどこでそういった有機農産物が買えるかとか、どういったお店で有機農業法でつくられた農産物を調理、加工しているか、そういった事例集も冊子として取りまとめ、広報をしていきたいと考えております。
 計画の推進体制でございますけれども、農業振興室に県環境保全型農業推進協議会が設置されておりますので、その中に有機農業部会を設置いたしました。有機農業の部会でございますけれども、生産者、消費者、流通販売業者、農業団体の方々に入っていただいて、この計画を年度ごとに具体的にプログラムを検討して、関係機関、団体と一体となって取り組んでいくことにしております。

○小田巻委員
 御答弁ありがとうございました。
 どの事業も真剣に考えていただいて、立派にやっているように思われました。
 日台観光サミット、3月16日に行われるということで――静岡空港の開港は残念ながら6月に変わっちゃいましたが――そこら辺を含めて台湾の方々にも、また静岡空港を大いにPRしていただいて、観光事業の起爆剤となるように、よろしくお願いします。

フィルムコミッションですけれども、代表質問のときにお話をさせてもらって、たくさんの方々に知ってもらいたいなと思ったんですけれども、やはりこれも観光事業の一環として大きな起爆剤というか、資源ですよね、ぜひ対応をよろしくお願いします。

 それから、登録商標の中国の件、これは6月と同じことが、また報道されたということで理解してよろしいでしょうか。それにしても、これから海外へ進出していかなければならないというところに、静岡というブランドの名前が登録されていて弊害が起きるという、これは問題ですから、そこら辺の調査もしっかりしていただいて、貿易関係の方たちに不自由を与えないような施策をよろしくお願いをしたいと思います。

 有機農法の件ですけれども、やはり環境が一番問題になっているところで、環境と調和のとれた事業ということで理解をさせてもらっています。そしてまた3月9日の日には広く周知のためシンポジウムが開かれるということで、いろいろな活動をされているようです。引き続きよろしくお願いをいたします。
 それと本会議の最後に平成21、そしてまた自民党の方も県の職員の方々の退職のお話をされていました。この委員会の杉山部長もことしで退職ということで、私は2年間のおつき合いですけれども、今回、産業部に配属させていただき、部長と委員という立場でつき合わせていただきました。いろいろ勉強をさせてもらってありがとうございました。杉山部長の後ろにも同じく退職される方がいらっしゃると思いますけれども、長い間、本当に御苦労さまでした。また、県でいろいろなお仕事をされたノウハウを、さらに生かしていただき、また静岡県のためにぜひよろしくお願いをいたします。新しい出発ということでエールを送らせてもらいたいと思います。頑張ってやってください。ありがとうございました。
 すみません秋田局長もお疲れ様でした。ぜひよろしくお願いします。

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