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委員会会議録

質問文書

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平成25年決算特別委員会企画文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:10/30/2013
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 私も地域外交に絞って質問します。3番委員と2番委員が私の言おうとしたことをほとんど言っちゃいましたので、聞いていたら、あれ一体私は何をしゃべろうかなと思って、今改めて考え直してみました。
 2番、3番委員が言っていることが本当に正しい話だと思います。私は石川前知事のときに中国との飛行機のラインをお願いしたいということで、当時、先輩である奥之山元県議と一緒に会派の代表として行かせていただきました。
 そのときに、対外経済連絡部の部長に会いに行ったんですが、そしたら女性の部長で、その方がこういう話しをしました。我々のところにラインをオープンさせてくれと来たのは静岡県は2回目ですよと。富山県は去年は30回来ましたと。そういうことをしたたかに見る国だなとそのときに感じたんです。だから3番委員、2番委員の話を聞きながら、ああ、そういえばあのときにそんなことを言われたなということを今思い出したものですから、冒頭に話をさせていただきました。
 何で地域外交に絞って質問をするかというのは、いみじくも3番委員が質問していないのに地域外交課長がしゃべってくれたから、皆さんが考えている地域外交の意味についてはよくわかりました。
 でも、我々としては、知事が道州制だとか踏み込んだ議論を3つの県でいよいよ始めている中で、例えば静岡県は年間予算でいけば、北欧の1国分を使う。言ってみたらおっしゃるとおり静岡県そのものは国です。多分、北欧の小国は、静岡県よりも年間予算が少ないと思うんですよね。そういう今静岡県にあることを踏まえながら、地域外交を考えるときに、やっぱりもう少し芯を入れて考えないと、ただメッセンジャーのような役割を担う静岡県ではいかんと思うんですよね。
 今回の決算書を読んでも、これも2番委員、3番委員が指摘したとおりで、あれをやりました、これをやりましたと列記してありますけれども、ただ相手とつなげさせたと。あるいは、民間と何かをつなぎ合わせるとかということの列記です。
 きょうの新聞にこういうことが載っているんですよ。韓国の民間シンクタンク峨山政策研究院が29日に外交関係に関する世論調査結果を公表した。それによると、日本の好感度は10点満点で2.66点なんだそうですよ、韓国で。北朝鮮が2.43点で日本と変わらないよと、小差だと新聞に書いてあるんです。あげくに日本は軍事的脅威と答えた韓国人が62.0%に上ったと報道されています。
 そうすると、中国もなかなかしたたかな国だなという感じを持ちながら、浙江省と長いおつき合いをしています。私も平成3年当選組ですから、もう22年。天野委員よりは遅いんですが石川前知事のときに浙江省に静岡県会館をつくる現場にも行きましたよ。まだ基礎工事をやっている段階から2回行かせてもらって、初めは1億円ずつ共同出資でオーケーというのが、途中でいきなり倍になって、そのうちには食器類は全部静岡県が寄贈したということで、あの会館をオープンさせたことを今でも覚えています。そういうこともありながら30年。韓国とのこういう提携も含めて、せっかく皆さんが一生懸命、尖閣諸島問題、竹島問題がありますけれども、日本の国にかわってそれを地域の外交という大きな大義名分のもとで交流をしてきたんです。
 しかし一向に、韓国でのこういう世論調査の結果、中国では新聞やテレビなどの記者25万人を対象に日本のことを悪く教えるような日本非難の研修をさせたという新聞記事が載っていました。そうすると、皆さんがやろうとしている地域外交の主たる任務の中に、好感度を上げるということも当然入っていると思うんですよ。メッセンジャーボーイの静岡県じゃありませんからその点についてまず伺いたいなと思います。

○松下地域外交課長
 委員がおっしゃられたことについて、きょうの静岡新聞に「日韓友好 草の根から」という安熙正忠清南道知事のインタビューなど中島静岡新聞記者の記事があったと思いますが、その中で歴史認識問題で政府の対立が続く日本と韓国との関係の中で、地域が確固とした意思を持って交流を続けることが極めて大事になっているということを書かれておりました。
 川勝知事の精神、あるいは地域外交がやってきた取り組みの1つとしまして、相手方の知事に十分に伝わっているのではないかと考えています。一例ですが御紹介させていただきました。

○三ッ谷委員
 やっぱり相当なお金を使って、駐在員事務所を持って頑張っていただいているのはよくわかりますよ。先週、議連で天野委員も私も韓国にいましたから、特に駐在員にお世話になりました。
 駐在員事務所において官民を含めて、4,000件、5,000件という相談の仕事があったとことも理解しています。地域外交の中で駐在員は、ただ情報を集めるということもありますし、特に静岡県の場合は、吉林部長のもとで静岡空港の乗降客をふやさなくてはいけないとの大義名分がありますから、ある意味で静岡空港のための営業マンであり、ある意味で大きく言えば日本の中のふじのくにですから、一番中心にあるわけですから、そのイメージを上げるための努力もしてもらわなくていけない。そうでしょう。一方では、静岡県から進出していく民間企業の応援もしなくてはいけない立場にいると思うんですよね。そのときに思うんですけど、無理に歴史をつなげる必要もないと思うんですよ。さっきの韓国との提携ね。
 なぜそんな話をするかというと、私はタイにも随分行かせていただきました。名字は一緒ですけど、もう1人の天野一議員と静岡市とタイとの関係でいろいろお話をさせてもらって、アユタヤへ行く途中で日本人街を見に行きました。今から十何年前になりますけどね。何もないんですよ。でもガイドさんが、ここが日本人街だと言ったとこに行ったら、草ぼうぼうの中に1軒、言うなら小さな売店みたいなものがありましてね、その売店の一番隅の角にほこりをかぶって浅間大社か何かから寄贈された絵馬が1つだけありました。あと何もないんです。これが元々山田長政が住んでいた居住区だと、こういうお話を当時聞いたわけですよね。
 それから、タイ政府と静岡県も地域外交を通じて随分緊密になりましたので、行くたびに寄るんですが、どんどん地域外交のおかげですばらしくなったんです。だから草ぼうぼうのとこも売店が1軒じゃなしに、今は白い城壁が回って日本庭園ができて、それで新しく資料館ができた。だからやっぱり日本政府もそうでしょうけども、静岡県として地域外交は必要だなと思うんです。そういうとこを後藤局長、見たことありますか。

○後藤地域外交局長
 なかなか海外出張をしましても、本当に仕事に直接関係のあるところを見てさっさと帰ってくる状態でございますので、申しわけございませんが見たことはございません。

○三ッ谷委員
 所管の事務調査になってしまうといけないので、これ以上突っ込んで言いませんけど、やっぱり地域外交にかかわる部長以下の皆さんは、行ったら半日はいろんなことを見てくるべきですよ。それが皆さんの言わんとする情報収集であり、静岡県のPRの糸口になるんだと思えば、平成24年度の中でも吉林部長としても指示を出すべきではありませんか。これからも含めまして吉林部長としてはどういうお考えですか。

○吉林知事戦略監兼企画広報部長
 地域外交につきましては、先ほども申し上げましたけれども、教育、文化、産業、あるいは民間での交流の面でこれから展開していく必要があると思います。そのために、職員がその知識を持っていることが大変重要であると思いますので、静岡空港ができたことが1つの大きな要因でございますけども、地域外交局をつくったことによりまして、各部局の職員も以前より海外への出張機会、あるいは海外との交流の機会がふえてまいりましたので、まず人材養成という意味でも、出張の目的がありますのでその目的から逸脱してはいけませんけれども、今三ッ谷委員がおっしゃったようにいろんなものを見聞してくるということが大切だと思います。それにつきましては単に、余り狭義に考えないで広義に考えて、その目的を達成するためのいろんな調査、あるいは視察は必要だと考えております。

○三ッ谷委員
 ぜひそういうことも踏まえながら、この決算状況について3番委員の指摘なども考えていただくと大変いいかなと思います。

 それから最後に1つ、中国でウエブサイトを開いていますよね。韓国のような現状を見ると、ウエブサイトの利用方法も、多少当局として変えるべきだろうと思うんですよ。
 だから、せっかく現地にサーバーを置いているわけでしょう、中国に対してこれだけのことをやるんであれば、韓国も含めて、こういう手法で少しでも日本の国、あるいはふじのくに静岡県が考えているものをPRすると同時に、親しみを感じてもらって、こういうぶざまな世論調査結果にならんような努力も地域外交のこれからの柱かなと思うんですよ。その点について、平成24年度でやっているわけですから、その延長線上も含めて意見があれば聞きたいなと思うんです。

○若梅県理事(地域外交担当)
 中国では、ウエイボーというツイッターによる情報発信、韓国ではホームショッピングでのこちらへのインバウンドの観光商品販売の支援をやっております。さらに、現在シンガポールと台湾につきましては、訪日団体旅に関心の高い客層が20代から40代の女性であるという話もございますので、駐在員事務所の台湾で現地採用している女性職員が今2人おりまして、交代でこちらへ見えて7月に1回、富士山を視察しております。さらに伊豆ですとか県内を回っていただいて、彼女たちの視点でフェイスブックに載せたり、ブログでリアルタイムで情報提供する形で、静岡への誘客を促進する仕組みをこれからつくっていくと。一応そんなことでいろいろ考えられる中で、現実的に効果の上がるような手法を捉えて進めていきたいと考えております。

○三ッ谷委員
 ぜひ前向きに頑張っていただければと思います。
 中国も、何か新聞を読むと、若干訪日客がふえているようだと。なかなか韓国のほうは厳しくてふえないという状況だと。台湾便は先月も2回ほど行かせてもらったときも満席。韓国便は、この前行ったら行きはがらがら、帰りは満席でしたけどね。空港事務所もきょうぐらい乗ってくれるとうれしいねという話をしていました。
 そういう点も踏まえて地域外交に期待をしていますので、今回の決算状況の指摘されたようなことを是正しながら、ぜひ新しいこの年度で頑張っていただければと注文をして終わります。

○宮沢委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 なお、再開は14時50分とさせていただきます。

( 休 憩 )

○宮沢委員長
 それでは、休憩前に引き続いて分科会を再開したいと思います。
 質疑を継続いたします。

○藤原広報課長兼県民のこえ室長
 午前中の田口委員の点字県民だよりに関する御質問について御答弁申し上げます。
 県民だより10月号の全国学力・学習状況調査に係る知事メッセージについては、全部点字化されていることを確認しております。また点字県民だより10月号は全体で96ページですけれども、県民だよりの全ページが点字化されていることを確認しました。
 点字県民だよりは、県民だよりの内容を一旦全て仮名文字にし、点字プリンターで出力し点字にしています。その仮名文字データを我々が確認すれば、漏れですとか欠落がないことが確認できますので今後もそのように検収したいと思います。

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