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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:02/21/2018
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 改めてこの総合計画を見させていただいて、公明党としてはこの総合計画が県民の皆さんにもわかっていただくというか、ただ県がつくって仕事をすればいいのではなくて県民の皆さんにも静岡県としてこういう計画のもとに一生懸命に仕事をしているんだとわかっていただけるような観点からいろんな提案をさせていただきました。
 そんなことで、例えばこども版総合計画をつくったらどうかと言わせていただいたんですが、改めて1つ確認です。
 目標のところは古屋政策監の話になるのかな。基本的に4年間での目標値になっているという認識なんですが、この中には毎年度、毎年の目標値もありました。
 ところが、この経済産業部の目標値の、例えば170ページに県職員の企業誘致に関する業務2,000件とありますが、これは毎年の件数ですよね。交渉件数も毎年です。それから企業局の造成は4年間の累計という意味ですかね。
 統一感という意味で、県民の皆さんがぱっと見てわかるような目標の書き方にしなくていいのかどうか。この総合計画を書くときにどういう認識を持って書いているんでしょうか。今までとってきた統計に沿って、例えば統計によってはそのタイミングで出てくる数字を目標値として出すケースもあると思うんですけれど、年度で目標を出しているのか、4年間でするのかという表記の仕方がわかりにくいと改めて感じているんですね。総合計画を書くときの共通認識になっているのかどうか、どうですか。

○古屋政策監
 指標、目標値の表現の仕方です。
 今まで、いろいろ御意見をいただきながら目標値の書き方を修正してまいりました。現在の形は、累計何年間でという場合にはその年度を書いている。それから単年度で目標数値を書くものは単年度でその数字を入れている形になっております。
 今の御質問のように、単年度でやるべきかそれとも4年間を全部累計するかについては、特に総合計画課の全体のつくり方のルールとしては、今のような形でしか表現をしておりませんので、わかりやすいものがもしあればその表現の形に全庁的に変えていかなければならないものと思いますので、確認していきたいと思います。

○蓮池委員
 ほかのところを見ると、毎年度幾らと書いているところもあるんですよ。けれども恐らくこれは1年の目標だろうなという推測をしながら目標を見なくちゃいけない。そんな総合計画あるかなって思う。累計だったら累計、毎年度だったら毎年度っていう誰が見てもわかるような目標の書き方にするべきです。
 最初に計画を立てるときに、総合計画課が情報発信してないのか。恐らくそれぞれ担当課で書くときに認識が違ったまま目標を書いているという認識なので、これはぜひ統一感を持って目標値は書いていただきたいと申し上げておきます。
 それから、先ほど5番委員からあった166ページのクラスターの目標値については、私も同じように3つの目標を明確化したほうがいいと思います。そうしないとPDCAを回すよと言ってもこれに対してどうだったのということがわからないので、それは重ねてお願いしたいと思います。

 172ページの小売業、商業系のことです。士農工商の商なので県としては商業に対する支援はなかなか難しいのかなと思いますけれども、ここの成果指標に小売業の年間消費販売額、消費者1人当たりの購入額で捉えているんですね。事前に部付主幹からこれまでの指標の実績値をもらいました。それには小売りの年間の販売額とそれに対する消費人口を割って1人当たりの購入額を出しているんですが、この指標の捉え方でいいのかなと。
 むしろ、小売業がかなり厳しい状況の中で総額で出すのもどうなのかなと思いますが、ここら辺の考え方についてが1つ。

 それから、これを達成するための施策で総合計画180ページ、地域を支える商業の振興です。
 4つの施策が掲げてあります。これをやれば本当にこの目標が達成できるのか懸念があるものですから、そこら辺の考え方をお聞きしたいと思います。

○影山地域産業課長兼商業まちづくり室長
 小売業関係の指標でございます。
 小売業の売上高の全体がそもそも下がってきていると。全体の指標も調べてみたんですが、やはり10年、15年前に比べると全体が下がっていて、ただ当然人口が以前より減っている状況がありますので、単純に売上高ではなくて人口で割った1人当たりの消費の購入額が、これから人口減少が予測されている中では指標として見ていくのに適当ではないかと考えた次第であります。

 その中でも、小売業全体の売上高は下がっているんですが、人口当たりの売上高を見ますと大型店も小型店も全部入れた中では昔と余り変わらない数字が出ております。この指標においては、従業員4人以下の小規模である小売店の売り上げが厳しい状況にあるということで、そういった小さいお店を支援しようということで県としては魅力ある個店づくりを始めています。
 これは商店街も含めてなんですけれども、全てを構成するのは基本となる小さいお店であるということで、元気なお店をふやしていこうという政策をもっと続けていこうと考えている次第であります。

○蓮池委員
 とにかく非常に厳しい状況にあるという認識は変わらないと思いますので、ぜひ具体的に成果が出るようにお願いしておきたいと思います。

 あと、木材と水産でお願いしたいんですが、県産材の製品の需要拡大については総合計画188ページに需要拡大が書いてございます。
 それで、会派のいろんな打ち合わせで出てきた中で、県産材の需要拡大の中で海外を視野にすることは県としてどうなのかという意見がありました。260ページの世界に開かれた通商の実践のところでも具体的には木材という文言は出てきておりませんが、本県の木材産業の振興という意味で捉えたら、4年間ではまだまだ海外戦略に手をつけられないということなのか。それとも4年間で海外戦略も含めた形で木材の需要拡大を図っていこうということなのか。総合計画をつくる議論の中でどんな意見があったのか教えていただきたいと思います。

 それから、189ページにある農林水産の水産王国静岡の持続的な発展です。
特に資源管理が非常に重要になるかと思いますが、特にここではマダイやヒラメは個別に出ているんですが、もうかる水産という意味で言うと水産物の効果的な資源管理に向けた新たな取り組みを毎年度3件ずつというのは具体的に魚種があるのかどうか。
 それから、既存の水産物の中で非常に大きな問題であるウナギは、これまでもニュースで報道されたとおりことしはさらに厳しくなると。それから浜名湖のアサリへの対応は総合計画では明記されておりません。ここについては総合計画でどんな位置づけなのか、確認したいと思います。

○清水林業振興課長
 県産材の輸出についてお答えいたします。
 県としましては、平成24年度に県産材の輸出研究会を立ち上げまして中国、韓国、それから台湾の市場を調査して輸出の取り組みを進めております。
 そういう中で、丸太ではなく基本的に県産材の製品という形で、県内にてきちんと加工した上で付加価値をつけた形での輸出を進めたいと考えていまして、ビジョンにつきましては総合計画260ページ8−2(3)@県産材の輸出拡大で、木材という言葉が明記されてないんですが林業振興課としても輸出については取り組みを進めたいと考えております。

○森水産資源課長
 既存の水産物の中で、どういった取り組みをやっていくのかという御質問です。
 具体的に言いますと、例えばことしであればシラスウナギの採捕に関する流通の透明化といった毎年やっていく新しい取り組みをここに書き込む形になってございます。
 10番委員御指摘の浜名湖のアサリやウナギに関しましては、資源的に非常に厳しい状況がございますので、一つ一つの資源管理あるいは漁業者の取り組みを国と協力しながら資源回復に向けた資源管理を進めていくということで、具体的には書いてありませんがそういった取り組みをビジョンの中には書き込みまして、やっていく形にしております。

○蓮池委員
 木材のほうは、これは文章には出てこないけれど奥に隠れているということでしょうか。
 もし取り組みをしているのであればわかりやすく、林業に関してもそういう製品で取り組んでいくという表記をされたほうがいいのかなという気がしておりますが、また御検討いただければと思います。

 それから、水産についてはあえて総合計画には書き込まなくて、恐らくほかで取り組んでいるんでしょうけれど、これまで静岡県を支えてきた核になるものが本当に厳しい状況の中で、それに対してどうするんだということは経済産業部として何も触れないでいいのかどうかということなんですよね。これはどうですか。

○中平水産業局長
 まさに、10番委員御指摘のとおりアサリ、ウナギは極めて重要な魚種でございます。この新たな取り組み件数と書きましたのは、アサリ、ウナギ、キンメダイ、シラス、クロマグロもございますけれども、書き出したら全ての魚種について目標を書かなきゃいけないということで、一体どこまで書けばいいのかということがございまして、我々は非常に苦慮いたしました。
 その中で、新たな取り組み件数と一応まとめさせていただいて、いろんな取り組みの中で例えばアサリについては今まで袋網――網で囲って保護する取り組みを進めてきましたけれども、なかなかメンテナンスに時間がかかるということでことしから大きく取り組みを変えて――もちろん袋網の取り組みは続けていきますけれども――底に網を一気に張ってやるような取り組みを新たに導入したり、それからシラスウナギは森水産資源課長からも答弁ございましたように流通体制に対して全国初の規制措置をかけるということで、それぞれの魚種の対策について個別に、今までと違った新たな取り組みを実施するという非常に重たい我々の目標だと思っております。
 そこを包含する目的として、個別の魚種を書いていきますとどこまで際限があるのかということもございますので、まさにそういう意図を持ってこういう形で書かせていただいたということでございます。

○蓮池委員
 農林水産業の競争力の強化の現状と課題のところにも、もちろんそういうことは当然認識をされているんだと思うんだけれども非常に危惧をしておるので、この中で全部入っているよという説明でもいいんでしょうけれども。
 先ほど冒頭に申し上げました、県民の皆さんに県がこういう形で総合計画つくって取り組んでいるんだよという中に、見たら何も書いてないじゃないかと。確かに魚種を書き始めたら切りがないんだろうけれども、マダイ、ヒラメ、キンメダイと書いてある。だけれどウナギはどうするの、アサリどうするんだという懸念を持たれている皆さんは、何だ県はやってくれないのかと。お茶は一生懸命書いてくれているんだけれどね。
 冒頭申し上げた、県民の皆さんにわかりやすい、本当にこうやって県も一生懸命県民の皆さんの声をしっかり受けてやっているという意味からすると、少し書きぶりとして不足ではないかなと、そんな意見を申し上げまして終わりたいと思います。

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