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委員会会議録

質問文書

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平成25年決算特別委員会企画文化観光分科会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:10/30/2013
会派名:自民改革会議


○大石委員
 1点だけ、地域外交についてお尋ねします。
 それから、一問一答方式というのが年寄りにはなかなかなじみにくいですが、試みにやってみたいと思います。したがって、このテーマの中で質問が行ったり来たりするかもしれませんけど、それは御容赦いただきたいと思います。
 説明書25ページから29ページまで、いろんな事業について評価等が出ているわけですが、まず中国との交流、続いて韓国、モンゴル、台湾、東南アジア、米国と記載されております。モンゴルとの交流以下については省略させていただいて、中国、韓国との交流についてです。
 浙江省友好提携30周年事業を含めて記載されております。多分、おととしの報告書にも似たようなことを書いていると思うんですが、どうもいろんなやったことの事実の羅列的な表現だけで、私は今、日中関係とか日韓関係というのは物すごい荒波の中で右往左往していると思うんです。したがって、それをあえて地域外交という言葉を使って推進していくという思想とか目的意識がここから何も出てこない。
 松下地域外交課長にお聞きしたいのは、どういう思想と目的意識を持ってやってきたかということをまず聞きたいと思います。

○松下地域外交課長
 地域外交につきましては、本県はGDPに直しますと他国1国分に匹敵すると言われることもあり、それだけ世界各国に発信する力を持っていると我々は考えています。
 知事は、その1国を担って動くという意識を持って地域外交という言葉を使って、国全体にも資する、そういう思いでもって推進していくということで、地域外交という言葉を名づけられたと思っております。
 中身につきましては、もちろん県民全体への貢献が一番重要になりますが、地域外交の最終的な目的は、富国有徳の理想郷を国際社会の中でも実現していく姿勢を見せていくことだと思っております。そういった大きな思いの中で、単なる産業発展だけに頼らずに、心の中にちゃんとした、きちっとした哲学を持って、信念を持って環境にも優しい発展を目指していこうという、例えば6次産業化とか、そういったものも含めて、環境に優しい発展を富国有徳理想郷の名のもとにやっていくということで、地域に資する展開だと思っております。

○大石委員
 今、私は地域外交についての思想、理想を聞いているんじゃなくて、中国あるいは韓国との間は、今、波高しという状況の中で、ただ浙江省友好提携30周年記念事業をやりましたとかいうのではなくて、今言った富国有徳という理念を世界に示すということだったら、そういう地域外交の理想のもとにどう取り組んだかというのが全然この説明書の行間にも出てこないから、この日中関係の中、どういう気持ちを持ってやったか。もう一言言うと、この年は例の尖閣諸島問題で浙江省友好提携30周年記念事業もやるかやんないかわからなくておくれたじゃないですか。だけど、この説明書の27ページの評価というところを見ると、そんなこと一言も書いていない。後の歴史家が資料を見たらこの年も順調にいったんだなと思うじゃないですか。だから地域外交と名を打つなら、そういうことにも少し触れた上で、そういうものを乗り越えて、新たな日中関係を築かなきゃできないとそういうことがあってしかるべきだと思うけど、どう思う。

○松下地域外交課長
 そういう意味からいきますと、本来、平成24年度におきまして、中国関係の交流は、初めこそ皆さんがおやりになっていたんでしょうけど、途中からは完全にストップしております。ストップしているところが多かった中で、我々のほうで平成24年12月に訪問ができたということは、これはやっぱり浙江省と静岡県との間でどんな状況の中でも何とかこの交流だけは続けていきたいという、お互いに相手方を敬いながらも信じ合える関係を築いてきた、それはやっぱり富国有徳に基づく単なる利益だけを追わない地域外交を進めてきたとことの成果であると思っております。

○後藤地域外交局長
 昨年度の中国浙江省との友好提携30周年記念事業は、春に本県で受け入れて秋の11月の時期にこちらから訪問する予定でありました。それは尖閣諸島の国有化に端を発した両国関係の悪化が直接的な原因ではなくて、当初は10月中旬に5年に1回開催する中国共産党の全国大会が開かれるということで、我々はそれに影響されない11月の上旬という日程で用意をしてきたんですが、中国国内の事情によりまして、それがもろに11月の我々が行くときと重なってしまいました。共産党の全国大会に浙江省の書記、省長などの幹部職員が出席するため、その時期は浙江省にいなくなってしまうので、そのために十分なもてなしができないために延期をしたらどうでしょうかという提案があったわけです。
 そうしたことから、確かに県内の民間の交流事業の中で尖閣諸島問題に影響されて、幾つかの事業が延期もしくは中止になったことは確かですけれども、殊、浙江省と静岡県のメーンの訪問行事につきましては、そういう他の要因によって11月から12月に延期になったということを一言申し添えておきたいと思います。

○大石委員
 この議論をやっていると行ったり来たりするものですから、別にその結論とか今後の施策という意味で聞いているわけではないですけど、そういう事実がありながら、予算をつけて推進している以上、結果が出れば、よかったと言うけど、実際に日中関係はそんなに簡単な問題ではないんですよ。向こう側だって、長いつき合いだからと思っているかもしれないし、中国人は計算が速いですから、ぱっと来るかもしれないし、いろんな要素があるから、きれいごとばっかりが書いてある。
 それで、この説明書27ページの評価の中で、中国との今後の交流の裾野が広がったと書いてありますが、裾野が広がった年かなと。ただ数字か何か羅列して、裾野が広がったと喜んでいるような状況じゃないのではないかと思う。
 ついでに言うと、評価の欄の上から3行目に30年間に渡るとある。この渡るというのは、こういう字は書かないですね。一を書いて、日を書いて一を書く。ここまで細かいことを言って申しわけない。
 そういう平成24年度だったとしたら、日中の両国間にいろんな課題はある中でとか、そういうことを1行、2行は書かないと、前年度の資料をそのまま数字だけ変えて書いたような説明を書いたってだめだ。一言、言っておきます。

 それから韓国との交流についてです。
 忠清南道、特に本県とのつながりが深い、どういう意味で忠清南道とのつながりが深いか、教えて。僕、勉強不足かもしれない。

○松下地域外交課長
 忠清南道の歴史は、古く1350年前の白村江の戦いということで、現在の清水から廬原君が百済救援の水軍の将となり百済の国王を助けるために向かったと。残念にもその戦いには負けてしまったんですが、そういった話があってつながっていると考えております。

○大石委員
 それは静岡県とのつながりですか、日本ですか。

○松下地域外交課長
 静岡県としてのつながりでそのように考えております。

○大石委員
 突っかかって申しわけないが、静岡県とどういうつながりがあるんですか。

○松下地域外交課長
 その国王を助けるために、現在の清水から民がはるばる渡って行ったということ自体が1つのつながりになるものと思っております。

○大石委員
 これ以上はやりませんが僕もよくわからない。だけど要は隣国の韓国とは、豊臣秀吉が二度にわたる文禄・慶長の役を含めての戦い、それから向こうから元寇があったでしょう。釜山から何から全部、日本の豊臣秀吉の軍が鴨力江から満州の一部まで侵入しているんだよね。そういういきさつからいくと、私が言いたいのは忠清南道、向こうから交流したいと言われたからしているだけじゃないですか。こっちからいろんな焦点を絞っていって、ここしかないという形でやるんではない、ここでは羅列的に事業を書いてあると。
 それから説明書28ページ、国際協力の推進では、ペルーから技術研修員を1人、タイから研修員を1人の受け入れましたと羅列して記載しているけど、これを称して地域外交を多極的にやったということには僕はならないと思うから、そういうことを含めてね。
 例えば静岡県の人材を育てるなら、アメリカへ100人留学させますとか、そういう思い切ったことをやって。今日本人の留学生は韓国、中国に比べると5分の1ぐらい。もう今の高校生などは海外へ出ない。だからそのようなことを含めて考えると、もっと地域外交の思想、理想を、この前列に座っている部局長ではなくて、あなた方担当課長が支えてやって、実務をやっている人たちも僕はしっかり思想を持ってもらいたいと思ったので、あえて聞いたわけですけど、この話はここらで。

 それでもう1つ聞きます。さっき一言、地域外交課長が東郷補佐官とぽんと言われたもので聞きますけど、私はこの方とお会いして、何度か酌み交わしたことがありますが、人格、識見とも、すばらしい方です。文句はありません。だからこの人の個人攻撃とかそういうことを言っているわけではありませんけど、東郷補佐官の平成24年度における勤務日数、それからおいでになったときの諸経費、お給料についてそれだけ教えていただきたい。

○松下地域外交課長
 まず、平成24年度の日数ですが、済みません、正確な日数はつかんでおりませんので……

○大石委員
 何で。

○松下地域外交課長
 済みません。平成25年度の日数は把握していますが、平成24年度の資料を置いてきてしまったので申しわけございません。月平均8日から9日働いておったことは間違いないんですが、ちょっと細かい資料を置いてきてしまって申しわけありません。

○宮沢委員長
 その点については後で答弁してください。

○松下地域外交課長
 後で答弁させてもらいます。
 給料については、月8日程度の勤務を念頭に月額60万円ということで積算しております。
 諸経費については、旅費を予算額は200万円ほど積んでおります。

○大石委員
 東郷補佐官は静岡県の専任ですか、それともほかの大学とか法人に籍を置いて給料をもらっているということはありますか。

○松下地域外交課長
 東郷補佐官につきましては、京都産業大学教授を兼務しております。

○大石委員
 ということは、そちらでもお給料をいただいているということだね。金額はわかりますか。

○松下地域外交課長
 金額までは把握しておりませんので、ちょっと調べられるかわかりませんが、わかりましたらまた御回答させていただきます。

○大石委員
 私どもの会派だけで総合計画の勉強会をやったときに、後藤地域外交局長から東郷補佐官には地域外交についてさまざまなアドバイスをいただいていると。我々の知らない部門もお持ちになって仕事の上でプラスになるということをこういう公式の委員会ではありませんけど聞きましたので、その前提で言わせていただくと、先ほど言ったような中国や韓国という国際交流の目玉、地域外交の目玉のこととか、地域外交の思想、理想がないと私は言ったけど、そういうことについて東郷補佐官にアドバイスをしていただいた具体例というのはどうですか。

○松下地域外交課長
 例えば、防災関係におきましては、当時のアメリカ大使館のルース大使に次ぐ力のある方にスーザン・バサラという筆頭の大使付の方がいるんですけど、なかなか外務省幹部でも会えない方なんですが、東郷補佐官のお力をもちまして実際にアメリカ大使館との防災関係における協力を取りつけるべくこの方にお会いすることができたりとか、あるいは地域外交戦略会議という、知事、部長が出る会議に東郷補佐官のかつての部下だったということもあり、外務省の石井局長が来て講演をしてもらったという事例がございます。以上です。

○大石委員
 今聞く話では、口ききと肩書き、そう言っては失礼ですが、一般職員の人が行っても敷居が高いところを担当してやっていただくと。それは川勝知事ならどうですか。川勝知事が行けば会えるのではないですか、そういう人に。この答弁は松下課長には無理なので、吉林部長に。

○吉林知事戦略監兼企画広報部長
 東郷補佐官との関係でございます。私もいろんな意味でおつき合いしておりまして、特に東郷補佐官からは、今まで以上に地域外交局以外の県庁内の各部局による地域外交、先ほどの質問とも関係がありますけども、この説明書に書いてあることだけが私も地域外交と思っておりません。たまたま地域外交局がやっている仕事を書いてありまして、地域外交そのものはもっと広い概念がありまして、教育交流とか産業交流とかの面、全てが地域外交だと私は理解しております。その成果を出すと、先ほど言ったように各部全体をまとめて報告をする形が本来は好ましいと思っております。
 ただ、所管がありますので地域外交局について説明書にこういう書き方をしてありますけども、本来の地域外交という形になれば、例えば、浙江省においても去年は静岡県・浙江省2012緑茶博覧会など産業交流もやりましたし、広い意味ではそれも含めて県の地域外交の成果として出すのが本来の形と思っております。
 もう1つ、東郷補佐官には、例えば産業等で言いますと、去年の浙江省との交流の中ではどのタイミングで何を出したらいいかというようなアドバイス、あるいはどの時期に渡航するのが得策かどうかということを東郷補佐官は大使もやっておられたので、そういった経験に基づいて、どのタイミングで中国にどういう形で働きかけをすべきか、あるいはここは少し待ったほうがいいかとか、東郷補佐官御本人のいろんなネットワークも含めてアドバイスをいただくと。こういった形で、いわゆる我々県の職員だけではなかなかネットワークがなくて情報がとれないところについては、その都度、危機管理等も含めまして、東郷補佐官には別途相談をしているというのが1つの例でございます。
 今後ともそういった形で、今言いました各部局等の情報、あるいは今はまだやっておりませんけども、各部局に東郷補佐官の経験をもっと話していただくような、いわゆる勉強会というものをもっと今年度はやっていきたいと考えております。

○大石委員
 吉林部長にそういう答弁されると説得されそうなものですから。それはわかりました。

 ただ月60万円というと、この中にそれ以上の給料もらっている人はいるのか。朝早く出てきて夜遅くまで残業手当なしの残業をやって、へとへとになって帰ってまた朝出てくる、そういう職員の皆さんが、出先機関でもそうですけど、頭の中をフル回転させていろんなことを考えるわけですよね。そうやって仕事をやっていると思うんですが、月額60万円掛ける12カ月で720万円、それに諸経費200万円。それから、まだかばんを持ってついてくる人とかの経費もあるはずだから、1000万円ぐらいかかっていると思うんです。それは否定しても私はわかっているから、そういうお金を使って費用対効果を考えるとはどうかなと。
 前にも例に出しましたけど、田舎の牧之原市の顧問弁護士の顧問料が1年に50万円。それでもっと難しい話の相談に乗っているわけですよ。そういうことを考えると、1000万円の補佐官を置いて、こういう仕事をやってもらっている。プラス、この方はやはり教授として最低1000万円ぐらいの給料をもらっていると思うんですよね。
 そういう本業がおありになる方に、静岡県がひとつ教育をしてくださいと言って、1回幾らで来てもらうというならわかるけど、専業というか常勤職員を上回るような、こういう定期的な報酬を払ってやるほどの内容かなと。今聞いていたら、僕はここの前の列に並んでいる人ならそのぐらいの価値判断ができると思います。できないんだったら、逆におかしい。何のために県庁でいろんなキャリアを積んできたということになりますから。我々だって外交はよくわかりませんけど、こうした方がいいなと皆で額を集めて考えて、田舎の役場だって適切な判断しますよ。そういうことからいくと、私はこの制度は見直してもらいたいということ。これは予算審議みたいになっちゃいますから、ここで終わっておきます。

 この説明書の事業実績の中に、なぜ東郷補佐官の活動そのものを書かなかったんですか。これは地域外交課長が答えてください。

○松下地域外交課長
 今後、記入するようにさせていただきます。

○大石委員
 我々にも見えないぐらいだから、県民にはもっと見えないと思います。だから東郷和彦さんの国際情勢についての講演会がありますと広報して、10人集まろうが、100人、1,000人だろうが、そういうことを1年に1回、2回。対外関係補佐官、この名前の前にはふじのくに大使という名前にしようと思って、訂正してやめて対外関係補佐官になったわけですよね。補佐官になった途端に、県庁の一群の組織の中に入っちゃっていて何も見えてこない。だから、もっと見えるように、私はちゃんとやるべきだと思うんですよね。
 もう1回、吉林部長が答弁してください。

○吉林知事戦略監兼企画広報部長
 県民への見える化でございます。東郷補佐官も自分の持っている知識を、せっかく県に来ておりますので、例えば産業界の方々と懇談をするとか、そこで自分の経験をお話しして、それを生かしていただきたいと東郷補佐官からも承っております。県民向けの広報もあると思いますので、ぜひそれにつきましては補佐官にお願いしてそういった機会をふやしていきたいと考えております。以上でございます。

○大石委員
 これで終わりますが、一応バッジをつけている以上、ずっとフォローしていきますので、よろしくお願いします。

○天野(進)委員
 今、大石委員から言いたいことを言われちゃったんですけども、実は多くの議員が同じような思いだということをまず理解してほしいと思います。
 一体、今の中国は、私たち日本人がこれほどに情熱を込めて誠意を持って対応する相手だろうかと私は思います。今の国家主席の習近平さんは浙江省の出身だと、そしてその政策は、恐らくは日本に大変に温かなものだろうと石川前知事が言っておりました。しかし全く日本人に対してだけではなくて、人間に対して極めて冷たい政治姿勢と言わざるを得ない。言うなれば、私たち日本人としてつき合うべき相手だと思えないような今の中国であります。
 30年前はどういう中国だったのか。大阪国際空港に浙江省の皆さんがおりて、そして県庁へ電話をしてきて、これからどう行けばいいんですか、お願いしますと言って、静岡県はこちらからお迎えに行ったんですよ。そして宿泊から何から一切自分たちは金を出さない。全て静岡県持ちでした。泊まったホテルの冷蔵庫の中身は全てなくなっていて、その費用まで静岡県が持った。そうやって浙江省とはおつき合いをしてきたんです。30年前のことをしゃべれるのは私だけかもわかりませんけれども、当時から私は県会議員でありましたので、あえて申し上げます。
 そして今、その中国は、まさに非人道的な政治体制、誰もがこれは共通した思いではないかと思っております。にもかかわらず、私たちは営々としてこの浙江省と交流の歴史を続けております。本当にそれが県民にとっていいだろうか、県民に価値があることだろうか、私は大いなる疑問を持ちます。
 また、韓国についても同様であります。昨日、朴大統領が野球の始球式でボールを投げました。そのときに履いていた靴が日本の靴である。それが今、問題になっているというんですね。ばかばかしいにもほどがある。それが現在の中国、韓国です。
 そして、その韓国との交流に新しい流れが生まれました。先ほど来、出てきたのは扶余という町。そこはかつての百済の都でした。朝鮮半島の統一のために新羅と百済が戦争するので、その扶余から日本政府の中大兄皇子――後に天智天皇になりますけれども、この方にぜひ応援してほしいと。新羅のほうは唐の応援をもらう。だから日本は百済を応援してくれという要請に応えて、中澤委員の先輩たちが、清水から実に1万人の軍団をつくられて渡るんですね、玄界灘を。
 しかし、しょせんは日本の場合には漁師でした。そしてつくる船も違いました。何とか玄界灘を渡って、そして先ほど言った白村江――「はくすきのえ」、今では、「はくそんこう」と言われるようになりました。
 その扶余となぜ静岡県が親しくなったのか。その理由は、恐らく皆さん御存じないと思うんです。実は、川勝知事の最も専門とする歴史的な分野なんですね。大変にその知識は豊かです。その知識を十分に研さんした中で、静岡県とのつながりが知事の脳裏にずっと残っていた。だからこそ、この静岡県との交流に私は使ってきたんだろうと思っております。しかし、これまた本当に県民のためにいいだろうか、価値があるだろうか。
 実は静岡市も今姉妹都市がたくさんございます。合併を続けてきたためにあるわけですけれども、それを切る勇気を私は今の静岡市に求めたいと思っております。市民の税金は市民のために使う。それを基本的な概念とするならば、私はこうした外国との交流はもっと本当に意義のあるものだけに統一してほしい。それが私の思っているところであります。
 そういう点で、きょう私はここでは質問はありません。意見を申し上げています。ぜひそういうことで御理解をいただきたいと思います。そういう心は決して少数の人々の心ではありません。多くの県民が同様に思っているところではないかと思います。

○松下地域外交課長
 先ほど大石委員から御質問のありました東郷補佐官の報酬と旅費と勤務日数について、御答弁申し上げます。
 報酬については月額60万円で年間720万円。旅費については、実際に使った金額で146万8896円、約147万円ということです。
 また、勤務日数については年間115日ということで、月に9日から10日の間ぐらいでございます。

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