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委員会会議録

質問文書

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平成24年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:塚本 大 議員
質疑・質問日:03/08/2012
会派名:自民改革会議


○塚本委員
 では、何点かお聞きします。
 まず初めに、主要事業の中から、交通の安全を図るという意味で事業名としては交通安全施設等整備事業費があると思います。この中で、特に信号機の関係でお聞きしたいと思います。よく信号機を設置してほしいよと住民の方からの御要望があります。恐らく、市を通してとか、各警察署を通してそうした要望書が皆さんのところに来ていると思います。その中には、例えば素人目からするとその交差点は信号機がつけば安全になるだろうなと思って要望書を出すんですが、プロの目から見ると必ずしも信号機で対応するべきところじゃないとか、いろいろあるかと思います。要望書が上がってきて、皆さんが現場を見て、なるほど確かにここは信号機が必要だと思われるところがあるかと思います。
 ただ、予算的な関係で、そう思われたところのすべてに新年度予算をつけて信号機を設置できるものばかりではないんだろうというふうに思います。設置したほうが確かに安全は確保されると思われながら、実際には予算的なもので設置ができないような箇所、こういったところについてどのように対応されるのか。予算さえあれば信号機を設置するということなんでしょうが、ないものですから、設置したくてもできない、ただ放っておけないということで何かしらの安全対策をしなければならないと思うんですが、そういったところの対応をどのようにされているのかという点を1点お聞きしたいと思います。

 それから、新年度、実際に幾つか信号機を設置してくれると思いますが、そういったところは、例えば要望が来て現地確認をして、必要だと思って設置する場所と、要望はないけども皆さん方のほうで、例えば道路を新しくした関係で、ここは必要なんだということで要望とは関係なく設置する場所があるかと思います。今回新年度に設置される場所のうち、住民の要望を聞き入れて設置するというのはどのぐらいあるのか。信号機関係ではこの2点をお聞きしたいと思います。

 いただいている所管事項説明資料の最後のページに、前回も確かそうだったと思いますけど、東日本大震災への部隊派遣状況ということで、その都度その都度資料をいただいています。ただ延べ日数とか延べ人員ということで、今までの累計が記載された形になっているんですが、新年度以降も派遣されるのかどうか。
 震災が起きて、1年以上たつということになるものですから、部隊を派遣して現地で支援する内容というのも年月がたつたびに変わってくるんだろうと思います。
 部隊を派遣されていく中で、今後は現地でどういった活動をされるのか、その辺の内容を――今までのはこちらに資料をいただいているものですから――新年度以降派遣していく場合には現地のニーズとしてどういうものがあって、どういうことを対応していくのか。
 また、ずっと永久にということになるのかどうかわからないですけども、ある程度、今の時点で、期限が見えているのでしたら教えていただきたいと思います。
 例えば、平成24年度やれば、ある程度派遣はめどが立つということなのか、それとも現地の状況はまだまだ自分らが行かなきゃならないぐらいとても大変で期限のめどなんていうのは立ってないということなのか、その辺の期限的なものの状況もあわせてお聞きしたいと思います。これが2点目。

 3点目、さっきの交通の安全と円滑化を図るためのというところの事業に少し関連しますが、市民の方から寄せられている声を少し紹介しながら質問させてもらいたいと思います。
 よく押しボタン信号機があるかと思います。多分そんなに頻繁に横断歩道を渡るわけではないもので、そこに人が来たときに押してくれれば、それなりの時間がたってから信号機が変わるということで押しボタン信号機というのがあるかと思います。例えば、朝とか夕方の結構車の通行が多いとき、人が1人渡るために信号機が変わる。ここまではいいんですが、渡り終わった後もずっと、なかなか車が通れないような感じで車のほうが赤になっている状況があるわけですよね。
 ラッシュ時なんか皆さん、やっぱり急いでいるものですから、できるならば理想とすれば横断歩道を渡りたい人が押しボタンを押して、歩道のほうが青になる、渡り終わったところでいいタイミングで速やかに、今度は車両が通れるようになるのが理想だと思うんですが、なかなかそう思うようには機械ですからいきません。そういうことの中で、いらいらが募った人が提案してくれたような話になるんですが、渡るときには青に変わってくださいという意味で押すものだから1人しかいなければ渡った後に、その人が解除ボタンみたいなのを押して一定の時間がたって交通安全上、問題ないタイミングで信号機が変わってくれれば、朝夕の車の流れがスムーズにいくんじゃないかということです。
 これはある意味、一般の住民の方からの御意見なものですから素人考えなんですが、例えば信号機にこういった解除ボタンみたいなものが設置可能なのかどうか伺います。
 これはそういう解除ボタンみたいなのはどうなのという1つの提案なんですが、実際は歩行者の方とか車の通行とかがスムーズにみんながいいタイミングで行き来できればいいわけですよね。もう少しうまくスムーズに歩行者とか車の行き来ができるような対応策というのは何か考えられないのか伺います。
 解除ボタンというのは素人の考えだけど、プロの皆さんのほうからの考えでいけばこういういいアイデアがあるんだよ、ただ、それを実施する上ではまだこういう問題点があってできないとか、その辺の信号機の今後のあり方の一つとして、歩行者と車両のスムーズな行き来を仕分けする、そういった仕組みの考えがあるのかないのか、その辺もお聞きしたいと思います。

 それから、これも県民の方からよくお聞きする話なんですが、運転免許証の更新の手続ですね。
 皆さんいろいろ仕事とか用事がある中、時間を割いて行かれます。例えばの話、お昼の時間帯とか受け付けされてないというようなところが多いんだろうと思います。ですから夕方の時間をもう少し長くやってほしいよとか、いろいろな御要望があるかと思います。この更新手続の受け付け時間、あるいは休日の対応とか、この辺、結構皆さんのところにも要望が来ているかと思います。その対応について、どこまでは今後改善していく中で対応できそうだとか、皆さんの気持ちはわかるけども、こういった事情でできないんだよとか、その辺の状況をお聞かせいただきたいと思います。

 次が5点目になります。
 これは教育委員会と関係のある内容なんですが、あえて私は警察のほうでお聞きしたいと思います。
 青少年健全育成の関係で市町の教育委員会では青少年補導員というのを任命して、その人たちに夜間のパトロールというんですか、子供たちが例えばコンビニの前でたむろしてそうなところがあるだとか、神社とか公園とかでたむろしてそうだというときに夜間見回って、そんなに危険じゃなさそうだったら声かけをする。
 私たちがよく言われているのが、そういうところで会ったら、もう暗くなったからそろそろ帰ろうねぐらいのあいさつで、プラス一言としてつけ足す、この程度の声かけなんです。これが見るからにおっかなそうな子供になると、そこまでできそうもないものですから、プロの皆さんのところに通報をして、警察の人に巡回をしてもらって、上手に対応してもらう。こういう皆さんのお手伝いを地域の人たちができるところはやりましょうということで、この補導員みたいな方が回ってくれています。私もその補導員の人たちと一緒に回らせてもらうことがあるんですが、夜間、大体7時から9時ぐらいの間にその人たちが回ってくれます。皆さん仕事があるものですから、仕事をある程度早く切り上げて、きょうは補導の当番なのでというように来てくれる方もある中で、こうした補導の活動がどれだけ効果があるのかとか、どういうふうに生かされてるのかという純粋にそういう疑問があるわけです。
 一応、その補導をすると、回った箇所とそのときの状況がこうだったという報告書みたいなのを書くんですね。その報告書を教育委員会のほうに回していくんですが、そこに書いた報告書の内容をもとに、当然、補導員の方たちで対応できるようなものや教育委員会のほうで対応できるものはやるんですが、そこでできないような事例というのは、恐らく警察のほうに、こういった事例がこの市や町の中のこういった場所では起きてるんですよという情報提供みたいな形で行くんだろうと思います。そういった補導員からの情報とか、市町の教育委員会から青少年補導関係の情報が来たときに、警察のほうではどういった対応をされているのか。
 一例として、私たちが回らせてもらったときに、私の小学校区にゲームセンターがありますが、そういうところは補導の巡回箇所になっています。巡回すると、そのゲームセンターは昔は結構子連れで保護者同伴で来ているというケースがあったんですね。ただ法律とか条例上は、何歳未満は親子連れであっても夜、これ以降はだめなんですよってなっていますね。その辺が案外県民の人たちに知られてないものですから、子供からすれば親と一緒だからいいじゃないか、親のほうも自分らがついてるんだから安全じゃないかという感覚なんでしょうが、一応、だめということになってるんですよね。
 私たちが補導で回ったときに結構そういうのが見受けられたんですが、そういうことを報告書に書いても一向に改善されない時期があったんですね。だからこの補導員がやっている作業は無駄なんだなと思う人が多かったわけですけれども、それを何回もやっていくうちに、恐らく警察のほうへその意向が伝わったんだと思うんですね。ある時期になったら、そのゲームセンターの壁とかに何歳未満は何時まで、親が同伴でもだめですよって張り紙をしてくれるようになったんですね。それ以降は補導員の人が腕章をつけて回ると、アナウンスもしてくれるようになったんです。
 ですから、やっぱりいろんな作業を積み重ねていくと効果があるんだなというのは、私、そういうところで理解しております。しかし一般の人たちからすると、そのほかの事例ではどういうふうに警察が動いてくれているんだろうという思いもあるものですから、今、1つの事例を紹介させてもらいましたけども、こういった形で補導員に限らず、現場の住民の方とか、市町の教育委員会から上がってきた情報に対しては、青少年健全育成関係ではこういう対応をしていますよといったお話を少しお聞かせいただきたいと思います。

 次が6点目ですか、時期的にちょうど年度末、年度初めなものですから、お聞きしたいと思います。新入園児というんですか、今まであんまり地域に出ることがなかった子たちが、この4月から幼稚園、あるいは保育園、小学校とか通われるようになります。例えば小学生だったりすれば6年間通うものですから、当然その間に子供たちなりに通学路のここら辺は危険だなとか、そういうのが知識として身についてくると思います。けれども、新たに入園されたり、1年生になったりした場合には、その辺が危険だという認識が自分の中でまだできてない状況というのが一定期間はあると思うんですよね。そういった意味で、この4月以降、事故に遭うということもケースとしてあるかと思いますのでお聞きしたいと思います。
 昨年の小学生以下の交通事故の発生の件数、これをまず1つ目としてお聞きしたいと思います。
 またそれが、交通事故全体に占める割合。
 あとは、そういった子供たちが交通事故に遭う特徴みたいなものがあったら、その傾向を教えていただきたいということ。
 最後にこれらを踏まえて、毎年度、年度当初に新入園児、新入学生とか、そういった人たちの交通事故の防止対策を立てられているかと思いますが、この新年度はどういう対策を立てているのか、この辺があったらお聞きしたいというふうに思います。

 次が7点目。7点目、8点目は振り込め詐欺関連でお聞きしたいと思います。
 まず7点目としては、水際対策というんですか、新聞の記事になったところを参考にしながらお聞きしたいと思います。
 最近はこの振り込め詐欺をみんな知っているものですから、金融機関の窓口とか、ATMコーナーで、そこら辺に注意書きをしてくれたり、気づいた場合には窓口対応の職員の方とかがその辺うまく注意を促してくれたりといったのがよく新聞、ニュースでも報道されます。こういった作業が功を奏して、振り込め詐欺を未然に防げたというのが結構多くなってきているというお話を聞きますので、大変重要なことだと思います。県警のほうで、当然金融機関をいろいろ回ってこういうふうにやってくださいよという指導的なものもされていると思います。その県警の行っている水際対策と、そうしたことによって未然に防げた件数とか金額、あるいは、これは参考になるいい事例だよというのがあれば、ぜひこの場で御紹介をいただけたらなと思っています。

 8つ目が、振り込め詐欺関係でもう1点、振り込め詐欺で使われた口座の凍結についてです。
 これも新聞の記事からなんですが、高齢者をねらった振り込め詐欺とか悪質商法の被害拡大防止のために、事件で使われた口座を凍結すると。これがうまくいけば、そこに残っていた残金をその被害者の方に配分することができる、こういった新聞記事とか報道がありました。
 ただ、こういった制度的なものをやっぱり我々県民がなかなか知らないというケースがあるんですよね。だから周知をしていくという作業が大変重要だと思います。例えば、その周知のために何かされていることがあればお話いただきたいと思います。
 それから、制度的なものの内容を教えていただきたいものですから、この口座凍結をする上で、例えばこういう要件をそろえなければできないんだよとかそういったアドバイス的なものとか、警察のほうで依頼している口座の凍結実施状況、この辺をお聞かせいただけたらというふうに思います。
 以上、8点、お願いします。

○武村交通規制課長
 信号機の設置関係等についてお答えをします。
 まず最初に、信号機の設置に関しましては、新設道路や道路改良に伴う道路管理者からの設置要望だとか、委員御指摘のとおり住民の皆様からの設置要望などをもとに、設置の必要性、緊急性等について地元警察署と検討した上で設置計画等を策定し、年度計画に盛り込んでいるところであります。
 当然、予算が無制限にあるわけではございませんけれども、新設信号機の設置につきましては設置の必要性、緊急性等により設置の箇所を選定しているところであります。
 ちなみに、平成24年度新設信号機に関する要望数は県下で138件あり、そのうち住民の皆さんによる要望は77件となっております。
 平成24年度におきましては42基の信号機の新設を計画しておりまして、この中で住民の方々から要望が出されている信号機の設置は17基、約40%が住民の皆様の要望に沿ったものの形となっております。

 次に、委員から御指摘のありました押しボタン信号機に解除ボタンをというお話です。
 現在、設置されている押しボタン信号機において歩行者が信号機を渡り終わったからということで赤信号に戻す解除ボタンが設置されている信号機はございません。
 解除ボタンという機能を付加することは可能だとは思いますけども、複数の横断者がいたり、最初に横断を終わった方が後ろを見ないで解除ボタンを押したりした場合に他の横断者がいた場合の安全を考えたりすると、そういう機能を付加することは若干難しいのではないかと考えております。
 ことしに入りましてから、3月6日現在、県内の歩行中の死者が12人と、前年と比べ増加しております。このような状況にあることから、押しボタン信号機にありましても見直しを進めておりまして、平成22年、平成23年度の2カ年で102カ所の押しボタン信号機の見直しを行い、ボタンを押してもすぐに変わらないというようなことを解消するための改良を行っております。
 次に、交差点用信号機について若干申し上げます。先ほど平成24年度予算での新設を申し上げましたけども、この中で機能付加としまして、横断歩道上の歩行者をカメラで感知し渡りきれない歩行者がいる場合には歩行者の青時間を延長し、反対に歩行者が存在しないときには歩行者の青時間を短縮する機能を持たせた歩行者感応式信号機の導入を、県下に3カ所設置する計画を新設の中に盛り込ませていただいており、効果を見ながら順次増設をしていきたいと思います。

 最後に信号機を設置できなかった場合の対応でございます。
 要望者、地元の住民の皆さん等に地元警察を通じましてその旨を回答し、理解を得られるように努めております。設置できない理由としましては、交差点が小さいとか、いろいろな問題がありますので、その現場に応じた状況にあった安全対策として一時停止の規制ができないかとか、通行禁止等、交通事故防止に有効な交通規制を実施するとともに、道路管理者等に働きかけ、交差点のカラー舗装、減速マークや中央線の引き直し等、必要な道路改良もあわせて実施して地元の皆さんの交通安全意識にこたえるように努力しているところであります。以上です。

○口山災害対策課長
 東日本大震災に対します応援派遣部隊の支援の内容、それから新年度以降の派遣についてお答えをいたします。
 まず、応援派遣の内容であります。
 地震発生当初は広域緊急援助隊等の救出救助活動を重点とした活動に従事しております。
 その後、活動の内容が検視でありますとか、行方不明者の捜索、交通規制などに徐々に移行いたしまして、最近では、福島第一原発の20キロ圏内付近におけるパトカーなどによる警戒活動、それから立ち入り規制などの活動に従事をしているところであります。
 今後の派遣の状況ですけれども、本来、都道府県警察の応援部隊の派遣計画は警察庁がつくって策定調整しているところでありまして、また部隊の運用も全国規模で行われているところであります。
 派遣の終了時期についての明確な答弁はできないのですけれども、今後も管区機動隊等が断続的に被災地に派遣されるものと考えております。
 現在、地域特別派遣部隊が2車4人ですけれども、福島第一原子力発電所20キロ圏内の警戒活動に従事しているところであります。以上です。

○嶋㞍交通部参事官
 本県では、年間非常に多数の運転免許証の更新者がおられるわけでございますけれども、本県では――全国的には数県しかないわけですが――全警察署で優良運転者を対象にした即日交付を行っているところです。
 この即日交付を行うために、これは本庁の電算登録等の関係がありますので、本庁の終了時間というものを常に考慮していかなければならないわけです。その終了時間が午後5時ということになっておるわけですので、その間に各警察署、あるいは運転免許センターにおいても手続を終わりたいという考えがあるわけです。したがって、その時間的な制約があるということをまず御承知いただきたいと思います。
 もう1点でありますけども、日曜窓口の関係であります。本県では昭和57年から中部運転免許センターで日曜窓口を実施しております。1日15人の体制でそれに臨んでおるわけでございますけども、昨年――平成23年中、2万6000人の方が中部運転免許センターの日曜窓口に訪れていらっしゃると、1日平均約519人ということでございます。そういう状況で対応しているということを御理解いただきたいと思います。以上であります。

○岡田少年課長
 市町の青少年補導員関係についてお答えいたします。
 まず、市町の青少年補導員と警察との情報交換の場といたしましては、市町青少年補導センターが開催する定期的な会合や研修がございます。その会合や研修会に警察官やサポートセンター職員が出席いたしまして情報交換をしております。
 例えば、毎月監事会とか役員会とかやっている場所もありまして、そういったところに警察署の生活安全課長が出向いて、青少年補導員の活動結果の報告を受けるとともに、警察側から管内の少年の実態についての説明、あるいは要望のあった場所の対応結果について説明をしたりということをしております。
 このほか、情報交換の機会としまして、随時、サポートセンター職員は市町の青少年補導センターのほうに出向いて情報交換をしているということがあります。
 また、情報提供に基づきましての警察の対応ですけども、1点目は平素のパトロールや補導活動の際に、情報提供のあった場所を巡回パトロールのポイントとしまして、そこを回るように努めております。
 例えば、回ったときに、そこで不良行為少年が密集していれば職務質問、あるいは補導という形になりますが、密集自体が直ちに法的な違法かということになりますと、そうではない場合が多いわけですので、所持品検査だとか、あるいはそこにいた時間などによって補導の内容が変わってきます。
 あと、そのほか管理者対策ということで、その営業所、事業所等に警察から申し入れをすることがあります。以上です。

○山下交通部参事官兼交通企画課長
 新入園、入学児の交通安全対策についてお答えします。
 昨年、小学生以下の子供たちが当事者となった交通事故は920件ありまして、前年と比べて33件、3.5%減少しております。
 全交通事故に占める小学生以下の交通事故の割合は2.5%であります。小学生以下の交通事故の特徴としましては、歩行中事故が6割弱、自転車乗用中事故が4割強、歩行中事故は道路を横断中の事故が6割、このうち横断歩道以外の横断事故が4割強を占めております。また自転車乗用中事故は交差点における事故が7割強でありました。歩行中の事故は一、二年生――低学年が多く、自転車事故については高学年が多い現状でございます。
 あと特徴としまして、午後2時から午後6時までの発生件数が6割強ということで、下校してからの時間帯の事故が多いようであります。
 また、自宅から500メートル以内での発生が6割を占めておりまして、自宅付近における発生率が高い状況です。
 新入園、入学児の交通事故防止対策としましては、静岡県交通安全指導員を初め、学校、家庭、地域などと相互に連携して就学前園児を対象とした交通教室、また例年4月に実施します春の全国交通安全運動にあわせた新入園、入学児を交通事故から守る活動として、通園通学路の安全点検、自転車交通安全教室、保護者、園児・児童を対象としたシートベルト及びチャイルドシートの着用指導、これらを実施するほか、4月、5月を重点に、通園通学時間帯における交通指導を実施しております。以上です。

○佐藤生活安全部参事官兼生活安全企画課長
 振り込め詐欺の水際対策についてお答えと説明をさせていただきます。
 まず、警察が行っております水際対策の内容でございます。金融機関はいわゆる最後のとりでとして振り込め詐欺被害の未然防止と被害金額の極小化のため、連携は必要不可欠ということで考えております。
 そのために、金融機関では1日当たりのATM利用限度額を100万円に引き下げていただいております。2つ目は窓口職員による声かけの励行。3つ目としまして、毎月15日にオレオレ詐欺被害発生ゼロの日のキャンペーンの実施などを行っておりますし、また声かけ時には振り込め詐欺のチェックリストがありますので、これを活用していただく。また窓口職員に対する声かけ訓練の実施などをお願いしているところでございます。
 このように、金融機関と連携して各施策を行っておりますけども、警察では現金受け取り型のオレオレ詐欺について、だまされたふり作戦で効果を上げております。
 現金受け取り型のオレオレ詐欺は一昨年――平成22年中は1件でありましたが、昨年に入りまして38件と、10月以降急増いたしました。アポ電段階で詐欺であることを看破して県民の協力によりまして、だまされたふり作戦を実行し、昨年中は静岡市、沼津市などで5人を検挙することができました。
 引き続きまして、未然防止の件数と金額、あるいは好事例があれば、その内容ということについて説明をいたします。
 平成23年中の金融機関における未然防止の件数は82件で、前年に比べまして57件増加しております。このうち、警察官も臨場して一緒に阻止した件数は28件となっております。阻止した金額は1億5242万円で、前年に比べますと1億2485万円の増加ということになっております。
 未然防止の好事例としては、3つ挙げられます。
 1つは金融機関独自による阻止の事例であります。昨年9月中旬、熱海警察署管内の金融機関におきまして、高齢者夫婦が息子を名乗る男から仕事上のミスの穴埋めで150万円振り込んでもらいたいということでだまされまして、ATMを利用して150万円を振り込もうとしました。しかしATM利用限度額が100万円に引き下げられておりましたので、150万円は振り込めないということで窓口を利用して振り込み手続を行ったところ、職員がオレオレ詐欺に遭っていませんかと声をかけまして、その金融機関は支店長以下で対応されました。職員が高齢者夫婦と一緒に御自宅まで出向いて、本当の息子への確認をし、だまされていることを説得しまして、オレオレ詐欺であることを看破し、被害を未然に防ぐことができました。
 2つ目は金融機関と警察官が連携して阻止した事例であります。これも昨年の7月下旬、焼津警察署管内の金融機関の窓口に、高齢女性が孫に頼まれ300万円が必要なため解約したいと訪れました。窓口職員はオレオレ詐欺に遭っていないかと声をかけまして、説得した結果、解約を思いとどめられまして、警察署に通報してくれました。その直後、被害高齢者宅において、だまされたふり作戦を設定し、現金を受け取りに来た被疑者を捜査員が逮捕しております。
 3つ目はコンビニ店員による阻止の事例であります。これはことしの2月の上旬、清水警察署管内のコンビニ店舗におきまして、高齢男性が市職員を名乗る者から医療費の還付があるとの連絡を受けまして、ATM機の前で携帯電話をかけながら操作をしておりました。コンビニの店員の方が高齢者男性の行動を不審に思いまして声をかけて、店員の方が電話をかわり還付金詐欺であることを看破し、被害を未然に防止いたしました。
 本事例は当啓発活動が県民に浸透し、金融機関だけでなくコンビニ店員を初め地域全体で振り込め詐欺を防止するというだまされない県がつくられつつあるというふうに思っております。
 以上のように金融機関だけではなく、コンビニ店員の方などからも高齢者への声かけがなされ、高齢者を守る体制ができつつあるのかなと思っております。
 なお、年度末になって還付金詐欺が3件、被害額が248万円の被害が発生しており、警戒を強めております。
 これまで還付金詐欺のアポ電に対しましては、市町の同報無線、広報誌等掲載で注意喚起の啓発の協力をいただいておりますけれども、警察といたしましても引き続き、当啓発を強化してまいる所存でございます。以上です。

○山路刑事部参事官兼生活安全部参事官
 口座の凍結についてお答えいたします。
 まず、口座の凍結の実施状況でございますが、警察では被害者からの届け出、あるいは専用メールアドレス等による県民からの情報提供、さらには、だまされたふり作戦等による犯人からの口座情報の聞き出しにより幅広く情報を把握するように努めています。
 その結果、平成23年中は振り込め詐欺で口座凍結を依頼した件数は181件であります。これらの口座はその日のうちに利用停止となっているというような状況でございます。
 口座凍結の要件ですが、金融機関は警察からの情報提供等に基づき振り込め詐欺のほか、出資の受け入れ、預り金及び金利等の取り締まりに関する法律違反等のヤミ金融事案、金融商品取引法違反等の利殖勧誘事案などに利用されている口座であると認めるときは口座凍結を実施しています。
 それから、口座凍結の周知の方法であります。警察では振り込め詐欺等の被害を認知した場合、被害者に対し口座凍結制度の説明を速やかに行い、そして金融機関に対し口座凍結を依頼します。あわせて被害救済制度について金融庁が作成したリーフレット等により教示し、金融機関へ返還を申請するよう指導しています。
 また、このほか所管官庁であります金融庁、あるいは預金保険機構等のホームページにも掲載されているため、一般の方も確認できるようになっています。
 つい最近、先月の上旬でありますが、被害者からの早期の届けによりまして口座凍結を実施した事例がございます。先月――2月の上旬ですけど、静岡市の68歳の無職女性がオレオレ詐欺にかかりまして、山梨県下の銀行口座からゆうちょ銀行の口座にそれぞれ100万円ずつ振り込んだということで、この振り込んだ方が振り込んだ直後におかしいということで速やかに警察に相談されました。警察では早期に口座凍結を依頼し、受けた金融機関に凍結をしてもらいました。その結果2つの口座からもお金は引き出されてなかったということで、銀行につきましては銀行のほうの組み戻しの関係で被害金が戻ったと。もう一方のほうは振り込め詐欺被害者救済法のほうで現在手続中であるということであります。以上でございます。

○塚本委員
 ありがとうございました。
 要望と再質問は1点だけしたいと思います。
 まず信号機の関係で、要望があってもつけられないところも含めて、現場のほうに行ってくれて、近隣の住民の方にも状況等丁寧に説明してくれたり、信号がつかなくても、ほかの対応をしてくれているということで、そういったことがすごく大事だと思っているんです。
 というのは、素人は事故があると信号機があれば事故がなかったとほぼイコールに近いような感覚で思うんですけど、皆さんが見れば、仮に信号機じゃなくてもほかの対応があるんだということがあると思います。でもそれを説明してくれないとわからないものですから、要望があるということはその地域の人たちが何かしらの不安を持っているということですから、今後も現場に行くという丁寧な対応をしていただければと思います。

 あと、歩行者感応式の信号機というのですか、これがうまく機能し、安全が確保されるということが実証されてふえていけば、多分歩行者と車両のスムーズな流れというのが確保されるんだろうと思います。さっきの解除ボタンみたいなのは1つの事例で、県民の声として紹介させてもらいましたけども、それよりはこういうので対応できれば、いらいら感も募らないで――本来いらいらするほうが悪いんだという話になるんでしょうけども――いらいらすることで事故につながるということも実際あるものですから、いらいらさせないで車も通って歩行者もスムーズに渡れるという仕組みを今後もつくっていってもらいたいと思いますので、お願いしたいと思います。この辺は要望です。

 再質問は、1点、運転免許証の関係です。
 今のお話を聞いていると、こっちサイドでどうにもならないというように感じられるんですけど、逆にいいアイデアを聞きたいという意味で質問の仕方を変えます。
 仮に運転免許証の更新の受け付け時間を延ばすには、そうしたらどうすればいいんですかという質問にしたいと思うんですね。
 なぜできないんですかと言うと、警察庁のほうの電算システムの関係でだめなんですよと言われちゃうと、恐らく静岡県に限らずほかのところもみんな同じようなことになると思うんですけどね。
 ただ、実際、静岡県民に限らず、恐らく受け付け時間を伸ばしてほしいよという声はどの県でもあると思うんです。そういう声を聞いて、例えば県議会議員なりがそういうふうに質問すれば、どこの県でも今の答えを多分されるんだと思います。静岡県だけじゃない話ですからね。
 そうすると、どうすれば延ばすことが可能なのか。今は行政サービスを充実させるために窓口の受け付け時間を伸ばしたり、休日も便利に、下手すれば夜間もほかのところでは時間を延ばして、いろんな市民、県民のニーズに合わせようとしています。そうした中で、今みたいな形で、こちらから延ばすことができないんですかという話のときに、警察庁の電算システムの関係で、ほかの県も一律ここで終わっていますと言われちゃうと、何かそれ以上発展しないんですね。ですから住民サービスを向上させるために受け付け時間を延ばしてほしいという要望があるのを踏まえて、どういうふうにすればこれが可能になるのか、そこを教えていただきたいと思います。
 皆さんのほうではわかっていると思うんですよ。恐らく警察庁のほうで電算システムを変えてくれればそれでいいんです。こういう県民の声が多く出ているという中で、ほかの県と足並みそろえて、そういうシステムの変更をしてくれるように警察庁に要望するとか、そういった気持ちがあるのかどうかですよね。
 今のでいけば、警察庁のほうで電算システムを変えなければ受け付け時間を延ばす必要がなくて、ある意味、受け付け時間を延ばすよりも今の時間でおさまったほうが楽なわけですから、それで済んじゃうわけですよね。ですから私とすれば受け付け時間を延ばすにはどういうふう方法があるのかという質問1点と、今言ったように、恐らくほかの県でもそういった要望もあるはずですから、ほかの県と足並みをそろえて、皆さんのほうから電算システムの改善、改修をしてくれれば、現場では受け付け時間を延ばす気持ちはあるんだよというようなことを訴えるのかどうか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。

○嶋㞍交通部参事官
 これは偶然ではありますけれども、1週間ほど前に私のほうで部下を呼びまして、昼休みに受付ができるのかという検討会を開いたわけです。それは業務改善というんですか、業務の見直しというものの一環として行っているわけです。
 私のほうも昼休み等に受付をしていないという認識があったものですから、そういう検討会をしたわけですけ。
 その結果としては、今一つの例として本庁の5時までの電算登録がありますということを言ったわけです。また体制等の関係ですね。今、各署あるいはうちのほうもぎりぎりというんですか、そういう状況の中でこの事務を行っています。こういう中から、今、昼休み自体をなくして、その間に受付を行うとか、そういうことはちょっと無理じゃないのかなと思います。
 そのかわりと言っては何ですけども、先ほど言いましたように本県では――全警察署と言いましたけど、これは浜北警察署は隣接して西部運転免許センターがありますので除きますけども――優良運転者等については即日交付を行っている、あるいは日曜窓口等も行ってるというところからすると、全国的に見てもかなり住民サービス的なものについて行き届いた県じゃないのかなと、こういうふうに自負しております。
 これは、まだ資料等整えてありませんので、私のほうからも正確なことは言えませんけども、各県ともに昼休み等の時間帯については、本県と同様に事務手続等は行っていないと認識しております。ちょっと私のほうも調べたわけではなく、ブログの中で言っているものですから、不確かなところはありますけれども。
 そういうことから、我々がそういうことを考えているということ自体は御認識いただきたいと思いますし、時間帯を延ばすということは今の体制の中ではなかなか難しいんではないのかなと思っております。

○山田交通部長
 体制的な問題もありますけれども、年間を通じまして、例えばこの2月、3月というのは運転免許試験を受験する人が多くなります。8月もそうです。これは受験繁忙期ということであります。
 それから、お盆とか年末年始の後に運転免許証の更新者が殺到するというような状況が毎年あります。
 この場合は、全国の県警も同じような苦労をされているわけでして、警察庁のほうに、この間は朝8時からやってください、夕方は5時半までやってくださいということで、規定的じゃありませんけれども依頼をして、電算システム時間を早めて、あるいは後半は延ばして運用させていただいております。以上です。

○塚本委員
 ありがとうございます。
 即日交付とか、ほかの県に比べれば静岡県のほうがサービスがいいんだよといった事例があるのは大変ありがたいと思います。しかし受け付け時間を延ばしてほしいという県民の声は確かにあるものですから、先ほどいろいろそういったことが可能かどうかの検討会というんですか、話し合いの場を持ってくれたということも、私は大事だと思うんですよね。
 ですから、実際にできるところまでに行かなくても、そういう声があるという認識をした中でやってくれれば、例えば受付の方の対応が変わってくると思うんですよ。受付の皆さんのほうはわかっているわけですね、こういうシステム上の問題とか人的な問題とかでできないんだと。
 だけど県民の方の中にはお昼の時間にやってほしいという気持ちを持っている方がいるという中で対応してくれれば、接客というか対応の仕方も丁寧になってくると思うんです。
 県民がどういう認識でいるかというのを承知しているか承知してないかというのはかなり大きなことだと思いますので、すぐにできるできないという話ばかりでなく、県民の気持ちを十分理解した上で窓口の対応をしていただけたらなと思います。
 といいますのは、この時間の要望というのは、結構、受付のときに嫌な思いをして、そういうところから発展的に話が出てくるのもあるんです。例えば民間の人というのはお昼の休みだって交代でやってる中で、警察の人たちはきちんと昼休みを取っているかのような言い回しになっちゃうわけですよね。
 だけど、もし昼休みにやっていれば来たかったのかもしれないなという認識の中できちんと窓口で対応すると、また変わってくると思います。できるとこはどんどんやってもらいたいと思いますし、できないところの改善が図れるなら図ってもらいたいということもあるんですが、できない中でもそういった県民の声をよく理解しながら業務に当たっていただきたいということだけ要望しておきます。以上です。

○中沢(公)委員長
 ここでしばらく休憩とします。
 再開は15時とします。

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