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委員会会議録
質問文書
平成30年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
| 質疑・質問者: | 多家 一彦 議員 |
| 質疑・質問日: | 07/03/2018 |
| 会派名: | 自民改革会議 |
○多家委員
数点、分割質問方式でします。
説明資料8ページの県立美術館の平成30年度展覧会計画は、8番委員からも質問がありました。
6月30日まで休館して、展示室や照明設備等の改修工事を行ったと。大変人気の高い県立美術館をあえて連休中を選んで改修したということが、本当にいい展覧会場にしたいという皆さんの思いだったと思うわけです。
その中で、ことし後半の展覧会を見ますとどれもこれも非常に興味のある内容になっていると思うんですが、その中にふじのくに芸術祭2018が10日間を予定されています。恐らく作品を募集して展覧会を開くと思うんですが、これはどういう方が応募して、何点ぐらい出てくるのか。さらに選考委員はどういう皆さんで、どのような審査を行っているのか。そのことについてお尋ねします。
○紅野文化政策課長
ふじのくに芸術祭は、今回で58回目になりまして50年を超えた長い歴史のある芸術祭でございます。
県民の総合芸術祭として、歴史のある芸術祭でございますが美術展を初め複数の部門がございます。美術部門、文学部門、それから音楽・舞台芸術部門、華道などの生活部門の4つの部門において団体の代表や専門家等で組織する実行委員会を設置しております。その各部門の実行委員会によって芸術祭の審査員を選定していただいて、県が委嘱しているという状況でございます。
美術展の応募数でございますが、平成29年度は文学等全部を含めて1万3000人近い方が参加しております。
その中の美術展につきましては、昨年度は約300点の応募があったという状況でございます。
○多家委員
58回を重ねてきたわけでして、それぞれ美術、文学、音楽を含めて1,200点に近い応募があると。
この審査をするのは、教室の先生ですか。それとも特別に何名か選んだ方が審査をするんですか。
○紅野文化政策課長
審査につきましては、県が委嘱した教室の先生ではなくて別に選んだ先生方に審査をお願いして、それぞれの分野の複数の審査員がそれぞれの分野で日程調整して、合同で審査を実施しているところでございます。
○多家委員
静岡県内の方が応募されますか。それとも全国区で応募されるんですか。
○紅野文化政策課長
これは県内の方ですね。募集は県内の方でございます。
○多家委員
別にどうこうという話じゃないんですが、58回も経過をしていて新人の登竜門ですとか、静岡県の芸術祭といったら非常にレベルが高いとかそういうことを全国で言われているような芸術祭なのかどうか知りたかったんで聞いてるんですが、公平公正に審査をしていると思います。
あえて聞くなら、1人の先生が何年間ぐらいその審査に携わっているのか。
また、芸術祭に参加することで新人の登竜門として大きく華々しく羽ばたいていくような芸術祭であるのかどうか。そういうことが気になるので聞きましたが、そのことについてお答えできますか。
○紅野文化政策課長
この美術展については、県立美術館とクリエート浜松とで交互に開催しております。
今年度は県立美術館で開催なんですが、応募した皆さんの声としては県立美術館の展示室で展示されるというのは非常に励みだ、非常にありがたいことだとありますので、非常にモチベーションの高いいい作品が多くくればいいなと期待しています。
○多家委員
そうあってほしいと思いますし、新聞等には載りますけれども、選ばれたという誇りをもっと広く知らしめるような展覧会になったらいいなという意味で聞きました。
日展については、残念ながらもう応募する人はいないとか、ある書展では田舎の小諸市でやる書道展なら出すけれども、何とかの書道展に出せばもう先生が決まっていてその弟子だけしか入選できないとか、そういう話が蔓延しているわけですね。一生懸命やっている人たちは静岡県の芸術祭とはどうなのかなと心配を投げかけてきますので、何にもないと思いますけどね、あえてそういうことを言いました。
次は、説明資料12ページに特定天井対策改修工事に伴うグランシップの休館とあります。
中身については書いてあるとおりですが、あえてお尋ねします。グランシップは開館して何年たったのか。それからグランシップは幾らかかってつくったのか。
○紅野文化政策課長
グランシップは、建設してから20年経過しています。
○多家委員
委員会で、この議案というか出てきたのであえて言わなければいけないなと思ったんです。
磯崎新さんが渾身の設計をして、スペインの粘板岩の山を崩してあの瓦を乗っけて、世界で一番と言ってその瓦が3年か5年でぼろぼろ落っこちてきて、11億円かけて屋根瓦の上に屋根を乗っけたと。これは日本が自慢できるような建築物だと僕は思いますよ。それに11億円もかけといてまた今度はつり天井がやばいと。オリンピックが終わる年ぐらいまでに直そうということで計画を立てたわけですが、これ予算は幾らぐらいかかるんですか。
○紅野文化政策課長
現在、実施設計をしているところでございまして実際の工事費についてはまだ精査中でございます。
○多家委員
少々のことでは落ちませんけどもね。
しかし、つり天井でまた二桁億円かかるんですね。果たしてそういうことが県民に理解を得られるかどうかを考えると、本当に黙って過ぎれば終わりだという話ではないような気がするんですね。
屋根瓦のときも、瑕疵担保責任の話が出ましたけれども、瑕疵担保責任では通用しないということになりましたので今さら世界の磯崎新に文句言うわけにはいきませんけれども、その辺をしっかり知らしめる努力をしなければいけないと思いますが、どんなふうに感じますか。
○紅野文化政策課長
今回の特定天井対策改修工事につきましては、東日本大震災による国の基準改正に基づいて県で策定した地震・津波対策アクションプラン2013を踏まえて、来館者の安全に万全を期すために改修するものでございます。
それにつきましては、2020年度に休館となりますので県民の皆さんに周知を図って、混乱が起きないように努めたいと考えております。
○多家委員
恐らく大変な金額がかかると思いますから、当然いろんな意見が出てくると思いますよ。
富士山世界遺産センターの三十数億円に対して、半年も議会がもめたわけですからそれに比べてどのくらいの金額がかかるかということをよく考えて、対比をしなければいけないとは言いませんけれども、そんなおつもりでいらっしゃっていただきたいなと思います。
次に、富士山保全協力金についてお尋ねします。
1,000円ずつ取ろうと決めて山梨、静岡の4つの登り口で保全協力金を取りまして、おおむね半分の方が出してくれるとなりました。しかし気がつかないで行ってしまう人、それから出すつもりがない人がいるわけですが、富士宮口は去年よりも人をふやして目標値を6万3000人分にしたという計画は大いに結構だと思うんですが、この6300万円を集めようとしている中で、何に使うかと。
環境保全と、安全対策の補助事業として使う分とありますけれども、私も何回か富士登山をしまして思うことには、体力さえあれば登ることはそんなに難しくないですね。登りは心配ないと思うんですが、富士山というのは下山が非常に難しい山だと思いますよ。
もう1つ言うならば、平成24年に皇太子殿下が富士山に初めて登ったプリンスコースというのがあります。富士宮口から宝永山荘を回って御殿場口の道に合流して頂上に着いたと。これは人に会わないで済む。富士宮口は簡単だから人がうんと登るけれども、御殿場口から登るやつは余りいないんですね。したがってそこを皇太子殿下が選ばれて県警の皆さんとか県職員とかが大変な思いして頂上まで行ったわけですが、これは頂上が見えますから行けるんですよね。
ところが、下山口は吉田口、須走口、御殿場口、富士宮口のそれぞれはわかるんですが、御殿場口でおりるときにまず道を間違うんですね。間違うというのは標識もわかりにくいんで、そういうことを考えておいていかなければいけないと思うんですが、保全協力金充当事業に下山道安全対策などと書いてありますがどんなふうなことを考えてらっしゃるか教えてください。
○内野富士山世界遺産課長
登山時の安全対策についてお答えします。
富士登山をされる方が、安全に登山及び下山していただくために登山前の準備段階での周知ということを1つやっております。
これにつきましては、体調管理も含めまして必要な装備を備えていただくということで、公式のオフィシャルサイト等で十分に周知をしているところでございます。下山時については十分に休息をとらないと転びやすく疲労が蓄積するとさらに転倒やけがをしやすいといったような状況もあることですから、弾丸登山といったような山小屋を利用せずに夜間休みなく登るといった極めて危険な登り方についてはしていただきたくないということで、登山される前に啓発をしてございます。
それから、現地での下山時の対策ということでございますけれども、2番委員がおっしゃいました御殿場ルートにつきましては保全協力金を原資としました補助金を活用しまして、ことし御殿場ルートの下山道における標識の更新を行います。この標識につきましては以前気象庁の測候所の職員が冬の間に登山する際の目印として使っていた標識なんですけれども、御殿場ルートは御承知のように霧が発生しやすくルートを見失いがちな登山道であるということから、この標識を活用して目印としたいということで、御殿場市が気象庁から譲り受けて整備をするということで、今年度この保全協力金を原資にして更新していくというのがございます。
それから、須走・吉田ルートなんですけれども8合目から山頂まで吉田口と須走口が合流しますので、富士山の中でも登山者が非常に集中する人気のコースになっています。登山と下山を同じ道にした場合にはすれ違い時の接触で転倒するなど非常に危険な状態が生じるということで、下山についてはブルドーザー道を登山者に利用していただくというような対策をとっております。このブルドーザー道は平成27年度から静岡県と山梨県が共同で案内標識の設置、落石となりそうな浮き石の除去を管理し始めております。またこの対策について静岡県側ではこの経費に富士山保全協力金を充当しているといったようなことがございます。
それから、御来光の後の時間帯が下山する方が非常に集中してしまいまして、ルートが非常に危険な状態になるということがありますので、下山道に安全誘導員を配置しまして誘導作業を行っております。この下山道については8合目で須走ルートと吉田ルートに分岐をしていきますので、そこでの道迷いが毎年非常にたくさん発生しているというような現状がございます。この部分でも安全誘導員が声かけをするような対策であるとか、わかりやすい標識を立てるといったような注意喚起の看板の設置を保全協力金を使いながら充実している状況でございます。
○多家委員
わかりました。御熱心にお答えいただいてありがとうございます。
吉田口は、須走口の途中で分かれるからここで迷うんだね。失敗すると違うほうに行っちゃうよね。御殿場口は宝永山までおりてきてそこから宝永山荘のほうに回れる人はよしで富士宮口から出れるけど、回れないでおりてしまうとそこから延々砂地獄が三、四時間も続くわけですね。ここをしっかりとしてやれることが僕は大切じゃないかなと。それはおやりになると言うから見てみましょう。
もう1つ、富士山保全協力金は6300万円集めようっていうんで、これは集まる方法をもう1つ考えたらいいと思いますよ。
というのは、今は1,000円払ったら入山証明書として缶バッチを差し上げますよとなっている。もし頂上に着いたら登頂証明書として別の缶バッチを渡す。金額はさしたるものじゃないと思いますが、そうすると途中でおりちゃったやつはもうもらえない、だけど頂上まで行ったやつはもらえると。そういうことをお考えになればどうかと思います。入り口で言った方がいいですよ。1,000円払って缶バッチを持った人には頂上に着けば登頂証明書のかわりになる何かを差し上げますよと。世界の有名な山は頂上で登頂証明書をくれるんですね。だからそれをおやりになったら1,000円出す人はふえると思うね。頂上であと1,000円取ったら問題になるけど。これは私の意見です。
それからもう1つ、説明資料の20、21ページにあるサイクルスポーツの聖地創造会議及び東京2020オリンピック・パラリンピック自転車競技開催に向けた取り組みについて伺います。
先ほど、9番委員からもさまざまな質問がありました。私もこの委員会に長くいましてあらゆる角度からオリンピックについて質問をしたわけですが、そのことは議事録に残ってますんであえて言いません。
ここで少し気になったのは、サイクルスポーツの聖地創造会議なるものができて、議長に静岡県知事、副議長が市長会長、町村会長、そして企画広報戦略幹事会がスポーツ担当部長。そしてさまざまな部会があると。そしてこの下に市町連絡会議があって35市町の自転車振興施策担当課長と書いてあるわけです。この担当課長って35の市町にいますか。
○吉住スポーツ振興課長
市町のサイクルスポーツの担当課についてお答えいたします。
サイクルスポーツ担当課という専門の部署はございませんが、教育委員会のスポーツ振興課であったり観光セクションでサイクルスポーツを推進している課であったり、あるいは部局でスポーツやイベントを担当している課であったり、そうしたさまざまな課にまたがった形でサイクルスポーツの担当課長がいらっしゃいます。
○多家委員
わかりました。
先ほど8番委員からもお話がありましたけれども、機運醸成の運動が相当に進んでいると思います。
例えば、伊豆スカイライン国際ヒルクライムとか民間団体が行政を置いて行ってくれているのは非常にありがたいことだと思ってるんですが、その中でもやはりやらなければならないことをしていかなきゃいけないと9番委員からのお話でもありました。
ここに書いてあるオリンピック・パラリンピックの日程を見ますと、大会が開催されるのが2020年7月24日、閉会が2020年8月9日。16日間の中で陸上競技や水泳とかのビッグスポーツと同様に自転車も――ヨーロッパではビッグスポーツかもしれませんけども――ほぼ毎日やるんだね。
例えば、開会式の翌日にロードレースがあるんですね。25、26日で27、28日は休みです。29日からタイムトライアルがあって、30日から4日までトラック競技。それから5、6、7日でBMXがあって、マウンテンバイクが8、9日と閉会日にもまたあるんですね。
これは、相当の物量の人間がかかわらないとこのことに対応できないような気がしますよ。ましてや小山町の富士スピードウェイと伊豆ベロドロームを我が県は見るわけですから、これらについてどんな覚悟で臨まれるかお尋ねします。
○山本スポーツ局長
東京2020のオリンピック・パラリンピックということで、私ども準備に万全を期すために全県を挙げてオリンピック・パラリンピックの開催推進委員会と、全県のいろいろな準備と機運の盛り上げを図るものになっています。
さらに、伊豆市以外に小山町の富士スピードウェイも主な会場になったということでございますので、やはり地元の伊豆半島東部地域の20の市町が核となって、2020年に向けて現地でいろいろ対応をしていただかなければなりませんので、伊豆半島・東部地域首長協議会をつくって万全に準備をしていると。
やはり、オリンピック・パラリンピックをやっただけではなく、将来に向けてどうするか。そういったことにハード、ソフト面でいろんなレガシーございますけども、やはり自転車競技をやったということであればサイクリストが憧れ、県民も自転車に親しむというサイクリストの憧れる聖地を目指そうかということで、オリンピック・パラリンピックを1つの契機としてレガシーをつくっていこうと。またサイクルスポーツの聖地創造会議で開催準備と2020年までのレガシーをつくっていくと。そういう2つの両輪で準備を進めているところでございます。
○多家委員
静岡県のボランティアは、県庁の公式ホームページに東京オリンピック・パラリンピック自転車競技静岡県開催に向けた都市ボランティアを募集しますとあります。募集期間が6月30日までで、これは応募の資格とか何かいろいろありますが、それはあえて言いませんけどもどのくらい集まったんですか。
○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
ボランティアの募集状況について御説明します。 県が募集をしている大会会場外で活動する都市ボランティアの関係でございますけれども、説明資料に書いてございますとおり3月26日から募集をスタートいたしまして、当初5月30日までの期間としておりましたけれども1カ月延長させていただいて、6月30日まで募集をいたしたところでございます。
結果でございますが、募集目標人数700名を上回る817名の募集があったところでございます。しかし今後2年間ございまして転勤等、募集した方の歩どまり等もございます。特にこの3カ月間いろいろ募集活動をしてみまして、企業や民間団体の方々から一生に一度のチャンスだということでぜひ生かしたいという声も多く聞こえてきましたので、募集期間が過ぎておりますけれどもぜひ皆さんに広くチャンスの機会を与えたいと、提供してまいりたいと考えておりましてボランティア参加の希望があれば今後も積極的に受け入れてまいりたいと考えております。
○多家委員
わかりました。
伊豆市が、平成28年1月から伊豆ベロドローム専用のボランティアを募集したんだね。60人ぐらい集まったと聞いて、講習会までやったと聞いています。その人たちはどうなりますか。
○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
伊豆市が独自に募集しておりましたボランティアの関係でございます。
おもてなし伊豆サポーターという名称で平成28年度に募集をされたものでございます。本ボランティア組織につきましては県が募集する都市ボランティアの中心となり得る専門性を有する人材を育成するという目的で研修を進めていただいておりました。昨年度の研修要綱におきましても県の都市ボランティア募集に当たっては、そちらに集約をされるというように調整連携を行っていくとの記載もございます。
そこで、このたびサポーター参加者の意向を再度御確認をさせていただいた上で、県の都市ボランティアへの移管を完了したところでございます。したがって先ほどの817名の中に含まれている形になります。
サポーターより移管されたメンバーにつきましては、既に研修を受けておりまして専門性も有していると思いますので、今後は貴重な都市ボランティアのリーダー人材といたしまして活用をしていきたいなと考えております。
本番では、そういったサポーターを中心に伊豆地域がすばらしいおもてなしのできる地域であるということを国内外の観戦客にぜひ伝えていただければなと思っております。
○多家委員
伊豆市のボランティアの皆さんは、選ばれたことを大変誇りに思ってみんなに言って歩いていましたよ。だからそれを大事にしていただけるということは大変ありがたいなと思っています。
そこでもう1つは、ロードレースが武蔵野の森公園から神奈川県、山梨県を通って静岡県の御殿場、裾野というコースを通るわけですが、男子で約270キロ、女子で約140キロのコースを周遊するわけですね。ヨーロッパの国々はこういうことを年中やってますんで恐らくそれに対する警備とかボランティアはできると思うんですが、果たして山梨県、静岡県、神奈川県がどんな体制でロードレースに向かうのか。
もしも、準備しているようなことがあったらお話ししていただきたいし、まだそこまで手が回らないというんならそれはそれで答えでいいと思いますが、どんなふうになっているんでしょうか。
○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
ロードレースにつきましては、まだコースが公表されていない状況でございますので明確な準備には至っておりませんが、先ほどもお話をさせていただきましたとおり都市ボランティアにおきましては今回募集人員を確保したところでございます。
ロードレースのコースが決定されますと、そのレースの安全確保からコースの交差点とかいろんな要所に多くの監視員が必要になってくるものと思います。現在組織委員会におきましてレースの安全対策に必要な人数について精査をしていると聞いておりますけれども、県内コースの走行距離によってはかなりの規模になるということは予想をしております。今後は組織委員会、地元自治体、それから先ほど規模が大きくなるということから場合によっては地元の経済界、企業、消防団、自治会、もしくは学校まで含めて監視員の輸送や配置等も含めて御協力をいただきたいと予想をしております。
○多家委員
誰もが単純な発想で、自衛隊さんに警備を頼もうということになると思うんです。
陸上自衛隊富士学校のある富士駐屯地、滝ヶ原駐屯地、板妻駐屯地、駒門駐屯地と約6,000人の制服自衛官の若い人がいますんでこれは当然だと思いますが、それを静岡県が頼んでも相手は何とも言わないと思います。それから組織委員会なり国際自転車競技連盟が正式に防衛大臣のところに行って派遣をしてほしいという話になると思います。
1964年東京オリンピック競技大会のとき、自衛隊の支援について調べましたら、選手村の警備や輸送や式典でラッパを吹くとか、航空輸送や衛生とかいろんなことやるんですが、競技運営の中で10種目を約4,470人の自衛隊員がお手伝いをしたと。その競技名は近代五種、総合馬術、ライフル、クレー射撃、自転車、マラソン、競歩、ヨット及びボートで、多分これは相当の人数が必要であると当時も同じように考えたと思います。やはりこのことを念頭に置いてさまざまなことをしなければいけないのではないのかなと思いまして、これはあくまでも意見です。
それから、説明資料22ページのラグビーワールドカップについて、サッカーのワールドカップが真っただ中でありまして昨夜も大変すばらしい試合があったわけです。
かの地に、ファンゾーンがどういうふうにあったかどうかわかりませんけれども、静岡県の場合ファンゾーンについて静岡市と浜松市の2カ所が候補地となっていると昨年の2月議会で報告されました。現実にどちらかに決定しなければならないと思うんですが、決定はいつごろになるのかお尋ねします。
○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
ファンゾーンに関する質問にお答えいたします。
説明資料に書いてございますとおり、県内候補地は静岡市、それから浜松市で候補地として推進委員会に申請させていただきました。
静岡市に関しては駿府城公園、浜松市に関しては申請時に浜松城公園となっておりましたが、内部調整を進めておりまして浜松市内で候補地を再調整しているところです。
いずれにしましても、県内では浜松市と静岡市の2カ所で選定を受けるということで、恐らくこの7月中には具体的な承認になっていくと考えております。
○多家委員
わかりました。
どちらかになるわけですから、それは楽しみに待ちます。
先ほど、オリンピックのボランティアの話をしましたけれども、県はラグビーワールドカップ2019のボランティアを7月18日の締め切りでホームページ上で募集をしていますが、現在の状況と今後の見通しについて、700人から1,000人を募集したと書いてありますけれども、どんなふうになっているか教えてください。
○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
先ほどのファンゾーンに関してですけども、私の説明が至らなかったかもしれませんが県内の候補地は2カ所ですので、両方とも選定される可能性がございます。静岡県内についてはファンゾーンが2カ所になる可能性がございます。
ボランティアに関しましてですが、7月18日までの募集期間で、昨日に確認した状況では現在824人の応募をいただいております。あと2週間と少しの時間が残っているということで、おおむね目標であった700人から1,000人というところは達成しておると思っております。
今後ですけども、募集が終わりましたら今度11月に面接をさせていただきます。これは大会ボランティアということでスタジアムの中、それから先ほど話題になりましたファンゾーン、いわゆる交通輸送するような主要駅だったり、スタジアム内外で活動いただくボランティアさんを一括採用するということで、採用面接についても組織委員会と一緒にやらせていただきます。11月の面接を経て、1月ぐらいには採用を決定して1月以降に研修を始めるというスケジュールになっております。
○多家委員
順調に公募があったということで、十分だと思います。すばらしいボランティアを選んでいただきたいなと。
それから、オリンピックもラグビーワールドカップも同じですがボランティアに対する用具の支給ですね。例えば帽子とかユニフォームとか靴とか。飲み物程度は出すけれども食料は出さないとか。泊まるところは出さないとか交通費については勘弁してくれとか。こんなうわさがあるんですがそのあたりについては話が詰まっているんでしょうか。
○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
ボランティアに関する支給品ですけども、いわゆる帽子やユニフォームであったり、こういったものは全て大会運営側からボランティアの皆さんに支給させていただきますが、交通費などの実費についてはボランティア負担になります。
○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
オリンピックの都市ボランティア関係の条件、待遇の関係でございます。
ユニフォームにつきましては、統一で支給をしたいと考えております。活動期間中の食事や交通費の支給につきましても大会ボランティアや東京都の都市ボランティアも支給の方向ということで打ち出しをしておりまして、本県も支給の対象としていきたいなと考えております。
○多家委員
しっかりとやっていただきたいなと、そんなふうに思います。
自慢ですが、9月28日の日本対アイルランドの券が当たりまして8万1216円をセブンイレブンで払いました。
ロシアのサッカーワールドカップを見ててびっくりするのは、空席がうんとあるね。日本戦は満員だけどほかの試合を見てると空席が結構あるね。
例えば、聞いてみるとこのチケットは当たった人は少ないんだけど、どんな人気なのかそこだけ教えてください。
○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
チケットの情報なんですけども、2番委員がおっしゃるように具体的な状況はわからないんですが、先立って大会の運営の責任者であるアラン・ギルピンさんであったり、あるいは組織委員会側トップの嶋津事務総長だったりが記者会見を行いまして若干そのことについて触れておりますが、チケットの売れ行きは前回大会より好調だという発言をされておりますんで、国内外についても順調にいっていると理解しております。
チケットの申し込みについては、私自身も家族の分について申し込みしましたけれども、やはり応募してみますと試合によって応募の人気度に濃淡があります。2番委員が日本戦を当てられたのは非常に幸運だと思います。