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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:10/02/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○小長井委員
 一問一答方式で数点お伺いいたします。
 まず新型コロナの関係で、先ほど6番委員その他の方からもお話がありました。感染者情報の発表についてでありますけれども、感染者情報を正確につかんでそれに対して迅速な対応をしていくことは感染拡大を防ぐ1つの重要なファクターだと思います。県内の感染者情報は政令市を除く市町については全部県で一括して発表されていると思います。
 ところが、静岡市と浜松市の政令市についてはそれぞれで発表しているとのことで、先日ニュースを聞いていましたら静岡市でクラスターが発生したと言うのでどんな状況かと健康福祉部に問合せをしましたら、まだ情報が入っていない、ニュースのほうが早くて県はまだつかんでいない状態であったと聞いていますが、政令市と県で感染者情報の共有はどうなっていますか。

○酒井危機対策課長
 県内の新型コロナウイルス感染症対策につきましては、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律、俗称感染症法に基づき県及び政令市がそれぞれ主体となって実施しております。
 区域内の医療施設の逼迫により患者を広域搬送する事例や県内に3か所設置されております軽症者施設の入所に関しましては、県の新型コロナウイルス感染症調整本部が橋渡し役となり密接な情報交換をしている状況であります。

○小長井委員
 政令市は政令市で主体的にとのお答えだと思いますが、同じ県内でありますし情報の共有は必要ではないかと思います。
 今のところそれぞれで発表していて問題になったとの話は聞いていませんけれども、やはり県内のものは政令市の静岡市、浜松市についてもまず県が統一して情報を持ち、発表はそれぞれでするにしても何かあった場合にはそこからいろんな対策が実施されることが必要ではないかと思いますが、その辺のところはいかがでしょうか。

○酒井危機対策課長
 ホームページの陽性者情報の掲載等につきましては、県と浜松市では陽性者情報の公表内容を取りまとめた時点で公表しております。ただ静岡市では陽性が判明した後にすぐに公表して、さらに公表内容を取りまとめた上で2段階で公表しております。
 公表の情報が実際に県民の皆様に届くまでの期間はどこもそんなに大差はないわけですが、静岡市では陽性者が分かった段階ですぐに一度公表することから、若干ほかのところとは時間差があるように見えるといったことであります。県としましては御覧になる方々に若干御不便をおかけしている状況であります。

○小長井委員
 静岡市で発生した患者も静岡市だけで活動しているわけではなくて、ほかにも移動しているわけですから、やはり情報を同時に近い状況で持つことは必要ではないかと思いますので、静岡市と共有しろと言っても大変かもしれないけれども、その辺のところはまたぜひ考えていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 先ほど7番委員からもお話がありましたドローンの話ですけれども、ドローンの活用範囲は非常に広くなってきております。いろんな性能のドローンも出てきて、例えば赤外線カメラや監視カメラを設ければ夜でもいろんなものが見えるだろうし、集音器をつけたりスピーカーをつければ利用の仕方も広がると思います。
 しかもこれは結構大勢の方、民間の方でもこのドローンを扱う人は多いですけれども、以前災害情報を集めるのに、たしかマウンテンバイク隊が静岡市にあったと思いますが、それと同じようにドローン隊を県庁の中でもできたらいいと思います。
 県庁の職員の中にもドローンを操縦する資格を持った方がいらっしゃると思いますけれども、これに対する調査を実施したことはありますか。

○酒井危機対策課長
 県庁の中の職員に対してドローンの操縦資格を持つ人間の調査を実施した事例はありません。

○小長井委員
 多分実施はしてなかったと思いますが、どういう方がドローンの操縦資格を持っているかをつかんでおくのも緊急の場合にいいのかなと。しかもドローンを操縦するにはそれなりの技術、熟練すればするほど細かいところまでやれるのでしょうから、ぜひそういった活用の仕方、利用の仕方もまた考えていただければと思います。

 次に、防災ヘリについてお伺いいたします。
 防災ヘリの運用について先日の本会議の質問でも私は伺いましたけれども、山の洲(くに)といったことで静岡県、山梨県、長野県、新潟県でいろんな形で連携を取っております。
 防災ヘリにつきましても、静岡県のヘリが例えば定期点検があった場合、緊急の場合は他の県に応援を頼むと。また逆に静岡県が行くケースもあると思いますが、こういったところの連携はどのように取られているかお聞かせください。

○望月消防保安課長
 防災ヘリコプターの他県との連携につきましては、基本は隣接県と協定を結ぶ形で行っております。
 山梨県と長野県それぞれにつきましては、消防防災ヘリコプターの運航不能期間等における相互応援協定で、9番委員が御指摘になりましたとおりヘリが飛べないときに応援に行ける形になっております。
 この協定では、保有するヘリが点検整備等で出動できない場合に出動するもので、本県は今年度も長野県に3回、山梨県に1回応援に行っております。

○小長井委員
 隣接県もそうだし新潟県ぐらいまでヘリが飛ぶのはそんなに時間がかかるものでもないと思いますし、緊急の場合はいろんな形でこの4県に限らず活用できるのではないかと思います。ドローンと一緒でヘリも非常に活用の範囲が広い機能的なものだと思いますので、ぜひそういったところは進めていっていただきたいと思います。

 次に、浜岡原発について伺います。
 先日、浜岡原発に新しい燃料棒が搬入されたとのことでありますけれども、これは海外に燃料棒を注文して、とっくに日本へ運び込んだものを期限が来て運び入れたと。大ざっぱに言うとそんな記事だったと思いますけれども、この辺の経緯についてお聞かせください。

○神村原子力安全対策課長
 9番委員御指摘の新燃料の搬入につきましては今年の8月27日に神奈川県横須賀市の燃料加工工場から浜岡原子力発電所に5号機用の新燃料142体が搬入されたものであります。
 国内で製造していたものですが、中部電力から聞いているところでは東日本大震災前に発注していたものです。それから製造し、その横須賀の燃料メーカーに保管してもらっていたそうです。ほかの原子力発電所の分も含めまして保管量が増加し、この燃料加工工場自体も福島の事故以降国が定めた新規制基準適合性審査に適合するための改良工事をする必要があるためその保管ができなくなるといったことがありまして、今般受入れを調整の上受け取ったと聞いております。
 今回の搬入につきましては、県、御前崎市、牧之原市、掛川市、菊川市と中部電力で締結してます安全協定に基づき通報を受けまして、県としても承知していることであります。

○小長井委員
 勘違いしていました。国内でつくったものとのことでした。

 142体の燃料棒が入ったことによって、浜岡原発の燃料を貯蔵するプールの余裕は今どの程度か教えてください。

○神村原子力安全対策課長
 今回の新燃料の搬入によりまして、現在浜岡原子力発電所全体には使用済みと使用途中、原子炉に入ったものも含めて8,942体あります。新燃料は今回搬入された142体を加えまして549体が現存しております。
 使用済み燃料を保管するプールにつきましては全体の容量が9,950体入ります。新燃料の貯蔵庫が660体入ります。差引きしますとこの使用済み燃料につきましては1,008体、新燃料につきましては111体分の空きがある状況であります。

○小長井委員
 いずれにしても使用済みのものが運び出される可能性は今のところ少ないようですので、保管するにはかなり逼迫している状況かなと思います。

 今年の8月27日に142体が運び込まれたとのことでありますけれども、先ほどの事情から今後新規に運び込まれる予定についてはどのように把握されていますか。

○神村原子力安全対策課長
 浜岡原子力発電所の新燃料の輸送につきましては、本年の5月28日に中部電力が今年度について発表しております。
 今御説明いたしました5号機につきましては142体が第2四半期に運び込まれ、4号機用の新燃料144体は第3四半期に運び込まれると発表しておりまして、県も説明を受けております。

○小長井委員
 もう一度確認させていただきますけれども、8月27日に5号機に142体、4号機に144体が年度内に運び込まれるとのことでいいですか。

○神村原子力安全対策課長
 御指摘のとおり繰り返しになりますけれども、既に5号機用の142体が予定どおり8月に運び込まれ、中部電力の発表によりますと4号機用の144体が第3四半期に運び込まれる予定です。

○小長井委員
 運び出される予定がないにもかかわらず新規にどんどん入ってくると、あっという間にいっぱいになってしまうと思いますが、中部電力は将来的に――将来といってもここ数年、一、二年だと思いますが――どう対処しようとしているのか。

○神村原子力安全対策課長
 使用済み燃料、一度でも核分裂を起こしたものは放射性物資がかなり出ます。使用済み燃料プールの中に貯蔵しておいて、かなりたってからでないと乾式貯蔵施設などには持っていけないものでありますが、新燃料につきましては二酸化ウランのものでありまして放射性物質はそれほど出しておらず、気中でも保管ができるようなものであります。このため、その保管は使用済み燃料プールのような水の中ではなくて、新燃料貯蔵庫という水ではない倉庫のようなところに入れるようになっていまして、その余裕はまだありますのでその中に優先的に保管すると聞いております。

○小長井委員
 通常新しいものは常温で保管できるということですね。分かりました。

 乾式貯蔵の予定、計画もあったと思うのですけれども、現状それはどうなっていますか。

○神村原子力安全対策課長
 危機管理くらし環境委員会説明資料の25ページの15原子力発電所の安全対策及び防災対策をお開きください。
 9番委員御指摘の乾式貯蔵施設につきましては2の中部電力の動きに記載しておりますが、平成27年1月26日の4号機に係る適合性審査の変更申請の中に使用済み燃料乾式貯蔵施設の建設を追加し、現在その4号機の審査と併せて中部電力が原子力規制委員会の審査を受けている最中であります。まだ工事への着手はしておりません。

○小長井委員
 いずれにしましても燃料はもう満杯に近い状態でありまして、新しく原発を動かすとなるとあっという間にいっぱいになるような現状ではないかと思います。
 乾式貯蔵施設を造る計画もあるとのことでありますが、安全性については万能ではないとも聞いておりますので、今後も浜岡の核燃料の安全性についてはしっかりと見ていっていただきますようにお願いいたしまして質問を終わります。

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