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委員会会議録

質問文書

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平成23年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小野 登志子 議員
質疑・質問日:10/05/2011
会派名:自民改革会議


○小野(登)委員
 おはようございます。
 部局の皆様におかれましては、3月11日の震災以来、観光の落ち込みに関しましては、本当に大変な御努力を重ねられたことに、心から感謝申し上げます。
 8月ごろ、伊豆地方を回って見ますと、かなり持ち直してきまして、今、明るい方向に向かっているようですので、これから、それを機に、観光に携わる方々の、やはりまたもう1つ、意識の改革をも含めて、努力していかなければならないと思います。よろしくお願いいたします。
 1番手の質問者といたしましては、富士山静岡空港運航支援金請求事件の和解について質問しなければならないところですけれども、それは6番委員の相坂委員にお任せしまして、私は、富士山と、そしてグランシップに関して質問をさせていただきます。
 6ページにもありますように、世界文化遺産に推薦書原案の提出を受け、日本政府はユネスコ世界遺産センターへ推薦書(暫定版)を提出したことは、まことに喜ばしいことと思っております。今まで2回失敗しておりまして、3度目の正直で、何とかこの文化遺産が登録できますように心から祈ると同時に、努力もしなければならないと思っております。
 この、自然遺産がとっても無理だということはだれもがわかるところでございますけれど、富士山の文化遺産としての価値というのは、今までわかっている部分、そしてまだこれから幾らも発掘されるであろう新発見をも含めて大変価値のあることを楽しみにしておりますので、よろしくお願いします。先日増沢教授が伊豆の修善寺でお話しいただいたその中には、ブナの道の物語、それから、永久凍土、こういうことも含めて、私もわくわくしながら聞かせていただきました。あのお話は非常によかったのでありますから、どうか、高校生などにもお話をしていただくような機会をつくっていただけたらと思っております。
 さて、富士山に関しまして、資料では、富士山世界遺産センター基本構想の策定というのが出ております。これも大変結構ですので、立派にやり遂げてほしいと思いますけれども、それと並行して、地方、地域からのお願いがあります。
 私はとても富士山は憂うつだと思っています。それは皆さん、富士山は日本一の観光資源でありますし、それは富士山を見れば、また、あの神々しさに打たれてしまうのはいいんですけれども、私ども伊豆の人間にとりまして、とにかく富士山は、コノハナサクヤヒメ、女性が住んでいるらしくて、非常に御機嫌が悪いと姿を見せてくれない。1年に100日は姿を見せてくれない。これでね、観光というのは無理なんですよ。それで、外国からのお客様、それからお客様にぜひ富士山を御賞味あそばせたいと思いましても、きょうなんかもどうやって言いわけをしようかとか、非常に苦しいんです。本来なら、ここに、こういう富士山がありましてと言っても、ないものはないのです。で、この富士山を観光に使うということに、多分、伊豆の人々は、観光業者は、やはり私と同じような憂うつさを持っておられるのだと思います。どうでしょうか。そのことを、ひとつ皆様にお聞きしたいと思います。
 そして、観光ということで、富士山をまず真っ先に浮かべるのは、観光業者は無理だと思っていると思うんですけれど、富士山にかわる富士山、これが必要だと思っています。それが何であるかをこれからお話しますけれども、ぜひ、富士山にかわる富士山ということをお考えいただきたい。と申しますのは、富士山世界遺産センター、これは多分、富士山にかわる富士山になるもんだと思いますけれども、これが、1つ物すごい立派なのを富士市とか富士宮市につくったって、それはそれだけのものでございまして、各地のランドマークに、伊豆に、また日本平にでも、そういうランドマークに富士山にかわる富士山、すなわちこの博物館に近いものを考えていただきたいと思うわけでございます。それは、お天気が悪いのは富士山が悪いわけじゃございませんけれども、そこのところを観光としてお考えをいただきたく存じます。

 次に、先日、10月3日の本会議で相坂議員が質問いたしましたグランシップにおけるMICEの取り組みについてでございます。
 この中で、目的はアフターコンベンション、これが1つあると思います。この稼働率が8割を超えましたと、これはすばらしいことですし、しかしながら9億円の委託金は多過ぎやしないかと、相坂議員が再質問をしたわけでございますけれども、まず9億円の委託金というのは多いものか、少ないものか、これから私どもも決算特別委員会でじっくりこれを見させていただくことになりますけれども、そこの、まず多いものか、少ないものか、感覚としてどうだということをお聞きしたいと思います。
 まず、その2つをお願いいたします。

○植田観光振興課長
 まず、富士山の観光の関係なんですけども、私どもですね、海外からファムトリップ等で旅行者の方々を御案内して、やっぱり富士山が一番売りだもんですから、富士山をごらんになるというコースで組んでおりますが、やはり、天候が悪くて、見えないということが多々あります。そういったときに、飽きさせない、がっかりさせないということで、最近施設もいろいろできています。ちびまる子ちゃんランドですとか、樹空の森ですとか、ほかにも富士山の周りに広重美術館とか各地の美術館、そういったところが雨でも使えるような施設としてありますので、必ず行程に富士山を入れますけれども、見れなかったときのために、そういった別のコースも用意しまして、静岡県の別の面を楽しんでいただこうということで、対応はしているところです。
 ただ、今後もそういったのがあれば、もっともっと観光にも対応できますので、その辺のところはさらに研究して、富士山の見えないときでも楽しんでいただけるようなコースは、またどんどん研究していきたいと思います。以上です。

○松下文化政策課長
 グランシップの指定管理料の9億円に関する質問でございます。
 グランシップの職員は38名であります。人件費は1億5000万円、あと7億5000万円程度は管理運営、維持管理費に当てておるところでございます。多いか少ないかということであれば、9億円というお金はかなりの金額だと思っております。
 ただ、年間70万人の方がみえられまして、今年中には1000万人がおいでになるということで、決して金額だけでははかれないものがあると思います。平成18年度に比べ指定管理料がどうなったかということでありますけれども、約2億円、17%強減ってきております。ですから、経営努力は、財団自体も県としても続けております。以上でございます。

○小野(登)委員
 富士山にかわるものと言いますと、やはり冬や雨の日は、温まる温泉しかないと思ってますけれども、それでやはり言いわけをしなきゃならないということもありますけれど、先ほどお話をいたしましたように、世界遺産センター、これをただ1つ立派なものを作りましょうというのも非常に結構だけれども、静岡県は広いですから、その同じようなものを伊豆にも1つ、そしてどこでもいいですけどどこかにもう1つと。それはね、やはり同時に、同時進行で考えていっていただきたい。ぜひ、それをお願いする次第でございます。

 それから、グランシップの来場者が1000万人を超えようとしていると。これは、研修も大ホールも、そして芸術劇場も全部含んだ人数なのでございますよね。そうしますと、これは妥当だとは私は思うんですけれども、小さな小さな伊豆の韮山時代劇場が、年間の維持管理費が1000万円です。ですから、その10倍が1億円、100倍が10億円としますと、100倍のお働きをしていてくれるものと信じていいものかどうか、これを決算特別委員会で精査させていただきます。

 もう1つ質問で、このグランシップにおけるアフターコンベンションの成果、これをちょっと細かく挙げていただきたいと思います。

○松下文化政策課長
 部長も本会議で答弁いたしましたけれども、1つの例としまして、第37回全国学校図書館研究大会、これは約2,000人集まった大会でございます。
 これにつきまして、答弁では約2億円の経済波及効果があったということでお答えしてございますが、それをちょっと分析いたしますと、直接経済効果として、参加者だとか主催者が使った、投資したお金、これが7100万円、それと、間接的経済効果、これは宿泊だとか飲食、お土産代として、参加者が県内、静岡市内に落としていただいたお金です。これにつきましてが、1億2600万円ほどございました。それを合わせますと約2億円ということでございます。
 また、もう1つ挙げさせてもらいますと、2009年になりますけれども、全国建具組合連合会の静岡大会、これは1万5000人規模の参加がございました。これにつきましては、直接的経済効果が6億5000万円、間接的経済効果として11億円、合わせまして17億円を超える経済波及効果が生まれております。
 ですから、今まで確かに文化振興に軸足を置いてきましたけれども、今回の答弁のように、MICEにも力を入れまして、早速大分県のほうに職員を派遣して、ノウハウを学んできたいと考えております。以上です。

○小野(登)委員
 その全国学校図書館研究大会に関するお客様方2,000人が、MICEとしましては、全部静岡市内で宿泊し、そしてアフターコンベンションが行われたものかどうか。通常グランシップで行われるコンベンション、そしてアフターコンベンションはどの辺まで経済波及効果を及ぼすかをお願いします。

○松下文化政策課長
 果たして2,000人の方がどれだけ静岡市内に宿泊されたかというところまでの追跡調査はしておりません。申しわけございません。ただ生産誘発効果として、先ほど間接的経済効果1億2600万円ほどあるということを申しましたけれども、これ以外に、ほかの角度から見てみますと、所得を形成する効果3700万円、これは1億2600万円の内数ですけれども、あと雇用を創出する効果、これが15.77人、税収が増大する効果として630万円ほど、こういう別の視点での調査はしております。
 済みません。繰り返しになりますけれども、何人泊まって、幾ら落としたかというところまでの調査はしておりません。以上です。

○出野文化・観光部長
 5番委員の質問は、アフターコンベンションはどこへ行くのという話だと思いますけれども、一般的にはですね、何千人規模のコンベンションにつきましては、宿泊については、やはり静岡市周辺で会議中は宿泊すると、なかなか静岡市の宿泊だけでは、賄いきれない部分もありますので、今は静岡市になりましたけれど、清水区であるとか、あるいは焼津等の宿泊施設も使った形で、会議中は宿泊をしております。
 一般的にはこういった大規模なコンベンションの場合は、まさに5番委員がおっしゃるようなアフターコンベンションのツアーコースというのを何本かつくるのが常識になっております。こういった中では、やはり富士山、あるいは伊豆半島等へ、もう1泊足す形でのアフターコンベンション、あるいは西部地域の浜名湖周辺に行くとかという、静岡市でやった場合は、西部と東部のほうに行くようなコース設定をしながら、誘客に努め、やはり来ていただいた方、特に学会系の方々はですね、各地域に戻りますと、いわゆるオピニオンリーダーとなられる方が非常に多いということもありまして、アフターコンベンションをきちっと設定することによりまして、静岡県のいわゆる口コミ効果と言いますか、ふじのくに静岡の魅力を口コミで伝えていっていただくというそういう効果も非常に大きいものですから、コンベンションにつきましては、そういったコース設定も含めてですね、今後積極的に進めていきたいと考えております。以上です。

○小野(登)委員
 静岡市周辺でのグランシップのアフターコンベンションは宿泊があり、そのツアーコースというのは、いろいろな方面に行くということで、富士山静岡空港が当初開港するに当たり、静岡空港からグランシップでコンベンション、そして各地へというような、こういう1つのコースも語られたことがあると思います。これからも、なお一層、それは進めていただきたいと思います。
 そして、アフターコンベンションとグランシップ。稼働率8割でやっているこのグランシップ、大変な効果があるということでしたら、静岡市のみならず、やはり、各地にこのコンベンションをつくっていただきたいと思うわけです。静岡市からやはり、南伊豆までのツアーというのは、なかなかきついものがありますから、沼津市にコンベンションができる可能性も高いことありますけれども、アフターコンベンションというのは、これは1つの観光にとりましても期待でありますし、県を売り出す非常に大切なことだと思いますので、このアフターコンベンション、先ほども富士山の博物館は1つのみならず、富士山に似たものでいいから、各地にお願いしたいというのと同時に、このコンベンションも前向きに考えていただきたい。箱物、箱物と言わないでほしいと思います。しかしながらそれに対しては、物すごい委託金やら負担するお金が高いということもありますけれど、でも、やらなければ前に進まないと私は思ってますので、この両方の件につきまして、していただきたいと思うわけでございます。
 これで終わりとします。ありがとうございました。

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