• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年9月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:10/05/2016
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 2点について、一問一答方式でお願いします。
 まず、地方創生の推進についてです。
 委員会説明資料の16ページ。
 2の県民会議の主な意見についての4番目、県外大学に進学した学生にどのように静岡県に戻ってきてもらうかが重要という意見が載っています。これについて、今時点でどういう回答がありますか。

○京極企画課長
 人口移動の関係で非常に大きな問題だと思っております。
 若い世代が進学の時点でかなり東京圏等に流出しております。そうした方々にどうやって戻ってきてもらうかですけれども、基本的には大学を卒業して地元に就職していただくのが一番望ましいわけでございます。そういったものについては、従前UIJターンで就職に関する情報提供をしたり、そういった窓口を充実して、本県に、地元に戻ってきていただいて就職するための施策をしているところでございます。それを充実させることもありますし、そこの3番目の意見にもありますけれども、もともと本県出身の若い皆さんに地元に戻ってきて地元で活躍しようという意欲といいますか意識を持っていただく、若いころから郷土愛というと大げさかもしれませんけれども、そういったものを若い時分から養っていくことも重要なのかなと考えております。

○小楠委員
 ありがとうございます。
 例えばことしですか、静岡市が静岡市内から首都圏の大学へ通学する方々に交通費の補助をする事業をスタートしていますが、これも1つの方法だろうとは思うんですね。つまり居住地を静岡市に置いたままで、あくまでも勉強は首都圏へ行って、多分そのまま静岡市に戻って就職してくれるだろうという目的で補助制度をつくったんだと思うんですけれども、実はせんだって県西部のとある大学の学長さんとお話をする機会がありました。確かにこういう県外大学から地元に戻ってきてもらうことが重要だと我々も十分承知していると。ですけれども、県内の高校生に県内大学を選んでもらうためのインセンティブになるものが何かできないかっておっしゃったんですね。つまり、もちろんこれは行政の支援もさることながら、大学も頑張ってもらわなきゃいけない話ですよね。大学も頑張ってもらわなきゃいけない話なんですけれども、そもそも県外に流出させないことに対して考えていることはありますか。

○京極企画課長
 進学の時点で県外に流出をしないための施策でございますけれども、基本的に大学を選ぶ学生さんの意思がどこにあるのかなんだろうと思います。そのときに、1つは実質的なことを申し上げれば県内にきちんとその学生が学びたい、充実した高等教育体制が整っているかどうかという部分がまず基本としてあるかと思います。自分がやりたい勉強をここで継続してできるかどうか、それだけの高等教育の基盤をつくっていくことが非常に基本的な部分で重要かと思いますけれども、ただそれはある意味ではこの静岡県内だけでは限界もあります。
 もう1つは、この間テレビで県外へ流出するドキュメンタリー等をやっておりましたけれども、大学の選び方も、実はかなり大学生の意識を反映しています。端的に言いますと、女子大学生が大学を選んだのはブランドで選びましたと発言があったりして、要はそういうイメージ的なものでその大学を選んでいる部分もありますので、その辺に関しましては、大学の基本的な魅力を高めるだけではなくて、それをきちんと大学進学者に県内大学のどういうところが充実しているのか、県内にもきちんとした高等教育機関があるんだということを発信していく、情報提供していくことも必要だと考えております。

○小楠委員
 ごめんなさいね。なかなか答えにくいことを聞いてしまいましたけれども、かく言う私も県内大学を全く考えなかった人なのでとてもそんなことを言う資格はないんですけれども、ただやはり今、特に私立大学、地方の私立大学は学生募集でかなり苦労しています。その一端として外国の留学生を中心に集めて破綻した大学も散見されている現状の中で、しっかりと大学運営をしていってもらう、大学に生き残ってもらうことも静岡県の高等教育の魅力の維持につながるわけなんで、そういうことも含めて県内大学が頑張って、所管がちょっと変わってしまうかもしれませんけれども、地方創生という意味でもどれだけ人材を地元に残すか。これは次の質問の大学コンソーシアムともかかってくるんですけれども、考えていく必要があるのかなと思っています。

 次に、文化力の拠点について私からもちょっとお聞きしたいんですが、きょうの議論を聞いていて気になったものですからあえて伺いますけれども、午前中、山口地域振興課長から文化力の拠点と同様な施設の先進事例で中野駅前の早稲田大学、京都駅前の大学コンソーシアム京都など、それ以外にもお話しなさいましたけれども、中野区は早稲田大学中野国際コミュニティプラザ、京都府は通称「キャンパスプラザ京都」。正式には京都市大学のまち交流センター、これを指しているということでよろしいですか。

○山口地域振興課長
 そのとおりです。

○小楠委員
 実は中野区のあの件、私うんと前、計画の段階から承知していまして、というのは私の出身大学もここのエリアに新しいキャンパスをつくる計画があったときから気になっていました。自分の大学もさることながら、東京の再開発事業はとてつもないことをやるんだなと思って計画段階から気にしていたわけです。
 先ほど昼休みに戻りまして確認したんですけれども、委員の方々も知らない方が多いと思うので、ちょっと御披露しますと、中野駅が自由通路で南北が結ばれました。中野駅の北口の再開発が大規模に行われたんですが、そのうちの学術ゾーンということで、警察大学校の跡地がメーンなんですけれども、ここを中野四季のまちとしまして1.6ヘクタールに明治大学が新キャンパスを、1.7ヘクタールに帝京平成大学が新キャンパスを、そして0.8ヘクタールに早稲田大学が先ほどの中野国際コミュニティプラザを設置しました。
 まずお聞きしますけれども、この早稲田大学の中野国際コミュニティプラザなんですけれども、行政がどうかかわっているのかなと。ゾーン設定とかについては行政が行っていることは間違いないわけなんですけれども、この事業の土地も早稲田大学が購入しています。という中で、行政――多分かかわるとすれば中野区だろうと思うんですけれども、ひょっとしたら東京都がかかわっているかもしれませんが、行政がこの施設にどの程度のかかわりを持っているのか教えてください。

○山口地域振興課長
 中野区で聞き取りをしてきました。その内容ではもともと再開発事業には大学の進出を区としても考えていたと。ただ今回早稲田大学が考えていたのは学生寮だったものですから、単なる学生寮であっては困るよと。要は地域とのつながりをどうしていくかを考えてくださいよと。2番委員御指摘の支援よりも、条件を出していました。生涯学習機能を一緒につくってくれと。そこで、地域との連携をしていくことが大事だと。そういうことを行政側から言ったことは聞き取りをしてきております。

○小楠委員
 今の御答弁のとおり、この建物の1階には生涯学習を通じて早稲田大学と地域の方々がいろんな講座を開く施設が設置されています。その中身は、900人弱の居室がありまして、半分が留学生、半分が日本人学生で、ほぼそれだけの施設です。多少の交流スペースはありますけれども。留学生と日本人学生のための寮です。
 今お話のとおり、中野区は多分お金を出していません。つまり早稲田大学が独自につくった施設だと理解していますが、それでよろしいですか。

○山口地域振興課長
 そのとおりです。

○小楠委員
 次に、京都府なんですけれども、済みません、これは私あんまり詳しくないもんですから、先ほどちょっといろいろ見させてもらったんですけれども、同じ趣旨で、これは正式名称が頭に京都市大学のまち交流センターってなってるんで、京都市が何らかの形でかかわっている、あるいは京都府かもしれませんけれども、この施設については行政と民間の役割分担はどうなってるんでしょうか。

○山口地域振興課長
 京都府の場合は2000年にできた施設でございますけれども、施設自体京都市が全額出しております。ですので、コンソーシアムとしての機能がありますので、大学から人が来たりとか、事務局のトップというか次長の方が一番よく知っている方ですけれども、女性の方でしたけれどもその方は京都市から出向しています。府からも出ています。そういう体制の中で、大学からも来て体制を組んでやっておりますが、人的にはそういうことですが、建物自体は京都市が全額出しております。

○小楠委員
 よくわかりました。
 この2つの例をお出しになったのは、山口地域振興課長のレベルじゃなくて部としてのちゃんとした考えのもとにお出しになったと思うんですよ。その後、増田政策推進局長からもAPUの話がありましたが、APUも立命館アジア太平洋大学であって、土地は別府市が用意したか大分県が用意したか詳しくは承知していませんけれども、あくまでも立命館大学が事業主体です。評価するための実例として今3つ出されました。APUは横に置いといて、中野区の早稲田大学の国際コミュニティプラザに関して申し上げるならば、まず1つは東京都という首都の中枢に直結する場所、もっと言ったら中野区はもう都心と言ってもいいと思うんですけれども、その都心に立地し、ランクづけをしてはいけませんけれども、一流ブランドである早稲田大学が運営している施設。そして京都府について言うならば、京都は先ほど京都学というお話もありましたけれども、日本で最も歴史と伝統文化が根づいた町。しかもブランド大学が幾つも出てきます。大学コンソーシアムを構成している大学も50大学、短大あります。
 一方で、静岡県の大学コンソーシアムが幾つか御存じですか。22ですよ。京都盆地というちっぽけな場所に集中している、そういう学問の府が集中している京都府。片方は民間。片方は行政。これの両方をいいとこどりして、本当は比較にならないそれぞれの施設を無理に持ってきて、静岡県の現在の県の総合力、あるいは県内大学、大学コンソーシアムの持つ力以上のものを目指しているんじゃないかなと危惧しています。
 僕は大学コンソーシアムを否定するつもりは全くありません。むしろちゃんとやっていくべきだと思っていますが、それをやるにしてもやはり身の丈に合ったものをやっていかなきゃならないし、京都府のように行政が全面的に前に出るスタンスで本当にいいのかどうか。ホテルのような営業部門を民間にやってもらうのは当たり前の話ですけれども、大学コンソーシアムは一体どうするのかも含めて、やはりここはしっかりと考えていくべき施設なんだろうなと思っています。
 今のは私の意見ですので答弁は求めません。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp