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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中谷 多加二 議員
質疑・質問日:10/08/2021
会派名:自民改革会議


○中谷委員
 分割質問方式で2問。
まず1問目です。富士山の登山者の減少に関して、そもそもの協力金の使い道とか、それから協力金の収入が令和元年度に比べて令和3年度は50%を切っている状況になっていますが、これを当てにしている事業等で何か差し障りがないのか。
 
それから、2013年6月にカンボジアのプノンペンで世界遺産委員会が開かれて、そこで富士山が世界文化遺産に登録されたと。私はそのとき議長で、いつまでも決まらなくて待たされて缶詰めにされていたんですけれども、頭にきて新幹線に乗って浜松に向かっている途中で決まりましたという電話がかかってきてすぐ戻ったのを強烈に覚えています。くす玉を割って、観客のほとんどは関係者だけで、前を通った人は何やってるんだという感じで非常に陳腐な儀式だったと記憶に残っています。これが2013年物語です。
やはり8年も経過すると、京都で育った方はずっと富士山と思っているかもしれませんが、静岡県の方はしょっちゅう富士山を見ているので、これが世界文化遺産だという関心が薄れているのではないかと。富士山の一番高いところに特殊な劇場を造っちゃうとか――それは無理だと思いますが――方法はいろいろとあるかと思います。何かそういったところで関心を呼び起こす方策をそろそろ考えてはどうかなという思いですが、考えているのか伺います。

○鈴木富士山世界遺産課長
 富士山保全協力金の使途についてでありますが、対象は富士山の5合目より上方の区域で行う事業です。富士山の環境保全、登山者の安全対策、そして世界遺産として富士山が有している顕著な普遍的価値の情報提供に関する事業に充当しております。具体的には毎年要望を取っておりまして、それを基に学識経験者や地元の市町から成る事業選定委員会において充当事業が決定しております。
今年度につきましては、山小屋3か所のトイレの改修や登山者のごみの持ち帰りの啓発、外来植物侵入防止用のマットの設置、また市町が管理する下山道の管理などに充当しております。
 今年度は、令和元年度と比べて協力金受入額がかなり落ちております。
今年度はコロナの影響で登山者数が大幅に減少するだろうと元から想定して開山しました。例年協力金を充当していた事業のうち、コロナ対策にも資する事業は国のコロナ関係の交付金を充当することで対応しております。その上で協力金の受入れ見込額も令和元年度よりもかなり低めに設定しまして、その中で充当する事業を設定しておりました。
 しかしながら、実際の協力金の受入額は見込んでいた額を下回っておりまして、充当する事業へ不足が生じております。この不足につきまして、例年富士山の保全に役立ててほしいという趣旨で民間企業や個人の方から寄附金を頂いておりますので、そちらを使わせていただいて事業に支障が出ないように対応しております。

○紅野文化局長
 コロナ禍の影響で富士山の情報発信拠点である富士山世界遺産センターの来館者の大幅な落ち込みや総合計画の成果指標でもある富士山の世界文化遺産としての価値を理解している人の割合が昨年度の25%から今年度は24.1%に減少している現実があります。
 そこでどうするかですが、再来年に富士山世界遺産登録10周年を迎えます。今後は安全・安心に富士山の登山を楽しんでいただいて、登山者数を戻すための取組に加えて、富士山に登山しなくても麓に非常に興味深いものがたくさんあるものですから、周辺市町や観光関係団体と連携して富士山世界遺産センターをはじめ構成資産等の周遊事業に力を入れて、登山をしなくても楽しみながら学んでいく形で富士山の理解や関心を再び高めていただくように努めてまいりたいと考えています。

○中谷委員
 次に、SPACのことをちょっと聞きたいです。
鈴木忠志総監督の時代に移動手段にファーストクラスを使ったことなどで結構もめて、SPACについては非常に批判的な議員も大勢いましたが、最近では海外でがんがん活動されていてロシアでもすごい評判を得た。それからフランスでも賞をもらったり――それは宮城総監督になってからですが――非常に積極的に活動されているということです。
 私も「夜叉ヶ池」という演目に実はちょっとはまったんです。みんなからお前と文化芸術なんて絶対に合わないからやめとけと言われてやめようと思いましたが、再演も見ました。らしくないですが、やっぱりいいなと思っています。
 ただ、私のような人がそんなに大勢いるかというとそんなにいない。最近では中学生や高校生に鑑賞の機会を与えるなどいろいろやって底上げを図ると、将来大人になって見るようにという作戦も認めますが、まだちょっと実感として不確定。私の地元でも最近はコロナで見に行ったかという話はしませんが、以前はSPACの話をしてもどこかのほかの国の話をしているような感じの表情をされることがあったので、苦労されているのは分かるんですが、もう少し県民にSPACの魅力が伝わるような大きな取組はないのかなと。一ファンとして、そのことだけ簡潔に答えていただきたいです。

○室伏文化政策課長
 毎回SPACを鑑賞していただきありがとうございます。
 2番委員御紹介のとおり、SPACの近年の活躍は目覚ましいものですから、これをしっかり活用した文化振興を図っていくことが必要だと考えております。
 6月定例会の委員会で演劇の都構想を御紹介いたしました。この構想においてSPACの創造活動の情報発信を強化することによってSPAC自体の認知度を高めることと、SPACを中心として県内の演劇団体のネットワークなどを構築して県内の舞台芸術全体の振興をより図っていきたいと思っております。
また、SPACが専用使用している舞台芸術公園を演劇の都の拠点と位置づけまして、今後SPACの資源を生かした利活用を進めてまいります。今年度中にはSPACと観光に関わる県内民間企業とが連携して、舞台芸術公園の施設を活用した県民向けの食に関するイベントを開催する予定です。
 こうした演劇の都構想に基づく施策を展開することによりまして、SPACの実績や資源を県民に還元して演劇を通して文化的関心が高まるように積極的に取り組んでいきたいと考えております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp