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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 一括質問方式でよろしくお願いいたします。
 これから年末の交通安全県民運動や特別警戒に当たっていただき、警察官としては非常に多忙な時期を迎えると思います。
 そこでまず、警察職員の年末年始の休みの状況、また1年間通じて年次休暇の取得率向上のためにどのような努力をしているのか伺います。

 次に、検挙率の向上について公安委員会所管事項等説明資料5の1を見ますと、近年70%から80%台で推移していた重要犯罪の検挙率が今年度は7.2%向上して90%を超えています。素晴らしいことですがこの検挙率が上がっている要因ついて伺います。

 3点目に、サギ電話等多発警報の効果、検証について伺います。
 サギ電話等多発警報を発令する施策を開始して約2か月半たっていますがこれまでの発令回数、また7ブロックに分けて発令しているということで何回発令したとか地域による特徴はあったのか、発令期間中は被害発生を抑えられたと考えるのか伺います。

 最後に議案について伺います。
 第132号議案「静岡県手数料徴収条例の一部を改正する条例」でクロスボウの所持に関わる許可制の手数料の設定ですが、どのような考え方でこの手数料の最終的な決定をしたのか。

 また、施行は来年3月15日からで残り約3か月となりましたけれども、クロスボウの回収状況について伺います。
 また、無償回収や手数料について県民にどのように周知広報しているのか伺います。以上、よろしくお願いいたします。

○水嶋警務課長
 警察職員の年末年始の休みについてお答えします。
 交番勤務員などの交代制勤務員は、年末年始にかかわらず交代で勤務に従事いたします。また警察署の内勤勤務員は日々発生する事件事故への対応等のため6日または7日に1回当直勤務に従事しております。
 そのほか、年末年始期間中においては祭典警備等の業務にも従事いたしますが、これらの業務への従事を命ぜられていない日については通常勤務者と同様に年末年始の休日は勤務を要しないものとされておりますので休みとなります。
 次に、県警察における年次休暇の取得率向上施策についてお答えします。
 県警察では、特定事業主行動計画及び静岡県警察みらい創造計画の重点項目の1つとして働き方改革を掲げるとともに、夏季休暇5日の完全取得及び年次有給休暇の12日以上の取得を数値目標として設定し、職員の健康保持とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた取組を推進しております。
 警察では、昼夜を問わず発生する事件事故への迅速な対応が求められる業務の特殊性から、緊急性がありかつ他律的な業務が相当の割合を占めておりますが、職員の意識改革を目的とした勤務に関する巡回教養、地理情報システムの導入、遺失物取扱業務を一括受理するコールセンターの運用などの業務の合理化、効率化を推進して職員が休暇を取りやすい環境の整備を図っております。

○平井刑事部参事官
 重要犯罪の検挙等についてお答えいたします。
 説明資料記載のとおり、本年1月から10月末現在の重要犯罪の認知、検挙の状況は、197件を認知し179件を検挙、検挙率は90.9%です。これは前年同期に比べ認知件数が5件減少する中、検挙件数が10件増加したため検挙率が7.2ポイント増加しております。
 殺人や強盗などの重要犯罪は、被害者の生命身体に直接危害が及ぶ上、県民の安全・安心な生活を揺るがし体感治安の悪化に直結することから、これらの犯罪の解決を最重要課題と捉え最大限の捜査力を投入し対応しております。
 前年同期に比べ検挙率が上昇した重要犯罪は、強盗、放火、強制性交などであり、いずれも前年同期に比べ認知件数が減少する中、重要犯罪が発生した際は初期段階から必要最大限の捜査員を投入して強固な態勢を早期に構築することで初動捜査を徹底し、客観証拠を収集するなど各種捜査活動で被疑者を浮上させ早期に検挙するとともに、徹底して余罪事件の解明に努めた結果であると認識しております。

○成宮生活安全企画課長
 サギ電話等多発警報及び同注意報の効果検証についてお答えいたします。
 サギ電話等多発警報につきましては、サギ電話や特殊詐欺被害が多発した地域に対して警報を発令することにより警察と関係機関、団体が連携して7日間の緊急対策を集中的に行うことで特殊詐欺被害を防止することを目的に本年10月1日から本格運用を開始し、12月9日現在伊豆ブロックと浜松北ブロックで2回警報を発令したところでございます。一方サギ電話等多発注意報はサギ電話等多発警報発令の前兆段階としてサギ電話の認知件数が一定基準を超えた場合に発令し、発令地域における3日間の先制的な対策を講じることにより特殊詐欺被害の防止を目的としたもので、11月1日の運用開始から12月9日までの間に伊豆ブロック、中部ブロック、志太榛原ブロックで1回ずつ、西部ブロックで5回の合計8回を発令しています。
 次に、発令に関する特徴ですが、サギ電話等多発警報については、これまでの発令回数は2回で発令地域が別々ですので発令回数や発令地域についての偏りはございません。一方サギ電話等多発注意報は西部ブロックで百貨店の店員を名のり、あなたのキャッシュカードが不正に使われているなどとうそを言う預貯金詐欺、あるいはキャッシュカード詐欺盗のサギ電話が多発したため発令が多くなっています。また全体的に同一ブロック内で同じ内容のサギ電話が集中した場合に警報や注意報の発令に至るのが1つの特徴と言えます。
 発令期間中の被害の発生状況については、警報が発令された伊豆ブロック、浜松北ブロックではともに発令期間中の特殊詐欺被害の認知はありませんでした。
 一方、注意報発令中では中部ブロックで2件、志太榛原ブロックで1件の計3件の特殊詐欺被害を認知しておりますが、警報発令に比べて限定的とはいえ一定の効果が認められていると考えております。また警報あるいは注意報の発令中、対象地域へサギ電話が来た件数を発令前の7日間あるいは3日間と比較した場合、警報発令中は約7割、注意報発令中は約3割減少し、発令がサギ電話来電件数の抑制につながっていると考えられます。
 このように、警報あるいは注意報の発令により対象地域にお住まいの皆さまの危機意識が高まるとともに、犯人グループに対する牽制効果から被害発生の防止やサギ電話来電件数の抑制など一定の効果が認められますので、引き続きサギ電話等多発警報及び同注意報の効果的な運用に努めてまいります。

 次に、手数料条例改正についてお答えいたします。
 まず、本改正で新たに制定した主な手数料は現にクロスボウを所持している者に対する所持許可申請手数料6,800円やクロスボウの所持許可の更新手数料7,200円等です。現行の静岡県手数料徴収条例において規定されている猟銃や空気銃の許可等に係る各種手数料は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令に規定されている手数料を基準として同額を設定しております。今回の改正についても、令和3年10月に公布された地方公共団体の手数料の標準に関する政令に新たに規定されたクロスボウの許可等に係る手数料を基準として同額を設定いたしました。各種申請ごとに調査及び申請等における警察職員の人件費や許可証などの印刷代等に関する必要な事務経費が計上、積算されております。

 次に、県警察では本年6月16日から各警察署においてクロスボウの無償回収を実施し、11月末現在クロスボウを55本、クロスボウの矢を445本回収しております。クロスボウの月別の回収本数は7月が14本と最多であり以降は毎月10本前後で推移しております。
 最後に、クロスボウの無償回収については県警や警察庁のホームページへの掲載、新聞などのメディアを活用して広報しているほか、警察署や猟友会、射撃場等の関係団体の施設等にポスターを掲示する等して周知を図っています。手数料については本条例制定後、県公報に掲載するほか県警ホームページへの掲載などを行い周知を図る予定でございます。

○牧野委員
 ありがとうございました。
 これからの年末年始、警戒に当たっていただいて市民、県民の生命財産を守る部分で使命感に立って働いてくださっており本当に感謝しかないです。街で警察官がパトロールしてくださっているだけですごい安心感がありますので、またぜひよろしくお願いいたします。
 あと、県内全体でクロスボウがどれぐらいあるのか把握は難しいと思いますが、クロスボウ55本の回収は率として高いか、こんなもんだろうかという感覚はいかがでしょうか。

○成宮生活安全企画課長
 クロスボウがどれぐらい県内にあるかは把握できておりません。専門店等で買っているわけではなく、ネット等で買っている場合もございます。
 あと、55本が多いかどうかに関しましては、所持している方の人数にもよりますし、全国的に本県規模でいけば回収はそれなりと言うとおかしいですが、同程度で平均的にできているのかなと感じております。多いところでは100本以上の回収もございますので、回収に関する広報啓発についてこれから先も続けていきたいと考えております。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp