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委員会会議録

質問文書

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平成25年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 進吾 議員
質疑・質問日:12/16/2013
会派名:自民改革会議


○天野(進)委員
 7番委員が大変頑張って時間をオーバーしてくれましたので、簡単に聞かせてもらいますけれども、皆さんも御存じのとおり、ようやく日本は1000万人のインバウンドを記録いたしました。本当に長い年月、例えば国土交通省としては何とか念願の800万人をまず超えようということでやってきたわけですけれども、その800万人を超えた途端に今度は1000万人。その理由は第1に円安、そして第2にビザ発給の操作のあらわれ。そうしたことによってたくさんのお客さんが来るようになったわけであります。
 しかし同時に、来訪者1000万人というのは、アジアでまだ10番目です。世界では33番目になるんです。33番目の国、その前後の国の名前を聞いたら、恐らく皆さん知らない国まで入ってくる。それほどに日本というのは世界の地図から、特にヨーロッパ地図から見れば、プラスされた場所です。本当は白紙になっている場所に日本というところがくっついている、本当に世界の片隅にあるわけでありますので、そうした意味ではもっともっと私たちはこの日本というものを世界に売り出す必要性はあるだろうと思っております。
 あたかも今全国47都道府県中、恐らく県議会が今開かれているでしょう都道府県――東京都は別のことをやっているかわかりませんけれども――それはさておいて、その中で多く論じられるのは、カジノの問題じゃありませんか。私がここでカジノと言うまで、本会議においても、そして委員会においても、一度としてそのことは出てまいりませんでした。極めて平和な静岡県民といっても差し支えない。実はその性格によって我が静岡県の行政がおくれを大きくとってきたことをもっと考えていただきたい。
 この静岡県は、日本で一番恵まれた気候の中にあるまちじゃありませんか。人間が住んでいるところでこんなに幸せなまちはありません。にもかかわらず、今確実に人口は減少しております。県庁所在地であるこの静岡市、まさに外を見れば、松の木やケヤキが平和にそこに立っているだけです。何ら問題がないように思われますけれども確実に人口は減少し、そして2050年には、40万人を切ると言われております。にもかかわらず、我が静岡市は、なお平和な顔をして行政は推進されているところであります。
 そしてこれまでの静岡県の行政、あるいは静岡市の行政を見ても、貪欲にという言葉は一度もなかったんじゃないだろうか。時に貪欲に行政を、貪欲に財を取り入れをして、私は今の静岡県政にぜひあってほしいと思っております。それは私たちの代に実るものじゃありません。はるか孫の代かもわかりません。しかし今努力をしていかなきゃならないことだろうと思っております。
 カジノは来年の春までには恐らく法律によって施行されることになるでしょう。そして今、日本国内至るところで具体的な展開をしております。たくさんの名前が出されている中で、静岡県という名前は入ってはおりません。そう、静岡は非常に謙虚でありおとなしい体質、だからこそまだ忘れ去られているところであります。
 しかし皆さん、文化・観光部長に申し上げます。東京、名古屋のまさに中間点にあります。そして東名高速で来れば、例えば日本平サービスエリア、あそこのスマートインターチェンジを抜ければ、すぐそこは日本平です。先ほど来問題になっている富士山静岡空港だってカジノができたときには恐らく東南アジア諸国からここにそういうお楽しみのお客、あるいは観光客が訪ねてくるはずです。そして趣味のある方々は、空港からヘリに乗れば10分で日本平に到着をする。豪華船、あるいはクルーザーヨット、すばらしい条件を抱えているこのまちが、私たちはもっともっと図太く生きる方法を選択してもいいんだろうと思っております。
 恐らくそうなったときに、静岡県は全く別の顔をして日本の観光という舞台に飛び出すはずです。コンベンションシティーとして、あるいはさまざまなアミューズメントを展開できる静岡市がそこに誕生し、そしてJRでも、あるいは東名でも、ここに来るようになってくると私は思っております。
 私は静岡県民は本当にその県民性は優しく温かい、しかし同時にだらしがないという問題点があるんですね。戦うことを知らないんです。県政が戦わずして、静岡県全体はよくなりません。私はそういう点で、まずは下山部長がどうお考えかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○下山文化・観光部長
 きょうの委員会でも静岡県の観光についての御質問がございました。かつては東京に近いということ、それから温泉があるということで、大量の方が団体で娯楽に訪れるということでございました。これは非常に大量生産で効率的な観光と言えるんだと思います。むしろすぐれた資源を売りにはしているものの、十分楽しんでいただかないで、お風呂に入ってお酒を飲んでいただいて、それもよしと、それも立派な観光だという時代があったわけですが、その後においては、大量の方が一遍に来ていただけるという観光はもはや難しくなったわけですので、一つ一つの資源を活用して、これを発信していくということが重要だと。
 さらには、富士山、あるいはジオパーク、あるいは南アルプスと、世界標準の資源ができてまいりましたので、そういう資源と、もう1つ、あるいはもう2つ、別の資源を組み合わせた商品をつくっていくということであろうかと思います。
 そういった商品になるのか、あるいはメーンの商品になるのかと、それがカジノが適当であるかどうか、その点については私は十分な勉強をしておりませんが、そういったことで世界的標準の資源と、もう1つ2つを組み合わせるということ、なおかつそれは行政だけでなくて、地域の皆さんが一緒になってやっていくということが非常に重要になっていくし、そうでなければならないと考えております。その際に地域の人が事を始めるまで行政は眺めていようかということではなくて、決めたからには、ターゲットを絞って、その実現についてがむしゃらに取り組んでいくということで頑張りたいと思います。

○天野(進)委員
 先ほど来、リニア中央新幹線の問題が出ておりました。私は静岡県民がどうしてこのリニアに簡単に賛成したのかなと前々から思っておりました。東京、名古屋、あるいは大阪、ストレートに静岡県にかかわりなく通っていく。それに対して、それができた後、恐らくJR東海の乗車料金は恐らく上がっていくだろうと思うんですね。当然私たちが、県民が出すということにつながると私は理解いたしております。そういうときに、我々県民は、もっともっとぜいたくなずうずうしい意見を言ってもいいんじゃないでしょうか。
 先ほど新幹線新駅の問題が出されました。リニアで迷惑をする静岡県民が今、井川の奥の方で大変に心配をなさっている方が相当数いらっしゃるんです。そんなことは全く相手は無視して、ただただ新幹線新駅についてはこれを拒否する、テーブルに着くことすら拒否するという、そういう姿勢に対して、何か私たちは、それにもう負けたような姿勢で行政が対応していくことは、いささか疑問です。
 下山部長、毎日のようにNHKの天気予報をやっておりますけれども、あの天気予報を見ていると、東京や名古屋、大阪と比べ、はるかに静岡だけが高い気温を示します。大体静岡なんて雪が降ったことがないんですから、これほどに恵まれています。
 この天気予報、これが今NHKの天気予報の中では東京の次は名古屋ですよ。静岡がすっ飛んじゃっているんですよね。あの中に静岡を、入れたらどうですか。これは観光のためにも、そしてこの地域がもっともっと生きるためにも私は大事なことだと思っております。以前、このことについては、川勝知事にも言ってあります。NHKに向かって、チャンスがあったらどんどんそういう意見を言って、静岡県のCMとしてぜひやってほしい。もっともっと我田引水の行政を私は静岡県にやってほしいなと。余りにも皆さんによかれという姿勢だけで対応してきたように思えてなりません。
 先ほど何かヘリがどうのこうのといっていましたが、静岡にヘリポートありますね。あれは全国で公共ヘリポートとしては第3位の利用率なんです。驚くでしょう、私もびっくりした。しかしなぜ静岡市はあれをつくったか。浜松市の都田が準備をしていた。当時、建設省で全国都道府県1カ所ずつ、半分のお金を出そうということでありましたので、一挙に私たちはそれを自分たちのところへ持ってきて、知らないうちにヘリポートが完成していくという、浜松市に対抗したやり方をやりましたけれども、これからの行政というのはそんなもんじゃないですか。やっぱり自分たちにいいものだったら堂々と取り入れていきたい、そう考えております。
 ぜひそんなことで、これからの行政をよろしくお願いします。以上、意見を申し上げました。

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