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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:土屋 源由 議員
質疑・質問日:10/05/2020
会派名:自民改革会議


○土屋委員
 一問一答方式で、数点確認させていただきます。
 議案第133号の検査機器導入支援についてです。
 追加厚生委員会資料別冊の1ページに、PCR検査機器等の導入を支援と書かれていますけれども、全自動化学発光酵素免疫測定装置、次世代シークエンサー及びリアルタイムPCR装置とあるので、PCR検査に関する測定装置なのか。簡単に言いますと、私たち抗原検査の装置を無料――補助率10分の10で手を挙げた病院等にとの話を前に聞いたことがあるのですが、それとは違うものなのか最初にお聞きします。

○後藤疾病対策課長
 全自動化学発光酵素免疫測定装置は抗原定量検査を行う機器、リアルタイムPCR装置はPCR検査を行う機器です。

○土屋委員
 PCR検査で陰性、陽性を判定する話は分かりますが、20台を70台に拡充し、いろいろな地域で検査を行う話については抗原検査のほうがふさわしいだろうと自分は思っていたので確認しました。PCR検査は地域・外来検査センターで行ったものをそこの場所では判定できないですから他へ持っていって判定する。そこに機械を増やしても意味がないのではと。PCR検査という言葉に引っかかったので、最初にこの確認ができれば次の質問に入れます。抗原検査の装置と考えていいわけですね。

 実際には20台を70台に拡充することは、同じ所で2台の場合もあるでしょうから、県全体では最大70の病院なり施設に機器が増設されることになりますね。今までより数が増え、それぞれの地域に機器が設置されることになれば、インフルエンザ云々の話もある中で当然新型コロナウイルス感染の判定が容易になって対応しやすくなるだろうなと思います。
 ただ、これらの機器については、今までも20台分の予算があり、既にいろいろな所へと配置されているのか。70台分の拡充で増分についてこれから医療機関等に手を挙げてもらうのか。やる気のない病院に置いても仕方ないと思いますので。今までの20台分についてはどの程度設置されたのか。そして、これから増やす50台分についてはどう配分されるのか。分かっていたら、教えていただきたい。

○後藤疾病対策課長
 70台は予算上の台数であり、現予算の20台分も含め、現時点ではPCR検査や抗原定量検査の機器58台分の応募が来ています。この内訳は、55台分が33医療機関、3台分が民間検査会社からとなっています。各医療圏で応募のあった医療機関数を人口10万人当たりに直してみると大きな差はないので、大体均等な配置となっています。

○土屋委員
 伊豆地域の医療提供体制は、どうしてもほかの地域と比べて弱い傾向にあります。今回の検査機器設置が都市部では多く、地域では少ないとなれば、地域での対応が遅れてしまうことにもなりかねないと心配していました。機器の台数が増えて各地域に――今人口10万人当たりの台数の話がありましたが――きちんと配分され、機能する段階にまで至れば初めていいと言えると思います。
 これからの話としてインフルエンザ云々の話が出てきたときに、地域にいてもインフルエンザにかかる人はいるわけで、地域の少ない病院で受診者が新型コロナウイルス感染症の感染者なのか、インフルエンザの感染者なのか判断がつかないまま診療をやっていけば、感染が広がる危険もあり得るわけです。抗原検査により短時間で新型コロナウイルスの感染有無が分かることになれば、病院にとっても助かると思います。先ほど言っていただいた話で、私の地域――伊豆地域でも機器台数が補充される配分となっているか、もう一度確認をさせてください。

○後藤疾病対策課長
 県の東部地域においてもそれほど偏りなく配置されると考えています。また県東部の保健所には抗原定量検査、PCR検査等の機器も配備する予定です。

○土屋委員
 一日も早く整備されるようよろしくお願いします。

 次に、クラスター対策機動班についてです。
 クラスターが発生していない状況では、住民が少ない地域でも少ない機器で対応できると思います。これからゴー・トゥー・トラベルが本格化すると伊豆地域には県外からの多くの来客が予想されます。起こってはいけないのですが、その状況でクラスターが伊豆地域などの地域内で3例、4例、それ以上発生する可能性もゼロとは言えないと思います。
 今、保健所をはじめとした皆さんには頑張って対応していただいていますが、複数クラスター発生時のことを考えると、クラスター対策機動班の設置は非常にありがたいと思います。同一地区で複数のクラスターが同時発生した場合には、どのような形で対応するのか説明頂きたいと思います。

○後藤疾病対策課長
 同一地区で複数クラスターが発生した例としては、熱海で2例発生の事例があります。もし同時に多発した場合は、まずは県庁のクラスター対策班の全てを動員し対応します。それでも対応が困難な場合は、県内他地域の保健所からの職員動員等を考えています。

○土屋委員
 ぜひ、しっかりと対応していただくことを要望しておきます。

 最後に1つ、私も先ほど自分の携帯電話で確認しましたが、スマートフォン用の接触確認アプリCOCOA、最近全然耳にしないのですが、県として引き続き皆さんに登録を勧めているのか、あるいはもう余り必要ないと考えているのか。考え方によってその後の対応が大分違うと思います。あまり聞かないのでもうよいのかとも思いました。勧めるのであれば徹底的にやってもらわないと意味がないと思います。考え方について聞かせてください。

○後藤疾病対策課長
 県では、徹底的に利用をお願いしています。
 ちなみに8月終わり頃だったと思いますけれども、浜松市内でCOCOAから濃厚接触の通知を受けた方が実際にPCR検査を受け、陽性が判明しました。
 現在も感染経路不明の感染者の方が2割から3割程度常にいる状況ですので、COCOAをインストールした端末を持っていないと濃厚接触した事実が分からない場合もあります。COCOAの重要性について、記者会見の場で報道機関にPRしていくとともに、危機管理部とも相談しながら掲載することも検討していきます。

○土屋委員
 ぜひその辺をしっかりとやっていただきたい。

 もう1問だけ質問します。
 静岡がんセンターでは、新型コロナウイルスの感染者を出したら大変なことになるので、患者はもちろん、医師、看護師に対しても感染防止対応をしていると思います。
 一方、県東部地域では順天堂大学病院や静岡がんセンターなど病床数500床以上の大きな病院が新型コロナウイルス感染症の関係では一応対応できないとしています。各病院にはそれぞれの目的があるので、現状の対応は当然の話で分かります。ただ、クラスター発生も含めて地域内で新型コロナウイルスの感染が急速に広がった場合には、各病院でも検査対応程度はできるのではないかとも思います。院内向けの検査は今も対応しているようですから。
 先ほどの検査機器の台数拡充の話もありますので、あえて自分で手を挙げ検査を引き受ける必要はないのですが、少なくとも地域の中で感染者が多く発生、あるいは濃厚接触者が多くなった場合には静岡がんセンターでも――本当は順天堂大学病院でもと言いたいのですが――検査だけはできるのではないか。この考え方に対する県の所見を教えてください。この質問で最後にします。

○小櫻がんセンター局長
 静岡がんセンターでは、先ほど羽切マネジメントセンター長から答弁したとおり、今新型コロナウイルスの感染疑いの患者への対応を最優先で行っています。今月には全身麻酔の手術患者予定者から抗原検査をスタートさせますけれども、順次体制が整えば全ての入院患者にまで広げて体制を拡充させていきます。まずはがん患者を新型コロナウイルスの感染から守ることを最優先でやっているところであり、がん患者さん以外の一般の方の検査をお受けできる体制には当面ありません。
 ただ、1番委員御指摘のとおり、もし本当に県内の感染状況が非常に厳しい状態、最悪の状態、県内の医療提供体制が崩壊寸前のような状況になったとすれば、一病院としてできる限りの対応をしていかざるを得ないとは思います。そうした場合、静岡がんセンターは新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいがん患者が多く来院、入院する病院ですので、がん患者に対する様々なリスクが非常に大きくなることも併せて考えていかなければならないと思っています。

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