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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 貴史 議員
質疑・質問日:03/03/2015
会派名:富士の会


○山本委員
 それでは、一括質問で何点かにわたりまして質問させていただきます。
 いただいております委員会提出資料1ページ、2ページに当たるところです。
 工業用水道事業の平成27年度当初予算ということで御説明をいただきました。平成27年度予算につきましては工業用水道事業の配水量がさらに減少していくと収益も減少するということでございますが、維持管理費などの削減により黒字を何とか確保していくということでございました。
 この平成27年度予算ですけれども、工業用水道事業全体で黒字ということですが、事業別ではどうかということをまず1点お伺いしたい。
 特に、以前も取り上げさせていただきましたけれども、近年、中遠、西遠、湖西の工業用水道で赤字が続いているということ。また大口ユーザーの廃止等が続いております地域もございます。それにつきまして今後の見通しはどうかということをお伺いしたいと思います。

 また、委員会提出資料8ページになりますけれども、工業用水道事業のあり方検討会をつくられるということでございましたが、この具体的な取り組みはどのような形になっていらっしゃるのかをお伺いしたいと思います。

 また、委員会提出資料7ページで新プロジェクトの推進ということでございますが、こうした企業局の取り組みというものは大変評価をさせていただいております。中でもやはりエネルギーということで、水素の活用でありますとか小水力発電の活用というものがうたわれているわけですけれども、こちらをもう少し具体的にどのような事業を考えられているのか、この点についてお伺いしたいと思います。

○竹内経営課長
 まず、工業用水の事業別の損益ということでございます。
 平成27年度当初予算におきましては、工水全体では1000万円の黒字となっておりますが、事業別に申し上げますと、東のほうから柿田川工業用水は170万円の黒字、富士川工業用水は140万円の黒字、東駿河湾工業用水は800万円の黒字、静清工業用水は5100万円の黒字です。中遠からは赤字になります。中遠工水は4400万円の赤字、それから西遠につきましては900万円の黒字となっております。それから湖西工水が3000万円の赤字となっております。
 今後の見通しということでございますけれども、非常に給水量が減っておりまして費用が思うように減りません。やはり減価償却費であるとか、動力費の増であるとかそういった部分もあります。
 それから、人件費がもとになっております各種委託料も非常に費用の中で大きな位置を占めていまして、なかなか減らないといった状況です。
 そういう中にありまして赤字の工水につきましては、できる限りコストを切り詰めて赤字の抑制に取り組むということとあわせまして、中遠工水につきましては現在、今年度から5年間かけて赤字から黒字への料金の段階的な見直しということで既に行っております。湖西工水につきましては、平成25年の7月から料金の見直しについてお願いをしているという状況でございます。西遠工水につきましては、来年度から取水をしています三方原用水の工事が始まるということで、現在ユーザーの皆様にその工事の必要性の理解を得る努力をしておりまして、あわせて段階的な料金の見直しについても御説明の上、御理解をいただきたいと考えております。

 それからもう1つ、工業用水道事業のあり方検討会の状況でございます。
 工業用水道事業のあり方検討会につきましては、工業用水には今申し上げましたようにいろいろな課題がございますので、委員会を7名で組織いたしました。
 組織の内訳としましては、大学の先生が2人、ユーザーの代表が2人、ユーザーの代表は具体的には日本軽金属株式会社清水工場の工場長、それから富士商工会議所の専務理事の方になっていただきます。あと県の中で工水に関係するということで、経済産業部商工業局の企業立地推進課長、地下水の関係でくらし・環境部環境局の水利用課長が入っております。企業局の代表としまして企業局長が入っているという状況でございます。
 平成26年度は、最後になってしまいましたけれども3月26日に第1回の検討会を開催するという予定になっております。以上であります。

○天野企業局次長
 御質問の中の新プロジェクトの中で、特にエネルギー分野の水素、小水力発電でどのようなものに取り組んでいくのかという御質問でございます。
 この点につきましては、水素社会の到来を見据えまして現在東静岡地区で民間企業を中心に研究が進められております水素タウン構想というものがございます。その中で企業局として基盤整備でどのようなところでかかわる場面があるかなどについて研究を進めてまいります。
 また、企業局は工業団地とか物流基地などオーダーメードで請け負う場面もございます。こういったところに企業局の力を発揮できる分野で水素の活用ができないかと、団地のスマート化という部分でそういうことができないかということを研究してまいりたいと考えております。
 一般の水素ステーションというのは、まだまだどちらが先かという議論がありますけれども、このような物流基地的なところには一定の車両が入ってくるということも考えられますので、少し先端的な研究開発をしている企業等と研究を一緒に協議しながら進めていきたいと考えております。
 小水力発電につきましては、企業局が管理している施設がございます。こちらに導入ができるところは積極的に導入をしていくということで考えてまいりたいと思っております。
 ところが、こういう工業用水道もそうなんですけれども、ポンプアップしてそこに動力をかけると水道料金が上がってしまうものですから、できるだけ自然流化で来るようなルートをとっているんですね。その結果どうしても落差がとれません。落差のエネルギーがないとなかなか小水力発電ができないんですけれども、1つは大きな落差がとれる管理施設のところは比較的大きなものの導入を検討すると、それから小さな落差でもそういった小水力発電が導入できないかというところも研究していきたいと思っています。
 これは、大きな小水力発電機は大手のいろいろなメーカーが開発しておりますけれども、現在、環境省のほうで少しコンパクトな小水力発電機を研究開発しています。富山県でやっているようでありますけれどもそういった例がございます。
 また、そういった分野でこそ中小企業のものづくりの力が生かせるのではないかというのも考えております。というのは大きい企業は既製品化しますので大きいものをどんどんとつけていきますけれども、こういったいろいろな開口部があったり落差が小さかったり、そういうところで中小企業だとか地域の大学とか研究機関の力を借りればうまくカスタマイズができて、よりこの現場にあったものが開発できるんじゃないかということで、そういったところにも少し研究を進めていきたいと考えております。以上でございます。

○山本委員
 ありがとうございました。
 要望という形で述べさせていただきますが、工業用水道事業につきまして課題を読ませていただいても、これまでの議論をさせていただいても特効薬というものはなかなかない中で現状との戦いかなという感じがいたします。やはり企業側のニーズとこちら側の何とか黒字を出していきたいという思いの中で、工業用水道事業のあり方検討会等を使ってより企業への理解をいただけるように引き続き取り組んでいただきたいと思います。

 また、新プロジェクトにつきましては、水素は特に、小水力発電もそうですけれども夢が語れるところかなという思いがしておりますし、この団地のスマート化というのを今伺いましたけれども、非常にこれからの時代に合った取り組みだと思います。ぜひ積極的にこちらを進めて現実化していただけるようにお願いを申し上げまして、私からの質問とさせていただきます。

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