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委員会会議録

質問文書

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平成24年11月産業育成支援特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:藪田 宏行 議員
質疑・質問日:11/28/2012
会派名:自民改革会議


○藪田委員
 貴重なお話、ありがとうございました。小出さんのこの富士市産業支援センターのそのものの経営に、行政のほうの介在といいますか、富士市でどういう支援をされているのかということ。その関係を少し説明していただけますか。

○小出宗昭氏
 富士市産業支援センターは、静岡県富士市が設置した中小企業支援センターです。年間予算は4200万円なのです。それを我々は、委託を受けて運営するわけです。相談者からのチャージは一切なしで、一銭ももらっていないのです。という形でやっています。なおかつ、富士市からお声がけいただいて、私が引き受けるときの条件として、ふつうの考え方とすると、市の税金でやっているわけだから、対象とする事業者は市に絞るわけです。富士市の事業者だけに絞るのでしょうけども、それはやめてほしいと。要は産業の活性化という観点から考えてみると、行政エリアというのは中小企業者にとってみるとほとんど意味がない。ですからそのエリアを外したほうがいいだろうということで、市外からの相談も受けております。県外からはやめようと。これを受けるともう収拾がつかなくなるんでやめましょう。ということで現在、富士市産業支援センターに相談に来る企業の70%が富士市の企業、あとの30%は市外です、県内のその他市外ということになっています。こんな感じです。

○藪田委員
 そうしますと、その4200万円を有効活用されてやっていただいているわけですが、その4200万円に対して国の補助とか、県の補助とかはあったのですか。

○小出宗昭氏
 一切ございません。いろいろな事業を一緒にやりませんかというお声がけは国からも、県からもいただいていますが、我々最大の弱点はどこかというと、事務部門が非常に人数が薄いのです。事務処理機能がかなり弱いので、国の事業、県の事業を受けますと、事務処理にかなり負荷がかかってしまうということもあるし、なおかつ今やれる、今の条件のもと、どこまでやれるかということの中においては、特に不自由は感じていないから、その直接的な、そういったお金の支援は受けていないと。
ただし、私どもプロフェッショナルなアドバイザー5名いるのですけども、我々だけで全てが対応できるわけではないわけでございます。ですから、専門家の派遣においては、国の中小企業庁のネットワーク事業をフルに活用しています。それから、県におきましては、静岡県産業振興財団の専門家派遣機能は十分に使わせていただいています。
なおかつ、実は私ども、これも非常に私どものオリジナリティであり、全国でもまれだと思うのですけども、私どもの相談者が実は10%から、多いときになると15%は農業者なのです。農業者がまともに相談に来るところはふつうないと思うのですけども、我々のところには当たり前のように、僕ら農業も当たり前の産業だと思っていますので、当然来るのですが、その部分におきましては、県の農業支援のスキームを使わせていただいて、その制度をうまく活用しながら、成果をおさめるようにしております。ですから、直接的な運営においてはないものの、さまざまな制度を屈指しながら、相談者に対しての対応には当たると、こんなふうに考えています。

○藪田委員
 支援センターとしての活躍は、本当にお手本のようなすばらしい活躍をされているわけですが、成功報酬を何とかもらってとかということ、地元で御意見とかという、そういう話は全然出なかったのですか。

○小出宗昭氏
 この報酬の考え方というのは、いろいろあると思うのですけども、我々みたいな支援機関のミッションが何かというと、1人でも多くの元気な中小企業者を輩出することだと思うのです。成功報酬形式にしてしまいますと、どうしてもバランスがうまくないのではないかなと思うのです。チャレンジする人たちに対しては、全ての人たちに対して平等でありたいというふうに考えております。それは税金を使うからこそだと思うのです。だから、ビジネス、成功報酬という形になってしまうと、どうしてもビジネス的な成果が大きいところに対して集中しがちになってしまうけど、それはやはり誤りだなと考えているのです。
ですから、現に私どもがきょう出てくる直前においでになっていた方というのは、障害者の就労支援をビジネスとしてやっていきたいのだという、これはいわゆるコミュニティビジネス、社会起業の世界です。こういう人たちというのは、成功報酬ベースで考えると売り上げは、もう大きなものを望めない世界です。だけど、社会的には大きな意味があるし、地域にも意味がある。そういう人たちに対しても当然ながら、我々はサポートをするわけです。そういうことから考えると、成功報酬というのはなじまないかなというふうに考えております。

○藪田委員
 そういうことで、成功されて、より業績が上がってくれば、それが税金としてまた入るわけですので、そういう広い意味で考えておられると、富士市もすごいなと思うのですが、ぜひ頑張ってください。ありがとうございました。

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