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委員会会議録

質問文書

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平成24年11月産業育成支援特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:橋本 一実 議員
質疑・質問日:11/28/2012
会派名:民主党・ふじのくに県議団


○橋本委員
 説明いろいろとありがとうございました。
 まず初めに1点お聞きしたいのは、市からの委託で4200万円ということを伺っているのですけども、業種とか、そういったもの、また会社の大きさ等の制限とか、何か規制みたいなものというのは、具体的にはあるのでしょうか。

○小出宗昭氏
 業種は全く関係なしです。もう全業種、しかもNPOだってウエルカムなのです。コミュニティビジネスオーケーみたいな、農業者もオーケーなのです。ですから、もう全業種きています。当然ながら富士市の産業構造からして製造業の方々、全体の4分の1ぐらいになりますか。あとは、もう本当に均等よくばらけている感じです。大きさにつきましても全くお構いなしです。上場企業の子会社も来ている一方で、もう創業者、起業家も来ていますし、これはもう全く規模も、業歴も、業種も関係なくやっています。チャレンジする人を求めているといっているのです。

○橋本委員
 先ほど、他市町の方たちの相談も受けているということで、他県はだめということでしたけども、今現在で、比率といいますか。富士市以外のところの状況はどうでしょう。

○小出宗昭氏
 現在、富士市の相談者が全体の70%です。これは時間を経過してもほとんど変わらないです。残りの30%がその他市外ということになります。当然ながら地域性から言って富士宮がその中でずば抜けて多くなるわけですけども、浜松からも来られますし、伊豆の国市からも来られるし、下田市からもたまに来るし、もう全市からです。

○橋本委員
 最後に1点。カリスマ企業支援家ということでは、スポーツ弁当を私は以前から知っているのですけど、何かエピソードといいますか。その辺お話しいただければと思います。

○小出宗昭氏
 実は、最初に全国的に有名になったのが2003年のスポーツ弁当でした。これも実は、このスポーツ弁当が売れたという話だけではなくて、この取り組みが先ほど僕もお話しました、中小企業庁の認定事業である。新連携の事業につながったのです。これはどういう話だったかというと、当時、僕はSOHOしずおかのマネジャーをやっていたのです。とにかく1人でも多くの起業家を輩出するのがミッションだったのです。そんな中では、いわゆるよく、我々がやっていた夜の時間帯におかたいイメージのビジネスセミナーをやっていたのですが、そこでたくさん人を集めて、新たなチャレンジャーを引っ張り出そうとしていたのだけれども、そういった時間帯に来れない人たちの中にも可能性がある人はいるのではないかというような仮定のもと、真昼間お弁当を食べながらカルチャーセミナーをやり、その中から選び出そうというようなことをやったのです。ちょうど2003年1月15日真昼間、この時間帯です。お弁当を食べながら、においのアロマのセミナーをやったときの参加者の一人が古旗さんだったのです。僕は必ず、あなたは何をやっている方ですかということは聞くようにしているのです。彼女がスポーツ栄養士だというので、物すごく驚きまして、何で驚いたかというと、当時2003年ころのスポーツ栄養士のイメージというのは、その前年にあった日韓ワールドカップのときに、トルシエジャパンというすごいいい成績をおさめましたけど、トルシエ監督というのは、すごいフランスでコーチングを学んでいて、だからチーム発足当初からチームに必ず、スポーツ専門の栄養士、つまりスポーツ栄養士を帯同させたということで、いろんな部分で報じられていたのです。北の丸に泊まっていた時もスポーツ栄養士がいるわけです。だから、そういうものがいるとは知っていたけども、まさか静岡市内にそんなスペシャリストがいるとは思わないではないですか。すごく興味があって、彼女に呼びかけたのです。何か我々と一緒にビジネスやってみませんかと。本人には実は最初拒否されました。私がやりたいことはアスリートを強くすることであって、そんな金もうけみたいなことには興味ないと。でも、もう諦めきれなくて3度口説いて3度目にようやく乗ってきてくれたのです。我々は何を考えたかというと、スポーツ栄養学をもとに、何ができるかと考えたのです。実はやったことは、まずは情報が必要だったので、データベースを使って新聞記事検索システム、日経テレコム21を使いまして、スポーツ栄養学の過去15年で何が発生したかを全部、記事を抜いたのです。500件ぐらいの記事を出しまして、これを分析したら、要するにスポーツ栄養学に基づいた既存の商品というのが、一部の商品にしかないことに気がつくのです。これは何かと言うと、ウィダーインゼリーみたいなゼリー飲料とか、カロリーメイトみたいなブロック状の食べ物か、サプリメントか、あとはアクエリアスみたいなスポーツ飲料です。こんなものしかないわけです。彼女の話を聞くまでもなく、本来スポーツ栄養学というのは、アスリートの朝昼晩の食事に取りこまれて初めて機能するのです。それに該当する商品が全くないのです。彼女にないのと聞いたのです。そうしたら、そうですよ、そんなことやった人、誰もいませんよと。私
はかねがねスポーツ栄養学を盛り込んだお弁当があればいいと思っていましたというから、それだよと。日本で初めてスポーツ栄養学を盛り込んだお弁当だと。これは絶対売れるというふうに踏んで、最初考えたのは、全国発売を考えていくのですけども、全国発売は残念ながら、当時の全国発売でできる同じ弁当商品を売るルートというのはコンビニしかなかったのです。当時のコンビニ弁当のイメージは、余りによろしくなかったわけです。油っぽいとか、なかなか腐らないとか、だから健康とは反対のセクターで、これはしょうがない、だめだと。しょうがない手づくりか、地元か、国体だ。ことしは国体だよと。それにぶつけようと。でも、それをやるに当たっては、彼女が大量にお弁当をつくれるわけもないから、どこかと組まなければと。どこと組むか考えたのです。弁当総菜業界というのは結構保守的な業界で、当時は何か、全国レベルでこんな明確な栄養学的コンセプトを込めた大量製造型のお弁当は存在していなかったのです。なかなか動かないなという中で、選んだのが、天神屋だったのです。天神屋さんが2000年ころはM&Aをされているのです。当時の創業者が去って、今のグループが買収して、一生懸命企業イメージを変えているというのが、外から見てとれたので、あそこにぶつけたのです。そしたら二つ返事でやりましょうという話になった。国体をターゲットにして、国体の開催期間が夏と秋と合わせて10日間なのですけども、10日間で3万食売りました。3万食は、実は製造の限界ラインだったのです。ほかの商品もつくらなくてはならなくて、5万つくれば多分5万は売れたと思います。全部売り切れていましたので。こういう話なのです。実はこの流れで、全国のコンビニのお弁当の流れが変わったというふうに業界の中では言われています。栄養学的コンセプトを込めた大量製造型のものってなかったのです。ちなみに古旗さんは、当然ながら、この本質というのは、天神屋のために、天神屋さんの売り上げにもつながるのだけども、むしろ入り口というのは起業家を育てる話だから、彼女がここからどこまで成長するかが課題なのです。実際、このインパクトはすごく大きくて、翌年から大手企業からの契約依頼というのが殺到します。例えば、日清さんですとか、あるいは大塚食品さんとか、ということで、今やスポーツ栄養士というと、ナンバーワンに有名なのが古旗さんになったと。こんな感じではないですか。これがスポーツ弁当の話です。

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