• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和3年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:10/01/2021
会派名:無所属


○山本委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 まず、静岡県の新ビジョン評価書案の22ページ、風水害・土砂災害対策のうち最大クラスの洪水、高潮による浸水想定区域図作成についてです。
 まず、2018年度に43河川の想定区域図を作成して、計画どおりで白丸、2019年度46河川で黒丸、そして21年にも50河川で黒丸。要は3河川、4河川しか単年度でできなかったことになろうかと思いますが、2018年の43河川は単年度で43河川の想定図を作られたという認識でよろしいでしょうか。

○望月河川企画課長
 浸水想定区域図の作成の状況についてお答えいたします。
 2018年43河川は、それまでありました浸水想定区域図を外力を変えるといいますか雨が大きくなった条件で検討する作業をしており、2018年までに43河川の改定が終わったということで、年次としては2018年に43という数字を上げております。

○山本委員
 ありがとうございます。
そうすると、単年度でいくと五、六河川で伸びてきたことになろうかと思いますが、評価書案の23ページを見ますと、2019年の台風19号による被害を受けて対象を519河川に拡大して目標値も519河川、2沿岸となっております。
単年度でいくと4から5河川の想定図を作ってきたものが、今度は目標として519河川の途方もない数字になっているんですが、これは実現可能でしょうか。

○望月河川企画課長
 浸水想定区域図の作成について答えいたします。
 対象数が増えているところがございますが、これは一つ背景として、全国的に豪雨が頻発化する状況の中で水害リスクの情報について積極的に県民の皆さんに周知すべきだと国から方向性が示されまして、検討に着手している状況です。
 ただ、6番委員御指摘のとおり、お金と時間がかかる中で、国でもそこは少し時間をかけずに比較的安い経費で作成できるような手引が示されまして、その手引に従って検討する作業を現在進めております。数字的には進捗が一気に上がるのと、対象の河川数が上がっているように見えますが、検討内容につきましては今現在進めているところでございまして、目標達成に向けて今進めております。

○山本委員
 ありがとうございます。
いずれにしても、今でのやり方でいったら100年ぐらいかかることになりますので、簡易な方法でもとにかく最大限加速して早くやっていただくことによって流域の皆さんにとっては自分のところがそういう地区なのかと備えもできるし、避難のタイミングも早くできる。まさに自助の意識づけの部分で非常に大切なことだと思いますので、1年でも早く519河川、2沿岸の想定図が完成できるように。

それから、今も公表はしていると思うんですが、まさに命に関わる想定図でございます。県も様々な施策の中で誰一人取りこぼさないという言葉をよく使われていますけれども、ホームページ等で公表するだけでなくインターネットができないお年寄りなどにも周知できる方法を考えていただけたらなと思っているんですが、その辺の広報、周知についてどのようにお考えでしょうか。

○望月河川企画課長
 水害に関わる浸水想定区域の周知についてお答えいたします。
 水害に対することで、例えば洪水とか高潮といった事象に対する浸水想定区域の指定並びに区域図の公表を県が進めておりますが、通常避難の行動がそれに関わってきてソフト対策となります。
 法律の立てつけ上は、市町が地域の防災計画に準じた形を取って市民に周知する流れになりますので、県も取組の第一義的なところについては市町が行う周知の取組が円滑で、かつ水害リスクに関わる理解が深まるよう、どう支援していくのかが一つの課題、我々のミッションであると考えているところです。
 一方で、水害リスクの図面の見方ですとか扱い方については市町の職員の方々もなかなか不慣れなところもございますので、実際庁内の説明会等で出てきている意見などを吸い上げる形で、いろんな取組を横展開するなどで市町の周知の活動が支援できる体制を取る。また研修会等を開催する形の取組で幅広い年代の方々、それから地域の方々に浸透していく取組を進めていきたいと考えているところです。

○山本委員
 ありがとうございました。
ぜひとも、市町が各住民によく理解して伝えられるように、また支援をお願いしたいと思います。

 次の質問です。
 中田島砂丘、遠州灘に防潮堤が完成しました。通称一条堤でございますが、これは本当に比較的距離からしたら短い期間で集中してやっていただき、津波から命を守れる期待が本当に高まって住民の一人として非常に感謝していますが、この中田島砂丘のCSG工法に砂をかぶせてあるんですけれども、最近風で舞ってCSGの地肌が見えてしまうというか土と石を練り合わせたものが見えてしまう。それから特に中田島砂丘を海岸のほうへ下りようとすると、砂の浸食によって1メートル近くの大きな段差ができてしまって海岸沿いへ下りられないこともあります。これまで何度か砂をかぶせていただいているんですが、かぶせて風で舞う、かぶせて風で舞うだと永遠に続いていくと思われます。
 そんな中、せんだって難波副知事がこの状況を視察されたとお聞きしておりますが、難波副知事から交通基盤部に何かこの件に関して指示なりはございましたでしょうか。

○八木河川海岸整備課長
 先日、中田島砂丘を難波副知事に御視察頂きまして、その中では、西風が強いところですから、その砂を捕まえる方法として堤防の天端に堆砂垣の設置とか、あるいはコンクリートブロックを天端に置くなどの工法を現在試験的に施工しております。

○山本委員
 そうすると、今のところは例えばCSGの、中田島の上っていくところと沿岸沿いに下りていくところの勾配をもう少し緩くするとか抜本的な工事は考えておられないということでよろしいでしょうか。

○八木河川海岸整備課長
 先ほど申し上げました堆砂垣の設置であるとか、コンクリートブロックを天端に置くなどして、その結果をモニタリングをしながら今後の対応策について検討していきたいと考えております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 最後に、このCSG工法で一部のり面が崩落したところがあるんですが、いわゆる水抜きの排水パイプが防潮堤にはついていないので内部で水を含んで底面のほうから崩落する可能性があるんじゃないかと一部の方は言っているようですが、その辺の危惧は今のところ持たれていないかどうかお聞きしたいと思います。

○八木河川海岸整備課長
 大きな雨とか風、あるいは波浪といったインパクトを受けたときには防潮堤全体をパトロールしてモニタリングに努めております。
 仮にそういった異常があった場合には、早急に対応していきたいと考えております。
 
○山本委員
 まずは、洪水から命を守るのが主たる目的の防潮堤です。強固なものができたことは感謝しておりますが、中田島は浜松の代表的な観光地ですからその景観も非常に気になるところですので、何かまたいい策がありましたら進めていただきたいと思います。
 ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp