• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:谷 卓宜 議員
質疑・質問日:12/15/2010
会派名:公明党静岡県議団


○石橋委員長
休憩前に引き続いて委員会を再開します。
質疑等を継続します。
では、発言願います。

○谷委員
観光に関してだけお伺いいたします。
今さらですが、観光政策課と観光振興課、15億8000万円の当初予算での観光局としての取り組みがあるわけであります。外国人の県内への入り込みと、それから1億5000万人の交流客数の目標が総合計画の中に出ておるわけでありますけど、この文化・観光部といたしまして、観光費として出しておいて、それが人の呼び込みにどうつながって、それから地域の経済波及効果にどう影響しているか、この1年間の取り組みが今ではありませんけども、最終的に前年までと比べてここまで前進したというふうなことについて、どのように算段をされておるのか、その辺の皆様方の取り組みをお聞きしたいなと思っております。まず、それが1点です。

2点目は、久能山東照宮が国宝指定をされることになったということ。それから、この間いただきました天竜浜名湖鉄道――天浜線が国の登録有形文化財になったということ。大変うれしいことですし、すばらしいものであるということで、現場を見せていただき、思いました。
久能山東照宮につきましては、当然、宗教施設でありますから、その尊厳を守った上で、観光の上で前進すればいいなと思っておりますし、天浜線はなおのこと多くの人に利用されればいい。これは皆さん共通だと思います。天浜線につきましても、いただいた資料には鉄道会社が取り組む活性化策に支援をしていくというようなことが書かれておるわけでありますが、もっと積極的な取り組みを県としてやはり行うべきであるというふうに私は思うんです。この天浜線、また久能山東照宮について、これからどのように活用していくかについてお伺いいたします。

3点目が、9月の議会では東京の観光案内所の話が本会議でありました。部長のほうからも、また知事からも、もっと広いいい場所を選んでしっかりしていきたいというような答弁があったわけでありますけども、県内における最近の観光案内所の設置状況と言いますか、それからその利用状況をどのように把握されていますか、お伺いしたいと思います。
昔はというのもあれですけども、私どもやはり以前はどこの地へ行っても、駅へおりるとすぐ観光案内所があって、そこでいろいろ教えてもらうことができたということがございましたし、旅館が旗を持って客引きに来たというのも昔の話であります。これからの国内の旅行は個人旅行が主であるというふうにも言われています。外国人の方は団体でと、それぞれあるかと思いますけども、個人旅行であればあるほど、細かな情報は現地でしっかりと把握させてあげたいというふうに思っております。現在の状況をお伺いします。またこれからの活用についても、お考えございましたらよろしくお願いします。

最後になりますけども、フィルムコミッションについて伺います。3番委員も前回質問が出ておりましたけども、先ほどの天浜線だけではありませんけども、静岡県内は全国どの県よりもやはりすぐれて風光明媚ということがあろうかと思います。
先日、宮城県仙台市のフィルムコミッションの事務局を訪れましたけれども、静岡県はどこを取っても私どものあこがれの地だと、どこへ行っても絵になるところですねってリップサービスしていただきました。このフィルムコミッションの活動については前回も答弁がありました。年間300本も、平成20年ですか、映画、ドラマになったということを聞きまして、大変驚いておる、すごいことだなと思っております。ぜひ、そういう意味では、現在の池谷観光政策課長のところで担当しているとしておりますけども、フィルムコミッションというこの名称がどこにもないので、やっぱり静岡県であるならば、それらしい1つの1区画がほしいなという感じがいたします。
佐賀県庁の1階には大きなブースがつくってありまして、県の担当者が1人いて、フィルムコミッションのもちろんポスターか何か全部張ってあって、訪れる人、県民に我が県はこういうところで、こういう映画、ドラマの舞台になっているというのをみんなに示しているということです。
それを担当するのはフィルムコミッションをやる直接の業者なり、一握りの人数でしょうけれども、それを見た県民や、あるいは他県からの来訪者が静岡にこういうところがあるんだということを改めて感じる。それから、そのドラマを見たことがあると言えば、やっぱり行ってみようというふうなことになるかもしれません。
そういうPRのブースが県庁内、あるいは静岡駅、浜松駅、どこかにあるとうれしいなと思いますが、将来のこととして、ずっと先じゃなくて、その考えについて御意見をお伺いいたします。

○渡井観光局長
1点目のこの1年間の観光施策における取り組みについて、お答えをいたします。
平成21年度はインフルエンザから始まりまして、地震等の自然災害や年末の伊東市での群発地震等があって、県内の宿泊客数は大変落ち込んだという結果が出ておりますけれども、今年度に入りまして、この夏の期間でいきますと、比較的好調に推移していまして、全国的には東京都、北海道に次いで3位ということで、昨年度までは5位だったんですが、夏の間の3カ月では比較的よかったということがあります。
また、その中で外国人の割合は、大体3.1%程度ということで、まだまだでありますけれども、やはり、静岡空港が開港しまして、1年6カ月たちましたが、外国人の県内での宿泊状況のかっちりしたデータではありませんけれども、動向を見ていきますと、昨年、平成21年の1月から6月、それから22年、ことしの1月から6月を比べますと、約30%の伸びということになっております。
特に、これまでは外国人の宿泊者というのは非常に少なかった志太榛原地域では、6カ月で1万3000人ぐらいということで、昨年のレベルですと1,000人ちょっとだったのが10倍以上にふえているということでありますので、これは明らかに開港効果が出ていると。
また、浜松は中国の外国人観光客の入り込みがある中でのゴールデンルートの1つの宿泊地点ということもありまして、中国人のお客様も伸びておりますし、そうした外国人の入り込みということで考えますと、全国的にインバウンドの競争が激しい中で、富士山静岡空港の開港が静岡県にとっては非常に大きないいタイミングで来たと。着々とではありますけども、その成果が県内に出てきているということではないかと思います。
外国人について言うならば、伊豆半島でいきますと、もともと関東方面から来て、台湾のお客さん中心に入ってきておりますけども、最近では富士山静岡空港から清水港を経由してフェリーで伊豆に入るというルートも、ちょうど「杜拉拉」のヒットの影響もありまして、徐々に中国方面等でも浸透しつつありまして、ツアーも実施されてきているということであります。
ことしはちょうど国際化への転換点の年であったと思います。今後はやはり、高齢化が進んでいく中で、国内観光だけに頼るというのは厳しい状況が見込まれますので、国際観光に軸足をおいて進めていくということが重要ではないかと思います。
また、谷委員のお話のように、個人客へシフトしていく中で、やはりそれぞれの地域の魅力を発揮させる。例えば、伊豆半島ではこれからジオパークを地域を挙げて実現に向けて盛り上げていくというような取り組み、さらにあるいは空港周辺では、ただおりて県外へ出て行くお客さんを、1泊でも2泊でもとどめていくと。これには広域で連携をとっていくということが必要になってきますし、県内の民間旅行事業者の皆さんにもそういう意識が非常に育ってきていますので、県としてはそうした動きを支援していくということで、今後取り組んでいくべきというふうに考えております。

○池谷観光政策課長
私のほうからは、久能山東照宮、天浜線の活用、それからフィルムコミッションについてお答えさせていただきます。
東照宮につきましては、静岡市ということで、それは県には関係ないということではなくて、やはり観光というのは周遊、いわゆる1カ所だけではなくて、あちこちを回っていく。特に外国のお客様であれば、より広域になってきますので、そうした意味でも天浜線も含めて非常にすばらしい観光のスポット、海外にも発信できるスポットができたということで、地元の市町あるいは観光協会等と連携して、より広域的なルート開発等を進めながら、活用していきたいと思っております。
特に天浜線の場合には、その沿線に頑張っている施設が幾つもございますので、そうしたところとの連携で、鉄ちゃんとか鉄子とかいう部分もございますので、いわゆる産業観光的にも連携していけるのではないかと思っております。

それから、フィルムコミッションにつきましては、これまでどちらかというと、やはり誘致が中心で、自分たちの活動をなかなか県民の方に知らせるというのが、若干おろそかであったという感じは御指摘のとおりございます。フィルム・コミッション伊豆が、かつて松崎町でロケしたいろんな作品を展示する施設を大きくつくるというような動きが一部にはございますけれども、全県的にはやはりございません。
来月にはフィルムコミッションの方々との研修会のようなものを予定しておりますので、そうした中で提案していきながら、協力して、例えば御提案のあった県庁内のロビーとか、あるいはウエブサイトはやっておりますけど、実際にやはり見るというのは非常に重要でございますので、そうしたことについても検討していきたいと思っております。

○加藤観光振興課長
私からは、県内の観光案内所設置状況でございます。
まず、県が今所管しておりますものでは、静岡の南口にあります水の森ビルの県の観光協会が案内所を兼ねております。多くの市町は観光協会が案内所を兼ねているケースが多くございます。大きな市町では――東海道沿線が多いんですけども――駅等に観光案内所を設けているというところもございます。
すべての市町村がお持ちになっておりまして、県の役割としましては、この観光協会と連携をして、そして情報発信をしていくということで、特に空港案内所のところに機能を置きまして、県内の各観光案内所から上がってくるデータ、情報等をそこから発信をする。また空港案内所から出てきた内容について、各観光協会に情報発信するというような形で、相互の連携をとっているところでございます。
今後のことでございますけども、実は「V」案内所というビジット・ジャパン案内所というのがございまして、これはJNTO――日本政府観光局が認定をするわけですけども、いろいろなルールがございまして、外国人のスタッフを置く、あるいは外国語のパンフレットを設置する等の規約がございます。これから、FIT――海外個人旅行、外国人のFITがふえてくる中で、やはり、そういう対応もしていかなきゃならんということは、常々各市町の観光協会のほうに話をしているわけでございますけども、なかなか財政の問題等もございまして、すぐには進まないわけですけども、現在、県内市町15カ所に設置してございます。
その中には、高速道路の中日本エクシスが足柄サービスエリア、富士川、それから浜名湖のサービスエリアに上下線とも持っているということで、ここで外国人の対応もできるということで、今後、この15カ所を全県に広げていく形で県のほうとしては支援をしていきたいと考えております。

○谷委員
局長からお話のあった内容はわかりました。志太榛原地域というのは、やはり御前崎市のホテルが中心になっていますかね。
ところで平成22年度の最終的な目標というのは立ててあったんでしょうか、日本人といいますか、外国人とそれから国内の宿泊ということ、それをもう一度お願いしたい。

久能山東照宮と天浜線についての取り組みについて、これからお願いしたいのは幾つか活性化を支援していくという、もう一歩県として何かやればという意味でございますので、その辺はぜひ受けとめていただきたいなと思っています。そういう意味で、予算をつけてでも、もっと全国に発信するべきということで申し上げています。もし、それ何かございましたら教えてください。

それから、観光案内所は全部の市町にあるというふうに、観光協会のあるところにあると伺いました。JRの駅があるところもないところもあるわけで、観光協会の場所が観光案内所になっているのかどうか。それは、観光客にとって本当にわかる場所にあるのかどうかという問題になると思うんですね。その辺は、もしおわかりだったらお願いしたいと思います。
それから、外国語、外人対応というのは、やはり今までの委員会審議や、また本会議でも何度も出てきておるわけでありますが、そのサインも含めて、まだまだ不十分であるということは指摘されていて、私は進んだような気がしてないんです。
この1年間見ても、特別進んだ気はしないんですが、ことしの当初予算では観光施設整備事業費として9億9500万円、約10億円近くが観光施設の整備の予算になっているわけですね。もう今12月ですから、これについては今さらもうあれですけども、次の段階ではさらにこの予算のある意味の拡充をして、そのサインの外国人対応にも進めるべきであると思いますけども、お考えがあったら教えてください。

フィルムコミッションについては、ぜひ、県内の皆様方と御相談をということでございますけれども、どの県よりも進んでもらいたいという感じがするんですね。どの地域よりも、静岡県がというふうに思いますし、ぜひ1つのブースを、ここが静岡県のフィルムコミッションの中心というところをつくっていただきたいと思いますが、もう一度お願いしたいと思います。

○渡井観光局長
観光交流客数、あるいは宿泊客数の目標という形でいきますけど、宿泊客については、明確に何万人という形では設けておりません。平成21年度は1730万人ということですが、その前まではほぼ1900万人で推移してきておりますので、やはり1900万人が一つの目標ということではとらえております。

○池谷観光政策課長
久能山東照宮それから天浜線の件でございますけれども、現在の県の制度では、例えば直接県が静岡市、政令市のいろんなプロモーションの費用でということでは、なかなか支援をできないんですけれども、観光協会を通じた補助制度もございまして、そういう要望も出ているということも伺っておりますので、そういう形でより全国に情報発信することについて、東照宮について引き続きやっていきたいと思っております。
それから、天浜線につきましても、産業観光の枠組みでは、来年度、拡充した形でと今要求をしておりますので、そうした中で、天浜線のほうにもお話をさせていただいて、例えば天浜線を使った旅行商品造成については支援をしていくというふうな形は考えてございます。

それから、フィルムコミッションのブースということについてでございますけれども、本当に各フィルムコミッションの皆さんは頑張ってやっていただいておりますので、そうした情報発信の場が必要だと思っておりますが、これはやはりここですぐつくるというわけにはいきませんけれども、どこかへの委託でそういうスペース、あるいは情報発信を行うということで考えております。

○加藤観光振興課長
県内の観光案内所の件ですけども、委員御指摘のとおり、全部が全部目立つところといいますか、駅ということではございません。やはり、先ほど言いましたように、「V」案内所の中で例を言いますと、熱海市、伊東市等はやはり駅とかわかりやすいところに、こういうクエスチョンマークの大きな看板を立ててやっているということで、サイン等もいろいろな工夫をしながら、各市町の観光協会がやっております。
そういう中で、やはり御指摘のとおり、サインはわかりやすいということが大事ですので、今のいわゆるビジット・ジャパン案内所の加入を進めている中で、そういうサインをわかりやすいところということをいっておりますので、引き続きこれを少し強く言いながらやっていきたいというふうに思っています。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp