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委員会会議録

質問文書

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平成29年2月定例会企画くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小楠 和男 議員
質疑・質問日:03/07/2017
会派名:自民改革会議


○小楠委員
 本年度のくらし・環境部の審議、私が最後の発言になります。1点だけ質問をします。
 柳建築住宅局長におかれましては、県庁に奉職されて36年、建築の技術職として公営住宅課長、住まいづくり課長、そして建築住宅局長を歴任されました。先ほど1番委員の質問の中で御自身の仕事についてはいろんな形で披瀝していただいたと思います。やはり地震対策がひとときも頭から離れることがなかったと思いますし、住宅は夢のマイホームとも言われる人生で最大の大きな買い物。それを目指して頑張るために居住していた公営住宅は、昭和の時代、平成にかけての我々世代の住まいのあり方だったのかなと思います。
 そういう中、我々県民の安全・安心の住まいづくり、そして公共施設づくりに御尽力されたことに心から敬意と感謝を表したいと思います。本当にありがとうございました。
 柳住宅建築局長から後ほど御挨拶をいただきたいと思うのですが、その前に木くらし・環境部長に御意見を伺いたいと思います。
 柳建築住宅局長個人ではなくて、建築住宅局長のポストは先ほど申し上げたとおり建築の技術職の筆頭ポストだろうと思います。経営管理部に営繕担当理事という局長ポストもあろうかと思うのですけれども、そういう意味合いで考えると局長ポストではありますが、名称からいって本家本流の筆頭ポストと思います。
 私が県議会議員に当選したのは平成7年ですけれども、平成7年度にはまだ都市住宅部がありました。都市住宅部は平成18年度まであったのですね。これは先ほど申し上げた今ここにいる建築住宅局の皆さん方、そして営繕や都市計画などのまちづくりの方々、さらには下水道といった方々を網羅していた部でした。
 ただ、平成7年度以降の部長は全員事務職です。私の推測ですけれども、その理由は当時の土木部長が国から来ていました。ですから土木の技術職の方々が部長職につけなかったこともあって、建築の技術職の方も部長職にはつけなかったのだろうと思います。バランス感覚ですかね。技監など部長を支えるポストで部長級のポストが建築の技術職の方々にあった。調べていただいたのですけれども最終は平成21年度まで。逆に言うと平成22年度以降は建築の技術職の方々の部長級ポストがないのです。
 先ほど、環境衛生科学研究所の議論でもありましたけれども、さまざまな技術職の方々が県庁内にいらっしゃいます。どこも多分ポストには苦労しているとは思うのですが、建築住宅にかかわる技術職の方々は、それなりの一定のボリュームを持っていると私は思います。
 来年度、木くらし・環境部長がこのままのポストに留まるのかどうか私にはわかりませんけれども、また人事権者でもないとは思いますが、建築住宅にかかわる技術職の方々の処遇について、一言御意見を頂戴したいと思います。

○木くらし・環境部長
 今2番委員から御指摘いただいた件でございますけれども、確かにここ何年か耐震という関係も含めて建築職の皆さんには大変お骨折りをいただいているのは事実だと思っております。
 私も市におりましたときに、やはり建築関係はなかなか大変なセクションで、トップは確か技術職だったと理解しておりました。県の場合は今お話を聞いたように、平成22年度から今の形になったと聞いております。
 確かに、今の私の立場では何もできませんけれども、そういった御意見をいただいた中で、その旨を人事当局に伝えながら話をしていきたいと考えております。
 柳建築住宅局長におかれては、局長ポストを2年間、まさにくらし・環境部の中で建築関係を一身に背負っていただきましたので、御功績を踏まえた上でいろいろ考えていきたいと思います。

○小楠委員
 柳建築住宅局長、木くらし・環境部長から今のお話がございました。先ほどはたくさん答弁をしていただきました。建築住宅局長のポストを離れて結構ですので、今後の後輩たちへの言葉、あるいは我々議会への御意見等々も踏まえて一言いただけたらありがたいと思います。

○柳建築住宅局長
 過分なお言葉をいただきまして、どうもありがとうございます。退職に当たりまして、このような場で挨拶させていただく機会をいただきまして、お礼を申し上げます。
 御紹介いただきましたけれども、私は昭和56年4月に建築の技術屋として県に入り、ことしで36年になります。建築職のお話が少しありましたので紹介いたしますけれども、建築職員は今140名います。業務は県所有の建物をつくることや修繕業務、それと建築住宅局のような法律に基づく許認可いわば建築住宅行政、この2つに大きく分かれると思います。
 私は、36年間の3分の2くらいは後者の建築住宅の指導行政に携わってきました。先ほど答弁もさせてもらいましたけれども、建築物の地震対策を新規採用のころからやっていまして、どういうわけか年数は長くないのですけれども、何かポイントポイントでいろんな仕事をさせてもらったことで、1つだけ私が携わった業務を紹介させてもらって、その後で後輩等の話をさせてもらいたいと思います。
 私が入って2年目の昭和57年です。先ほど紹介しましたけれども、その時に高等学校の耐震補強をやり始めました。それで鉄筋コンクリート造の耐震壁を開口部に入れて補強する工法をしていたわけですけれども、そうすると重たくなってしまうことで、その工法は限度があると。そのため新工法を開発してブレースによる補強をやりました。
 そのときに東京大学の先生方の協力を仰いで、東京大学で実験をして工法を開発しました。それから補強計画等を一緒につくらせてもらいました。そのときに先生方から建築の耐震構造に係るいろいろな技術を学びました。これが私の公務員人生、公務員生活に非常に大きなインパクトがあったと思っています。
 35年を過ぎましたけれども、いまだに先生方の指導を仰いでいて、おつき合いをさせていただいています。最近では建築物の津波対策の指導を受けていますし、部分補強をつくるに当たっても指導を受けてやっております。ということで1つ紹介させていただきました。
 残すところあと3週間くらいです。これまでの公務員生活における苦労話とか経験談を若い人たちに話をしたいと思っていて、もうはじめています。それが若い人たちのこれからの公務員人生に少しでも役に立てばなと思っています。
 それから、建築生産は土木と違ってほとんど民間の活動ですので、現状の社会経済状況が変化している中、その変化に対応する仕組みとか制度にしていかなければならないと思っています。見直す必要があるものは見直さなければならないと思っています。
 そういう中で、今の若い人を見ていると何か変化を求めない。今のままでいいという傾向が少し見られるような気がしております。このような社会経済状況が変化している中、新しいことに取り組むチャレンジ精神がもう少しあってもいいんじゃないかなと感じております。そんなことを生意気ですけれども若い人たちに伝えていきたいと今思っています。そして3月31日を迎えられればなと思っています。
 最後になりますけれども、建築の地震対策をやってきましたので、そこからの話ですけれども、南海トラフ巨大地震や東海地震が起きるまで地震対策に取り組んでいかなければならないと思っております。
 他県のみならず、国も静岡県の地震対策に非常に注目しています。そういうことで防災先進県として若い後輩たちは万全を期して取り組むと思いますので、先生方の御理解と御支援をよろしくお願いしたいと思っています。
 結びになりますけれども、これまでの私の公務員生活に悔いはありません。本当に満足しております。36年間まことにお世話になりました。そして、ありがとうございました。(拍手)

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