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委員会会議録

質問文書

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令和3年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:西原 明美 議員
質疑・質問日:03/08/2021
会派名:自民改革会議


○西原委員
 改めまして、ただいまの御説明に感謝いたします。ありがとうございます。
 そして、今日の委員会への御出席は9月定例会以来ではありますけれども、難波副知事の御発言はこれまでの知事の姿勢とは違って県民に対し県の取組を理解していただく上で大変有意義であったと思います。しかし今定例会において、どなたが答弁書を作成したか分かりませんけれども、知事が答弁すべき内容を難波副知事が読み上げられたその姿勢は県民の信頼を損なったとも言え、知事と同じだけの責任があるのではないかと感じております。
 リニア問題については、専門家でもあります難波副知事の御発言が大きく影響しております。ぜひ県政のナンバー2としての責任と気概を持って事に当たっていただきたいと思います。
 質問項目3点を一括質問方式で質問させていただきます。
 まず1点目。第8回の国の有識者会議が終わった後に座長コメントに対して、正確性を欠き納得できない、JR東海はゼロリスクのような説明をしているが信頼できないなどと発言されていました。その後これまで静岡県はオブザーバーとしての国の有識者会議に対して、今回初めて提案書を作成し提出に至りました。ただいま難波副知事から御説明もありましたけれども、改めましてそこに至った経緯をお伺いします。

 2点目。提案書を提出した後に第9回の国の有識者会議が開催され、この提案書に関しては間に合わなかったことは承知しておりますが、第9回会議において提案書に係ることで改善されたことはあるのかどうか伺います。

 そして3点目。昨年9月の私の一般質問の折、具体的にどのような対策を取ればよいか県からもJR東海に示すべきという質問で、難波副知事は御答弁の中で国の有識者会議においてリスク評価についての検討が進み、JR東海への指導によってJR東海側から県民に納得する説明を行っていただくことを期待し、そのような適切なリスク評価が行われた後に対策についても県から提案を行っていきたいと御答弁頂いております。
 今回の国の有識者会議への提案でありますけれども、その内容においても議論は一歩前に進んだ、対話ができる状態になったということでもありますが、その点について御所見を伺います。以上3点をお願いいたします。

○難波副知事
 まず、1番目の提案書を作成した経緯ですけれども、先ほど冒頭で申し上げました点を1つだけ繰り返すと、やはり効率的な議論をしたいものですから、後で手戻りにしたくなく申し上げられるべきことは早めに言っておいたほうがいいということで提案いたしました。
 それから、第8回有識者会議でなぜかということですけれども、それまでも提案というよりも、例えば解析モデルの精度が高くないのではないかとの意見は出してきました。それは解析方法であって全体の考え方ではないんですけれども、第8回の資料では水循環の全体構造が示されましたので、全体が見えるようになったことが非常に大事だと思いました。
 したがって、全体が見えるようになり少し議論が進められる状況になったので、先ほど3番目の御質問にも関係がありますけれども、少しこちらも提案をしていったほうがいいだろう。それから問題点を指摘するだけではなく、なるほどこれで理解が進みましたという点はちゃんと評価して大分分かってきましたということはお伝えした上で、もう少しここをやってもらえませんかという言い方がいいのではないかと考え提案いたしました。

 2つ目の御質問の第9回会議で改善されたことがあるかですけれども、第8回会議の提案書の中では議論の中身そのものと座長コメントの2つについてお願いしておりました。
 議論の中身については、提案の提出から次の第9回会議まであまり時間がありませんでしたが、県は大体こんなことを問題と考えていると伝えていましたので、ある程度それを踏まえてやってくださったのではないかと思っています。もちろんそうじゃないとの発言もありましたけれども、実際には少し評価をしてくれて、とりわけリスクマップについてはしっかり入れてくださっていますから、それはよかったのではないかと思います。
 もう1つは座長コメントの問題ですが、毎回有識者会議で深い議論の内容があるにもかかわらず、座長コメントを短い形でまとめるため非常に誤解を生じる中身になっていました。それを改善してほしいため座長コメントはやめてほしいとお願いしましたが、それはやめませんでした。しかしその座長コメントの中身については大分練られたようで、それほど誤解が生じるものではなかったと思っています。そういう面では、少し我々の提案にお応え頂いたのではないかなと思っています。

 それから3つ目の質問で、国の有識者会議でリスクの問題等が相当分かってきたのでそろそろ県としても何か提案をしてはどうかとのお話でありますけれども、確かにそういう状況にはなってきました。県境で水を戻す問題がありますけれども、我々事務的には現在の工法では水は戻せないと思っていますが、JR東海から水を戻すといった提案がされたことは非常に価値があると思っています。
 したがって、あとは戻し方をどうすればいいのか、出てくる量は本当にその程度のものなのかといったころを詰めていくことになりますので、そのあたりについて提案していくことになると思います。

○西原委員
 御答弁頂きありがとうございます。
 まず1点目についての再質問でありますけれども、手戻りがあってはいけないとのことで、こういった提案の形を取りながら県の専門部会に議論を戻していく形は理解できるんですけれども、国の有識者会議の中に県からお二方の先生が出ていらっしゃいます。その先生方の立ち位置というかスタンスは傍聴していても非常に分かりにくく、国の有識者会議の中でまとめた意見をできるだけ形にしたい方向性は当局から出て私も理解できましたけれども、それにはいろんな方のいろんな意見があったことを入れてくれという話でしたが、静岡のお二方からはお話の中でそれは困る的なニュアンスがあって、2つの立場を使い分けているように感じ、傍聴していて非常に分かりにくかった。
 そこについて、どういった形で考えていらっしゃるのか、また立ち位置はどうなのか。両方の会議に出ていらっしゃいますので、その点を伺います。

 また、改善点としてリスクマップが出てきたとのことで、いろんな意味で静岡県側が望んでいたものが少しずつですが出てきた状態にあると思います。
 3点目も併せてですけれども、この中でトンネルを掘る、掘らないではなくて、この話合いの議論が私は少しずつ前に進んでいるのではないかなと思いますが、山登りに例えるとこの話はどの程度進んでいるのか、どの辺の状況なのかを感覚で構いませんのでお伺いします。

○難波副知事
 まず、2人の委員、森下委員と丸井委員は県の専門部会と有識者会議に出ておられるわけですけれども、お立場はなかなか苦しいというと変ですけれども、国の有識者会議では発言時間がどうしても限られますので言い尽くせないところがあると思うんですね。それから有識者会議で意見の食い違いがあっても全否定をする形は取りにくいので、お互いに言いっ放しになる状態はやむを得ないと思うんですね。
 その後、座長コメントでまとめるときにどうするかですけれども、私自身は森下委員がおっしゃっていることはどうもなかなか取り上げられていない印象を持っています。委員の先生が何かお考えになって言いたいことを言わないのではなくて、発言の時間も限られているし言ったことがそのままその座長コメントに反映されていないのだと思っております。
 そういう意味で、やはり県の専門部会でしっかりと意見を取りまとめ、両委員にもいろんな御意見をお伺いして、全てを網羅した形で国土交通省に伝えることが大事ではないかと思います。どうしても有識者会議での委員の発言は断片的にならざるを得ないので、言葉を尽くせられないのではないかなと想像しております。

 それから、山登りでどこまでということで、これは山も頂上に行くと平らになってくる山もあれば、頂上になると急になるところもあるので何とも言い難いですけれども、高さで言えばかなり登ったか、例えば8合目辺りまでは登ったかなと言えます。ただしそれは水循環に関してです。生態系については国の有識者会議ではまだ登り始めてもいませんので、水の問題についてはかなり登っていますが、ここからは物すごく急な山の状態になりますので一概に10分の8進んだわけではないと思っております。

○西原委員
 最後に要望させていただきます。
 静岡県の専門部会からぜひにと国の有識者会議に入っていただいたお二方ですので、範囲を決められての公開ではありますけれども公開されている以上できるだけいろんな思いの発言をされていったほうが、後からまた県の専門部会において何かあってそれを提案するというのも逆に手戻りだと思いますので、きっちりとした発言をしていただきたいなと傍聴して感じましたので要望とさせていただきます。

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