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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成28年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:河原崎 聖 議員
質疑・質問日:03/10/2016
会派名:自民改革会議


○河原崎委員
 一問一答方式です。
来年度予算のうち、工業用水道事業会計ですが、先日の増井企業局長の御説明によりますと、平成28年度予算は、特別利益などの増によって収益が前年を上回って、その結果、当年度損益は1億3800万円の黒字であるということでありました。
 委員会説明資料の2ページの表を見ますと、この特別利益がないと収益的収支が赤字になると見てとれるわけですが、今後もこのような経営状況が続くのか、続くとすればどのような対応をとるのか伺いたいと思います。

○竹内経営課長
 工業用水道事業につきましては、近年、契約水量あるいは使用水量の減少によりまして、収益が減少する傾向が続いております。一方で、施設の更新時期を迎えることで、今後も非常に厳しい経営状況が続いていくと考えます。
企業局としましては、徹底したコスト削減を行うことと、給水収益の範囲で運営することを目指し努力をしておるところでございます。またこの予算につきましては、例えば動力費など、年度の途中で料金単価の見直しがあり、予算が足りなくなってしまうことになってしまうと、水を送れなくなってしまいますので、基本的に、ある程度余裕を持って予算を組んでおります。100%執行した場合には赤字になってしまいますが、今申し上げましたように、コスト削減を十分にやって、費用は圧縮しながら執行してまいりますので、決算の段階では黒字を確保したいと考えております。

○河原崎委員
 きちきちの運営じゃないということですね。
 新規工水ユーザーの開拓については、これまでもいろんな取り組みをされてきたと思います。なかなか大変だと思うんですけれども、特に何か新しいことを考えておられるかどうか伺いたいと思います。

○竹内経営課長
 新規ユーザーの開拓につきましては、これまで事務所を中心に営業活動をやってきましたけど、なかなか成果が上がらない状況でございました。
 実情としては、企業の進出情報をいろんな形で得てから行くんですけれども、既にもう水の手当ては決まっているところが多かったということでございます。今回提言をいただきました工業用水道事業のあり方検討会の中でも、例えば我々の工業用水の管路の情報と、県内にある空き地情報をリンクさせ、その情報をいろいろなところに渡すことで、例えば該当市町の産業部門が、この辺だったら水も豊かに使えるとか、そういった形で企業を呼び込んでいただく。工業用水の活用にとっても一石二鳥になるわけですけれども、そういった形で進めてもらえるように、簡単な地図情報を今年度試作して、今、試しているところでございます。来年度以降は、全県的に我々の事務所で使えるように考えております。

○河原崎委員
 わかりました。
 コストカットが最初の質問でお答えにありましたけれども、経営改善という意味では、新規ユーザーを開拓することは効果が高いと思いますので、ぜひともその成果が上がることを期待しております。

 それでは、次の質問に移ります。
 委員会説明資料4ページの地域振興整備事業会計です。
表を見ますと、前年度との比較で、平成28年度は、前受け金などの事業収入と建設改良費が大きくふえていますけれども、増加の要因について伺いたいと思います。

○杉山新プロジェクト推進室長
 地域振興整備事業会計の平成27年度と平成28年度の経費の比較です。
資本的収支の収入は、括弧書きでございますが、前受け金は、浜松市坪井の事業用地と、今後オーダーメード事業を予定している所がございまして、そちらの前受けの経費を計上したものでございます。昨年度までは、前受けできる事業がございませんでしたので、その分が4億円ほどの純増となります。それから建設改良費ですが、平成28年度当初予算で18億円余の計上で、昨年度の当初予算に比べますと9億4000万円余の増になってございます。
小山湯船原工業団地は、今年度、用地買収の一部と、調査費等で比較的少ない経費でございましたが、平成28年度からは造成工事が具体的に始まりますので、その経費が主な経費でございます。それから長泉町南一色のオーダーメードの工業用地の造成事業、浜松市坪井のオーダーメード事業、これらの工事に係る経費を計上したものですから、昨年度と比べて大きく増加している状況でございます。

○河原崎委員
 今御説明が幾つかあった用地があるんですけれども、新規の用地は、どこか想定されているところがあるのでしょうか。

○杉山新プロジェクト推進室長
 現在、具体に事業を進めておりますのは、小山湯船原工業団地、浜松市坪井、それから長泉町南一色の工業団地ですけれども、現時点ではまだ具体的に決まった新たな事業はございません。
過去に工業用地の開発適地の基本調査を市町が行った所が幾つかございます。こういった所につきましては、今、市町を中心に企業誘致あるいは各種の調整等を進めておりまして、我々としても、平成28年度中には幾つかのオーダーメード事業の受注が見込まれるとよろしいということで、目下取り組んでいる状況でございます。

○河原崎委員
 今の御答弁にもあったんですけれども、オーダーメードの造成事業を、受注できるように何か取り組みをされているんでしょうか。

○杉山新プロジェクト推進室長
 オーダーメード事業です。
小山湯船原工業団地のようなレディーメードに比べますと、少し規模は小さい事業が多いですけれども、この制度は企業局の収益に着実につながってきます。これは前受け金制度――オーダーをいただいた企業から先に事業費の一部を前受けする制度、それから市町が債務負担をとるという制度で進めていますので、経営上、非常に確実な事業ということになります。そういった観点から、過去に開発可能性の基本調査をやった市町と緊密に連携をとって常日頃から情報収集に努めております。
それから、市町からも、やはり近年は開発に関するノウハウが大分減少してきておりますので、各市町にとっても、我々に対しまして、開発の相談を投げかけてくるケースが非常に多くなっております。したがいまして我々としては丁寧に市町と協議をしたり、あるいはノウハウの助言をしたり、いわゆるコンサルタント業務のようなことに私たちが取り組むことによりまして、受注に確実につながるように努めている状況でございます。

○河原崎委員
 オーダーメードの事業を多くとれば、それだけ収益が上がるということですので、今後とも御努力をいただきたいと思います。

 次に移ります。
 委員会説明資料10ページのCNF開発支援ということです。
 CNFサンプル企業展示会の開催結果について掲載されておりますけれども、具体的にどのような成果が上がったのかお伺いいたします。

○杉山新プロジェクト推進室長
 セルロースナノファイバー、いわゆるCNFのサンプル企業展示会でございます。
 過日1月25日に富士市内で開催いたしました。参加者205名、参加した企業106社ということで、この展示会の最大の成果は、まず1つにはサンプルを製造提供する企業と、それから今後用途開発を検討している企業、特に県内の企業が一堂に会したところが非常に大きな意義があり、企業間のマッチングをするという目的を明確にして、この事業を開催したことが、そのままアンケート結果に、大変良かった、良かったという評価につながったと考えております。
 いずれにしましても、製造側と用途開発側、すなわち川上と川下の企業の具体のマッチングを確立できたことが、最大の成果であると考えております。

○河原崎委員
 わかりました。
 今後の対応で、工業用水ユーザーや出展企業を訪問してニーズを把握するとなっていますけれども、これまで実際に訪問をされたのか。訪問の結果、どのようなことがわかったのか伺いたいと思います。
 また、今後どのような支援をしていくのかについてもあわせて伺いたいと思います。

○杉山新プロジェクト推進室長
 この展示会の開催後に、さまざまなアンケート調査の結果も参考にしながら、工業用水ユーザーを中心に15社の企業を実際に個別訪問いたしました。それから現時点ではサンプル提供企業も2社訪問いたしまして、具体の聞き取りをしてまいりました。その結果、この展示会自体の感想、あるいは次回も開催してほしいとか、次回開催する場合には、サンプルだけではなくて、実際に製品化されているものも展示してもらいたいとか、いろんな御意見もございました。一番大きな要望は、県外も含めて、さまざまな研究開発の情報を欲しいということでございました。企業によって、何を用途開発するかは、それぞれ目的が異なりますので、いろんな分野の、あるいはCNFの製造方法、それから用途開発のさまざまなことについて、個々に情報が欲しいということでしたので、我々といたしましては、このような工業用水ユーザーの方々の要望を具体的に支援することを考えています。
 今後の支援策という意味では、やはりどうしても県内あるいは富士地域を中心とした県内だけでは、このCNF開発は進まない部分がございます。技術、研究開発が全国に分散していますので、私たちの役割としては、県外のいろんな研究機関であるとか、先進的な製造開発をしている企業等のネットワークを広げ、その情報を県内に持ってくるとか、活用してもらうとか、そういった支援を考えております。
 あと、県内のいろいろな試験研究機関がございますので、経済産業部の所管になりますけれども、経済産業部と連携を図りながら、企業がそういう施設を使いたいということがあれば、仲介をしていきたいと考えております。

○河原崎委員
 わかりました。
 非常に注目を集めている分野だと思いますので、全国のCNFをリードできる取り組みをしていただければと思います。以上で終わります。

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静岡県議会事務局議事課

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