委員会会議録

質問文書

平成21年10月障害者雇用促進特別委員会質疑・質問

	質疑・質問者：	奥之山　隆議員
	質疑・質問日：	10/28/2009
	会派名：	自由民主党県議団

○奥之山委員
　今も障害者はお金がかかるっていう話でしたし、いわゆる頚椎損傷というか、それで途中から障害ということですね。私なんかは地元で車いすに乗っている同級生が、子供のときからいます。浜松の聾唖というか、そこの学校で手話だとかの勉強会があって、ＮＨＫなんかに出ている、こんなふうなもみ上げのおやじが若いときに来た研修に、行ったことがあるんですよ。同級生の女の子がトイレに行きたいというので連れていったけれども、僕は中に入るわけにはいかんですよね。ただ、地べたの方に何かアサガオがぱっとあるだけで、あのとき僕、まだ20代後半ぐらいかな、思ったのは、何だ障害を持っていても、ある程度、障害を持っている人の施設だから、いろんな人の障害者に合うような、そういういろんなことを配慮してあるかなと思ったら、全くないんだよね。自分のセットだけで、あとの障害の人のことなんて考えていないような感じで、だめだなこれじゃあというようなことを思ったわけですね。
　ですから、小久江さんが途中から障害になられて、全然違う世界から見て、違うところを見て、何か違うんじゃないかということを、さっきもいろんなお話の中にもありましたけれども、いろんな違う思いというか、こうなるべきじゃないか、こうじゃないかというようなことが、――違う景色みたいなものがうんとあったんじゃないかなというふうに私は思うんですが、そういう中で、今日感じることなんかを教えていただけますればありがたいなと思うんです。

○小久江寛氏
　まず、気持ちの面でいきますと、よく介護で、する側、される側と、今はサービスという形に介護保険の方は変わってきているんで、かなり違ってはきていますけれども、やっぱり気持ちの面でいくと、やっぱりやってもらう側、エレベーター１個でも押してもらったら、前は「済みません」と言ってたんですけれども、僕はそれは違うだろうと思います。「ありがとう」だろうという、重い荷物を持ってもらったら、皆さん「ありがとう」と言うから、それと同じ発想で、やっぱり「ありがとう」だろうという発想がどうしても引け目を感じてしまうというのはいまだにあります。それで、車いすで行って、どくことを嫌がる人もかなりいるんで、そうしたら「済みません」と言わなければ、謝らないと許してもらえないのかなというところはありますね。
　でも、そうなるとまた僕も燃えてきちゃうところはあるんですけれども、でもそういう社会はまだ今でもあるんだなという、「平等だ」「平等だ」と言いながら、やっぱり平等ではないなというのは感じます。
　それが気持ちの面ではそうなんですけれども、あとハード面だと、結構おもしろかったのは、高齢者がふえて、やっぱりそれが産業になったりしそうだなと思ったら、一気に世の中が普及していったことです。かなりバリアフリーとかが進んできて、あと考え方も少しずつ理解してくれる人も逆に多くはなってきている。なので、アットエスの「おいしいＵＤ」というのは、成り立つサイトなんだろうなという気はします。
　なので、もっともっとお年寄りの方とかたくさんの方が出ていってくれるといいなと。やっぱり何だかんだ言っても、理解しようと思っても、見なければ理解できないと思うんですね。これはしようがない話で、ただ知らないだけで、やっぱりそういう人たちが出ていくことで、それでわかってくることというのはふえると思うんで、もっともっと出ていってほしいというのと、かなりバリアフリーは進んできています。
　僕はバスで通うことが多いんですけれども、公共交通を使うのは僕のある意味義務かなと思っていて、使うんですよ。ＪＲは本当使いやすいです、静岡駅から清水までだったら。これ、用宗は全然違いますけれども。済みません、もし気にさわることを言っていたら。
　というのは、また泥を塗るようで申しわけないんですけれども、車いす用のトイレと車いす用の改札口があるけれども、階段で、エレベーターがない。予算の関係なんだろうなと。
　それで、そこの職員の人に聞いたら、「ここはエレベーターがないのは言われなかった」とか言われて、それでまたなおかつ「あんた、いつ、何時に帰るんだね」と言われて、「４時ぐらいかな」と思ったら、何時か決めて言わないと、「職員の人を呼ばなきゃならないんだから」と言われて、それに腹が立ったもんで、もうそれを言わずにタクシーで帰りましたけれども、そういうのが、場所を変えればすぐあるけれども、でもＪＲの静岡、清水とか、ああいう物でカバーできると、僕たちはすんなりと行けるかなと。
　でも、低床バスに関しては、やっぱり利用していないのもあるんで、職員の方々がまだまだ使い方とかやり方とか、突然来るから、やっぱり100日の間の１回というのと、やっぱり毎日なのと違うわけで、その扱い方とか、静鉄の方にはぜひサービスの研修会というのをちゃんと開いていけたらなというのを思いますけれども、かなりでもバリアフリーは進んできていますね。
　もう少しいいですか。
　３月に僕は実は妻とパリに行ってきたんですよ。パリに行ったときに、地下鉄がパリはすごいよというので、地下鉄に乗ろうと思ったら、かえってあれは古いまちなんで、地下鉄にも乗るのが大変で、バスが一番乗りやすかった。バスは、僕がいるとわかると、電動のスロープが自然に出てきて、ベビーカーから何からみんな乗っていっちゃうんですね。そういうのは、やっぱり設備もそうなんでしょうけれども、でも設備じゃないなというところは感じています。

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