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委員会会議録

質問文書

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平成21年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:原 文雄 議員
質疑・質問日:02/27/2009
会派名:平成21


○原委員
 本会議で質問させていただいたので、1点ほど質問をさせていただきたいというふうに思っております。そして、多分この2月の委員会で文教警察委員会にももう籍を置くことはないでしょうから、今までの1年間の反省をして、どうしてもまだ私自身が頭のせいか理解ができない部分、昨年の12月に弗素洗口についてお伺いをいたしましたが、自分自身でまだまだちょっと理解と納得がいきませんので、お伺いをさせていただきたいというふうに思っております。
 12月に弗素洗口についてさまざまな角度からお伺いしました。この弗素洗口は、しずおか健康創造21アクションプラン、2001年から2010年の21世紀初頭の10年間の健康づくりの行動計画の中で、具体的にあらわれてきた課題だというふうに思っております。そして私が12月に質問させていただいたのは、弗素そのものが実は極めて危険性があるものだというふうに伺いながら、その疑問が解けないままに終わりましたので、改めてお伺いするわけであります。実はこのときに、しずおか健康創造21アクションプランにかかわった厚生省の技監でありますが、その先生にも実はきょうお話を直接伺ってきたところであります。そういう中で、その先生のお話を伺いながらも、実は若干の疑問が出てきましたので、そのことについてお伺いをしたいというふうに思っております。
 まず、2001年からの10年計画でありました。そういう中で私はまだ3つの疑問が解けないわけでありまして、なぜ集団弗素洗口が市町単位で今進められているのか。実は日本の12歳児の平均の1人当たりの虫歯の過去と今日を調べてみました。さかのぼりまして1975年におきましては、12歳児の1人当たりの虫歯というのは平均6本ありました。そして、1993年には4.1本に減少いたしました。このときにWHOが平均虫歯の本数の基準値を明らかにしました。このときは3本で、3本を超えないものを目標としたのでありました。しかし、日本の1999年に調べたところが平均2.9本と、実はこのWHOの目標をクリアをしているのでありました。そして、この話が出てきたのは1999年以降、2001年から2010年の目標でありました。なぜそのWHOの基準をクリアした時点で、あえてこの弗素洗口を、このしずおか健康創造21アクションプランに加えて実施をしなければならなかったかという理由を、1つはお伺いをしたいのであります。

 そして、静岡のプランでありますから、この時点で静岡県の虫歯の保有平均本数は何本であったのか、そのことをまずお伺いをしたいというのが1つであります。

 そしてそれ以降、今日このプランを実施されて8年経過をしたわけでありまして、実際にはあと1年で終了するわけでありますが、今日までにこの虫歯の実態調査に、どれだけの成果が出てきたのか、そしてそれをどう評価をしているのか、そのことをまずお伺いをしたいのであります。

 そして、この弗素に対する安全の問題について、きょう朝その技監からもお話を伺いました。私はきのう、おとといと、学校にもそれから保護者からも、そして歯科医のところにも、私の友人の先生のところにも行って、この弗化ナトリウムという問題についてどのような性格のものであって、医師法でどのように位置づけられているかという問題も伺ってまいりました。人によっては、急性毒性を持つものでもある、あるいは慢性の毒性がありそれによりますとさまざまな症状が出る、そういう方もおられました。保護者によってもさまざまでありました。いや学校の先生から言われたから安全でしょう。あるいは保護者によっては、私たちは理解がないけど先生に言われた以上同意をせざるを得ない。そしてそれをもし拒否をした場合に、我が子供が学校によって八分に遭うのではないのか、あるいは先生から別の角度から見られるのではないのか、そういう話もお伺いいたしました。
 きょう、各自治体が各学校に提出をした資料も、実は拝見させていただきました。弗素洗口の実施に当たって、この中でまた1つ私が疑問に思ったことがございます。まず最初に、「子供の虫歯を予防する1つの方法として弗素洗口を実施しています」、「しています」です。そして、「実施に当たり下記のことを確認させていただきます。承諾書に必要な事項を御記入の上、学校に提出願います」。このとき、なぜ承諾書に必要事項の記入をしなければならないか。保護者が学校に出す場合に、今まで私自身も承諾書をあえて出さなければならないというものは、よほど個人に秘密、あるいは機密、そして重要な事項でない限り、このような承諾書というのは学校で提出をさせたという記憶も覚えもないわけでありますが、これはどういう意味を持って各市町の教育委員会なり担当が学校に出せって、どういう気持ちで学校側が受け取られておったのか、これをお伺いしたい。
 そして、承諾書に必要な事項を御記入の上学校に提出をしてくださいという、この意義と目的についても私はお伺いをしたいのであります。

 そして、その下に4項目ばかりありました。「保護者の方が弗素洗口を希望されない場合は相談させていただき、水で洗口する等の対応をとらせていただきます」。あえて水で洗口するという集団的な行動をなぜ恣意的にさせるのか。そして虫歯のない家庭、健康教育をみずから家庭で実施をされている保護者がいっぱいいるわけでありますね。そういう人たちまでが、なぜ学校で強要されて、一緒にその行動をとらせられなければいけないのか。
 私は、この弗素洗口というのはどういうものなのかと具体的に学校現場で伺いました。1分間のうがいをするそうでありますね。そしてその後30分間は、ほかの水、お茶、すべてのものを口にしてはいけないということであります。そういう状況の洗口が弗素洗口の内容だそうでありますが、それだけの具体的な健康保持を、家庭教育で実施している人までがなぜ学校でまた実施しなければならないのか、学校はなぜそのことをあえてせざるを得ないのか、その理由も実はお伺いをしたいのでありまして、突き詰めていけばこの目的は本来何なのか、これもお伺いをしたいのであります。

 そして、これもある市の健康づくり課からの実施要綱についての中身でありまして、どんな効果があるのか。歯を強くします、虫歯の進行を抑えます、虫歯の活動を……、これちょっとファクスか何かでわからない。虫歯の活動を抑えます、こういうふうに書いてあります。そして安全性は、すべてが安全というふうに書いてあることで、害が一切この弗素についてはないということになっておるわけで、非の部分は一切触れておりませんでした。
 ところが、調べてみました。慢性毒性が次のようなことで明らかになりました。私が聞いたところによると、発がん性があるということを伺ったんですが、きょう技監は、学会としてこれはないということを認めたんでこれだけは信じてください。それは、それなら信じましょう。しかし、斑状菌、あるいは腎障害、染色体障害、いわゆるダウン症ですね、あるいは人によってのアレルギー、これについてはないということを否定をしませんでした。こういう障害もあるということですね。そして一般論からいきますと、弗素は環境汚染物質であるということを、実はこれは国連の人権環境委員会で、量はともかく弗素そのものにはそういうものが含まれている。どれくらいの量であるならばということは別ですけども、そういうことは国際人権環境委員会でも認められておるわけであります。
 そういう中で、こういう各自治体の健康づくり課、あるいはそういう窓口、自治体のそういうところから、弊害じゃなくて安全性だけを強調した文書が出て、そのことをもとに、また学校の校長先生が各保護者に出しておるわけでありますが、この通知そのものを見て、教育委員会としてどのように思われるのか、それも1つお伺いをしたいのであります。

 そしてもう1つ、このことに関して、しずおか健康創造21アクションプランをつくるときに、厚生部だけでなしに、教育委員会はどのようなかかわり合いを持っていたのか、そのこともお伺いをしたいのであります。とりあえずそれだけ先にお伺いいたします。

○石川体育保健課長
 弗素洗口についてですが、前回もお話ししましたが、学校は教育を通して健康な生活に必要な資質や能力を育てる場でありますので、虫歯の予防の目的は、虫歯の原因や予防の仕方の学習を通して、子供の意識や行動下へ健康によい生活習慣の形成を図りながら、生涯にわたって健康な生活を送る基礎を培うということが、まず基本であると思います。
 ですので、学校での弗化物の活用につきましては、子供が弗化物の効用などについて学習し、弗化物配合磨き剤を自分で選択していく、そういうことがまずできるようにするということが基本であります。
 そのほかに、公衆衛生的な手法として弗化物洗口法が考えられると。これは子供の実態により使用される場合には、学校歯科医の管理と指導のもとに、教職員や保護者がその必要性を理解して同意が得られるようにして、しっかり手順を踏んで実施する必要がありますと。なお実施する場合には、弗化物洗口ガイドラインを参考にして、慎重かつ適正に行う必要があります。

 それにのっとって本県の市町村――市の健康増進課と市町村の教育委員会が協力をしてそれぞれの地域の幼稚園、小学校等に実施をしているわけですが、ある1つの例では川根町で昭和59年――ですから1990年以前ですね――のときに、75市町村があったときに虫歯の保有率が一番悪くて、そういうことで町ぐるみで弗素洗口を行ったと。個人で行ってもいいわけですが、全体で行うということで、虫歯をできるだけなくそうという意識を高めて実施をしたということであります。そういった流れから、幼稚園で実施をしているものですから、小学校でも非常にスムーズに行っているということを聞いております。
 また中には、原委員がおっしゃっているように学校現場は非常に忙しいものですから、学校現場で困っている、時間の確保が難しいですとか、それから担当は養護教諭が行うとか、各担任が実施に当たって負担を感じているというところもあります。それぞれの一長一短があるわけですので、各市町村で健康増進課と教育委員会がタイアップして、その市町の子供たちに虫歯をできるだけなくそうと広めていただくことは、決して悪いことではないと思っております。

 弗化物の害についてですが、これは私どもはこういう知識で弗化物は問題ないと伺っておりますので、そのことについてはそれ以上お答えすることはできませんので除きます。

 それから、アクションプラン21ですが、厚生部と連携をしてつくっております。私ども教育委員会のほうは実施をする場というふうに考えておりまして、その場を提供するような形で協力させていただいております。
 なお、来月3月12日に今まで言ったその一長一短のことも、厚生部の方々とこの弗素洗口についてこちらの現場からのいろいろな問題点とかそういったものを話しながら、よりよいものにしていきたいと思っております。

 それから最後に、1999年の虫歯の保有率はちょっとわかりませんが、平成20年度の12歳の永久歯の平均齲歯数ですが、本県は1.2本で、全国値が1.54本です。これは健康日本21の目標値では、2010年をめどに1本以下にするというのが目標ですので、まだちょっとそこの到達には至ってないかなという状況です。以上です。

○中澤(通)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開を3時10分といたします。
( 休 憩 )
○中澤(通)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、御発言ください。

○原委員
 先ほどお伺いした中でお答えのない部分についてお答えをいただきたいと思います。
 1つは、説明文書でのメリットのみが、先ほど言いましたけども資料に掲載をされて、そして同意書が配布をされている。同意が得られなければ、この中に水洗口するので、それまでも求めている、その意味について伺いたいというふうにさっき質問しました。それについて1つお答えがございません。

 そしてもう1つ、果たして学校教育の中で、ほぼ全員を対象にしなければならない理由。先ほどのお答えの中で、教育の中で十分な健康の基礎づくりをするのも学校教育、基礎の教育であるとふうに答えましたが、私は健康管理を含めて健康の基礎をつくるのは、あくまでも私自身の個人的な考えですが、これは家庭だというふうに思っているんです。そこがまず1つ、僕がちょっと理解がしがたいところは、そこが1つあるわけですが、僕は学校というのは基礎教育、児童にはまず学校教育の基礎を小学校の低学年なり、そういうところを教えるところだというふうに思っております。
 この間、フィンランドへ行かせていただきました。基礎教育を教える前に、その基礎教育の前段を教えるのが、ちょうど6歳の子供たちを教える日本でいう幼稚園でありますが、就学前教育というのがあります。そこで日本とは違う方法で、学校に上がる前の基礎教育を教えるのが1年間だというふうに僕は教わってきました。日本とそれからフィンランドの教育の違いは、それはそれで当然ですが、僕は日本の教育でも、学校というのは1つに、まず最初に基礎教育の基礎を教えるところが小学校だというふうに、私は思っています。健康を教えるのが第一じゃないんです。私は、それはもう家庭が第一だというふうに思っています。
 そこのところで、学校におけるすべての集団でやらなければならない基礎、今お話がございましたけど、家庭で一生懸命教えて虫歯が何もない子供もいるんです。こういう通達を出しても、実際に今静岡県で実施されているのは、小学校が57校、中学校が8校しかないんですよ。その実態を見ても明らかじゃないですか。そういうことを考えたら。それについて、とりあえず、先ほどお答えがなかったものですから、そのお答えをいただきたいと思います。

○石川体育保健課長
 説明文書の内容につきましては、各市町教育委員会、それから健康増進課で協議して出していただいておりますが、今委員の文書以外にも各市町ではこういう健康づくり課から弗素洗口の実施についての案内が出されています。弗素洗口って何とか、方法はとか、どんな効果があるのとか、安全性はとか、そういった冊子を渡して、その後に各学校長から保護者に同意書が出されているんじゃないかと思います。ですので、そういった意味では命令調ではなくて、まずは弗素洗口ってこういうものでしょうというのを示しながら同意を得ていると思っております。
 それから、この内容で弗素洗口を希望されない方は相談させていただき、水で洗口する等の対応をとらせていただきますということで、前回もその1名だけそういうことをやらないと、何か雰囲気がまずくなるのではないかなということもおっしゃっていましたが、そういうことも考えまして、実施を希望されない方については水でうがいをしてもらって、同じようにやると。クラス全員でやっているということじゃないかと思います。

 それからあと、個人と集団との違いですが、これは集団のほうの利点ですが、個人応用に比べ持続性、継続性が保たれると。ですから、学校でやれば毎週何曜日の何時からとかっていうふうに決めておりますので実施ができるという、継続性が保たれる。それからこういったことを1つの過程にして、保健活動全般の活性化が促されるんじゃないかとか、子供自身の積極的な姿勢が出てくるとか、こういうのをやりながら学校医ですとか、それから薬剤師の協力を得ているものですから、次第にその保護者にも理解が得られて波及効果が得られるんじゃないかとか、そういったメリットも集団でやる上での効果があるんじゃないかと言われております。
 これはあくまでも実施については強制ではありませんので、まずは家庭で考えていただいて、共同で実施していくという形で、すべての市町がやっていると思います。以上です。

○原委員
 今、命令調とかどうのこうの言われましたけども、私はそういう意味で言っているんじゃないんです。疑問をただしているので、こちらから命令調なんていう御質問をしたことは一切ございませんので、誤解のないようにしてください。
 そしてもう1つ、これは市町村がやっていることだと思いますじゃなくて、その上部団体として厚生部と十分に相談を、だからさっき聞いたじゃないですか。あなた方も、これに十分に同意をして、厚生部から健康関係課に出して、そして各市町村、教育関係者、健康部が、学校にそういう通知を出しているんでしょうと聞いているわけでしょう。ですから、「と思います」じゃなくて、あなた方も関与している問題なんですから、そこのところをはっきり答えてくださいよ。
 そして、このことについてお伺いします。先ほども言いましたけども、ちょっと名刺を持ってくればよかったんだけど持ってこなかったんですが、その先生も――さっきも言いましたよね――発がん性は学会としてもないということは明らかになりましたよと。ただし私が言ったのは斑状歯――いわゆる歯の弗素症、それから腎障害、染色体障害――いわゆるダウン症と言いましたね。アレルギー、子供には随分アレルギーというのがあるから、私が一番心配するのはそこなんです。そこについてはそれじゃあどうなんですかと言ったら、それは完全にないとは言わないんです。言わないってことは、あるということなんですよ。発がん性については、これは絶対に学会として認めたからありませんと強い語調で言われたんですから。
 だから私が結局聞きたいのは、そういう疑念のあるものについては、完全にそういうものが払拭されるまでやることないんじゃないか。というのは、いわゆる児童というものは極めてまだ敏感な時期なんです。そして歯の形態も定まってないんです。歯茎も定まってない、歯そのものも定まってない、そういうときに、あえてその時期にやることないんじゃないか。そのことを今、保護者というのは物すごく気をつけているんです。今の保護者というのは、課長が言うようなそんなどころじゃないですよ。本当に自分の子っていうのは、目に入れても痛くないというぐらいのかわいがりようで、一人っ子世帯というのが今ほとんどですから、本当に子供に自分のすべてをかけるぐらいの家庭が多いんです。それほどに健康に注意をされているんです。そういう母親が、あるいは保護者が、その子供を粗末にするわけないじゃないですか。

 きょう、その先生も言われました。昔の話ですよと言いました。昔は12本も虫歯があったもんで、弗素洗口が思い出されて、学校教育の中でこういうことをお願いしようとしたんです。だから私が聞いたんです。皆さんが相談に乗るときに、2001年のこのプランをつくるときに――答えてもらいたいんですが――そのときの虫歯というのは何本あったんですか。だからこういうものに同意をされたんですか。そのことをお伺いをします。
 それともう1つ、この歯の弗素症ってやつがまだまだそういう弱い子供たちにとって危険なのは、さまざまな病因の1つは、歯のエナメル質ができる時期に弗素を摂取することによって、エナメル質組織ができにくくなる病気にもかかりやすい、エナメル質形成不全ってやつだそうなんです。これにもかかりやすいという医者の判断も出ているわけです。それから軽い場合には、歯の表面の一部がチョークのように白く光沢がなくなってくる病気になるそうなんです。そして進んでくると、その部分が茶色くなって範囲もどんどん広がってくるという、その歯の体質が弱いわけですから、そういう懸念もあるんですよという警告も実は言われておるわけなんです。
 ですから、私は12月に引き続き今心配をして、少子化時代に向かう大事な子供に対して、小さいときからそういう教育をして、体力を強めるためにやることの逆効果であっちゃいけないから、その真実を私は聞きたくて、周りからいろいろな声が来ますけども、それにもめげず聞いているんですよ。嫌みを持って聞いているんじゃないんです。だから、「だと思います」とかそういう答弁じゃなくて、まじめに答えていただきたいということだけは理解していただきたい。このプランをつくるときの、プランの協議をしているときの、静岡県の虫歯の現状というのはどうだったのか、まずそれも1つ教えてください。

 そして、あなたが言われた某小学校の校長先生が書いた、弗素洗口の実施に当たってという文書を私も持っています。これは多分言われたから、きょう担当が渡したんですよ。僕が聞いた後、一緒にいましたからそうでしょう。持っているんですよ、私も。だから、さっきから聞いているんです。その中にさっき言われた「保護者の方が弗素洗口を希望されない場合は相談させていただきます」って、さっきのあなたの言ったのと同じ。だから、僕は聞いたんです。「水で洗口する等の対応をとらせていただきます」というのは、なぜそういうふうに、家庭で虫歯が何もなく健康を維持している人が、何で学校でまたそんなことをさせられなきゃならないんだという、親にとったら不満だけれども承諾書を提出しなかったらうちの子供が先生に変な目で見られたら困るよ、あるいは周りからもおかしく見られる、そういう心情が。あなた方、先ほどは「だと思います」と言いましたけど、そうじゃないんです。保護者というのは、そういう心情であるというのも、弱い立場であるということを理解をして対応していただかなければ困るよということも私は言いたいわけなんです。
 余りこの問題について言っちゃいけないと思いますから、現実に、さっき1.2本と言われましたけど、1.2本、結構なことだと思います。ゼロなら一番いいんですが。私の想像じゃないけども、これはきのうある先生のところへ行って伺った話。これは弗素を使ったからじゃないんだと。実は、減少は国民の衛生意識の向上がまずあるんですと。保護者の向上があるんですと。そしてもともとは、10年前と今は栄養状態が物すごく大きく変化をしてきているんです。これは間違いないんです。そのことと虫歯とは大きな影響があるんですということも言ってたんです。弗素洗口したからじゃないというふうに。その医者が間違ってたらごめんなさいね。僕がきのう会って聞いた先生はそうおっしゃっているんですよ。
 皆さんというのは、こういうものを発信をするその同調者なんですから、厚生部が出したとはいえ担当なんですから、そこら辺をもう少し正確に調査した上で同意をして、現場まで走っても、十分責任を持って僕らも答えられるよというようなことを、対応してもらわなきゃ困るということを頭に入れながら、先ほど言われました来月の厚生部と学校現場と皆さんが話をする、それは僕も技監に聞きました。だから、そのときにお願いしました。お互いに本当の腹を割って話をして、まさに自分たちのためじゃない、子供のために十分に討論をしてください。そして、最善の策を練ってください。そして、それを現場にちゃんと返してやってください。そのかわりに現場の声も十分に真摯に聞いてください。そして、保護者の声も聞いてやってください。そのことも、きょう僕は言ってやったんですよ。そのことをぜひ、そのときにお望みをしたいというふうに思います。

 そして、じゃあ静岡県に全部で何校あるかわかりませんが、今なぜ小学校57校、中学校8校だけなのか。もし間違えたらごめんなさい、僕の記憶ではそういうふうに覚えています。なぜそれだけしか今進んでないのか。この計画をつくるときに20%が達成率ってありますが、その達成率に対してあと1年しか残ってないその時期に何%達成をされたのか、その2点をとりあえずお答えください。

○石川体育保健課長
 まず、2001年の齲歯の状況につきましては、現在資料がございませんので後ほど報告させていただきます。

 それから、弗素についての科学的なそういういろいろな論旨につきましても勉強不足で、今そういうことを、委員がおっしゃったようなことをまだ知識を得ていませんので、これも確認して報告させていただきます。
 それから、2008年のデータでは1.2本という齲歯のデータがありますが、DMFT指数という12歳の永久歯の1人平均齲歯数ですが、これは確かに栄養の改善とかいうものがあるかと思いますが、その弗素洗口をした地区によっては、非常に効果が上がったよというデータも出ているのは事実なものですから、弗素洗口がすべてこの齲歯を減少させた要因ではありませんが、中にはそういったことも考えられるということで御了解ください。

 あと、今現在ですね、小学校57校の中学校8校ですが、目標は弗素洗口の実施施設率が20%ということで、小学校の実施数を100校へと、一応それで目指しております。今、そういう57校という数字ですので、それにつきましても来月の厚生部と協議をしていきたいと思います。以上です。

○中澤(通)委員長
 既に3回発言しておりますので、簡潔にお願いいたします。

○原委員
 20%、100校のあとの残校に対して、本来これ、すべてを最終的に実施をする予定でおられるかどうか、これも聞きたいと思います。というのは、余りにも数が少ないと、パーセントというのはすごくその数によっても違いますし、どうせやるなら全校実施をすることが一番望ましい、あなたが先ほど言われた学校教育、基礎の健康教育になると思いますので、これを本来なら全校でやるのが僕は普通だと思っていますので、そこら辺の意見を1つは聞きたいと思います。
 あともう1つ、先ほど言われた病気との因果関係で、これについても今わからなければ、あるのかないのか、もしあるとするならばどういう弊害があるのかないのか、それもあわせて先ほどの2点と一緒に御報告をお願いしたいというふうに思います。
 そして、余りにも自信のない答弁でありますので、これ以上聞いてもしようがないというふうに思いますが、実は先ほど言った幾つかの問題、僕がすべてを正しく言っているとは思いません。けれども、私自身ここ3日間、いろいろな角度から調べて、そして今質問をしておるわけでありますから、僕が現場を歩いた中でもそういう問題があったということを十分に頭に入れながら、学校現場とそれから保護者含めて皆様と関係者が、本当に忌憚のない話で、本当にすばらしい健康状態が学校教育の中でも養われるような、そういう方向での施策が展開をされるようにぜひお願いをしたいというふうに思いますので、大変恐縮ですが、教育長、どんなふうに考えられているか総括をしてお話をお伺いして、あとはその皆さんの会合にゆだねたいと思います。

○遠藤教育長
 大変中途半端なお答えしかできなくて申しわけありませんでしたが、原委員から今御指摘の20%、100校という目標は適切であるのかどうかと、すなわち危険性がかなり高くて、多くの保護者の方から理解が得られないのであれば、あえて20%まで持っていく必要もないわけでありますので、この3月の話し合いの場において、きょう、この文教警察委員会で出た原委員からの御意見等も皆さんに供する中で、専門家も当然おりますので、そういう方々並びに保護者の代表の方やらいろんな方からの御意見も伺いながら、目標の達成に向けて、それをやるのが正しいのかどうかも含めて原点に戻って見直していきたいなというふうに思います。
 ですので、健康というのはやっぱり一番大事なことだと思います。それに向けてよかれと思ってやってたことが、実は子供たちの発達段階でかえってマイナスになっているんだよというふうなことであれば、これは私たちの方策が間違っていたということになりますので、そこのところは専門家といいますか、歯科の方の十分な御意見、いろいろな理論があるでしょうから、拝聴しながら、厚生部と相談して対応していくように努力いたします。よろしいでしょうか。

○原委員
 はい、よろしくお願いします。終わります。

○望月特別支援教育課長
 先ほど5番委員からお尋ねがありました特別支援学校のスクールバスの経費についてお答えしたいと思います。
 2つのタイプがございまして、まず大型のリフトバス、こちらにつきましては肢体不自由のお子さんが使うということで、車いすのままバスに乗り込めるような大幅な改造を行います。ほとんどオーダーメード的なことになりますので、1台購入をするのに2500万円程度のお金がかかります。このバスを年間運行委託するに当たっては440万円程度がかかるというものであります。
 もう一方、一般の大型バス、こちらは知的障害の方が使うものですから、特に改造等は必要ありませんので、県として購入する必要がないということで、車両も運転も全面的に業者に委託をするという形をとっております。こちらのほうが年間で700万程度の費用がかかるということであります。以上です。

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