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委員会会議録

質問文書

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平成23年決算特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 育子 議員
質疑・質問日:11/10/2011
会派名:自民改革会議


○伊藤委員
 まず3点プラス1、4点お願いいたします。
 1点目なんですが、ふじのくに芸術街道創出事業というのについてお伺いいたします。
 まず、その芸術街道そのもののイメージがわかないわけなんですが、その中でも説明書のページ13、この「ささえる人材」というのについてお伺いいたします。「ささえる」というその概念というんですか、この事業を通して一体、まず幾らの事業なんですか、これ。3300万円という金額ではないと思いますので。

 また文化支援活動レポート、これが幾らで、アートマネージャーが幾らで、ざっと2つで300万円だったと思うのですが、そしてその事業を通して一体どういう人を育てたいの、だれのためにこのレポートを出して――2,000部なんですが――だれが読むの。我々つくる側の端くれとしては、一体この「ささえる」という人たちが、何をやってくれる人たちなのかがイメージがわかないわけです。

 それと、もう1つはこのアートマネージャーの養成とやら、これもまた何をする人なんですかね、このアートマネージャーというのは。そして事業が2つで300万円というと、こちらはざっと100万円ぐらいかな、それが4名修了ですよね。この4名というのは予想どおりの数字なんですか、この4名というのは。そうすると1人25万円ぐらいの講座になりますよね。そしてこの修了した4名は、一体何をやってくださっているのでしょうか。この事業について、まずお伺いいたします。

 それから2点目が、学術フォーラムです。説明書のページでいいますと20ページの一番下、それから21ページの一番上。この静岡学術フォーラム、私どもも冊子を送っていただいていますので、大体内容については把握しているわけなんですが。読みもしませんよ、だけど物すごく分厚いものが来るなと。ぱらぱらっと見てみますと、いや、すごいなと、日本語と英語と両方書いてあるなというぐらいで、内容を読む気もしないぐらい厚いんですよね、それでざっと4600万円。そうしますと、この学術フォーラムというのは参加者が2,000人で、ざっと1人当たり2万円になります。
 これをやって何の成果があったのか。何か静岡県にとっていいことがあるんでしょうかね、毎年、毎年やっているわけですから、何かいいところを買っているんだろうと思うのですが、これをやることによって静岡県で何が得をしているのか、それについてお伺いいたします。

 それから、3つ目が説明書の39ページなんですが、空港への公共交通アクセスの問題です。
 これ、本当に私も切ない思いをしているんですよ、地元で空バスが通るもんですから。その空バスを地元の人は見ているわけですよね。どうもあの空バス、時間調整のために月坂のあたりでうろちょろしているらしいんですよ。その、とまって時間調整をしているところを、地元の人たちは見るわけですよね。そうしますと、一体何を運んでいるのかっていうことになるわけですよ。いや、困ったなと思いながら数字を見せていただきますと、平成22年度の県の委託分ですよね、21年度の6月から23年度の7月までなんですが、これが便数として例えば島田の場合は9,651便で、人数が1.9なんですよね。そうすると2人あのバスに乗っているか、乗ってないかという話ですよね。それで島田線がかけている費用というのは2108万円だというわけです。そうしますと2人乗せるのなら、ちょっとあのバスはやめていただけませんでしょうかっていうぐらい、あのでっかいのにだれも乗ってないという状況だもんですから。
 それで私、タクシーで計算してみました。島田―空港間はタクシー3,100円って決まっているんだそうです。3,100円で9,651便分をタクシーで賄いますと、2992万円になるんですよ。そうしますとバスの2108万円とそんなに違わないなと。あのバス代、1人500円でしょう。そうしますと、それに乗っている人が1万8426人ですから、平成22年度をそれで計算しますと収入が921万3000円になるんです。そうしますとタクシーで走らせたほうが、むしろ安くついちゃうんですよね。ちょっと計算してみてくださいよ。実際の委託分が2108万円ですからこっちのほうが安くつくんですよ。ですから、ここのところは何とかしていただかないといけないというふうに思っている。いや、路線によって違うと思うんですよ。静岡駅から空港と言われると、これはまた別に計算しなくちゃいけない。でも、このままではいけないというふうに思うわけですね。
 何せ環境がよくないです。あの空バスが走っているその状況を県民に見せるということが、やっぱりちょっとこれって何なのよという思いを抱かせることになりますので。それにしてもアクセスはどうしても必要なんですよね。何とかうまい方法を考えていただきたいと思っているのですが、その辺について何かお考えがあるのかどうか、22年度のこの数字をもとにしてお願いいたします。

 そして小さな4点目というのは、SPACなんです。5億円の時代から考えますと、宇佐美文化芸術局長、まことに改善されてきたなと。5億円ですよ、それであの当時、1年間であれを見たのが1万2800人ぐらいじゃなかったですか、わあわあ私が言ってたあの時代は。それと比べると今2億5000万円で3万人という数字が出てるんですが、本当に数字がよくなってきますよね。だからと言ってまだいいというわけではないですよ。ただ、宮城さんの努力は認めざるを得ないなというふうに思うわけです。
 5億円出していた時代の、あの2億5000万円というのは、一体どこに行っちゃったんでしょうねというふうな問題はあるのですが、平成22年度には関係ありませんので、それはそれとして、管理費の6000万円というのがどこかに出ていましたよね。説明書の16ページにありました、一番最後です。舞台芸術拠点施設管理運営事業費、これが6277万円と書いてありますけども、これはまた2億5000万円とは別口ですよね。そうしますと大規模修繕工事は県が直営だということですから、ちょびちょびしたものに6200万円がかかっているということなんですが、この植栽管理とか、施設内の警備とか、清掃とか、そういう中身で六千何万円ということの内訳って大体わかりますでしょうかね。かかるんでしょうか、やっぱりそのぐらい。かかるんでしょうね。単なる上乗せではないだろうというふうに思ってはいるのですが、その点について質問いたします。以上4点です、お願いします。

○松下文化政策課長
 まず、芸術活動の事業のうち「ささえる人材」についてでございます。
 金額が幾らかという話でしたが、これにつきましては、文化支援活動レポートの発行、これが決算額で82万円。アートマネージャー養成講座、これは静岡文芸大に委託しておるんですけれども100万円でございます。
 アートマネージャーとは、そもそもどういう人かという御質問がございました。業務棚卸表の中にも書いてありますけれども、アートマネージャーとは文化活動の企画運営に関する知識や経験をもとに、芸術家と社会、地域のさまざまな文化活動を結びつけ、新たな可能性を開拓する人のことを言うというふうに定義をされております。
 こういう方がどういう仕事をするかということでございますけれども、本県が第2期、平成23年度から25年度に「ささえる人材」の養成として実施する施策として、地域内でつなぎ手として活躍するアートマネジメント人材の定着化、また、県文化財団における文化支援のための相談窓口の設置、いろんな何かをやりたいんだけど、どうしたらいいんだろうかという県民にとって、文化財団が窓口になると。あるいはアートNPOフォーラムの実施。また、今やっておりますけれども、ささえる活動の広報の支援、そういったものによって、文化をつなぐネットワークづくりを進めていきたいというのが目的でございます。

 3番目に質問がございましたアートマネージャー養成講座で修了者4人は妥当かということでございますけれども、募集が8人ありまして、実際7人が受講したわけですけれども、最終的に修了したのは4人だと。通常、事業は3カ年で終了いたしますので、5人程度掛ける3カ年、15人ぐらいを目標としておったんですけれども、先日の事業仕分けでも、県がやるにしては養成する人数が少な過ぎるねというような、仕分け人からの厳しい御指摘も受けたところでございます。

 それと文化支援活動レポートを2,000部発行しているようだけれども、どういうところに配布しているのかという御質問がございました。これはグランシップだとか県立美術館、市町の文化行政所管課や公立図書館、県議会議員の皆様にもお配りしてございます。あと記者クラブ等、限られた範囲の中で配布させていただいているというものでございます。ですから、広く県民に行き渡っている冊子ではございません。以上でございます。

○川島大学課長
 静岡学術フォーラムの成果についてでございます。まず、静岡アジア・太平洋学術フォーラムについてでございます。
 1つ目としましては、研修者間のネットワークが、このフォーラムを開催することによってできたのではないかということでございます。これまで22カ国の地域から180人の研究者、あるいは企業の方をお集めいたしました。あと国内からも、著名な研究者等を集めたところでございます。それによりまして研究者間のネットワークのみならず実務者、これは企業の方とのネットワークが形成されたということがございます。
 それともう1つは海外の、ここの場合ですとアジアでございますけれども、政府や一流シンクタンクとのつながりが強くなったということでございます。
 それともう1つは、県内にアジアの知的研究センターをつくるということがございまして、それにつきましては、例えば県立大学の場合でございますと、現代韓国朝鮮研究センターというものが平成14年度にできました。それと、あと静岡大学では、アジア研究センターが平成21年度にできたと。静岡産業大学では、アジアビジネス研究センターが平成22年度にできたということがございます。
 もう1つ、地域社会への貢献ということでございます。これではアジア情勢の分析結果等もあわせまして、企業の皆さんに情報発信をしているということ。それと、あと企業レベルでアジア研究とか調査も行われるようになったということがございます。
 最後でございますけれども、県の施策という意味で、このフォーラムをきっかけといたしまして、県の外国人留学生が中心ではございますけれども、支援策を担う組織として留学生支援ネットワークというものを、本年度6月に立ち上げたところでございまして、今、外国人の留学生の就職支援を中心に、支援をしているというようなところにつながったということがございます。
 それと静岡健康・長寿学術フォーラムでございます。これにつきましては目的といたしますと、予防と治療と介護と福祉、これらが一体となりまして、そういった仕組みをつくって、静岡県に安心・安全な健康長寿社会を実現するというものが目的でございました。
 そうした中で、例えば静岡県立大学になりますけれども、グローバルCOEプログラムというものを国のほうからお金をいただきまして、実施しているというところでございます。このグローバルCOEプログラムでは、大学院の教育研究機能を一層充実いたしまして、世界最高水準の研究基盤のもとで、世界をリードする創造的な人材を育成するため、国際的に卓越した研究拠点の形成を重点的になされているということがございます。
 それと先生も御存じかもしれませんけれども、ファルマバレー、フーズ・サイエンスヒルズといったプロジェクト――フォーラムだけの力では無論ございませんけれども――このプロジェクトの連携につながったというような成果が出ているというふうに考えております。以上でございます。

○池谷交流局長兼交通政策課長
 空港のアクセスバスの件でございますけれども、3番委員の御指摘の島田線のお話がございましたが、今静岡空港と静岡駅、それから島田駅、そして掛川駅、浜松駅とで4路線やっております。これは静岡県の地理的特性ということもございまして、県のいろんな方に使っていただきたい、あるいはやっぱり静岡空港に着いた方に、県内各地に行っていただきたいということで、開港前からそういう形でアクセスを検討した結果、現在に至っておるわけでございますけれども――御指摘のように島田線よりも、まだ浜松、掛川はもう少しひどい状況でございますけれども――別にこれは自慢はできない話でございますが、そうした中でやはり何らかの形で対応していかなきゃいけないと。
 例えば今、島田線のことにつきましては、タクシーという話もございました。島田線につきましては、島田駅から空港という利用、プラスやはり静岡の方が一番乗っている東名のバスを使った路線が、仮に渋滞とか事故でシャットダウンしたときの代替措置という形でも、空港と至近の鉄道駅とはやはり結ばなければいけないということで、どうしても島田線が必要という意味ではないんですけども、確実に空港と鉄道駅との近くにやっぱり1本、どうしても必要であるというのがございます。
 そうした中でタクシーという話がございましたが、実はタクシーの難点は乗り合い行為ができないと。ですから1人で来た方が乗る、あるいは3人で来た方が乗るのはいいですが、お客さんを集めて乗るというのは法律で規制されていまして、これはできないという状況でございます。ということで今、私どもとしては、例えばバスを小型化することによって運転手の人件費も若干減らして、あるいはデマンドという形で予約が入っているときだけ運行するという形での対応を、掛川ではそういう形をやっておりますけれども、それを島田にも導入するということも考えられると思いますが、抜本的に改正するためには、路線の集約も検討せざるを得ないのかなというような状況でございます。
 それからつけ加えですけれども、月坂付近で空バスがとまっているという話が、実はこれ最近も県民の方、島田の方から投書をいただきまして、一応確認をバス会社にしたんですが、そういう事実はないというようなことを言ってはいましたけれども、ちょっとそこについては、私もバス会社のほうの一応意見も聞いての上なのであれですけれども、ただ、やはり空で動いているところが非常に多いということは、確かに決していい状況ではないというふうには考えております。以上です。

○松下文化政策課長
 済みません、答弁漏れがございました。
 16ページの舞台芸術拠点施設管理運営費6200万円余でございます。
 これにつきましては、財団法人舞台芸術センターを指定管理者として、維持管理の部分をSPACにお願いをしてございます。内訳といたしまして委託業務、警備、清掃、植栽設備、これにつきまして4100万円、光熱費が500万円。あと協定書を結んで、30万円以下の小修繕はSPACがやることになっておりますので、そういった修繕費として940万円、合計5550万円が維持管理費になっております。6200万円とのその差額につきましては県が直接行う大規模修繕、その費用が含まれて合わせて6200万円、この数字になっております。以上です。

○伊藤委員
 先ほどのアートマネージャーとやらなんですが、これは仕分けでペケですね。それなら言うことございません。やっぱり必要ないなというふうに思いますね、これって。大体「ささえる」ということの意味を、どういうふうに考えるかということなんですよ。お金を出すこと、環境整備をすること、それとも何をしてくれることが支えることなのか。見ていただくことが、何よりの支えなわけですよね、絵にしても、写真にしても、演劇にしても。その見ると、つくると、ささえるとを、その3つに分けたところはとっても格好いいのですが、実体がないなというふうな気がいたしますので、まずこれは切っていただきますということ。

 それからその次、静岡学術フォーラム、なるほどというふうな御説明をいただきました。確かにそうなんでしょう。私も本当は好きなんです、ああいうの。好きなんだけれども4600万円というのは、いかんせん何に使っているんだろうと思ったものですから、あの分厚い冊子ですかね、物すごい分厚い。その結果、シンクタンクとつながったからって何なの、何かいいことあったのということなんですよ。それからネットワークをつくったと。ネットワークって、何のためにつくったのって。ネットワークをつくったことが、こういうふうな成果をもたらしたという具体的な事例。
 例えば、静岡健康・長寿学術フォーラムのほうでは確かにありましたが、静岡アジア・太平洋学術フォーラムのほうはネットワークをつくって何なの、そしてシンクタンクとつながりができたから何なのというところまでいかないと。だってこれって、ことしだけじゃないですよね、去年もやりましたよね。だからそうなんでしょうかね、やればいいってものだったら、それはそれでいいのですが、それにしても4600万円というのは、ちょっと高いかなというふうに思うものですから。ただ、海外から学者をこれだけ集めたよということで満足だということであれば、それはそれで結構なんじゃないですか。

 それから先ほどの空港アクセスバスの話なんですが、空バスが事実かどうかは別として、とにかくあそこのところのアクセスを何とかしたいわけですよね。だってこの間だってモンゴルから帰ってきたときに、県の職員がバスが来るのを待っていたじゃないですか。来なくて来なくて、私が乗せていきましたけれども、要はそういうことなんですよね。常にアクセスに困らないよという状態をどうやったらつくれるのかなというふうなことを、1億円といわず2億円でも3億円でも、とにかく頑張って何とかつくっていただいて、そのかわり、それに見合うお客さんをしっかり集めていただければ、どうっていうことはないのです。とにかくアクセスが課題だと思いますので、これは要望です。頑張ってくださいということなんですね。以上です。意見と要望で結構です。

○天野(進)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時です。

( 休 憩 )

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