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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成27年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鈴木 洋佑 議員
質疑・質問日:12/14/2015
会派名:自民改革会議


○東堂委員長
 では、休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 発言を願います。

○鈴木(洋)委員
 1点だけ質問をさせていただきます。
 このごろニュースを見ていると、世の中でこんなことがあっていいのかなということが、非常に報道されます。まず先ほど6番委員からも出ましたけれども化血研。どういう組織で、何であんなことが40年も引き続いて、組織ぐるみか、何か国もそれに参画しているようなことが起きていたもんですから、日本中の人たちが犠牲者になる可能性だってあった。そこが別に問題がなかったからよかったといえばそれまでかもわかりませんけれども。
 それと同じように、つい最近起きた、覚醒剤をラブホテルで3カ月の男の子に飲ませて死んじゃった。これも全く考えられない事件ですよね。それからもう1カ月ぐらい前、お兄ちゃんが吸ってた大麻を小学生が吸って、学校で聞いたら大麻を吸ったって。全く想定することができないような事件が非常に多いんですね。
 それで、委員会資料57ページの薬物乱用防止の取り組みについて1点だけ質問させていただきます。
 まずは、危険ドラッグの件ですけれども、この資料の中に、インターネット販売サイトから危険ドラッグの買い上げ検査を行った結果、3製品から云々と出ているわけです。危険ドラッグの販売店は一掃されたわけですよね、ところが皆さんがどういう買い上げの仕方かで買った。インターネットでどうやって買ったのかわかりませんが簡単に買えたわけですよね。ということは、誰でも容易に買えちゃうと。これが現実に今、世の中で起きている実態だろうと思います。それではインターネットで買えないようにする御努力はされておりますでしょうか、ちょっとお聞きしたいと思います。
 それで、買い上げ検査を行った結果、3製品から麻薬や指定薬物に指定されていない新たな成分を発見したので知事指定薬物として指定したと。その下には、国指定薬物として指定されたため今はないですよとなっていますけれども、これらについてどんな対応を県がしているのか。特にインターネットの販売は、販売店がなくなったって買えりゃ何にもならんわけですから、この辺をどうされているんでしょうか。

 それから、先ほどちょっと申し上げました大麻の関係です。
 実は、何カ月か前に私は大麻というのがどういうものかと聞いたことがあるんですけれども、やたら生えている麻っていうか、あれが大麻になっちゃうらしいんですね。そうすると、極論を言うとどこにでもあると。実態はどうなっていて、どうやって規制をしているんでしょうか。

 特に、小さい子供たちが手にしやすいわけですよね。その辺のところは県としてどのように心遣いをされているんでしょうか。

 化血研のことでも、何か私どもに教えてくれるようなことがあれば、薬物の乱用防止の取り組みとあわせて、ちょっとお聞かせをいただきたいと思っております。

 それと、最後に我々のところに配付された資料の中にありました危険ドラッグの啓発ポスターや通報窓口案内ステッカー。これをどのぐらいの枚数を配布して、県民の皆さんのところへどのぐらい目につくようなことをやっておられますでしょうか。以上、1点だけの質問です。

○杉井薬事課長
 まず、危険ドラッグのインターネット販売対策から御説明をさせていただきます。
 お手元の委員会資料57ページ(2)イに記載したとおり、昨年11月末で店舗がなくなった一方、インターネットを使って通信販売というのがまだ行われている。これについては県民も容易に手に入るということで、我々としては、そういったサイトを潰していきたいと考えております。
 そのためにやっていることが、(2)イ(ア)の買い上げ検査でございます。県で買い上げ検査をして、その中身の成分を調べています。これまで麻薬とか指定薬物に指定されていないものが、9月に買い上げしたものから出たということで、これについては東京都と連携をして、動物試験とか精神毒性があるかどうかを調べましたところ、そういった作用があるということで、国に先駆けて静岡県内で売れなくするための知事指定薬物に指定させていただきました。国もそれを受けて指定するという形で、今は国指定になっているので知事指定薬物はなくなっているんですけれども、とにかく早い段階で、静岡県内で規制する取り組みをしております。
 それから、ことしの2月から3月に買い上げをした製品から、やはり麻薬の成分が2種類、それから指定薬物が1種類検出されました。これについても報道発表等させていただきましたけれども、これらについては検査結果、買い上げしたときのいろんな証拠の会計書類といったものを、捜査機関に情報提供をしています。捜査機関では今現在、捜査中と聞いておりますけれども、今後、起訴して有罪を立件していく中での貴重な証拠になっていくと考えております。そういった形で、今後もインターネット販売の買い上げ検査による監視を継続して、捜査機関と連携して、違法サイトの排除に努めてまいります。

 それから2点目、大麻の関係です。
 麻にいろんな種類があるんですけれども、いわゆる大麻と言われるものは、一部、県内でも自生していると聞いています。今のところ大麻草が自然に発生して生えているという通報は受けていないですけれども、通報を受ければ我々保健所が抜去する。
 ケシは非常に花がきれいなので、昨年、静岡市内の北のほうの地区だと思うんですけれども、違法なケシとは知らないで花を楽しむために植えていて、警察に立件されたケースもあるんですけれども、ケシについては年間10万本近く抜去しています。
 大麻については、栽培する場合は県知事の許可が必要になってきます。例えば横綱の回しも麻なんですね。そういうことで、昔から伝統的に使われているケースもあります。そういった場合に限って許可を出す形でやっているんですけれども、現在、静岡県内でそういった許可を出したケースはありません。ただ国の情報によりますと、いわゆる大麻解放論者というのがいて、そういう方々がいろんな都道府県で大麻の栽培の許可をとりたいということで動いているという情報も聞いています。本県に大麻を栽培したいという相談が何件か寄せられていますけれども、本当に必要なのか確認しながら、厳正に対処してまいりたいと考えております。

 次に、京都市で小学生が大麻を乱用したという新聞報道がありましたけれども、未成年の大麻事犯は、全国的には平成25年ぐらいまでは減少傾向にありましたけれども、平成26年ぐらいからふえ出してきています。平成27年上期も、全国的には前年を上回るペースでふえてきています。警察庁の資料ですが、警察庁はどう見ているかというと、危険ドラッグから大麻に変わってきていると。危険ドラッグについて規制がかなり厳しくなったので、それで今度は大麻に移っているんじゃないかという見方をしているようです。
 ところが、本県においては全国とは違って、大麻事犯については減少傾向にあると。県では、昭和51年から全国に先駆けまして、全ての小学校5年生、6年生、それから中学生、高校生全員を対象にした薬学講座というものを開いております。開催率が全体で99.3%、残りの0.7%は例えば台風で休校になってしまってできなかったというケースですけれども、特に青少年に対する薬物乱用防止意識を向上させていくために、こういった薬物乱用防止教育を設定していく必要があると考えております。
 ちなみに、京都府では小学校における薬物乱用防止教室の開催率が50%と結構低かったということで、我々としては継続してこういった薬物乱用防止教育を徹底して行っていきたいと考えております。

 それから、化血研の関係です。
 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律いわゆる旧薬事法に基づき、医薬品をつくる場合、大臣権限と都道府県知事権限があります。化血研の場合は、生物学的製剤という特殊な製剤で大臣権限ということで、PMDAというところが調査に行っているんですけれども、もともとはいろんな承認を受けずに製造方法を変えたとか、隠蔽工作までしてあったと。基本的には事前通知が原則で、これは国もそうですし都道府県も国の要領に基づいて、そういう形でやってきております。
 静岡県では、中部健康福祉センター、富士健康福祉センターに医薬品製造業者を専門的に監視する薬事監視機動班がありまして、県内の県知事権限の製造所には、薬事監視機動班が行っています。そういう監視に携わる者の質を向上していかないとなかなか難しいということで、そういった講習会とかに参加させて、指導をさせている。企業の品質管理担当者にも研修を実施しておりまして、不正防止を図ってまいりたいと考えております。

 危険ドラッグの啓発ステッカーは、基本的にコンビニの駐車場が危険ドラッグのデリバリーで使われるということがあって、とにかく不審情報を寄せてくださいということでお願いしております。コンビニのカウンターの内側に設置してもらい、何かちょっと言動がおかしい人などを見かけた場合、あるいは車の中で何か取引をしているような様子が確認されたときには、ここへ電話をしてくださいという意味合いで、コンビニ約1,400店舗に配布させていただくものです。

○鈴木(洋)委員
 ありがとうございました。
 化血研のことについては、ファルマバレーも含めて、静岡県には割合、製薬メーカーが多いものですから、ぜひお気をつけいただきたいなと思い、質問させていただきました。

 それから、危険ドラッグとか大麻とかは、使うとどうなるのか、青少年だったら興味を持つんじゃないかと思うし、そういう気持ちを利用する悪いやつらもいっぱいいるわけです。だからその悪いやつらが考える一歩前を歩いて規制を加えるとか、何とか対策をとることが必要なことではないかなと思いますので、悪いやつより一歩前、半歩前で、ぜひ安心・安全で生活できるような静岡県を目指してください。よろしくお願いします。ありがとうございました。

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