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委員会会議録

質問文書

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平成28年9月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:杉山 盛雄 議員
質疑・質問日:10/04/2016
会派名:自民改革会議


○杉山委員
 一問一答方式で3問、補正予算別冊3ページの認知症の対策ですけれども、私の周りも相当認知症が多くなってまいりまして、認知症を早期に診断して、早期に対応する医療体制を強化することで、認知症疾患医療センターを追加指定しているわけですが、そのことについて3点ほど伺いたいと思います。
 役割と何を行うのか。そして早期対応の体制の中ではどのような役割を果たすのか。そして、この整備のほかに、早期発見、早期対応はどのような取り組みをしていくのか伺いたいと思います。

○後藤長寿政策課長
 認知症疾患医療センターについてでございます。
まず、初めの役割についてでございますが、主に2つの役割を持ってございます。1つが専門医療機関としての役割、もう1つが地域連携推進機関としての役割でございます。専門医療機関の役割としまして、具体的には、患者、家族等への相談対応、専門医療の相談です。それから医療機関等の紹介、鑑別診断とそれに基づく対応をやってございます。
 それと、地域連携推進機関の役割としましては、地域のかかりつけ医の方々への研修、地域包括支援センターの職員など、介護サービス提供者と連携を行うことを役割としてございます。
 2番目の早期発見、早期対応の体制の中で果たす役割といたしましては、かかりつけ医の先生方が高齢者の方の状況の変化をいち早くキャッチしてそこから専門医療機関へつなぐ。その専門医療機関の役目を果たしてございます。センターでは専門の技術とCT、MRI、PET等の専門の機材を有しておりまして、そこで早く診断する役割を持ってございます。
 そのほか、認知症疾患医療センターの指定以外でも早期発見、早期対応の体制づくりに取り組んでございますが、かかりつけ医の先生方が認知症に関する治療の知識とか技術の習得を目的とする研修を県で平成18年から実施してございます。昨年度末までで728人のドクターの方に受講していただいてございます。こうした方々で早期発見、早期対応の体制づくりをしてきました。
 今年度からはもう1つ、日ごろから高齢者の方が接することの多い歯科医師の方々、それから薬剤師の方々に対しても、同じように認知症に関する基本知識、医療介護の連携に関する重要性を認識していただく研修を実施する予定でございます。こうしたことにより、早期発見、早期対応の体制づくりに努めていきたいと考えてございます。

○杉山委員
 1点確認したいんですけれども、先ほどから高齢者という言葉を使っているけれども、若年性はどうなんですか。若い方も認知症に結構かかるんで、先ほどから聞いていると、答えの中に高齢者としか出てないんです。私が本当に聞きたいのは、認知症は年寄りになりゃだんだんなるんですよ。きのう何を食べたかを、大体、覚えてる人は多分ここにいないと思います。ただ困るのは、食べたことを忘れるということでしょ。若年性の場合にはどうするということも、ちょっと答えてください。

○後藤長寿政策課長
 若年性の認知症の方々でございますが、高齢者の方々と違って日ごろから仕事をなさっている方々がいらっしゃるものですから、早期発見、早期対応をどうやっていくかは、なかなか難しい課題だと認識してございます。そのために、今年度7月から若年性認知症の方々のための相談窓口を県で設置いたしました。
 この窓口については、御本人からの相談以外でも、職場の上司の方々とか、家族の方々、それから周りでちょっとおかしいなと感じてらっしゃる方々からのお話も全て受けるようにしてございます。そういったところで、若年性の認知症の方々も必要があれば、こういった専門機関へつなぐ体制をとっていきたいと考えてございます。

○杉山委員
 むしろそういう方のほうが大変なんですよ。そこの認識をもう一度新たにしてもらわないと。早期対応って、まさしく若年性に対するものだと僕は思っていたんだけど、答弁が全然違うので、少しがっかりしたんですけど、そこのところはちゃんとしてください。
 まさしく、若年性に関しては、働いている環境だとか、家族からのいろいろな相談があって初めてわかることだと思うんですよね。自分で「俺、認知症かな」なんて来る人って、多分、そんなにいないんじゃないかなと思うんですよ。その辺の認識を、ちょっともう一回変えてもらわないと全く意味をなさないと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 次の質問、委員会資料23ページの保育の関係で1点だけ数字を教えてもらいたいんですけど、全国の比較の中に書いてある静岡県が449名で、浜松市が214名もいるというのはどういうことですか。

○鈴木こども未来課長
 4月1日現在の待機児童数で、保育所が利用できなかった児童から、国が定めている待機児童として外していいというのを浜松市で判断して外した数字がこの214名となっております。

○河森こども未来局長
 浜松市で待機児童が非常に多いということですけれども、各市町、それぞれ保育所とか幼稚園の成り立ちに非常に違いがございまして、幼稚園が主に志向された地域と、保育所に志向がいった地域、あるいは公立主導だった地域と民間主導だった地域というのは、県内35市町非常にさまざまでございます。
 浜松市の場合には、比較的幼稚園を利用される方が多かったという文化もございまして、幼稚園利用者が多かったんですけれども、ここにきて保育所の利用ニーズが非常に高まっている。特にゼロ、1、2歳の幼稚園で受け入れない子供のニーズが高まっているところから、浜松市においてはちょっと待機児童が多く出ている状況にございます。

○杉山委員
 そういう答弁になるんだろうなと思ったら、ちょっとその前の答弁がわからなかったんで、承知しました。
 浜松市は比較的製造業のまちなので、日本人ではない、例えばブラジルの方とかが多いんで、こういう現象があったのかなと想像をしたんですけれども、今言ったようなことで市、それから町の政策の中での結果だということですが、これちょっといろいろ議論されているんですけど、私ごとですけど、たまたま昨年の12月に孫ができまして、今9カ月ですけれども、週に何回か孫を連れて娘が帰ってきているわけですね。それを高い高いしたら、ぎっくり腰になったという話はどうでもいいんですけど、見てると、娘も含めて今の子育てがマニュアルなんですよ。例えば、何時になったからミルクをあげようとか、何時ぐらいになったからおしめをかえなきゃとかって、そうじゃなくて、子供の発信するものに対して、どう母親として感じるかが非常に大事なことなんですが、私の家内が見ていて「いや、それはこうじゃないよ。こうだよ」と教えながら「ああ、そう」で、「これは、こうしたほうがいいよ」というのを教えながらやるんですね。今の核家族の中で、娘も言ってましたけど「うちに来ているときの孫の姿と、自分と二人きりで自分のうちにいるときの孫の姿って全然違う」と言うんですよ。「何が違うんだ」と言ったら、自分と二人でいるときには、余り声も出さずに遊ばない。でも、うちに来るともうばたばた声を出して大騒ぎして、特に私の顔を見ると本当にすごい声を出して寄ってきて「だっこしろ、だっこしろと。遊べ、遊べ」と言うんですね。
 多分、父親と母親はおしめをかえたりとか、何か嫌でも食べさせられるとか、嫌なことをするんだけど、僕らはそういう嫌なことを一切しないでただかわいいかわいいとやっているから、こいつは絶対に叱らないだろうなと思って近づいてくると思うんです。それを見ていると、やっぱり年寄りによく育てられた子供は優しい子になると昔から言われることがあると思うんですけど、「三つ子の魂百まで」と言って、うちの家内がこの前初めて怒ったのは、僕が抱いていたら孫が顔をたたいたんですね。多分、僕の顔をたたけるのはあいつぐらいだと思うんだけど、そうしたらうちの家内が「だめでしょ」って怒ったんですよ。なるほどなと思ったんですけど、僕はそのまま受け流しちゃったんですが、それについてはうちの家内が「だめですよ」と教えたんですね。
 だから、結論はよくわからないのですけれども、いろいろな核家族の中で、おじいさん、おばあさんがいろいろなものを教えながら、マニュアルどおりではなくて子供はこういうときにこういう泣き方をしたときはこうだよとかいうようなものの言い伝えとか、それから、3歳までにだめなものはだめと、いいものはいいというめり張りを教えることはすごく大事なことだなと僕は思うのです。だから、3歳までの教育は、まさしく、先ほど6番委員の答弁に、自分で育てられないから保育園に預けるという答弁もしたけれども、いろいろな今の社会状況の変化によってそれはいたし方がないのかもしれないけれども、先ほど6番委員が言ったけれども、親学というものも物すごく大事なことになってくるだろうと思う。
ただ、1つこのような例があったのです。下の娘のところにタイの女の子が遊びに来て、そして浅草で遊んでうちへ泊まって大阪で遊んで帰っていったんですけれども、その間一遍も道に迷わなかった。どうしてかと聞いたら、スマホで行きたい店を告げると、道まで全部教えてくれる。ですから、つまり自分の頭を使って地図で調べたりいろいろな資料を見たり、失敗しながら道を間違えて人に聞いたりということを今はしない時代に入っていますよね。つまり自分の脳みそはほとんど使わない時代なんですよ。おかしな言い方をすると、機械を扱える人間が優秀だねみたいな定義になってしまっている時代ですが、僕はスマホもパソコンもファクスすら送れない人間なのでアナログなのですけれども、決してそういう人間を僕は優秀だと思えないんです。
つまり20代ぐらいのときには、僕らは例えば彼女とデートしてどこかへ遠出しようと言ったら、自分の車で地図を開きながら行って、道を間違えながらやっとたどり着いた。たどり着いた先で何か御飯でも食べようかと言ったけれども、情報が何もないので、あの店はうまそうだなと思って入ってみたらえらいまずかったとか、そういう失敗を重ねながら自分の知恵を使ってやってきた時代に育った僕らとしてみると、今の子供を育てている親の世代は全てが機械化されているわけです。ですから、そのマニュアル化、機械化の時代に入ったときに、あと30年後の日本が、50年後の日本がどうなっているかというと、本当にそら恐ろしいなという気もします。
 ですから、県としてもう少しやってもらいたいのは、アナログ教育、親学も含めて。実体験を含めたアナログ教育をやはりやるべきだなと最近感じていますので、ぜひ何かヒントになったらやってもらいたいと思います。

 最後に、がんセンター局に1つお伺いしたいんですけれども、この研究グループがつくった、がんと向き合った4,054人の声ですね。これはがん体験者の調査ということですが、2003年と2013年に行われた調査の比較を行うことはどういう意義でやっているのか。

 それから、この調査結果については、国が策定していると思うのですが、がん対策加速化プランに反映をされているようですが、国におけるがん対策だけではなくて、実際にがん治療を行う病院においても参考にすべきだと思っています。
 この調査を行った静岡がんセンターとしてはこの結果をどのように生かしていくのか、ちょっとこの2点をお伺いしたいと思います。

○小林疾病管理センター長
 このがん体験者の悩みや負担等に関する調査につきましては、2003年と2013年に実施をしたわけですけれども、全国のがん拠点病院等や患者団体の協力を得まして、患者さんに対するアンケート調査という方式で実施をしております。
 それで、2003年に第1回目の第1次調査ということで実施したわけですけれども、その後、がん対策基本法ですとかがん対策の推進基本計画が策定されまして、そうした対策の効果あるいは医療も進歩しておりますので、そうしたものがどのように患者さんの悩みや負担に変化とか影響を与えているのかを比較するために10年たったところで実施したところであります。こうした変化を捉えて今後のがん対策に生かすと、検討していくために実施したものでございます。

 この調査はがん対策加速化プランにも反映されているわけですけれども、がんセンターは患者さんの視点の重視を基本理念に掲げてございます。これにつきましては、昨年度、患者家族支援センターを設置しておりますけれども、今年度からは初診でがんセンターを訪れる患者さんに対しましてスクリーニングという形でさまざまな身体の悩み、それから診療における悩み、負担を聞くようにいたしております。
 こうしたスクリーニングの結果得られたものにつきましては、治療に生かしたり、あるいは後遺症とか副作用に対する予防やケアに生かしていくことでがんセンターにおいても活用していくことにしております。

○杉山委員
 よくわかりました。ありがとうございました。
 では、最後に若干、ちょっと意見を申し上げたいのですが、先ほど6番委員から出た知事の所信表明の中での6行だとか15行だとかいう話で、地域外交があれだけ長いこと。
 僕は、国と県の最大の違いは外交と防衛だと思っているんですよ。国は外交と防衛があるけれども県はない。地域外交という言葉を用いてあれだけ長いこと所信表明の中で言って、そして、今いろいろな医療の発達によって、例えば、未熟児で300グラムとか500グラムの子供が生まれても生かされる時代。昔、そういう子供たちは二十前に亡くなって、親がやれやれといって、育ててきたけれどかわいそうな子だったけどなと言っている子供たちが、今は50歳、60歳まで生きられる時代になってきた。ですからだんだんこういう方々がふえてくるということはわかるのですけれども、それに対する国や県や地方自治体のいろいろな対策は全くおくれている。ここのところの重要性を山口健康福祉部長としては知事にもう少し進言をして、そして知事自身がもう少しこの部に対してしっかりとした考え方を持って自分なりの答弁、それから自分なりの政策、施策を持っていただくような提言をぜひしていただきたいと考えております。

○塚本委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 再開は15時45分といたします。
( 休 憩 )
 休憩前に引き続いて委員会を再開いたします。
 質疑等を継続いたします。
 では、発言願います。

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