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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:多家 一彦 議員
質疑・質問日:10/03/2018
会派名:自民改革会議


○多家委員
 分割質問方式で4問お願いします。
 まず議案です。委員会説明資料の3ページ、主要事業参考資料の17ページ、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技会場整備に係る協定で債務負担行為限度額3億円、負担予定額は3億円で平成30年度から平成32年度までという議案が出ておりますけれども、主要事業の参考資料で見ますと東京オリンピック・パラリンピック自転車競技開催のレガシーを創出すると。それからこの協定という文言があるわけですが、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会を対象にこの3億円を考えている。それから事業の目的は、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技会場にある日本サイクルスポーツセンターについて大会後のレガシーの創出を図るため、マウンテンバイクコース等の整備に係る費用を負担するということになっています。それから事業の概要として整備内容は、大会後の一般県民の利用に資する初級、中級者用のコースを整備すると。それから大会後のイベント等に備えた交流スペース等の整備という内容でありますけれども、基本的にお尋ねしたいのは日本サイクルスポーツセンター、これはJKAが出資して日本サイクルスポーツセンターを経営している民間施設というふうに捉えているわけです。会場整備の費用負担については伊豆ベロドローム――サイクルスポーツセンターが選ばれたときに仮設は組織委員会、恒久的なものについては施設所有者が負担するという原則になっていたと思っているんですが、サイクルスポーツセンターのマウンテンバイクコースは今あるやつを整備すると。これに県費3億円を3年間で投入すると。このことについてどういうことか説明をいただきたいと思います。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 今回お願いしております債務負担行為の3億円の関係について、今の御質問にお答えいたしたいと思います。
 まず県では、サイクルスポーツの聖地創造会議を開いておりまして、こちらの意見を踏まえて競技会場のレガシーをどうやって創出していくのかについて、レガシー検討委員会を設置しまして施設所有者である日本サイクルスポーツセンター、それから県、それから地元市町、組織委員会、競技団体といったところで競技会場の大会利用後の利活用について議論しているところでございます。
8月に行われました検討委員会におきまして、日本サイクルスポーツセンターの会場整備につきましては関係者が一体となって協力して取り組むということで公表されたということでございます。その中で本県といたしましては、大会後広く一般県民の利用に資するマウンテンバイクコース等の整備にかかる費用を負担することになっております。そこでの議論の中で日本サイクルスポーツセンターの会場整備における役割分担が議論されておりまして、施設所有者であります日本サイクルスポーツセンター、それから伊豆ベロドロームにおけるレガシーに関連する工事については施設所有者で行います。さらに支援機関である先ほど御説明のあったJKAについてもサイクルスポーツセンターと協力してレガシー創出に取り組むということ、組織委員会については大会運営に係る競技会場などの仮設工事を実施するという整理をさせていただいているところでございまして、この分担に基づき県の負担する部分について積算してきたところでございます。
 マウンテンバイクコースでございますけれども、オリンピックのときにはオリンピック仕様ということで、かなりハードな厳しいコースが設定されます。このコースをレガシーとして残すためには、上級者だけでなくマウンテンバイクの愛好者、さらには一般県民、さらには観光客といったところにも利用していただくコースもあります。そこで難易度の高いコース、箇所を回避する複数のバイパス路を設け、組織委員会の交通路整理に合わせて整備し、大会後速やかに一般の利用ができるようにするということで今準備を進めております。
今回の3億円につきましては、コースのうち大会後に一般県民が利活用できる初級者用、さらには中級者用コースとして残す部分、それから先ほど委員からお話のあった交流スペースをレガシーとして残すところを県が負担していくということで、役割分担の中で整理してございます。

○多家委員
 おっしゃっていることはよくわかりました。
結局、組織委員会、JKA、CSC――日本サイクルスポーツセンター、自転車競技連盟、静岡県とかかわる皆さんがそれぞれ役割分担をしようと。したがって民間施設に県費を投入することは本来おかしいけれども、現実にここまで来たら静岡県も応分の負担をしないとオリンピック会場として誘致、招致したのでどうにもできないんだということだろうと思います。
この3億円の債務負担行為について、マウンテンバイクコースの整備は全体事業費でどのくらいかかると見込んでいるんですか、そのうち3億円はどれくらいかお尋ねします。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 日本サイクルスポーツセンターの会場整備の関係にかかる費用でございますけれども、現在組織委員会において算定中でございまして、概算で約50億円から60億円程度と聞いているところでございます。
よって、本県の日本サイクルスポーツセンターの会場整備費用における負担割合でございますが、5%弱になっております。なお各団体の事業費等々につきましては、現在算定中でまだ公表されておりません。

○多家委員
 マウンテンバイクコースだけで50億円から60億円ということですね。そのうちの5%程度が3億円と。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 不明瞭な答弁をいたしました。日本サイクルスポーツセンターでは伊豆のベロドロームも含めた全体会場整備等ということで組織委員会から概算で約50億円から約60億円程度と聞いているところでございます。

○多家委員
 きのう6番委員から質問がありました伊豆ベロドロームの座席をどうするのか。それに照明とか音響設備とか、当然ですが伊豆ベロドロームはさまざまなことを改修しなければならないと。恒久施設を持っているJKAにしろ、CSCにしろ金がないわけですからない袖は振れないと、組織委員会も恒久的なものだから勝手にそっちでやってくれよと、そうしたらオリンピックは進まないわけですから、静岡県が応分の負担をしてくれなければとても自転車競技はできませんよと、こういう内容だと思います。現実にさっき言った五十億円、六十億円は伊豆ベロドロームの座席それから照明、音響施設、そのほかもろもろのものが全て入っているという理解でよろしいですか。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 御指摘のとおり、会場整備にかかる全ての費用の合計がその金額と聞いております。

○多家委員
 もう1つ、大会終了後マウンテンバイクコースは非常に難易度の高いハイレベルな、恐らく日本のマウンテンバイクのレーサーが乗り切れないようなコースをつくると聞いているので、当然これを相当直さなければ一般に供しないと。ということで終わってからのそういう工事費が入っていると理解してよろしいですか。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 先ほどの説明でございますけれども、こちらの工事費は終了後、一般に供することができるコースまで全てを含めて、事前に工事設計の段階から県と組織委員会とで調整をして工事費の中に入れていくということでございます。

○多家委員
 よかったです。
 もう1つ、伊豆ベロドロームの仮設のもろもろですね。座席とか、音響とか、エアコンとか、映像施設とか、表彰台とか、いろんなことを改修しなければならないわけですが、それは仮設だから撤去するんですか。それともせっかくお金をかけてつくったんですから、撤去しないでそのままベロドロームに置いておくよと考えてよろしいのですか。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 伊豆ベロドロームの関係につきましては、日本サイクルスポーツセンター及びJKAの考えもございますけれども、レガシーを残していく中で恒設――常にこれからずっと使っていくようなものにつきましては、当然日本サイクルスポーツセンターのいわゆるJKAのほうで負担していくと認識しております。

○多家委員
 レガシーという言葉ですから、まさしくせっかくつくったものを壊して全部撤去するなんてばかな話はないわけでありまして、静岡県としても頑張って残してもらうようにしてもらわないと意味がないと思いますのでそれは要望で。しかし組織委員会、それからIOC、UCI――国際自転車競技連合――は組織がでかい相手ですから、こっちが勝手なことを言ったって蚊がとまったようなものだと思われても仕方ないけれども、そのくらいのことは言ってほしいなと思います。

 次に、スポーツの聖地づくりの取り組みについて。
 きのう5番委員、きょう3番委員から同じ質問がありましたけれども少し視点を変えて聞きます。
 スポーツの聖地づくりについては、主要事業参考資料の3ページ、それから説明資料の12ページに載っているわけですが、いきなりスポーツ聖地づくりの取り組みと書いてあると何かすごくでかいことをやるような感じを受けるから質問が出ていると思うんですね。恐らくこれは総合計画の中の位置づけで、スポーツに親しみ、技量を高める環境をつくると。憧れのふじのくにづくりの一環としてこれをやろうということですから、そこを間違って見ちゃうと大変な質問が出てくるような気がしますが、スポーツの聖地づくりの中で一番下に平成30年度9月補正は競技力向上の分野で先行実施と書いてありますが、ここにたくさん書いてあることはとりあえずこんなふうにできたらいいなということだったと思うんですが、それでいいですか。

○吉住スポーツ振興課長
 2番委員にお答えいたします。
2番委員御指摘のとおり、スポーツの聖地づくりの取り組みでございますが、こちらは総合計画の中柱及びスポーツ推進計画の基本理念のことでございまして、今回の補正事業でお諮りしておりますのは、このうちの競技力向上の部分に係るスポーツマネジメントの仕組みの構築に係る費用でございます。

○多家委員
 多分書き方もあると思うんですよ。誰が見たって、これを見ればとてつもないことを県がやってくれるんだと。国体の成績が悪いから、どなたかが体育協会の会長になったから一気に挽回しようという目的でこれだけのことをざら書いてみて、見たら200万円の補正予算が組まれているという話じゃちょっと理解しにくいからいろんな質問が出てきたんだなと思いますので改めて言っておきますが、このアスリート等の活動環境調査、それからもう1つ有識者のアドバイス等を求めた分析とか100万円ずつ書いてあるんですが、これはどういう成果物になって出てくるんでしょうか。

○吉住スポーツ振興課長
 まず、アスリート等活動環境調査事業につきましては、アスリート個人やそれを支える企業等にヒアリングをした結果を取りまとめ、新たに立ち上げますプロジェクトチームの検討資料として共有していくものでございます。そういった意味で成果物として対外的に公表することまでは想定してございません。
また、もう一方の競技団体別の分析調査でございますが、こちらは体育協会に委託して実施することを考えております。まず競技団体別に自己分析していただいた結果をもとに有識者等からアドバイスをいただき、取りまとめ結果を報告書として提出していただくとともに各競技団体にもフィードバックしてまいりたいと考えております。

○多家委員
 何となくわかるんですが、これだけ大きく風呂敷を広げてあると、なかなかそれがまとめ切れるかどうかが非常に不安に思います。そこで、例えば今後の方向性について現場のニーズ把握と施策への反映の仕組みづくり、もしくは県内スポーツ施設の情報の一元化と計画的な機能整備の調整と書いてあるんだけれども、ここまで書いちゃうとどの程度のものを吸い上げて、どういうことにするのか見えないんですよね。
例えば、静岡県内の市や町はそれぞれが総合運動公園を持っているわけですね。僕らにしてみれば、それらについて一元化すれば、どこへ行けば何ができるかもっとわかりやすくなる。特殊なスポーツなんかはどこに行ってやればできるかわかりやすくなるんで、ぜひやってほしいんだけれども、例えばこういうことをことしの200万円でスタートさせて、何年くらいでどのようなものにしていくのか。さっき体育協会に委託する話がありましたけれども、そういうものを果たして体育協会ができるのかどうかお尋ねします。

○吉住スポーツ振興課長
 ただいまのスポーツ施設の一元化政策についての問題、それから事業全体として目指す成果とそれがいつごろまでかという2点についてお答えいたします。
 スポーツ施設の一元化の部分でございますけれども、県のスポーツ施設の主要なものにつきましては高校総体や国体等の開催を契機に整備され、いずれも建設から相当の年数がたって経年劣化が見られるということを踏まえ、まず今年度、県の関係部局及び市町、一部の民間施設が有するスポーツ施設のデータを例えば地域別、種目別、規模別等に整理してマップに落とすなどして可視化していくことを考えております。これが施設の一元化という部分でございます。
 来年度以降、そのデータをもとにスポーツの現場に携わる関係者や市町のニーズを把握した上で、必要な施設の機能の維持や強化に計画的に取り組んでいく資料としていきたいと考えております。県庁内でスポーツ施設を有する部局としては文化・観光部、交通基盤部、健康福祉部それから教育委員会等がございますけれども、新たに副知事をリーダーとしてスポーツ施策を総合的に推進する部局横断的なプロジェクトチームを置いて、施設整備の計画について調整し、連携して取り組んでいくこととしたいと考えております。
 また、事業全体として目指す成果でございますけれども、これはスポーツ担当部長がスポーツ関連施策を全体統括し、また県庁内の関係部局の横串を通す部局横断的な体制と現場ニーズを施策に反映することで、効果的な支援策を立案、実施する仕組みの双方を構築することにより、総合的かつ円滑なスポーツ推進を図ることを目指しております。時期につきましては先ほども御説明いたしましたように、2019年、2020年は最も県民の皆様のスポーツへの関心が高まる時期でございます。そうした大会後もスポーツへの関心をスポーツ推進に生かし、推進していく基盤をつくる重要な時期として、来年度中に全ての課題分野――委員会説明資料の下のほうにありますプロジェクトチームの箱の中にスポーツの参画人口から競技力向上まで5つの箱がありますけれども、こうした課題分野ごとに意見反映の仕組みをつくりまして、2021年度までにスポーツ推進計画に掲げる各分野の意思表示達成を目指していきたいと考えております。

○多家委員
 大変大きなテーマですから、総合計画の中の位置づけですので、2021年に終わるかどうかわかりませんけれども相当しっかりやっていただかないと。非常に大切なことだと思いますよ。
障害者スポーツとか社会体育とか、今欠落している部分がたくさんありますね、静岡県には。かつてオレンジ旋風と言われた大昭和が全盛期、もしくは河合楽器とかヤマハとかオレンジ旋風が吹き荒れて、国体でも必ず上位になると。それから都市対抗でも優勝旗を持ってくると。そういう時代が30年から40年前にありましてその世代に育ちました。その世代にスポーツをやっていましたので、そういうイメージがありますから、ここでスポーツの聖地づくりというふうにくくられると、ぜひそういう形で仕上げていくようなつもりにならないと、全くもって今大風呂敷が広がっただけでどうにもならないと思いますし、そのことを余り言ってもどうにもなりませんので、基本的にそういうことをしっかりと捉えてやっていってほしいなと要望しておきます。

○鈴木(澄)委員長
 ここでしばらく休憩したいと思います。
 再開は1時15分としたいと思います。

( 休 憩 )

○鈴木(澄)委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では発言願います。

○多家委員
 さっきの続きで吉住スポーツ振興課長に1点お尋ねしますけれども、主要事業参考資料のスポーツの聖地づくりの目的の中に、スポーツの聖地づくりの推進のためアクションプランを策定するほか、現場の意見を反映したPDCAサイクルを構築すると。総合計画の中で恐らく説明したかわからないけれども、何だかわからないんで説明してください。

○吉住スポーツ振興課長
 主要事業の参考資料にございます現場の意見を反映したPDCAサイクルの構築について御説明いたします。
 PDCAサイクル――Plan、Do、Check、Actionという施策を回していく上でよりよく検証してよりよい事業にしていこうというサイクルをスポーツ施策においてどのように構築していくかが今回の9月補正の事業の趣旨でございます。ここには当然のことながら我々行政の中でのチェックをやってきたわけでございますが、そこに新たに現場のアスリートですとか、それを支える方々そして広く市町の御意見を取り入れながらよりよいスポーツ施策にしていうこと、そしてもう1つは部局横断的なプロジェクトチームにより縦割りの弊害をできるだけ少なくし、調整、連携してやっていくことが今回の事業の目的であります。

○多家委員
 さすがシンガポール駐在であったから。なかなかPDCAというとわからないね。何かの機会にちょこっと横にPDCAは何だと書いてもらっていたほうがいいような気がしますよ。蛇足ですが昔グローカルって何だと委員会でかみついた委員がいるんだね。そうしたら文部科学省がグローカルという言葉を使っていますという答弁があった。だからPDCAがそれほど一般化されているならいいけれども、なかなかされていないので、今後教養のない私のために少しルビを振っておいてもらうと助かります。

 もう1つ、平成26年度の文教警察委員会で私が質問したことが大きく静岡新聞に取り上げられました。それは何かというと国体の成績が悪過ぎると。一体全体どういう対応をとっているんだという質問の中で、体育協会の会長がどなたか知らないけれども二十数年もやっていてこの結果なんだと、その以前の体協の会長は35年もやって、結果的に約60年かけて2人の体育協会の会長ということでおかしいと。したがって世代交代というか新陳代謝とか、いわゆる脱皮をしない蛇は死んじゃうからそういう意味では大いに変えたほうがいいと言って、今の体育協会の会長に代わったという経緯があります。前の体育協会の会長はちょっと親しかったから悪いことをしちゃったなと思いましたけれども、そんなに意図はなくて言っちゃったのに新聞がでかく取り上げたので体育協会の会長が代わったという経過がありますので、このスポーツの聖地に限って言えば、国体の成績が先ほど3番委員からもお話がありましたように、現場の情報は余りよくありませんので一生懸命頑張ってやってほしいとだけ申し上げます。

 次に、オリンピック・パラリンピックです。
まず、オリンピック・パラリンピック自転車競技の日程等にこだわるんですが、7月18日のIOCの理事会で日程が決定したと。8月9日に組織委員会がロードレースを公表したとなっているんですが、オリンピックは7月24日に開会式がありますね。それから8月9日が閉会式だと思うんですが、ロードは7月25日、26日、29日、マウンテンバイクが7月27日、28日。これぶっ続けだね、静岡県は。それからトラックが8月3日から9日の間にBMXが入るというと、自転車競技はまさしくオリンピックでいえば開会から閉会式まで陸上競技ぐらいに濃縮されているというか、長い対応をしなくちゃならないけれども、そういうことをお考えになって長期間開催しなければならないことにどんな心構えでいるか、その対応準備等お考えになっているか聞かせてください。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 2番委員の御指摘のとおり、オリンピックは17日間あるんですけれども、そのうちの12日間が本県で行われます。さらにパラリンピックでございます。これはまだ日程が決まっておりませんけれども、現在のところ13日間の期間中8日間、合わせて30日間のうち20日間、いわゆる3分の2のオリンピック・パラリンピック期間中に本県で自転車競技が開かれているということでございます。また準備等も当然ございますので、こういったことを含めますと9番委員御指摘のとおり、ほぼ全ての期間、大会に対応していかなければならない状況でございます。
こちらにつきまして、まず大会関係として本県の職員も含めた十分な人員体制の確保をしていかなければならないかなと思っております。あわせて関係機関を初め開催する市町、近隣市町とも本番時の体制の整備に向けまして、どのくらいの業務量を行っていくのかも把握しながら準備を進めてまいりたいと考えております。
 さらに、都市ボランティアの関係でございます。こちらにつきましては県で運営をしていくことになり既に想定をしておりますけれども、長丁場となりますので、体調管理さらには交代の頻度を検討したりとか、現地での休息所を確保するなど熱中症を初めとする対応を検討してまいりたいと思っております。
 もう1点、観客輸送ルートも暑さ対策が非常に重要だと考えておりまして、環境省等がいろいろガイドラインを出しております。こういったところをベースにハード、ソフト両面から組織委員会や健康福祉部と連携しまして取り組んでいきたいと考えております。

○多家委員
 鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長がおっしゃるとおり、ただ自転車競技と捉えているとそれだけかと思うけれども、現実に開会期間中ほとんど自転車競技が開かれていると。それをUCIなり、競技連盟なり、組織委員会なり、そして静岡県が対応するわけですから、今さら何かを言うつもりはありませんけれども、よほど覚悟していないと対応し切れないと心配をしますので、ソフトの部分だと思いますがしっかりやってほしいなと思います。
 それからもう1つ、これも今心配してもどうにもならないわけですが、ロードで富士スピードウェイには駐車場がいっぱいあります。しかし富士スピードウェイの駐車場を使うとなると、競技そのものがうまくいかなくなるんじゃないかと思いますので、そのあたりのことも大きな課題として考えていただかないと。今までの委員会でベロドロームに向かうことは、修善寺駅、伊東駅、そこからのバスのピストンとかいろいろ聞いてきてわかっていますが、ロードについてはまだはっきりされていないので、ぜひそういうことについてもお考えをいただいて対応してほしいと。これ余り転ばぬ先のつえを言ってもどうにもなりませんので、そんなことだけ申し上げておきます。

 それからもう1つ、事前キャンプの誘致があります。誘致意向を示す21市町のうち、13市17件で覚書を締結して、なおかつ富士市が水泳連盟との間で年内に合意締結をするとなっているんですが、現実にいわゆるレガシーという話になると2002年のワールドカップのときに大分県かどこかだと思いますけれども、サッカーでセネガルが来て今でも大変交流をしているなんていう話があるわけです。そういうことを考えると非常に大切な事前キャンプの誘致だと思いますので、どんな状況にあるのかわかれば教えてください。

○鈴木オリンピック・パラリンピック推進課長
 事前キャンプでございますけれども、今御質問の中でありましたように21市町についてはキャンプが決まっておりまして、残りのうち1市については既に富士市が締結の状況にあるということで3分の2が締結に至っている状況でございます。残りの市につきましても誘致に取り組んでいるところでありまして、県といたしましても引き続き市に支援を行い、誘致の実現を図ってまいりたいと思っております。残りの各活動中の市町でございますけれども、今ちょうどいろんな各県、各市町と誘致のいろんな引っ張り合い等があり調整がございますので、具体的にどこの国のどこの競技というのは差し控えさせていただきたいと思っております。

○多家委員
 具体的に控えさせてほしいというんだから控えますよ。ただやっぱりある時期が来たら、このくらいの国が静岡県を訪れて、静岡県の市町を訪れてこういう交流があったと、しっかり記録に残さなきゃいけないと思いますので、そのあたりについてまた機会があったら報告してください。

 次に、ラグビーについて一、二聞きます。
 まず、委員会説明資料の14ページに平成30年7月にファンゾーンの運営計画、ver.1――これもバージョン1と読める人がいるかどうかわからないけれども――バージョン1が承認され開催場所が駿府公園それからソラモ及びえんてつホールに決定したと。なかなかソラモ、えんてつホールが決定するまでには経過があったと思うんですが、現実にバージョン1というわけですから、バージョン2、バージョン3へと計画が更新されるのかお尋ねします。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 2番委員のファンゾーンの運営計画についてお答え申し上げます。
 ファンゾーンの計画については、説明資料に書いてあるとおりバージョン1ということで承認を受けました。実は計画については組織委員会が定める全国統一の様式がございまして、トータルすると26ぐらいの項目に分かれております。中身については、例えば会場の場所あるいは会場図であったり、全体の概要を示したもの、それから人員の配置、来場者への対応あるいは警備、危機管理というようなことを網羅した運営に関すること、それからもう1つコンテンツということで、大型ステージであったり、いわゆるケータリングの施設であったりなど、どういったことを入れていくかという形で、細かく言うと26ぐらいの項目になっています。今組織委員会に候補地を決めていただく上では、一番最初に全体内容ということで、いつ、どこで、どういう場所に、どういう会場をという内容を示したのがバージョン1です。これからバージョン2、それからファイナルという形で整理していく上では、今申し上げた残りの項目を埋めていく作業をしていきます。バージョン2、いわゆる残った項目を埋めていく作業が10月ぐらいをめどにございまして、組織委員会の承認を受けると。全体の計画を示した上で、最終的には年度が変わってから細かく詰めていって、大会に向かっていくというスケジュールで考えているところです。

○多家委員
 中身については触れませんが、非常に大切なことだと思いますので、しっかりバージョン1からアップしていく過程についてやっていってほしいなと要望しておきます。
 
その次、ラグビーワールドカップ2019大会開催1年前記念イベントが11月3日に小笠山運動公園エコパアリーナ及びエントランス広場で開催されるとなっているんですが、主催者は誰になるんですか。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 11月3日のイベントに関してお答え申し上げます。
 このイベントについては、一言で機運醸成という切り口でちょうど大会1年前ということで開催をいたしますが、開催の主体は県、それから35市町、それからラグビー協会を初めとした関係団体で構成する開催推進委員会の主催事業ということで実施いたします。

○多家委員
 組織委員会とか、静岡県とか、県ラグビー協会とか、もろもろ商工会議所とかそういう団体が絡んで行うんですね。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 県の開催推進委員会には、今申し上げた県、それから35市町、それからラグビー協会等関係団体が入っておりますので内容については開催推進委員会の合意のもとに実施をいたしますけれども、また今回ラグビーワールドカップという商標を使用する関係では、必ず組織委員会にこういうイベントをするんだということを事前承認を受ける手続がございますので、組織委員会承認のもと行うことになります。

○多家委員
 パブリックビューイングに対して、どのくらいの予算で何人ぐらい集めてやろうと企画しているのか教えてください。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 今回のイベントはエコパを中心にやるんですけれども、たまたまエコパスタジアムは今大規模な改修に入っているということで、今回はアリーナを活用いたします。11月3日には日本代表がいよいよ今世界ランキング1位のニュージーランドと対決するということで、そのパブリックビューイングの主体としますけれども、エコパアリーナは固定席が大体5,000人ぐらいということで、集客目標は約5,000人にしたいと思っています。
また予算に関しましては、先ほど申し上げました開催推進委員会の中で計上している当初予算で800万円、以上のような形で今準備を進めているところでございます。

○多家委員
 わかりました。ありがとうございます。
800万円かけて5,000人を集めて、ステージはエコパアリーナ、それからエントランス広場、これは立派ですよ。恐らく12の会場の中で、日本で一番すぐれた会場だと言われているのがエコパですから。
それはそれとして、現実にここで言うラグビー体験コーナー、飲食ブース、各種PRブースを集めてくるわけですね。前回のアイルランド戦でも私言いましたけれども、結果的にその仕掛けはどこかイベント会社がやるんですか、それとも組織委員会と県とでまとめ上げてやるのか教えてください。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 イベントの運営に関しては、いわゆる委託業者で実施してもらいますけれども、今回先ほど申し上げましたパブリックビューイングだけではなくて、やはり既存のラグビーファン以外に新たなラグビーファンにもパブリックビューイングを通じてラグビーのことを知ってもらうことも必要かと思いまして、今回こちらに体験コーナー、飲食ブース、各種PRブースと書いてありますが、実際中身については音楽、食、ファッションといった切り口でラグビーに関心がなくても会場にお越しいただけるようなイベントを企画しております。また御案内しようと思っていますけれども、そういったところで県の発想で計画を提示しまして今準備を進めているところでございます。

○多家委員
 ありがとうございました。
できるだけにぎやかに派手にやったほうがいいですよ。この間のアイルランド戦も出店ブースが出ていたら、においがするからおかしいとか、焼きそばがどうのとか、いろんな意見が出るんだけれども、それが出て初めてラグビー会場になるわけですから。どうもその辺の誤解というかわかっていない人たちが多いので、そのあたりは目いっぱい派手にやって800万円使い切って、静岡県のラグビーの機運醸成はここまで来ているというふうに頑張ってほしいなと申し上げて、女性3人が答弁が多くて大変だったと思いますが、質問を終わります。

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