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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成22年12月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:須藤 秀忠 議員
質疑・質問日:12/02/2010
会派名:無所属


○須藤委員
 基本計画の37ページの生涯学習を支える新たな拠点機能の整備についてです。自然史資料を活用した新たな活動拠点の整備について検討すると。これについて、現状認識はどのように考えているのか、具体的に今後どのような活動拠点をつくろうとしているか、その辺をお伺いします。これについて、平成22年度から25年までに検討と書いてあるんですけれども、数値目標がないことについて、どのように考えているのか。
 それから、こうした歴史的文書、文化財など県内の貴重な文化資料の散逸を防ぎ、良好に保管するとともに、県民の生涯学習に役立てるために新たな機能の整備を検討するということでありますけれども、何か箱物の建設なのか、新たな機能の整備の検討というのはどういうことなんでしょうか、教えていただきたい。

 それから、これに関連して、市町への働きかけといいますか、あるいは、どういうものをつくるか、具体的にわからないんですけれども、助成についてどのように考えているのか、以上お願いします。

○山口地域政策課長
 生涯学習を支える新たな拠点機能の整備についてでございます。自然史資料を活用した新たな活動拠点の整備についての現状認識といたしましては、現在、自然史資料が30万点ほど今年度末で集まる予定です。これらの資料は、ただ眠らせているだけでは意味はございませんので、こういった資料を有効に活用しまして、県民の皆様方に身近に活用していただきたいというふうに考えています。
 そういったことを踏まえまして、ただ持っているだけじゃなくて、活用するための場、活用しやすい環境を整備していかなければならないと考えているところでございます。
 今後の活動拠点ということでございますが、こういった自然史資料を最大限に活用するためには、いわゆる博物館とか美術館とかそういったものをつくっておくだけでは全く意味がないと思っております。県民にとって身近で使いやすいもの、活動しやすいものであってこそ、初めて自然史資料を活用した新たな拠点と言えると考えております。
 そういったことから、展示機能と自然史資料をどのような形で活用していくかを含めた形での活動拠点の検討を積極的に進めていきたいと考えるところでございます。
 ちなみに今年度におきましては、そういった自然史資料を活用した事業といたしまして、県内外7カ所で自然史資料を展示、もしくはミニ博物館という形で活用しまして、多くの方々にこの自然史資料の重要さ、貴重さというのを体験してもらったところでございます。

 それから、市町への働きかけということでございますが、こういった自然史資料を県だけが活用するのではなくて、市町の方々にも活用してもらうように、地域政策会議というのを持っております。全市町村に対しまして、この自然史資料の種類等も申し上げながら、ぜひいろんな分野で活用していただきたいと申し上げているところでございます。その結果としまして、今年度、静岡市におきましては、静岡市のる・く・るという科学展示館でもこの自然史資料を使っていただきまして、この静岡県の持っている自然のすばらしさ等についても十分満喫していただいているところでございます。

○伊藤総合計画課長
 歴史的文書等に関連いたしまして、新たな機能の整備を検討するということにつきましてお答えいたします。
 これまで県におきましては、県史編さん事業を行ったりとか、歴史的な公文書の保管等を行って、さらには埋蔵文化財等につきましては、調査をした資料の保管、展示等を行ってきました。それから、図書館等につきましても、現状大分老朽化している。それぞれいろんな機能がありまして、取り組んできたところでございますけれども、県民の立場から考えましたときに、保管した資料等が十分利活用できる状況にはなってないのではないかという認識を持っています。
 そういう視点から、それぞれ今申し上げたようなことを個別に考えるのではなくて、県民の生涯学習を支えるという視点で、もう少し県民にとって利用しやすい、それから学びの機能を上げるような形に使うことができるのではないかと考えまして、このような表現をしたところでございます。
ただ、将来的には施設というようなこともあり得るのかもしれませんけれども、現在の財政状況等を考えますと、急な整備ということもなかなか難しいのではないかということから、新たな機能の整備を検討するという形で表現しているところでございます。以上です。

○須藤委員
 言ってみれば、県の30万点も集めたいろんな資料を市町に対して巡回的に公開して、県民に対してそれを知っていただくと言いますか、勉強してもらうということがねらいのようであります。前々から私は富士山博物館とか県立の博物館というものを提言してまいりましたけれども、全国でもって静岡県だけが博物館がないというような状況の中で、今度こそ総合計画のどこかに載せているかと見ているんですけれども、その辺はどこに書いてあるかわかりません。この辺のことについてどう考えているのか。
 それから、例えば30万点の収集について、30万点のうちのどのくらい県民に見てもらうのか。そういう数値も掲げておいたらどうかなと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
 先ほどの話になりますけれども、巡回じゃなくて、静岡県としてはこういう歴史的な資料とかいろんな物が展示できるような場所を、固定的にこの際つくるべきじゃないかなと思うんですけれども、そこら辺はどのように考えているのか、お答えをお願いいたします。

○山口地域政策課長
 今、委員がおっしゃったように富士山を大きなテーマにするというのは、自然史資料の活用におきましては、十分考えていかなければならないことです。今回もそういった面では、富士山というものをテーマにこの30万点の自然史資料の中から富士山の生い立ち、富士山の自然がわかるようなもの、富士山について県民がより親しみを感じるようなものを集めまして、富士山に関するミニ博物館を開催したところでございます。
 また、今後も来年にわたり東海大学と連携をとりまして、富士山に関してのミニ博物館を積極的にやっていきたいと考えております。
 それから、目標数値に関してですが、30万点の資料がございまして、それを何点使うかと、県民の方々に見てもらうのかというのは、私たちとしましては、それぞれすべてが非常に価値ある資料で、まさに県民の財産だと思っておりますので、より多くの資料を、より多くの県民の方々にぜひ活用していただきたいということで、ちょっと数値的には出しにくいなというふうに考えてございまして、新たにこの自然史資料の数値というものは、特に出してない状況でございます。
 それから、展示施設ですが、博物館とよく言われておりますが、博物館というのは、先ほども申しましたように、ただ資料を置いておくだけでは余り意味がないと思っています。私たちはこの資料を積極的に活用して、県民の方々により身近な物として活用していただけるような非常に活動的な施設を考えていかなければならないと思っておりまして、ここに活動拠点施設というような表現を使わせてもらっております。
 その活動拠点施設には、当然そういった最も話題になっているものの展示とかの機能を備えた施設を考えていかなければならないと思っているところでございます。

○伊藤総合計画課長
 富士山の関連でございますけれども、基本計画の44ページをごらんいただければと思います。その2つ目の丸に富士山世界遺産センター――仮称――の整備を推進するということで、その考え方として、世界文化遺産としての登録を目指しております。この世界遺産センター、従来であればビジターセンターという言い方であったのかなと思いますけれども、単なる観光目的ではなくて、富士山に関する歴史文化を知っていただくという、県民に向けた情報提供をしていくという要素が入っておりますので、先ほど委員からお話がありました富士山博物館的な要素というものも、この遺産センターの中に含まれているのかなと考えております。以上です。

○須藤委員
 富士山世界遺産センターの整備を推進するということについてはわかりました。そういう中で、先ほどの自然史資料などいろんなことがありますけれども、日本の都道府県の中でもって静岡県1県だけが県立博物館がないということについての認識ですね。これをどのように考えているのか。この富士山世界遺産センターの整備ということで足りるというふうに考えているのか。別の意味での県立博物館というのは必要じゃないかなと思うんですけれども、その辺の認識を今度は部長のほうからお願いします。

○大須賀企画広報部長
 総合計画課長のほうからありました世界文化遺産の富士山センターと博物館とは全く別のものであります。現在、自然史資料を30万点ほど、昔の清水保健所の建物に保管をしまして、NPO法人に整理をしていただいているという状況にございます。その建物ももう既に40年以上たったような建物でございますので、いずれにしても、新たな活動拠点が必要になってまいります。それを検討していきたいということで、その30万点を活用するに当たりまして、当面は、出前博物館でありますとか、いろんなところにその資料を持ち出して県民に見ていただくという事業をやっております。その活動拠点施設を新たにどこかに設ける際に、そうした意味でその博物館的な展示施設もあわせてつくるという方向で今後検討していきたいと考えております。

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