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委員会会議録

質問文書

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平成25年2月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:石橋 康弘 議員
質疑・質問日:03/11/2013
会派名:自民改革会議


○石橋委員
 それでは、いましばらくおつき合いをしていただきたいと思いますが、まず命にかかわる問題から質問させていただきたいと思います。
 1番目は、日本人の8割の人が自宅で死にたいとそう思いながらも多くの方々は病院、施設で息を引き取るというケースが非常に多いということに関して、どのようにお考えになっているのか。

 それから2番目、先ほど来いろいろ御意見いただいてあるわけでございますけども、確認の意味で、もう一度質問させていただきたいと思います。ひきこもり支援センターというのができるということでございますが、これはどのような方針でどういうふうな運営をしていくのか再度御説明いただきたいと思います。

 それから3番目、これもやっぱり命にかかわる先ほど来質問ございましたけども、確認の意味で自殺対策について質問させていただきます。20代の人が自殺を考えたことがあるということ、これはゆゆしき問題でございまして、これの対策についてこれからどのようにお考えになっているのか、とりあえずお伺いしたいと思います。

○大石福祉長寿局長
 命にかかわる事業につきまして、自宅で死にたいと願っている方が多いけど、施設でお亡くなりになる方が多いということで、先生から御質問をいただいております。
 本当に高齢化の進行が進んでいる中でありますけども、誰もが可能な限り住みなれた地域でその人らしく、その能力に応じて自立して暮らしていただけるように、介護予防も含めて支援してまいりたいと考えております。また最後の最後に必要になったときは、誰でも、いつでも、どこでも必要な介護サービスが受けられるように、サービスも含めてさまざまな角度から高齢者施策に取り組んでまいりたいと思います。以上です。

○大石障害者支援局長
 私からは、ひきこもり対策とそれから自殺対策、2点についてお答えいたします。
 まず、ひきこもり支援センターの設置についてでございますが、ひきこもりにつきましては、本県には約7,000世帯にひきこもりの人がいると言われております。ひきこもりが長期化しますと、やはり身体的な支障が出てきますし、また精神疾患、あるいはいろいろな家庭内でのこと、そういったいろいろなことが起こります。
 また、特に若者が引きこもってしまいますと、いわゆるその後の社会生活に非常に困難を来すということで、県としましてもひきこもり対策については積極的に進めていきたいと。そういう中でひきこもり支援センターを設置して、いろいろな相談を一次的に受ける窓口をつくる。そして社会的に引きこもっている人たちに対して支援する意味で、アウトリースという形で家庭訪問を実施して、そこで何とか引きこもっている人たちを社会に一歩でも二歩でも出ていくような、そういったサポートをしていきたいという思いで、4月から取り組んでいきたいということでございます。

 それから自殺対策についてです。
 委員御指摘のとおり、自殺というのは最大不幸の選択肢と言われているわけですけれども、特に若者の自殺が非常にふえていて、ここ数年特に増加傾向が顕著に見られるということでございます。
 内閣府の調査によりますと、自殺をしたいというふうに思っている方が若者に最も多いというようなことも出ております。そういう中で、10代においては学校現場ではいじめ、あるいは最近では体罰というようなことから自殺に追い込まれていますし、また20代の若者についてはいわゆる就活の中で思い悩んで自殺してしまうと。そういうような痛ましい事件がたくさん出ているということで、県としましてもそういった自殺を未然に防いでいくということを考えて、今回自殺対策の行動計画というのを策定しまして、社会全体で自殺を未然に防いでいくということでございます。
 自殺については、その多くが追い込まれた上での死であり、その多くがやはり防ぐことができる社会的な問題であるというふうに言われています。自殺する方は何らかの形でSOSのサインを出しているということでございますので、県としましては行動計画の中の柱でありますゲートキーパーの養成、こういったものをやりながら命のとうとさというものを県民全体がそれぞれ認識して、きょう冒頭にありましたいわゆる東日本大震災後のきずなを皆さんがお持ちになって、思いやり、優しさ、そういったものに積極的に取り組んでいく。そのような形で県としても自殺対策を総合的に進めていきたいと思っています。以上です。

○石橋委員
 ありがとうございました。
 それでは次に再質問でございますが、先ほどの御自宅で最期を迎えたいという1番目の質問です。
 日本の場合、やはり本人の気持ちよりも医師や看護師、介護士、あるいは家族の意見が非常に優先されるんですね。本人が自宅に行きたいよと言っても行けないという状況にさらされるということが非常に多いと伺っております。
 したがって、先ほど来出ておりますけども、在宅介護ももちろん大事ですけども、私は医療知識とそれから家族の気持ちがわかるその調整役というか、要するに今までにない専門職といいますか、そういうものがこれから必要になってくるんではなかろうかと思いまして、その件に関してお伺いさせていただきたいと思います。

 それから次に、ひきこもりと自殺対策について、答弁ありがとうございました。

 もう1つの大きな、先ほど来出ている問題は児童虐待であるわけでありますけれども、児童虐待された子供たちが児童養護施設に行きますね。私が心配しているのは、その児童養護施設に親が引き取りにきたとき、これはどういうルールで親に戻すのかということをお伺いしたいと思います。とりあえずそれだけお願いします。

○壁下地域医療課長
 みとりにつきましてでございますけども、国が5年に1回、終末期医療に関する調査というのを行っておりまして、そのときに在宅療養や継続への阻害要因という調査項目がございます。その中に理由として一番挙げられているのが、今委員御指摘のとおり、介護してくれる家族に負担がかかる、あるいはいないということ。次に多いのが、いわゆる自宅で療養していて急変したときにすぐ入院できないということがございます。さらには往診してくれる先生がいない、訪問看護が整っていないというようなことで、さまざまな要素が絡み合ってなかなか自宅で亡くなられることができないというのが現実でございます。
 そうした中、国も本県もそうでございますけども、本県は特に平成23年度から地域医療再生計画の柱の1つに在宅医療を位置づけました。開業医の先生、医師会と一緒になって地域で声を聞いておりますと、やはり実際みとりとなるとどうも最後は医師の出番になるということもございまして、開業医の先生たちがそちらのほうに多く携わっていただくということが大変重要になってまいります。
 その開業医の先生あるいは訪問看護師、さらには介護のサービス、そういった方々の人材の養成とあわせて、在宅療養者の方をみんなで囲むネットワークを築くことが重要であろう考えております。そこで、いろんな研修会ですとか人材養成に取り組みますとともに、ネットワークをつくるためのツールとして、療養者の方の情報を多職種で共有できるようなシステムを開発したところでございます。本年7カ所の郡市医師会でそれを試行的に実施しているところでございますので、そういったことが進んでまいれば、もっと在宅で療養を希望される方の受け皿体制が整っていき、人材養成も進めば医療と介護の連携によって、少しでも希望をかなえられるようになっていくよう努めてまいりたいと考えております。以上です。

○廣岡こども家庭課長
 児童虐待の関係でございます。
 児童養護施設へ入所していたお子さんが家庭へ復帰する場合の考え方でございますが、施設に入所する措置を講じた場合には当然、保護者等含めた家族とも十分話をして同意をもらった上で施設へ入所されるというのが一般的でございます。それが何らかの理由で、入所に同意していた親が措置を解除してもらって、自分が引き取りたいということを申し出る可能性はございますが、そのときにもやはり子供の安全、子供の養育にとってどこで育つのがいいのかということを第一に判断しまして、場合によっては親の意に反して家裁への申し立て等によりまして、措置を継続することができるようになっております。
 ただし児童福祉施設ですので、原則18歳までのお子さんを預かっていただいてる施設なんですけれども、実際には高校卒業してもすぐ職がないとか、帰る場所がない、あるいは大学へ進学したい、そういうようなお子さんがいらっしゃいます。そういうことも踏まえまして、一応18歳を過ぎましても20歳までとか、あるいは大学に進むなら大学の学業が終わるまでとか、そういった形で施設への措置を延長する。そして施設を出たときにはひとり立ちしていただくという、そういう制度も国のほうが設けておりまして、それも積極的に活用するようにという厚生労働省からの指針を受けて、県において運用を図っているところであります。以上です。

○石橋委員
 ありがとうございました。
 最後の件に関しては御努力いただいていると。児童虐待については非常にチェックを厳しくしているというふうに家裁とも相談の上ということでございますが、社会的な現象として、親による虐待の再発、再犯が多いんですね、習慣になってるから。だからそこをまず念頭に置いて、簡単に手続だけ踏めばいいという問題ではないということを認識していただきたいと思います。やはりこういうことは再発してはいけないんですよ。でも社会的に、全国的にはこういう現象がいっぱい起きている。簡単に子供を渡しちゃうから。その辺をぜひ頭の中に入れて行動していただきたいと思います。

 それからもう1つは、皆さん方の説明の中で出てまいりました例えばDV、あるいはゲートキーパー、県民の皆さんがこれを聞いて理解している人が何%あると思いますか。まずその点についてお答えいただきたいと思います。

○廣岡こども家庭課長
 今おっしゃられたDVという言葉でございます。
 正直に言いまして、日本語に訳して余りいい言葉がない、要するに親しい者からの家庭内の暴力というような長ったらしい言い方になってしまいますので、DVという使い方をしておりますが、広報等で使う場合には、その内容がわかるような形で配慮しているつもりでおります。足らない点は今後改めてまいりたいと思います。

○松井精神保健福祉室長
 ゲートキーパーという用語につきましては、以前の委員会でもどういう言葉かというような御質問をいただきまして、国のほうでも昨年度からゲートキーパー養成についてかなり広報をやっております。我々のほうでもまだゲートキーパーという用語自体になじみがないということで、3月は自殺対策の強化月間ということなので、CMやパンフレット等で今広報して周知に努めているところです。実際にゲートキーパー養成講座等を受けていただいた方にどういった役割かということを詳細に覚えていただいて、実際の活動をやっていただければと考えております。以上です。

○石橋委員
 私が申し上げましたとおり、県民の皆様はDVだ、ゲートキーパーだなんていったってわからないと思う、はっきり言いましてね。わからない言葉、言葉の遊びになっちゃうんですね。ですからその辺にぜひ注意を払って使っていただきたいと思います。

 次に、県民だよりです。
 これは広報課の所管であるということは十分承知しております。皆様方の所管でないということは十分承知しておりますけども、ここに、どこでも何か困ったことがあったら電話をくださいというのがあるんですよ。非常に見づらいですよね。
 今皆さん方がいろんな施策で自殺の問題、ひきこもりの問題、いろんな施策でいいことをやってるんですけども、県民の皆さんからしたらどこへ相談したらいいかわからない。間接的ですから、これではね。
 私が何を申し上げたいかといいますと、このページが要らないと言ってるわけではないんです。ですけども、県民のお役に立つような広報活動するためには、十分広報活動というのはわかっていますけども、児童虐待とか命にかかわる問題の窓口の電話番号ぐらいはきちっと毎回出せということではなくて、時々一覧表にして出すとかという工夫が私は必要ではなかろうかと思っております。決してこのページが不必要だと言ってるわけではないです。見えるでしょ、このページ。不必要だと言ってるわけではないんですけども、大事なことは県民の皆さんが困ったときにどこに電話を入れるかということを明確にするのも大事なことではないかということを申し上げておきます。

 それでは次に、静岡がんセンターについてです。
 全国のトップレベルだということも承知しているわけでございますけども、2番でいけないんですかという言葉は事業仕分けで有名になったわけでございますけども、やはりトップレベルというのとトップというのは違うと思うんですね。ですから今後静岡がんセンターがトップになるためには、今後10年間どういうことが必要であるかということをお答えいただきたい。以上。

○斉藤がんセンター局長
 静岡がんセンターについて、トップレベルという現状の認識と、今後どう取り組むのかという御質問にお答え申し上げます。
 現状でございますが、静岡がんセンターは、開設以来最善の医療を提供してまいりまして、全国トップクラス――具体的には国立がん研究センター、それからがん研有明病院と並ぶがんの専門病院という評価をいただいています。具体的な診療実績で申し上げますと、これは2010年のがん診療連携拠点病院の院内がん登録なんですが、これは先ほど言った3病院の中の3位でございます。それから昨年度末に日経新聞が行った実力病院調査では、胃・肺・大腸・肝臓・乳がんの5大がんの手術数が2位。1位はがん研有明病院でございます。そういった全国トップレベルの状況にはございます。
 今後10年でトップを目指すかどうかという意味でもございませんが、静岡がんセンターを今後発展させていくために、今後10年どういう取り組みをしていくのかということでございます。これは2つあるのかなと思っています。まず医師や看護師の人材確保、それから最新の診療技術の提供であろうかと思ってます。
 その1点目としましては、看護師の確保対策について、まずは最重点課題として取り組んでまいりたいと考えてます。これは従来からも取り組んでおるわけでございますが、今回この議会にお諮りしております看護師修学資金の貸与制度というものを来年度新たにつくりまして、さらに一層進めてまいりたいと考えておりまして、制度創設につきまして今回条例改正をお諮りしているところでございます。
 それから最先端のがん医療の提供ということでございますが、これは岡本委員の今回の御質問、本会議でもお答え申し上げたんですけど、新しい治療法として、手術支援ロボットのダビンチによる内視鏡下手術の推進に取り組んでまいりたいと考えてます。現在、大腸がん、胃がん、前立腺がんを対象に実施しておるわけでございますが、来年度、次世代の機器を新たに購入いたしまして適用部位の拡大も図って、ダビンチ手術における国内屈指の専門病院ということを目指してまいりたいと考えてます。
 また、こうした動きが優秀な医師の確保や育成につながっていくものと考えております。こうした取り組みによりまして、高度がん専門医療機関として県民の皆様に安全・安心な最善のがん医療を提供してまいりたいと考えております。以上です。

○石橋委員
 御答弁ありがとうございました。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 それでは最後に、平成24年度末を迎えて本日の当局の説明員の中で6名の方々が本年度をもって県職員を退職されると伺っております。池谷享士健康福祉部長、漆畑真理子健康福祉部理事、黒木秀樹管理局長、松本正敏地域福祉課長、村松由隆介護保険課長、岩田信夫介護指導課長の6名の方々と伺っております。皆様には本当に長い間御苦労さまでございました。退職されて豊かな経験や見識をもって我々を今後とも御指導いただければ幸いと考えているわけでございます。
 御退任に当たって、これまで携わってこられた県行政を振り返り、県当局の後輩たちや県議会への御感想や御所見がありましたら、それぞれ一言ずつで構いませんのでお話をいただければと思います。皆様方の長い間の御努力に心から感謝とお礼を申し上げておきたいと思います。本当にありがとうございました。

○藪田委員長
 もし差し支えなければ一言ずつ御挨拶いただければありがたい。どなたからでもいいですよ。部長は最後にやってください。

○岩田介護指導課長
 済みません、一番最初だと思わなかったものですから。
 それではまず、この場を与えていただきましてまことにありがとうございます。
 私は生まれが九州の熊本ですので、静岡には本当に温暖な気候ですので、これを求めてやってきました。実際本当に住みやすい所だと思っております。
 ちょっと年齢的には年をとってから入ったということがありまして、当時年を食った新採だということでちょっと冷やかされたこともありました。そして、最初の配属先が沼津財務事務所ということで、そこの納税課で滞納者の方に背中をこづかれながらやってきたという思い出がございます。ただそのときに、誠心誠意で仕事に打ち込むという気持ちでやっていたところ、やはりその課の全員の方々から非常に重宝がられたということ、そしてまたかわいがられたということが非常に今、心に残っております。そして当時の同期の方、または同僚の方とも酒を飲み交わすということで今も続いてるような状況でございます。
 ちょっと大層なことを言いましてあれなんですけども、やはりその当時から仕事に対しては誠心誠意ぶつかっていくというような気持ち、そういうモットーでやってきたと思っております。今後ともそういう形でやっていきたいなと思っております。
 もう1つ言わせてもらうと、職場が例えば生活保護、そして最後は介護保険という形になりまして、半分ぐらい福祉関係をやらせていただきました。その中で後半になって介護保険に関して準備段階から、そしてきょうに至っても介護保険の関係ということで通算9年やらせていただきました。そういう意味では介護保険に関しての愛着というのは非常に強いものがございます。今後介護保険が社会保障制度の根幹をなすものという形で継続あるものとなっていただきたいなと思って、これを見守っていきたいなと思っております。
 最後になりますけれども、私は毎日雨の日を除いて、近くの公園を6周ほど毎日歩いています、夜なんですけれども。ちょっとそこのところに問題があるかもしれませんけれども、6周ほど回って1.5キロメートルぐらいですけども、これを続けているわけです。本県は健康長寿日本一と掲げておりますけども、今後とも体力の許す限りこれを実践していきたいなと思っております。ありがとうございました。(拍手)

○村松介護保険課長
 震災被災者の受け入れをするんですけども、一言で言いますと人の役に立つ仕事をやるんだよと。これからそれを一生懸命やればいいんだと言ってるんですけども、3月31日、4月1日なんてどう言われるかなと。あんたは余り役に立ってないと言われるとやだなと思うんですけども、それなりにやったというところであります。
 最後の仕事の介護保険、これがとてつもなくおもしろくて、先ほど石橋先生が言われたんですけども、ターミナルケアの問題もあります。これは日本の社会保障全体が変わってきて、家族が変わったんだと。大きい話をしますと民法の扶養から考えなきゃいけんよという話とかいろいろあります。デンマークがすごいというけども、あれは外国の話であって、光の部分はあるけども影の部分はどうなのかなと。社会に相手にされない、そういう人の話は余り聞いてない。これからその辺をもっと勉強したいななんて思ったこともありますけども、役人生活を終わることになりました。ありがとうございました。(拍手)

○松本地域福祉課長
 最後の2年間は地域福祉課で生活保護の指導、社会福祉法人の指導、それからゆずりあい駐車場制度の推進に努めてまいりました。ゆずりあい駐車場制度は2月に県下全域で広めることができました。利用証の交付をしてくださる市町の方、それから案内表示をしてくださる協力施設の方、それからこの制度を理解して車椅子マークの駐車場の適正利用に御協力をいただいている県民の皆様に本当に感謝申し上げたいと思います。
 また今年度は生活保護について新聞などマスコミで多く取り上げられました。大体は不正受給ということでございました。生活保護制度の信頼を維持していくためには不正受給はなくしていかなければなりませんけども、福祉事務所で働いているケースワーカーの皆さんは、日々対象の方々の自立を図るために一生懸命努力をされております。
 この2年間で生活保護を初め福祉の仕事は県民の生活を支える、命を守る仕事だと特に強く感じました。職場の皆さんはこれからも自信と誇りを持って仕事に取り組んでいただければなと思います。
 それから委員の皆さんには県民の視点に立つという重要性を教えていただきました。ありがとうございました。上司の方々、皆様の御厚情に深く感謝いたします。ありがとうございました。(拍手)

○黒木管理局長
 格別な御配慮により、このような場で発言をさせていただくことに感謝申し上げます。ありがとうございます。
 私、41年県のほうに勤めてまいりました。そのうち健康福祉、医療の関係、福祉の関係、合わせて17年ほどさせていただきました。そのほかには農水に10年、あと税金が7年、公共が5年、人事委員会というのが2年、合わせて41年です。また委員会のほうには答弁者として12年出せていただきまして、そのうち8年間がこの厚生委員会でした。
 いろいろな思い出がございますけれども、一番この仕事をやって楽しかったなと思うのは、生活衛生のところで動物愛護を2年やりまして――その前に自然保護室で1年、自然動植物ということで、あのときは空港についてたくさん議論したことがありました――そうした中で初島の猫の問題が出まして、全国の方々からインターネットで毎日御批判のメールをいただきました。八十数本あったかと。また夏には小山町のところで犬が120頭ほど多頭飼育されているというようなことも問題になりました。まず、犬のほうはここにいます疾病対策課の岡山君と一緒になって、1県の予算に頼らずに寄附金集めをやりまして、何とか27頭ぐらいまで保護し、それから環境も大分よくしたということがありました。あれは仕事やってて楽しかったなと思いました。
 そして初島の猫のときは、印象深かったのは、大多数の方が動物愛護のペット好きの方で御批判のメールくれるわけですけれど、お一人だけ神奈川県の方で、やはり動物愛護活動をやってらっしゃる方で、「いろんな考え方があります。行政は行政なりに困ることもあるでしょう。動物愛護は3分の1ずつ人がいますよ。動物が好きな人もいれば、興味を持たない人もいれば、全く嫌いだとそういう3分の1ずつの人たちに同じような行政をすることはできません。ぜひ頑張ってやってください」というようなメールをいただきました。大変ありがたかったです。あのときは本当に四面楚歌になりまして、もう毎日たたかれてましたから、頼るところもなくて、そんなふうな経験をしました。
 結果として見れば楽しい仕事だったと思っています。こうしたこともひとえに諸先生初めとして上司、同僚の多くの方々のおかげと大変感謝しております。最後に県政のますますの御発展と皆様方の御健勝と御多幸をお祈りしまして、お礼の挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)

○漆畑健康福祉部理事(少子化対策担当)
 ただいま石橋委員には本当に過分なお言葉をいただきましてありがとうございます。こういう発言の場をいただきまして本当にありがたく思っております。
 私も県に入りまして42年間、本当に県議会議員の先生方、皆さんに本当に御指導いただきまして、そしてまた上司そして先輩方、いろいろな御指導、意見もいただきまして、ここまでつつがなく過ごせたんではないかと思っております。そしてまた同僚、そして後輩の職員にも御支援をいただいて、そして本当にこの退職の日を迎えるところまで来たのかなと思っております。この1年、何か日々が本当に早くて、すぐ退職の日がこんなに近くに来ているというのに、まだ気持ちがそういう気持ちになっておりません。
 本当に私も人事異動でいろいろなところの仕事をやってきました。そしてやはりその仕事をやる中で心がけていったこと、そこは先輩の上司にも言われたんですけれど、やはりいい仕事をやるんだ、タイミングをずらすなと。そして、いつも前向きな仕事でやりなさいと。やはりその言葉は若いとき、事業を企画してるときに大変重荷になったこともあって、私も仕事をやる中で大変悩んだ時期も、率直なところありました。その中で私は無理をしない、背伸びをしない、でも私自身が納得する仕事ができればいいんではないか、そして県民の方が納得してくれるように、この仕事を全うできればいいんではないかと、そのことで私は大分気持ちも楽になったところでございました。
 そしてこの1年間本当に少子化担当の理事として、出生率の向上に努めてまいりました。私は最後の1年間この仕事を与えられたことは本当にうれしく思っております。私も2児の母親でございます。そして私が子育てをしていたときは、産後8週間で職場に復帰いたしました。更衣室で搾乳してミルクをとっておいて冷蔵庫に入れて、それを持ち帰ってと、そういう生活をやっておりました。ただ、本当に私が仕事と子育て、両立できたということは、本当に夫の両親との同居のおかげでした。そして週に二、三日、近所の子育ての終わった経験のある方が私の子供を見てくださった。このため私が子供のことを心配しないで仕事に出てこれたんではないかなと思っております。
 ただ、本当に私の子供時代を振り返りますと、御近所のおじさん、おばさん、その方たちが、オギャア以降のいろんなことを教えてくださいました。たまには叱られたこともございました。でも今はそれがないんではないかなと思っております。そして私も孫がおりますけれど、たまに来ますと、余裕というか広い心がなく、つい叱ってしまったりいろいろしますけれど、本当に子育てというのはお母さん方大変でございます。私たち後輩の若い人たちには特に男性の方も、これからは結婚しても奥さんと一緒になって子育てをしていただきたいと思っております。
 そして、私は仕事をやっていく中で、この時代の流れといいますでしょうか、やはりプライバシーは確かに大事ですけれど、今のお母さん方に、私も見ておりましたらお伝えするんですけど、悩んでいたらどんどん近所の方に相談しましょうよというそんな形で進めていきたいなと思っております。
 そしてここへ来て一番印象に残ったことは、乳児院に視察に行ったときです。ちょうどたまたま病院からそのまま乳児院へ来られた赤ちゃんがいました。何人もの赤ちゃんがおりまして、起きている赤ちゃんもいましたけど、もう本当にその笑顔を見たとき私は本当に涙が出るような感動を受けました。本当にこの子たちには罪はありません。普通の御家庭で育つお子さんと同じように育っていってほしいなと思ったのが、視察に行った中でも、乳児院を視察をした中でも一番で、やはり私が母親であるからそう思ったのではないかと思ったところでございます。委員会の中でも言いましたけど、やはり子供は本当に宝箱です。みんなで本当に育てていきたいと思っております。
 最後ですけれど、本当に私も及ばずながら一県民として、これから県政の発展を応援していく立場となります。十分意を尽くす仕事、それができたかどうか、また私が4月になって自分のこの42年間の県政へ携わったのを振り返ったときに、また新たにいろいろ反省する面が出てくるのではないかなと思っております。本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。あと残された日々、住民のために、そして少子化対策も理事として皆さんに少しでもお役に立つように残された日々を一生懸命頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。(拍手)

○池谷健康福祉部長
 それでは、私は今身分が宙ぶらりんなもんですから、どういうお話をさせていただければいいかなと思いますけど。この一、二年、部長についてからの感想――部長代理から4年になるわけですけど、感想をお話しさせていただければと思います。
 まずは健康福祉部として、私個人として、県議会議員の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございます。御礼申し上げます。私が2年前に部長についたときは、いつの場合も逆風でありました。その前から大分叱られておりまして、象の歩みだというような話も言われながら、ただ、おまえのしぶといところはよくわかったという最後にはそんなお話も受けながらやってきたわけです。
 私の力ではありませんが、ラッキーにもこの一、二年、出生率が少し上がりました。医師の確保も少しずつ少しずつふえてきました。昨年ですが自殺者が大きく前年比13%ぐらい落ちました。それで締めくくりはことしの6月に健康寿命が日本一だということで、私は本当によかったと思っています。長い間健康福祉部の職員が地道にやってきたことが実ったと思って、大変うれしかったですね。課題はまだたくさん残っていますけど、平成25年度当初予算に施設整備であるとか、待機児童の対策でありますとか、虐待児の強化ですとか、いろいろ載せてあります。ぜひ御議決いただければ来年もまた健康福祉部も頑張ると思いますので、私も3月31日まで職務を全うをしたいと思っています。今後とも健康福祉部をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)

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