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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成30年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:03/08/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 よろしくお願いします。
 分割質問方式でお願いいたします。
 まず、1点目、2点目、3点目なんですけれども、静岡県の試験研究機関に係る基本戦略案について質問させていただきたいと思います。
 まず、委員会資料19ページでございます。
 水産技術研究所、工業技術研究所の具体的な研究内容を決定する作業において、19ページの表を見ると研究所長会議から研究所への矢印があって、きっと双方向で意見を調整すると思うんです。例えば水産技術研究所であれば浜名漁協。例えば工業技術研究所であれば、私の地元で言うなら湖西市商工会の工業部。要は直接事業者との意見交換をしていかなければいけないなと思うんですけれども、そういった事業者とも直接的にこういった研究をやってほしい、逆に研究所からは事業者のほうにどういった研究をやればいいですかという意見交換が非常に欲しいと思うんですけれども、それについてどのように考えていらっしゃるのか質問させていただきたいと思います。

 2点目です。基本戦略案の45ページに水産技術研究所の重点取り組みとございますけれども、やはりアサリをぜひ明記していただきたいと考えます。もちろん浜名湖分場を初め水産資源課が非常に一生懸命いろいろとやっていただいているのは高く評価しておるところでございます。もう一生懸命に取り組んでいただいているものですから、ここにしっかりと明記していただいてもいいのかなと思っておりますので、ぜひ御意見を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。

 3点目です。
 この案の中身でもあるんですけれども、ちょっと直接的な明記が見当たらなかったので質問させていただきたいと思います。
 やはり、研究所というのは優秀な研究員を集めてくるのが非常に大事なことだと思うんですね。優秀な研究員を集めるためにこんなことをやっていますという表記がなかったもんですから、それについてどう考えていらっしゃるのかお伺いさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○池ケ谷研究開発課長
 ただいまの御質問についてお答えいたします。
 3点ございましたけれども、まず1点目の研究内容の決定の関係でございます。
 現状を御説明させていただきますと、各研究所におきましては産業界からのニーズを把握した上で研究課題の設定をしていく取り組みを進めさせていただいております。
 具体的には、例えば水産技術研究所であれば日常業務として行う漁業者などへの普及活動の中での聞き取り、あるいは漁業関係団体や消費者団体へ訪問して、課題ですとか要望を把握しています。
 それから、工業技術研究所におきましては技術指導の場で企業から個別に聞き取りを行うほか、各センターに設置しております協議会がございます。こういった協議会を開催して、会議の場で地域企業の皆様から要望をいただいてございます。
 こうして得た課題や要望をもとに、各研究所において新たな課題を設定して最終的には県庁内の部局横断的な組織であります試験研究調整会議で決定していく流れで取り組んでございます。
 8番委員御指摘のように、産業界からのニーズをより的確に把握することが研究の成果を高めていく上で大変重要だと考えますので、今後もさまざまな機会を捉えて要望の把握に努めていきたいと考えております。

 それから、2点目の質問でございます。アサリに関する記述についてでございます。
 水産技術研究所におきましては、重要な魚介類ということでアサリの研究を長年続けてきたところでございます。近年のアサリ資源の減少を受けまして、その減少要因の1つでありますクロダイからの食害を防除する技術の開発に取り組むなど、浜名湖のアサリ資源の回復を目指した研究に取り組んでいるところでございます。
 8番委員の御指摘を踏まえまして、こちらの水産技術研究所の重点取り組みの中にアサリに関する記述を追加したいと考えております。

 それから、3点目の優秀な研究員の確保についてでございます。
 研究員の採用に当たりましては、やはり専門的な知識や技術を持った職員ということでございますので電気や工業化学といった特定の分野で研究開発に従事する職員の募集を現状は行っているところでございます。それに加えまして民間職務経験者、任期付職員という形で即戦力となる人材の確保にも取り組んでございます。
 平成13年度以降に、任期付研究員ということでこれまで民間企業等を経験された方を期限を設定して採用する制度でございますけれども、これまで27名の方を4研究所で採用してきた実績がございます。さらにその27名のうち11名の方が正式に職員として工業技術研究所や農業技術研究所に採用されているということで、こういった即戦力となる方の採用にも力を入れていきたいと考えております。

○田内委員
 2点要望をさせていただきます。
 まず、1点目の水産技術研究所、工業技術研究所に対する意見交換でございますけれども、水産技術研究所浜名湖分場、工業技術研究所の皆様が仕事をしながら現場で皆さんの意見を聞いていただいているなとは思っています。ただ次期研究に対する意見を教えてくださいという場はしっかりと改めて設けていただいたほうがいいかなと思います。
 例えば、私も地元で水産業者、農業者から御意見を伺うときもあるんですけれども、居酒屋で飲みながら御意見をいただくことにも非常に有益なことがありますし、公的な、会議室に座ってするものも非常に意味があることですので、ぜひ場をしっかり設けていただいて意見を聴取していただけると大変ありがたいなと思います。

 また、優秀な研究員を集めるための施策でございます。
 これは御提案なんですけれども、私も同級生で研究職の者がいますけれども、意見を聞くとやはりある程度は自分に裁量が任せられている研究員としてやれるところに行きたいということは結構みんな言うところなんですね。少ない予算でなかなか厳しいとは思うんですけれども、例えば浜名湖分場であるなら浜名湖に関することであれば好きな研究をやってもいいですよとか、そういったことにチャレンジしていただくと静岡県の研究所は新たな取り組みをやっていらっしゃるなということで優秀な研究員さんが集まることもあるかもしれないので、私が今申し上げたことが全くもって正解だとは思っていないんですけれども、ぜひ優秀な皆さんでどうやったら優秀な研究員が集まるのかをまた一から考えていただけるとありがたいなと思います。

 それでは、次の質問に移ります。
 こちらの産業委員会提出案件の概要及び報告事項に沿って御質問させていただきたいと思います。
 まず、26ページです。マーケティング戦略本部会議の専門家委員についてでございます。
 まず、委員の皆様の平均年齢を教えていただけるとありがたいと思います。何でこんなことを申し上げるのかと申しますと、やはり見たときに男女のバランス――皆さんの御年齢を知らないんですけれども――何となく皆さん偉い方ばっかりなので年齢はきっと60歳以上かなと予測されます。年齢構成という意味でも、ちょっとバランスよく配置したほうがいい。まずは年齢を教えていただけるとありがたいと思います。

 次の質問に移ります。
 58ページでございます。
 先ほど、5番委員からも御質問がありました。ビジネス経営体の伴走型支援でございますけれども、私もこの産業委員会を通しまして非常に重要性を訴えてきたところでございます。補充をしていただけるということで大変ありがたく思っております。
 私の地元のことで申しわけないんですけれども、西部農林事務所の支援に専従する方の体制を御質問させていただきたいのと、具体的な支援内容について教えていただけるとありがたく思います。よろしくお願いいたします。

 次の質問に移ります。
 66ページでございます。
 施設園芸における野菜等の生産振興支援でございますけれども、施設園芸大国しずおか構造改革緊急対策事業ということで、これは県単独で非常にすばらしい取り組みをしていただいていると思います。やはり露地野菜はどうしても気候変動に左右されますので、施設園芸という安定したものにシフトしていったほうが農業者の生産も安定するのかなと思っております。
 この事業を具体的に設置した皆さんの意図、目的をぜひ御答弁いただけるとありがたく思いますので、よろしくお願いします。

○松村マーケティング課長
 マーケティング戦略本部会議における専門委員の年齢についてお答えいたします。
 現時点で、平均年齢は62歳となってございます。

○細谷農業戦略課長
 普及指導体制のうち、西部農林事務所の体制についてでございます。
 西部農林事務所につきましては、現在は経営支援に専任で当たる職員を7名予定させていただいております。水田、野菜、花卉、畜産のそれぞれのエキスパートを配置しようと考えております。
 具体的な仕事のやり方でございますが、新たに設ける経営相談所と連携しまして、経営相談所から専門化を派遣する制度を合わせてつくりますので、中小企業診断士、会計士など農林事務所職員を補う能力を持った方と一緒にチームを組んで経営の相談に当たっていく体制にしたいと考えております。

○出雲農芸振興課長
 施設園芸大国の事業の狙いについてお答えいたします。
 本事業ですけれども、産地の中核となるようなビジネス経営体、新規就農者の方々を対象に国庫補助事業で対象とならない鉄骨ハウスなどに対して助成する新規の事業を組んでおります。
 目的ですけれども、市場や実需者のニーズが高く収益性の高いトマトやイチゴ、葉物野菜などの作物を市場ニーズに応えて早急に生産拡大して、ニーズに対応した産地を早急に育成しようということで新設いたしました。

○田内委員
 1点要望、1点再質問をさせていただきたいと思います。
 まず、要望から先に申し上げたいと思います。
 委員会資料58ページの伴走型支援です。
 若手の農業者と話をすると、やはり事務的な能力が、ビジネス経営体に移る場合にはたくさん勉強しないといけないのかなと思うことが多々あります。パソコンの能力等もふだん使っていないと相当難しいと思うんですね。
 私も前職は会社員でございまして、会社にいたのが8年前なんですけれども、そのときは部下にパソコンを指導している立場だったんですけれどももう8年たったらどんどん忘れていって、よく言われるのがもうおまえは議員を落選したらどこの会社も雇ってくれないねというぐらいひどい状況です。
 ですので、そういった事務的な能力を確保するという支援も重点的にやっていただけるとありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 1点再質問です。
 マーケティングでございますけれども、先ほど平均年齢62歳というお話がありました。もちろん御年齢がいかれている方々は見識が非常に高くて経験もありますので、もちろんそういった方の御意見も多々いただかないといけないと思うんですけれども、ただマーケティングという意味では、実際に商品を買う方々の意見をどれだけ組み込めるかが非常に大事だと思っております。ちょっと繰り返しになりますけれども、男女の比率、年齢構成の比率は非常に大切なことだと思いますので、やはり専門家委員の構成はちょっと考え直したほうがいいと思うんですね。
 ぜひ、杉本産業革新局長の御意見をお伺いさせていただきたいと思いますので、御答弁をよろしくお願いいたします。

○杉本産業革新局長
 マーケティング戦略本部会議の関係でお答えいたします。
 マーケティング戦略本部会議につきましては、昨年度に初めてつくったわけなんですけれども、これは3300億円あった本県農業の産出額が2200億円まで落ち込んでしまったことを何とかしよう、マーケティングで戦略をつくっていこうとやってまいりました。そういったことから重点的に本県で強味のある品目で成功事例をつくって、まずは目標に近づけるという形で設置しました。
 そういったことから、マーケティング戦略本部会議の委員につきましては経験や実績を重点に人選いたしました。実際にスーパーの現場でバイヤーをやった経験があるとか、スーパーの幹部職や経営者であったりとか、それからJA三ケ日のトップで全国に名立たるマーケティングをやっていた方々です。無印良品の社長をやられた方は韮山出身なんですけれども、こういった方など候補はたくさんあったんですけれども、絞りに絞って集めた形で人選させていただきました。
 8番委員御指摘とおり、若い女性のセンスにつきましては、マーケティング戦略本部会議ではないんですけれども、例えば新商品セレクションのような新しい視点で物事をつくっていくことにおいては女性の視点が非常に大事だということで、実は消費者の女性だけにモニターとなっていただいた商品評価会をやってまいりました。昨年度と今年度の新しい商品づくりという視点においては、例えば連携協定を結んでいるローソンの生産部門を担っている若い女性の方々に商品を見てもらい、評価してもらう形で取り組んでおります。
 やはり、県内で産出されているいろいろな生鮮品や加工品もあります。そういったものを総じて産出額をふやしていきたいという大きな戦略の中で、商品を誰に売っていくのかターゲットを見ながら、現場の声を聞く、意見を聞く場面においても実際にバイヤーの経験のある経験豊富な方に聞いたほうがいいのか、あるいは若い女性の視点、若いセンスでもって求めている商品をつくっていったらいいのかという形で、マーケティング全体を見ていきたいと考えております。
 したがいまして、若い女性の視点も商品をどこに売っていくかということをしっかり考えながらしっかり取り組んでまいりたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 意見、要望とさせていただきます。
 杉本産業革新局長から御回答いただきました専門家委員に関しては、今のままでいこうかなというニュアンスで聞こえたんですけれども、やはりその専門家委員も、これからアンテナショップをつくる上においても大変大きな御提言をいただく機関になると思うんですね。例えばアンテナショップを成功させるためには、それこそやはり若い女性を呼ばないと多分成功しないと思うんですね。こんなこと言っちゃあれですけれども若い女性を呼び込めば勝手に若い男性もついてきますし、それにつられておじさまもおばさまも来るようなことはマーケットの基本だと思います。
 要望とさせていただきますけれども、やはり若い、消費者に近い方も専門家委員に入っていただいてばんばん意見を言っていただくということを、改めて御要望させていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 次の3点の質問に移ります。
 委員会資料67ページでございます。
 ふじのくに花の都しずおかづくりの推進でございます。
 まず、平成29年度の主な取り組みが3つございます。花の都しずおかフラワーデザインコンテスト2018、企業での花装飾の推進、花の都しずおか大商談会の開催ということで、提示をしていただいています。
 こういった事業を開催するに当たって、どなたの御意見を伺って決めていらっしゃるのかを質問させていただきたいと思います。
 なぜこんなことを申し上げるかというと、やはり若手の花卉栽培の方々とお話しすると販路開拓に対して非常に意欲的でございます。皆さんからすると、予算をいただけるのであれば自分たちですばらしいものを考えて、すばらしい提案をさせていただく気持ちはありますって結構皆さんおっしゃるんですね。これはこれでいいと思うんですけれども、同じ内容でやっていくと飽きもきますし、厳しい部分も出てくるのでそういった若い方の意見をしっかり聞くのが大事かなと思ったので、ちょっと質問させていただいたところでございます。
 まず、どうやって決めていくのか御回答いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 では、82ページでございます。
 先ほど、研究のところでも話させていただきましたアサリでございます。(2)本県の取り組みの中の県水産技術研究所による調査研究等で記載がございますけれども、この砂利の敷設と垂下式養殖に関する研究を一生懸命していただいていると認識しております。
 現時点で、こういった研究経過が出ていますという発表ができる部分があれば、ぜひ御報告をいただけるとありがたく思いますのでよろしくお願いいたします。

 最後の質問になります。
 こちらの委員会報告事項で、直に該当するところがなかったのでそのまま申し上げてしまいます。豚肉の「フジキンカ」をいただいたんですけれども脂が甘くて大変おいしいなと思っております。
 養豚業者さんに、何でもっとどんどんつくってくれないのと言うと、なかなかコストが折り合わないと。私がしゃべった方がふじのくにポークをつくっているかは定かじゃないんですけれども、ふじのくにポークぐらいの豚肉をつくっているほうがもうかりますと。「フジキンカ」はすごくおいしいのはよくわかっているんですけれども、商売としては投入した資源に対して利益が伴ってこないと。じゃあどうすりゃいいのよと伺うと、「フジキンカ」の値段をブランディングによって上げていくか、生産コストを下げていくか、2つに1つですみたいな話が聞こえてくるもんですから、ブランディングという意味でも御見解を伺いたいと思いますし、生産コストを下げる意味でも取り組んでいらっしゃると思いますので、現状を教えていただけると思いますのでよろしくお願いいたします。

○出雲農芸振興課長
 花の都しずおかづくりの事業についてです。
 この事業につきまして、平成26年3月に外部専門家の皆様に花の都しずおか基本構想を策定していただきました。そうした中で、個別の事業計画につきましては人材育成、情報発信、生産振興の柱に基づきましてふじのくに花の都しずおか推進協議会という生産、流通、販売、文化など8団体で構成する皆様の協議会で具体的な内容を御討議していただき、決めている状況でございます。
 若い方々についてですけれども、花の都しずおか大商談会の事業主体の中に実行委員会がございますので、そういうところに参画していただきながら具体的な内容については詰めている状態でございます。

○森水産資源課長
 アサリに関する研究の現時点での成果について御回答させていただきます。
 砂利の敷設につきましては、舞阪、雄踏、新居及び佐久米の4地先で建築ブロックで囲った枠に砂利を敷き詰めまして定期的に状況を観察しているところでございます。稚貝の着底状況につきましては肉眼で確認をするほかに手段がございませんので、4月に判明する予定になっております。
 垂下式養殖につきましては、昨年12月から漁業者5名による実証試験を行っているところでございます。2月3日に浜名湖ガーデンパークにおきまして開催されたおいしい舞阪まるごと体験フェアにおきまして、約2カ月養殖したアサリを試験販売した結果、身が大きくて食べ応えが十分、あるいは食感がしっかりしていておいしいと好評をいただいているところでございます。
 今後につきましては、水産技術研究所と漁業者で成分分析や肥満度測定等によりまして品質の確認を行うとともに、可能であれば試験販売にも努めていくこととしてございます。

○松永畜産振興課長
 銘柄豚の富士金華についてお答えいたします。
 「フジキンカ」のブランディングと生産コストの低減ということで御質問をいただきました。
 「フジキンカ」でございますけれども、中国の浙江省からいただきました金華豚と中小家畜研究センターが開発しました富士ロックという豚をかけ合わせまして、中小家畜研究センターが日本で唯一静岡県にしかないブランド豚をつくってございます。
 8番委員御指摘のとおり、金華豚のやわらかい肉質、あるいは甘い脂肪の性質を引き継いでおりまして、料理店や食肉事業者等から非常に高い評価を得ております。
 ブランディングにつきましては、静岡県フジキンカ普及推進協議会を設立いたしまして、県、農協、経済連、あるいは各生産者が構成いたしましてブランドの確立、管理、そして販売促進活動をやっております。肉質の高さから、一般豚が枝肉ベースで1キロ約450円程度でございますけれども、「フジキンカ」につきましては700円という高価格で販売されていると認識しております。ブランディングにつきましてはある程度成功しているのかなと考えてございます。
 一方で、生産コストでございます。この「フジキンカ」につきましては、普及をしていく中で2点の課題があると考えております。
 1点目につきましては、生まれてくる子供の数が少ないことでございまして、おのずから生産性が低くなってしまう。もう1点が、育てている間にどうも下痢をしやすくて、成長の仕方が遅いという、やはりこれも生産効率が低い要因でございます。
 この2つの課題につきまして、まず子供の数が少ないことにつきましては、中小家畜研究センターにおきまして「フジキンカ」の種豚の改良に着手をいたしまして、できる限り子供の数をふやす改良をしてまいりたいと考えております。
 もう一方、下痢による成長の遅延でございますけれども、これにつきましても中小家畜研究センターが「フジキンカ」専用の飼料――餌を開発をしてございまして、この課題が今年度で終了いたします。この開発した飼料を今後普及を進めてまいりまして、生産性の向上に努めてまいりたいと考えております。

○田内委員
 1点質問と、2点要望をさせていただきたいと思います。
 1点質問なんですけれども、花卉の販売促進ってまだまだできると思うんですね。
 今、吉田農林水産戦略監と目が合ってしまいましたけれども、吉田農林水産戦略監はプロでございますので、今後静岡県として何をやっていけば花卉の販売の促進ができて、静岡県の花卉をつくっている業者さんが潤うのかぜひ御意見をいただきたいと思いますので、2点要望している間に考えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 要望でございますけれども、御答弁どうもありがとうございました。
 先日、浜松市志都呂のイオンで、多分JA主催の花をつくっている若手農家たちがメーンの通り道にいろんな種類の花を置いてPRをされていました。
 様子を見ていたらお客さんの食いつきが非常によくて、印象に残ったのが部屋に花でも置いてみようかしらっておっしゃっている方も何人かいらっしゃって、ああいった販売促進の方法はすばらしいかなと思いますので、また花の都しずおかづくりの推進のいろんな取り組みも、またいつか何が効果があるのかお話しさせていただきたいと思います。
 少し余談になりますけれども、そのときに西部農林事務所の職員がいらっしゃって、あんまり近くに行くと何か失礼かなと思ったので遠目に見ていたんですけれども、一生懸命、本当に汗水垂らしながらPRをされていたので、静岡県の未来は明るいなと思ったので申し添えたいと思います。

○吉田農林水産戦略監
 御質問ありがとうございます。
 花の消費は、景気に非常に左右されるということがございます。ここ何年か、本来もっと伸びるんだろうと思っていましたが、頭打ちの状態が続いているというのは正直なところでございます。
 特に、静岡県は切り花を得意としてまいりましたが、その切り花が大変な思いをしているのは現実でございます。ただし景気に左右されるとは言いながらも、花というのはトレンドといいますか、はやり廃りが大きいものでございますので、そこら辺をしっかりつかまえて新しい品種、品目に果敢にチャレンジしていくことが大事なのかなと思っているところでございます。
 それと、この花の都づくりそのものにありますように多くの方に暮らしのあらゆる場面で花を使っていただく、そういった意味も含めまして世代を超えて、例えば高校生にフラワーアレンジメントをやってもらっているのもそういうことでございますし、家庭だけじゃなくて企業等でも使っていただくことでやっているところも1つでございます。
 そういう意味では、静岡県の花の購入金額は必ずしも高いところにございませんので、いろんな場面で使っていただくようなことを進めていくことと、つくる側もトレンドに沿うように工夫をするのが一番かなと思っています。

○野崎委員長
 ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は13時30分とします。

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