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委員会会議録

質問文書

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平成30年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 貴史 議員
質疑・質問日:10/03/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○山本委員
 それでは、一括質問方式で質問させていただきます。
 報告第24号と第25号、県立大学と文芸大の評価結果についての質問で委員会説明資料としては5ページ、6ページが中心になると思います。
先ほど9番委員から評価に当たって、大学院定員の未充足について御指摘がありまして、充足率についてお話があったわけですが、今の日本の経済状況であるとか、昨日のノーベル受賞についてもそうなんですけれども、県内ひいては全国的に盛り上げていくためには、やはり人材育成が重要になってきてます。また高度な専門性の高い人材を1人でも多く育てていくことが重要になってきますので、充足率については伺ったんですけれども、その未充足の原因については先ほど触れられておりませんでした。やはり原因をしっかりと調べた上で対策に取り組んでいただくことが重要かと思いますので、この原因と対策でどのような取り組みをされているのかを1点お伺いします。
 
次に同じく評価で、県立大学のほうですけれども、グローバル化基本方針に基づく交流の加速化について意見と指摘があったと表記がされておりますけれども、やはりこのグローバル化も、今日本において重要な部分でして、過日私も九州にある立命館大学のアジア太平洋大学等に視察をさせていただいて、各県のグローバル化の大学の取り組みがかなり特化してきているなと感じております。県内においても県立大学でそうした部分までいければいいんですが、少なくともこういう御指摘がある中で、外国人留学生の受け入れ等は積極的に取り組んでいく必要があると思うんですけれども、ここで指摘されている基本方針に基づいてという部分の基本方針はどのような内容なのかをお伺いしながら、また指摘に対して大学としてどのように取り組んでいくのか。また県としてはどのように関与していくかについて質問させていただきたいと思います。以上お願いします。

○室伏大学課長
 県立大学の定員未充足の関係とグローバル化の基本方針の関係について答弁いたします。
 まず県立大学の定員未充足の原因でございますが、具体的に調べ上げてということではございませんけれども、一般的に県立大学に確認いたしますと、近年景気が非常にいいということで学部生の就職状況が非常にいい状況になっております。学部生の就職状況がいいと、どうしても大学院に行こうというよりも、そこで就職を決めてしまおうという学生が非常に多くなるということでございまして、こういった状況が1つございます。
あと大学院――修士課程にしろ博士課程にしろ出た後の就職状況、あるいは大学に残る場合であっても、ポストがあるかどうかが今世間的にもかなり問題になっているところでございます。県大でも状況は変わらず、やはり博士課程は出たけれども、なかなか県大に残って引き続き研究をやれるだけの環境は準備できていないのが現状でございます。こういった状況を学生もわかっておりますので、恐らく懸念してなかなか進まないのかなといったところで、原因としては以上を考えております。
 これに対する取り組みでございますけれども、具体的には、とにかく今の学部生を上に引き上げるのがまず第一かと思いますので、懇切丁寧な交流会ですとか、あるいは交流セミナー等の開催を学部ごとに行っております。またそれ以外に学外の方に対しても、例えば留学生等で交流している海外の大学等もございますので、この海外の大学に対して県立大学の修士課程あるいは博士課程に来ていただくように積極的にPRをしたりですとか、あるいは社会人に対しても企業を訪問した際に、大学院で学んでみませんかというPRを少しするようにしております。また看護学部につきましては県内の病院にそれぞれ実習等にも行っておりまして、比較的看護学部の大学院については民間を一度経験されてから大学院で勉強される方も多いものですから、そういった既に看護師になっていらっしゃる方に大学院で勉強しませんかと勧誘を進めているところでございます。

 もう1点、グローバル化の方針の関係でございます。
こちらにつきましては、平成30年2月に学内で方針決定をしたところでございます。これはあくまで現在グローバル化が非常に進展している中で、大学としてもこれからやはり進むべき道を取り組みをして決めなければならないということで、学長の意向もありことしの2月に決定したものでございます。内容といたしましては、グローバルな環境に対応した教育研究環境の充実でありますとか、世界の主要大学との交流の積極的な展開、また地域社会に貢献するようなグローバルな人材を育成しましょうという3つの基本方針を定めておりまして、これに伴って教育と研究、キャンパスの環境整備をそれぞれ整備していきたいということになっております。具体的に言いますと、教育につきましては国際水準の教育を提供するために英語教育をもう少し充実したりですとか、留学生を受け入れるための教育環境等をもう少し整備したり、また研究につきましては研究者の交流をもう少し提携大学等々含めて進めていきたいということ、またキャンパスの環境につきましては今の県大にグローバル化に対応するだけでの専属の組織がございませんでしたので、こういった組織を学内で整備して専門的にグローバル化を扱っていきたいと考えているところでございます。
 これらに対しまして、県といたしましてはやはり今後グローバル化は非常に重要な課題として認識しております。今現在中期目標の見直しの期間でございまして、来年度から新たな中期目標を策定することになっており、その中で県が大学に目標を指示するというフレームでございますので、県といたしましてもグローバル化の推進について具体的に大学に対して指示していきたいと考えております。

○山本委員
 御丁寧な御説明をありがとうございました。
大学院の未充足については、逆に景気がいいのが定員割れを起こす原因になっているということで、確かに景気がいいときもそうなんですけれども、リーマンショック以降、博士号は取ったんだけど使い道がないということで、逆にそういう高学歴の方々が企業から敬遠されているところがあるようなお話も若干耳にしたことはございます。となるとやはり企業といかにマッチングをしていくのかとか、逆にどういう場所に専門性の高い研究等をされた方々のニーズがあるかという橋渡しの部分を何らかの形でやっていただくのが充足率を上げることにもつながるのかなと思いますので、これは別の部局との連携になるのかもしれませんけれども、そのあたりをぜひ取り組んでいただくように要望を1点させていただきたいと思います。

 次に、グローバル化についても非常に前向きに取り組んでいただけるということなんですが、やはり先ほど例に挙げた立命館のアジア太平洋大学なんかでは、世界地図を視察に行ったときの資料でいただきまして、こんな国からも来ているんですかと。かなり積極的に営業活動等されて、いろんな国々から学生さんを呼んでいると。それが結局のところ国々同士の方々の交流にもつながっていますけれども、日本人で学ぶ生徒さんたちの大きな刺激にもなっているし、いろんな言語を話す方々をつなげるための言葉としては英語も必修的にやっていかざるを得ないということで、かなり同じ時間勉強するに当たっても、スキルなり技術なり、あるいは世界感とか価値観等を飛躍的に上げている効果を出しているなと実感いたしました。
もしわかったらで結構なんですけれども、現在県立大学で留学生等が来ていらっしゃるということなんですけれども、大体何カ国ぐらいから来ているのか教えていただきたいんですけれども。

○室伏大学課長
 現在の留学生の国の数ということで平成30年5月1日時点でございますけれども、留学生の数としては80名、国の数としては12カ国でございます。一番多いのが中国でインドネシア、ベトナムという順番になってございます。

○山本委員
 ありがとうございました。80名来ているということです。これからまたグローバル化に向けては推進していくということですので、先ほど言ったようにいろんな国々、いろんな文化を持っている人たちが一堂に会することは地域のグローバル化を推進していくことにもなりますし、より深い人間育成ができると思いますので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。評価としては両法人とも順調に進んでいるということなので、今後もしっかりと指導、監督等を行っていただけるように要望を申し上げまして、私の質問とさせていただきます。

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