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委員会会議録

質問文書

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令和2年9月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:坪内 秀樹 議員
質疑・質問日:09/04/2020
会派名:自民改革会議


○坪内委員
 ありがとうございました。
 大変分かりやすく、現状を確認させていただきました。
 私も地元の声を聞きますと、工業、製造業が今はまだ仕事があるけれども、この先、次の仕事がないという声を大変聞いております。今のうちに製造業系の対策を打たなければ、今でも7割方の減少が見られているということでありますので、今は観光だとか、飲食のほうにスポットが当てられていましたけれども、製造業のほうにも少し先んじて何か対策を打っていけることがあるのかをお尋ねしたいと思います。

○恒友仁参考人
 これは非常に難しい問題で、結論から言うと、まだよく分かりません。今の経済というのは、グローバル化で、静岡県とか日本の国内で収まる話じゃなくて、全世界に渡っちゃってる話で、田舎の小さな工場が作っているものが実は地球の裏側に行っているようなこともあるので、今の世界的な感染状況を考えると、今後は見通せないところがあると思います。海外に進出している方は、今回例えば中国一極集中だとまずいことがよく分かったので、今後、海外拠点を継続するにしても、中国だけじゃ駄目だということも頭では分かってると思うんです。だけれども、それをするにしても、どうしてもコストがかかってしまうので、なかなか身動きが取れないのが実態だと思います。
 理論的には、例えば今後のニューノーマルは、車屋さんが何か別の物を作ったりする。要は、自分たちの技術力を生かしながら、別のものづくりに移っていくという考え方も必要でしょうし、あるいは、企業間同士、あるいは業態間同士の連携も必要になってくると思うんです。けれども、今の動きを見ていると、まだそこまでいっていなくて、結論が分かってない中で動いているところもあるので、政府がイベントをした、その資金のサポートも、まずは継続することがメインになってくると思います。しかもその継続も、いつまで続くのかというところがあって、言葉は悪いんですけれども、もしかしたら息切れを起こしてしまうかもしれません。今も、実はもう稼働できていないんだけれども、回っている。ちょっと言葉は悪いと思うんですが、ゾンビ企業が増えてしまっているんじゃないかと思います。
 ですので、もし何かよい対策があれば、今も日本全体で動いていると思います。そこで、まず、それぞれのこれまで培った考え方、アイデアをもう一度再考して、自分たちがまずはできる、あるいは、自助で、何かできないか考えていく必要があるでしょうし、もしその作ったものを拡販していくということがあれば、行政のサポートが必要になってくると思います。
 今、県がやられているバイ・シズオカは、すごくいい事例だと思うんですけれども、これってまだ特定の分野に偏っていると思いますので、ここをもう少し広げていくことが必要なのかなと思うんです。けれども、さっき御覧のとおり、全業種悪いので、全部をカバーするということがなかなかできていなくて、今後、優先順位を考えながら、行政がサポートを拡大し、それぞれの業者さんにも、アイデアを出してもらい考えていこうと、地域でも共助、ギブアンドテイクでいこうというそのマインドです。要は、今回の一番のポイントは、マインドが冷え込んじゃったということなので、消費者も経営者も投資マインドを上げる、消費者マインドを上げるためにサポートする施策があるといいんだよなと思います。
 
○坪内委員
 あともう1つお伺いしたいんですけれども、今製造業等々が、サプライチェーンの寸断によって、自動車産業だとか、大変な打撃を受けてきていると思いますけれども、これから国内回帰、地方回帰のようなそういう後押しがされるべきなのか。そのあたりの見解をお尋ねしたいと思います。

○恒友仁参考人
 そこは幾つかポイントがあると思います。
 まず、物を作ったら売らなきゃいけないので、売る対象のマーケットがなきゃいけないんですけれども、それが日本の中でまずできますかというところがあると思います。特に自動車は、輸出コストがかかります。例えば中国なんかは、日本の4倍、5倍の販売量があるわけです。そこが全部日本に返ってきてしまうと、そこはそこで問題かなというところがあると思いますし、今後考えなきゃいけないのは、今ちょっとなりを潜めていますけれども、米中の貿易摩擦で、静岡県の製造業が巻き込まれているところもあると思います。そこも様子を見なければいけないですが、人の移動を考えたときは、ここも最近よく言われていることなんですけれども、アベノミクスの負の側面というのは、東京一極集中だったのが、これからは分散の時代になってくるということです。静岡県というのは、その受皿としては、物理的な距離もいいですし、住環境もいいです。すごく受皿としてはいいと思います。ですので、業種によって違うんですけれども、国内に回帰する業種も、ある業種はすごくいいと思いますし、やっぱり主戦場は海外だということになれば、そこは留め置く必要があるだろうと思います。けれども、やっぱりまずは国内で完結する体制を整えておかないと、第二のコロナ、第三のコロナが出たときに、また同じことが起こりますので、やっぱりそこはBCP、事業継続の話に戻るんですけれども、そういったことを考えると、全てが国内回帰じゃなく、部分部分では、そういった要素も取り入れていかないと、今後の企業経営は、継続性が保てないんじゃないのかなと思います。

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