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委員会会議録

質問文書

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平成26年12月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:三ッ谷 金秋 議員
質疑・質問日:12/16/2014
会派名:ふじのくに県議団


○三ッ谷委員
 企業局でやっている工業団地の造成について伺いたいと思います。
 先ほど篠原企業局長からも説明していただき、企業局からもパンフレットをもらっているわけですが、この小山町につくる工業団地なんですが、普通の状況からいけば新東名高速道路にも近くて空気もきれいだし、気温は低いですけれどいいところだろうなと、この絵を見てもそんな気がしますよ。ただ心配なのは余りにも富士山が近くに描いてある。磐田市もそうですが東海道の海岸線では、学者の先生方が大きなアドバルーンを上げてくれたおかげで撤退をすると決めている企業が随分多いようです。
 津波の話はそう言って心配してくれてありがたいんですが、このところ日本列島で火山活動が活発化してきました。先般もNHKの特番を見ていて思ったんですが、富士山の噴火とこの工業団地の造成というのはどのぐらいまで考えているんでしょうか。津波も大変ですが、過去の富士山の噴火の事例をNHKの特番でやっていましたので見ていましたら、噴火によって灰が3メートルぐらい積もっているんですね。
 距離的に富士山の頂上から小山町湯船原工業団地はどれぐらい距離があるかわかりませんが、そういうことも加味しているのか。やたらに造成すればいいというものではなくて、そういう検討はしているのか。
 まず、その点につきまして、お伺いをします。

○井上企業局理事
 富士山の噴火については、具体的な検討はまだしておりませんが、ボーリング調査を見ますと数十メートルの間には溶岩はなかったということで、溶岩流の心配はないかと思います。あと火山灰、スコリアは積もっております。そういったことからまずは安全な避難を第一に考えたいと考えております。

○三ッ谷委員
 今はそこまでしか当局もやってないんですよね。避難までしかやってない。津波対策も一生懸命やってもらうのはありがたいですが、当局もあり余ったお金を使っているわけじゃない。そうかと言ってスマートインターチェンジも平成32年設置ということで、今からまだ6年ぐらい先です。東京オリンピックと同じぐらいの時期まで待たなければいけない。その中でこれだけのお金をかけてやるわけですから、溶岩流が流れ着くか流れ着かないか、規模によってもわかりませんが、今言った噴煙並びに灰が積もるということを勘案して考えないといけないということは事実だと思うんです。
 いかにも、津波はあした来るような話をしているのに、富士山の噴火の話には余り重きを置いていない。当局としても富士山噴火を取り上げるようになったのはここ1年くらいですよね。過去の事例をひもといてみると、東海地震や東南海地震が起きたときに大きな噴火があったという歴史的な資料がたくさん出ています。そういうことを考えると、50センチメートルも1メートルも灰が積もったら企業だって大変でしょうから、そういう造成上の配慮や最悪の事態になったときの工業団地の造成のあり方も考えていくことが大事じゃないかなという気持ちで今聞いたのですが、もう一度その点につきまして答弁をお願いします。

○井上企業局理事
 9番委員御指摘のとおり、危機管理上非常に重要なことでありますので、例えば灰などが積もったときに速やかに排除できるような道路計画なり勾配なりを考えていきたいと思います。
 また、誘致する企業にも、そういった危機管理的なことを考えていただくようなこともこれから検討していきたいと思っております。以上です。

○三ッ谷委員
 工業団地を新規に造成するのも大事ですけれど、沿岸部から撤退した企業の跡地利用について企業局が力を発揮するべきだと思うんです。
 皆さんにやっていただいた掛川大渕・沖之須太陽光発電施設用地についても、以前あった工場が閉鎖してから長年空き地になって草がぼうぼうになっていた。あれと同じような考え方でいくと、例えば磐田市竜洋町でスズキグループの企業が撤退をすると、あれだけの広大な土地から企業が撤退することになれば、雇用の場であり地域振興のかなめだから、磐田市だって大打撃です。
 内陸部では富士山が噴火したときはどうなるのかというような質問に対して、当局は山のほうの内陸フロンティアの開発も大事だけれども、海岸域に息を吹き込む工業団地の生き残り策を打ち出していく。また新たに焼津市で土盛りをして、地盤を上げて何とかそこに企業に来てくれという施策もやっているわけです。
 そういう対策は今お考えなのかどうか、その点について伺います。

○篠原企業局長
 沿岸部の空き工場の問題については、我々としてもぜひ企業誘致をしたいです。正直に言いましてかなりいろいろなところで活動させていただいておりますし、山梨県とか長野県も含めてやらせていただいております。
 ただ、企業局のやれる範囲と交通基盤部等に対策等をお願いして調整して進めていかなければならない部分があります。企業局としてはそういう企業立地については成果を出したいと思っていますので、また御理解をお願いします。

○三ッ谷委員
 確かに開発申請をしてから造成工事をした今までの企業局のパターンと逆に、空いた工業用地の跡地を再利用することも企業局のこれからの仕事だと思うんです。企業が撤退をするという情報があり、そこで行う仕事も企業局の仕事になっていると思うんですよね。
 これは、先ほど篠原企業局長もおっしゃっていましたけれども、あそこに工業用水が流れている。それから中部電力もえらい高圧電流を持っていっているんですよね。そういうものがどんどん無駄になっている。議会で上水道で水の使用量が少なくて赤字が発生していると言われていますから、そういう心配もあわせてしないといけない。
 それなら、沿岸部の企業の撤退跡地なら用地造成をして工業用水を引かなくても、電力も通さなくてもすぐに企業が活動できるんですから、企業局内部でそういう扱いについて今後どうするんだ、あるいはこうしていこうじゃないかということをしっかり検討していく。
 また、企業が県に相談したときに新しい展開で開発することも大事だと思いますが、もう1度その点について答弁をお願いします。

○篠原企業局長
 先ほどは、ちょっと舌足らずなところもありました。
 実は、私が就任してから企業局の東部事務所と西部事務所に経済産業部の課長代理だった者が2人、総務課長として異動しておりまして地域の企業のことについて非常に情報を持っています。今までもそういう仕事をしていたということで、実際にいろいろ企業を回っております。
 富士市ですと、富士市公設市場に空き地のようなものがありまして、そこで富士市といろいろやっております。
 それから、静岡市とも大谷地区の開発の話を私どもが中心になってやっておりますけれども、いろんな話題が出てきますから情報が出て、今企業局と市町と非常にいい連携ができているところが多くなってきております。そういう面も含めてしっかりやっていかなければならない。先ほど6番委員からも御指摘があった焼津市のところも工場じゃないですけれども、いわゆる養鰻で使っていて海に近いところなんですが、そこもやれるかどうかということで積極的にやっていきたいと思っております。

○三ッ谷委員
 ぜひ検討を加えるということでお願いします。

 浄水場の汚泥と管の布設に伴い掘削した土砂の話についてお伺いします。
 今、浜松市から御前崎市までの間で一番大事なのはお金じゃなくて土砂なんですよね。例えば磐田市や浜松市なんかは掘削して、30ミリぐらいの大きな管は新品の砂で周りを埋めなさいとなっている。だから掘った土を埋め戻すというところは全然なくて、全部真っ白な砂で管の周りを保護しています。
 そこでお尋ねするのですが、毎年こういういろいろな掘削をした残土を産業廃棄物として扱うこともあれば、汚泥を乾燥させて肥料をつくるといったこともあると篠原企業局長からも説明が出ています。こういうものをまとめるとまあまあの土砂になるんじゃないかと思うんですよ。
 私の地元の磐田市は太田川のしゅんせつ残土を使おうとしたわけですが、太田川はあれだけ土砂がある中で、まともに堤防に使えるのは3割か4割なんですよね。あとは使えないんですよ。土砂に粘土が多過ぎて堤防の構築には使えないと聞いています。老朽管も多くて、これから随分お金がかかるけれども、本格的にやり直さないといけないという中で、その土砂はどのようにしているのか。
 個人的には、ある1カ所に残土を少しためてもらって、振り分けはするにしてもそういうものにあえて使っていただけるような方策というのは考えられるのでしょうか。その点につきまして伺います。

○市川事業課長
 三ッ谷委員お尋ねの通常の管路の布設がえ等による発生土の処理です。
 管路の更新工事は企業局で実施しておりますが、発生土の量は非常に少量であります。
 したがって、どこかでまとめて後で有効利用するというような活用の仕方はしにくいものですから、少量の工事につきましては工事単位ごとに処分しているというのが現状です。

○三ッ谷委員
 確かに、布設がえをするのは300メートルだけですから土砂は少ないと思いますよ。しかし私は企業局から市町へ協力のお願いをすることで、土砂は相当出てくると思うんですよね。山を崩して持ってくれば楽ですが、なかなかそういうわけにもいかない。長い海岸線を持つ静岡県ですから、なるべく出た土砂は受注した企業がどこかに捨てるんじゃなくて、市町とも相談していつでも無料で引き取りますから、そこに置いていってもらうというような指導はしてもいいと思うんです。そういう積み重ねで土砂をためていくべきだと思うんです。
 そういう指導はできませんか。

○市川事業課長
 残土の有効活用ですが、おっしゃるとおり県にも発生土をためて有効活用するというシステムはございます。それから各市町にもそれぞれあると聞いておりますので、そういう管路の布設がえに伴う少量の土砂につきましては、距離なども大事ですから情報をしっかり仕入れて、そういうものを積極的に活用するように指導したいと思います。
 それから、残土の量の問題がありまして、私どもの浄水場の発生土は量が多く出ます。したがって、それについては今やっているようになるべく有効活用するような努力を引き続きやっていきたいと思います。

○三ッ谷委員
 ありがたい答弁を聞いて、海岸域に住む1人として大変勇気をいただきました。やっぱりそれぞれ県を挙げてそういうことをしていかないといけないと思います。
 新たに山を崩して土砂を持ってくるというのは簡単なようで莫大なお金がかかります。ふだん身近にあるところから再利用するという話につきましては、大変ありがたいと思います。
 企業局の頑張りを期待して質問を終わります。

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