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委員会会議録

質問文書

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平成25年6月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司(牧之原市・榛原郡南部) 議員
質疑・質問日:07/30/2013
会派名:自民改革会議


○大石委員
 一問一答でお願いします。
 空港関係で質問したいと思いますが、まず、自慢するわけではありませんけど、空港候補地がまだ5カ所、3カ所と言っているころから、私は空港問題にずっとかかわってきましたので、足かけもう27年になります。ですから、ここにいる方の中では一番長いかかわりをしてきたと思いますので、それほどではないですけど、その間に起こったいろんな出来事については、ある意味では一番、生き字引ではないかなあと思っていますので、うるさい質問をいたしますが、ひとつ御理解の上でお答えいただきたいと思います。
 まず、開港直後に新知事川勝知事が就任されまして、空港部が解散されたんですよね。そのことで私、従来から空港というのはソフトとハードが相まって空港の建設、今は管理運営と利活用、そうしたものが一体になって部内でいろんな議論を闘わせながら、前向きな方向性を出していくと。かといって、空港があるからといって、10年も20年も空港部というのがある県、自治体はございません。ですから、それは当然、軌道に乗ってくればどちらへ軸足を置くにしてもタイミングだと思うんですが、開港直後に空港部を2つに分けて、それも年度途中に分けられたということが、その後、この委員会審議を通しても、また本会議のやりとりを見ても、どうもマイナス、デメリットのほうが多いような気がしてなりません。そういうことでせめて3年か5年ぐらいは空港部というのを存続させておいてもらいたいなと思います。
 そんなことで、本当ですと私はそういうかかわりをしてきましたので、いわゆる交通基盤部空港局所管のことも一緒になって聞きたいわけです。それでないと話が進まない、つじつま合わないわけですから、そういう面からいくと非常に、この部は管理運営じゃなくて利活用だよと言われると、その視野が狭くなってくるわけですが、それでも服部理事は両部の理事を兼ねていますと。交通基盤部のほうの理事も兼ねていますと先ほどおっしゃっていただきましたので、ボーダーラインの質問もいたしますが、お願いしたいと思います。
 これは簡単な質問ですが、先ほど9番委員からもお話がありましたが、武漢線が延伸になって、たまたま私、副議長のとき、初フライトで行かせていただいて、向こうでテープカットをやらせていただきました。この武漢という非常に歴史的な拠点へ延伸されて、直行便で行けるということはすばらしいことだなあと私も思っています。
 今お話ありましたように、国際便というのはやっぱり特に近隣の国とは、いろんな政治的な絡みとか出来事がありますので、そう簡単にこちらの思惑どおり利活用が高まるということは思いません。この統計によりますと29.3%の搭乗率というのは、私は、普通の民間会社だったら倒産か廃線の目に遭うような搭乗率だと思うんです。ただ、トランジットで上海空港からまたよそへ飛び立つ人のことも考えれば、先方の東方航空ですか、メリットもおありになるような気がします。これは多分、静岡空港だけの傾向だけではなくて、全国的な傾向ではないかなと思っていますが、このね、せめて台湾並みとは言いませんけど、ASEAN、ソウルの2路線並みに搭乗率をアップすることはどうでしょうかね。その可能性というか、努力というか、御意見あったら、まずお聞きしたいと思います。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 現在、御指摘のように中国との間では、いろいろ国際情勢の難しい問題もありまして、武漢線の搭乗率は御指摘のような数字でございます。東方航空のほうからは、もともと週4便のスケジュールでございましたけれども、これを週2便に今、減便をしております。ただ8月はかなり中国からの団体客の予約が入っているということで、8月は4便に戻すということであります。9月、10月については、既にマスコミ等にも流しているように、聞いているところでは、また2便に戻すということであります。
 8月については、かなりの団体観光客があるということでありましたけれども、我々としては、そろそろ中国の国内の団体旅行のほうでまた日本に行くという旅行の募集が、ある程度集まってきつつあるのかなと思っておりますので、ここに少し力を入れて、インバウンドの団体観光客を乗せれば、必ずまた週4便に戻せるぐらいの搭乗率に戻る可能性はありますし、我々もそれに向けて今、最大限努力をしているところであります。
 また同時に、ある程度の草の根レベルの交流というものが地道ではありますけれども、やっていく必要があるだろうということです。この7月も私、武漢まで行きまして、例えば囲碁連盟とか、あるいは生け花の方々とかいったような方々と武漢で草の根レベルの交流会を実施したんですが、こういったものに対しての県としてのいろいろな有形、無形の協力をする、そういったことでこの利用促進に努めていきたいと。そして、将来、国と国との間での関係がある程度正常化すれば、爆発的にお客さんがふえてデイリーになっていくようなことを目指していきたいと思っております。

○大石委員
 後の質問もございますので、これはあんまり細かいことは言いませんが、そういう見通しがあるということで、ぜひ相手方もあることですが、静岡県としての努力をしっかりやっていただきたいと思います。

 それから次に、搭乗率が今徐々に、国際線を中心に向上しつつあるということで、年間利用者数70万人を目指すということです。それで、きょうの議論の中にもたくさんお話がありましたが、富士山が世界文化遺産に認定されまして、そういう意味でいきますと誘客、インバウンドのいわゆる多彩なダイヤというのは、ぜひ組みたいなあと。時間的にも国数的にも便数的にもいろいろ思うわけですが、それは偽らざることですが、ただ相手空港のこともあるし、なかなかこれ、口で言うほど楽ではないんですよね。だから、それはよくわかっているんですが、今回の本会議の中で川勝知事がJR東海の新幹線新駅の話をされる中で、実は静岡県とJR東海さんとの間にはいわく言いがたい、何か溝みたいなものがあって、その修復をまずしてということについて、御自分は大変努力されたということを言われました。私は、そのことは非常によしと、ぜひそうして進めて、一刻も早く新幹線新駅の準備に入ってもらいたいと聞き取りました。一方、日本航空、空港開港までは日本航空が全てのダイヤの中心だったんですよね。FDAもまだなかった。全日空もなかった。日本航空と中国の東方航空、ASEANの泰山あたりを前提にして、前知事、あるいは副知事をやられました当時の岩瀬企画部長等々、日本航空に日参して、そういうスタート時のダイヤであった。それで搭乗率保証という問題もありましたけど、日本航空はその後、経営体質の問題で一度撤退する、今は新しい植木社長のもとで再建されつつあって、非常に評価も高いんですが、そういう我々の世代からずっと親方日の丸を背負った日本航空というのは天下の日本航空だったんですよね。
 その日本航空と搭乗率保証問題を含めて今度はJR東海の場合と逆で、ぎくしゃくしちゃって、最終的には撤退ということと、それから補償金訴訟まで行って、和解しました。それはそれとして、その是非を言っていると時間長くなりますので、あれからかれこれもう2年ぐらいたつもんですから、私は、知事も再選されて県民の信任を受けたわけですので、日本航空と過去のことは別として、FDAさんもすばらしいです。だけど、我々が今度県外視察に行くにも、行きの便は取れたけど帰りは取れないという。機材が小さいから来ないわけで、羽田へおりざるを得ないというようなことを考えると、やはり便数をふやしたりするためには大型機材、あるいは、大型までいかなくても中型機材とか、ある程度パイの大きい航空会社で枝葉末節を言わなくてもわかったと就航してもらうような、日本航空のような会社とそろそろまた再就航の話をしてもいい時期に来ているのではないかなと思いますけど、県としては、そういう試みをされていますか。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 日本航空との間でございますけれども、私、昨年の8月に静岡に来て以降も機会があれば、日本航空の本社にまで出かけて、そして、いろいろ話はさせていただいたりしております。最近の状況はどうなのかというようなことでは聞いておりますが、まだ日本航空のほうからの回答としては、今まだ破綻をしてから日が間もないと。そして経営基盤も、あれだけの営業利益を短期間でV字回復して出してはいるんですけれども、まだまだ十分回復していないのと、何よりも機材がまだ十分ではなくて、かなりの機材を手放しましたので、今はないということもあって、まだ新規路線を一気にまた静岡空港に持ってくるというような話は、向こうのほうからはまだ全然ございません。
 ただ、今回、夏休みとそれから正月にこれまで定例的にやっている静岡空港からハワイへのチャーター便が、たまたまではございますが、旅行エージェントが機材を探していたところ、日本航空が機材を提供するということになりまして、8月9日と14日の日程で実現をいたします。
 こういったような機会をきっかけとして今後も引き続き、日本航空との間では再就航というようなことも含めた、富士山静岡空港への就航というものについてお話をさせていただきたいと思っております。

○大石委員
 御案内のとおり航空業界というのは多彩化してきていますが、それでも二大航空会社といえば全日空と日本航空ですよね。ですから、こういうことがありまして、日本航空へ強力に就航をお願いすると全日空が、何であっちばっかりというような話になったり、今度は全日空にお願いに行くと日本航空が、おかしいじゃないかというような話が実は、開港前にもあったんですね。議会でも誘致活動をする議連もつくりましたから、そういうようなことでね、これは一種の外交だと思うんですよね。だから、そういう複雑な要素の中で、特定の企業だけにお願いするということはなかなか難しいし、既に参入している会社もあるわけですので、なかなか大変だと思います。ただ私は、日本航空は、この静岡空港をつくるときに限って言えば、本当にお世話になったし、また、やる気になって自分たちがもうダイヤを背負っていくんだというぐらいの気持ちで来た会社ですのでね。機材とかその会社の状況がどうこうじゃなくて、やっぱり定期的に日本航空と話し合いをするなり、またはこちらから情報提供するなり、最終的には私は、こういうふうな話は本会議で知事さんに聞いてみたいなあと思っています。ただ、ここで言えることは、もし内部でそういう打ち合わせの機会があったら、ぜひ日本航空についての話も、こういうことで中断しているけど、やっていったほうが逆に言えば、ほかの会社のサービスもアップするかもしれないですね。だから、そういう意味で、いろんな配慮をしていくべきだと。別に私は日本航空のファンではありませんが、そう思いますので、その点どうですか。短くていいですから。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 御指摘のとおりでありまして、いろいろライバル会社の関係とか、それから、かえってライバルが複数いたほうがサービスがよくなるとかそういったこともございますので、前広に取り組んでいきたいと思っております。

○大石委員
 その次に、先ほど来、新しい路線の話とか増便の話が出て、また、それに備えて国際線のターミナルを今のメーンターミナルにして、新たに新設をすると。大体平成27年着工、平成28年あたりに完成して供用開始したいというお話も聞いて、そのことについては私も大賛成です。
 また、空港の経営形態も一度、県が取得した上で整備をして、最終的には民営化の方向へ行くということについても、私は間違ってないなと思うわけですが。一方で、私はあの空港の所在地域の住民でもあるし、そこの首長として以来ずっとかかわってきたもので、積み残した話について申し上げます。最初は、ここへ空港をつくりますよというとき、騒音コンターを見せられた。それは、御案内のとおり、75デシベルの一番真っ赤に塗ってあるところがあの空港の直下で、それから、ずっと帯状に離着陸の、軍艦の船のような形でコンターは示されたわけです。それで俺のところは幾つだ、幾つだって大騒ぎになって、吉田町あたりは、そのコンターがずっと延びていたから強烈な反対運動が起こって、そのために8年ぐらい開港がおくれたわけです。
 それはそれとして、どこでも私は言っているんですが、当初の騒音コンターと、今の飛行コンターは絶対違っているはずです。いうのは、南側へ出るのは3割ぐらい、北側へ出るのが西風に向かって7割ぐらい、そうして、それに基づいて、就航便数と機種を入れてコンターをつくったというわけです。
 ところが、現実には南側のほうで、皆さんが乗ってるとき北側へ出ていったときがありますか。80%以上、南側へ出ています。本来ですと、真っすぐ出て、吉田町の大井川の河口から駿河湾へ出て、南あるいは東へ行くというコンター。現実には、空港の一番南端というか東南端で機体が浮きますよね。浮いた途端に操縦桿を右へ切っていきます。ですから、吉田町の上空なんて飛んでいないんです、ほとんど。着陸のときだけ、エンジンを落としておりてきて着陸するんです。
 着陸もほとんど南側からです。というのは、最近の機種は、多少の追い風でも出ると。北側へ出て、ぐるっと回っていくのと、それから、南へ出て、真っすぐ直線で駿河湾へ出て右折するものと、ドラム缶2本か3本ぐらい燃料が違うんだそうです。ですから、操縦桿を握っている機長さんとすれば、会社のために早目にかじを切るのは当たり前ですよね。
 そういうことになると、本来、それほどの騒音でなかった、あの坂部地区の一番右のお宅はちょっと高台ですが、仕事をしていると、下からガアーンと頭の上を飛行機が飛ぶ。大概、子育てが終わってた年配の方ですけれども、実際住んでいる人にすりゃびっくりする。なれてしまえばと言いますけど、そういう地域もある。それから、牧之原市では、この騒音コンターと空港隣接地域という有利な事業をやってもらうための区画が線引きしてあるわけです。線引き以外の津波危険区域の海岸地帯の細江地域、それから、私の住んでいる静波地域の上空を通って南のほうへ飛んでいるのが現実です。
 これから、便数をふやすということになると、今のような交渉とか、それから大変な問題があります。だけど、ターミナルもふやして、これから大々的にやっていきましょう、搭乗者もふやしましょうというと、当然、今度は、そのことによって騒音コンターを示して、向こうの承認をもらっているわけですから、そのコンターの変更、それから、新しい騒音地域になっている人たちに何らかの特典といってはおかしいけど、従来と違う形で了解をとっていくのではないと、場合によっては反対運動が起こりますよ。
 その点について、私はたびたび地元の会合で、県の空港関係の皆さんたち、空港事務所の人が来たときも陪席で言ったんですけど、騒音コンターが開港あるいは建設当時に示された20何年前のものですよね。今の騒音の調査をやって、新しいものが手元にあるかどうか、ちょっとお聞かせください。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 ちょっとつまびらかには把握しておりませんが、恐らく、騒音コンターは開港前につくったもの以降、新しいものをつくってはいない、今のその飛行経路に合わせたものはたしかつくっていないはずでございます。

○大石委員
 ということになると、これから便数もふやす、それから、もう1つは就航時間。相手方の国に真夜中に着いても、相手方の国から真夜中に着くような便をこっちの夕方に着くようにとか、そういう有利なことばっかり考えていたら、絶対、航空路というのは新設できませんが、そうすると、今のように7時から8時まで13時間という中で、飛行機の離着陸しかできないと便数がなかなかふえないんです。ですから、ふやすためには、それじゃあ朝の6時半から夜の9時までやらせてくださいというような話になるわけです。
 そうなってくると、今までそういう話をたびたび言っているのに何も調査せずに、それから、地元の細江地区とか静波地区でも説明に来てもらいたいと確かに何度も言っているはずなんですけど、一向にそういう話が地元に来なくて、空港の利活用、利活用。
 それから、20何年の間に、ほんとに判こ一つ一ついてもらうのに、汗水垂らして、夜中までやった人たちがいるというのを忘れたかのように利活用とかそういう話ばっかり言っているもんだから、その点について、やはり私は、ちゃんと路線新設あるいは増設、それから、ハード面で新しいターミナルをつくるかという前提として、そういう話はやっぱり地元へちゃんとおろして、説明して、数字的にも納得するものを出さないと私はまずいと思うんです。それについては答弁は要らない、意見として言います。

 もう1つ、これはハード面ですけど、空港建設当時、あの厳しい反対運動の中で、県が直接手を下す施設以外に、各自治体が自主的にやる事業に対して、静岡空港隣接地域振興事業補助金という100億円のお金を用意していただきました。補助率3分の1で、補助金が島田市と旧榛原町で27億円、それから吉田町と旧金谷町で18億円、それで計90億円で、あと10億円は運営費と、いわゆるいろいろな緊急事態に対応できる10億円ということでした。たまたま、今、騒音が余りない吉田町あたりは、まちの真ん中を通るもんだから、いろんな福祉施設とか教育施設とかつくって、100%消化しちゃったわけですよね。一番消化してないのが旧榛原地域で、32%しか消化してなくて、それが、開港後5年間までにということですから、当初は期間があるなと思ったけど、何といっても自主財源を3分の2出さなくちゃならない事業ですので、なかなか財源の捻出が、最近の景気からいって大変だということで、本当に3分の1しか進捗していないわけです。
 だから、こういうことについても、もちろん、あと1年というのではできるわけありません。これは、知事も前にお願いしたとき、延ばしましょうということは言っていただいたので、延伸はしていただけると思うんですが、もう少し県も地元がお金さえ出してくれりゃあ私ら出しますよ、ではなくて、あの大変だった静岡空港問題が、おいしいものを出してくれることによって、みんながそれじゃあ納得しようといって判こをついていったわけです。県は、お金は用意してあるから、あとは地元から言ってくださいというだけじゃなくて、せっかく持っているお金を使う話ですから、それを何らかの形で、こういう形で使ったらどうですかとか、こういう形で応援しますよとか、または、それじゃあ、補助率をちょっとアップしましょうかとか、全額消化したところはいいので残っているところで、宝の持ち腐れにならないようにしてください。
 そういうことを努力することによって、先ほどの騒音の問題とか、いろんな地域に対する説明会というのも和やかなものになるんです。
 最近でもまだ、御存じのように、地元へ来ると、もう住民の方は眉をつり上げてけんか腰みたいな会話になるというのがありますので、そういうバックグラウンドがあって今の静岡空港があるんだよということは、私はぜひわかってもらいたいなと思っています。感想を聞きます。

○服部文化・観光部理事(空港振興担当)
 静岡空港隣接地域振興事業費補助金の経緯と今の状況についてお話をいただきました。
 隣接地域振興事業費補助金については、平成26年度末が期限となっておりまして、この間、ようやく、3市町からそろって、これについては延長してくれという要望をいただいたところです。我々としては、今、皆さんの要望を踏まえて検討しているところです。
 仮に、延長する場合には、当然、使い勝手のよいものとなるように、補助率、それから何に使えるのかという対象事業、こういったものもあわせて見直していくことになろうかと思います。
 我々としても、精いっぱい、各地元の市町の皆さんの要望を聞き入れながら検討を進めていきたいと思っております。
 それと、運用時間の延長、それから騒音の話というのをうまく組み合わせて、地元と調整、話し合いをするということについては、まさに委員御指摘のとおりでございますので、そういう心構えでやっていきたいと思っています。

○大石委員
 検討とおっしゃいますけども、検討じゃなくて、結果を早く出してもらいたい。あと1年しかありませんので、そういう方向で、ぜひそれでお願いしたいと思います。

 もう1点、石雲院展望デッキのことで、先ほど、9番委員からも御質問ありましたし、6番委員からも当初ございました。
 私、行くたびに、あそこに何度か行っているけど物すごい雨とか風が吹いて、とても悠長な殿様気分で富士山を見ているようなそんな雰囲気じゃない。だけど、つくっちゃった以上、利活用しなきゃしょうがないというのは私もよくわかる。ただ、雨対策で、デッキへの道をずっと覆う屋根をつくっていって、果たして突風でも吹いたら飛び上がって、どうだろなというふうに思いますが、何にしてもにぎわいというのをやったほうがいいんじゃないかなと思うんです。
 それで、正直言ってこれは、私も思うけど、みんなも言うんだけど、庶民の感覚からいくと足場を組んで喫茶コーナーをあの程度でガラス張りでつくって、あとは木で花壇をつくって、あと、フラットな広場をつくっただけで6億円というのが高いと。俺につくらせたら3億円か2億円でつくっちゃう、そういう建設屋さんもいました。庶民感覚では、ほんと6億円というとすごいお金ですよ。だから、これは、僕らも議決した立場なので、余りこれ以上言えないけど、それにしても高い買い物というか、作り物だった。
 だから、利用状況はどうなんですか、さっきお話があったように、雨風吹いたときは来ないという中で、統計的なものはとっていますか。

○広岡空港利用政策課長
 石雲院展望デッキの利用状況について御説明いたします。
 展望デッキは、本年2月16日からオープンいたしまして、6月末まで見学者数がトータル8万1449人、8万1000人を上回る方に、135日間ですが、3カ月半で見学していただいております。
 平均いたしますと、一日当たり603人、土日祝日になりますと1,150人の方に見学していただいているという状況であります。

○大石委員
 私のかかわっている人で、いろいろ学校とか老人クラブとかのマイクロバスを運転している人がいるもんですから、その人が、展望デッキへ連れていったら、みんな喜んだよとか、そういう話は聞いていますもので、この数字を聞いてまあまあだと思いますが。
 ちょっと意地の悪いことを言いますが、結果がもう既に出ていることだし、私は、そのこと自体を法的にどうこうと言うつもりではありませんけど、たまたま、知事選挙の告示があったとき、知事さんは候補者としてここで立会演説会をやったですね、このデッキの上で。こういうのはカウントされていますか、そのとき集まった人の数。

○広岡空港利用政策課長
 カウンターをデッキの入り口のところに設置してございますので、自動的にカウントされているものと思われます。

○大石委員
 委員の皆さんに申し上げますが、そのことが公職選挙法上どうかとかというわけではありませんけど、いわゆる公費を投入して、利活用について議論もし、もっと大勢の人にも行ってもらいたいというときに、あそこでそういう政治色の強い会合を持たれたのがカウントされているというのは、ちょっとこれは反省材料ではないかなと。またおかかわりのある委員の方がいらっしゃったら、ぜひ知事さん本人がやったわけですから、お仲間でもいいし、組織の中でお話をしていただければいいなというふうに、私は個人的には思います。

 これは最後の質問になりますが、さっき言ったような、騒音コンターの地域、飛行機が着陸してくるとき真下に、ほんとにおなかの部分に、今もそうですか、廃炉になった旧焼却施設、廃炉になってからもう10年近くなります。ダイオキシンの詰まった煙突がまだずっと立ったままなんです。空港関係の補助金の対象にもならないし、それから国庫補助金は新しくそこへつくり直すというならつきますが、ただ除却というのではお金がつかない。今の環境政策からいくと、あの高い煙突を、足場を組んで、安全で健康に被害のないように取るには数億円かかる。それで、小さな自治体ですので全然手がつかない。
 それと、もう1つ私どもの旧榛原町で、今で言う市民文化センターがあって、非常にここは空港誘致のときには、当時の斉藤知事が来て立錐の余地もない人が集まって決起大会をやったり、いろんな有名な芸能人とか文化人が来て、非常に一世を風靡したところですが、最近の耐震検査で、耐震性がないということで、耐震化をすると8億円かかる。だから、今の利用頻度からいくと、廃止せざるを得ないと言って、市長がそこを廃止して、今、建ったまんまなんです、何も使われない。だから、これ地震になったらどうするのかなと、瓦れきの山か、それとも、中はまだ十分、音響設備から椅子から使えるわけですが、耐震診断という一つの結果として、市民に危ない思いをさせられないということで使わずにいる。
 だから、これは筋違いな要望かもしれませんけど、さっきの静岡空港隣接地域振興事業の関係とか、それから石雲院展望デッキに6億円をかけるんだったら、ほんとに地元の自治体が困って、それも空港関連地域ですよ。だから、そういうところに、仮に1億円でも、豪華だかわかりませんが展望台をつくって、富士山がよく見えるというだけで、だけでというより、ほかにも目的があるにしても、費用対効果という面から見ると、もう少し違う形で、さっき9番委員も言いましたが、現ターミナルビルの展望台をもう少し拡張するとか、今度、国内便を新しくつくるんだったらそこにつくるとか、いろんな発想の転換をしてもよかったんじゃないかなと思っていますが、やってしまったことは仕方がないにしても、そういう空港を支えている地元に課題がたくさんあるということを、ぜひ、この文化・観光部の空港を利活用するんだという人たちには前のめりで行け行けということの中に、やらなくちゃならないこと、忘れてきたことがあったということを私はみんな考えてもらいたいなと思っていますので、御意見を伺って、今度は下山部長に聞きたいんですが、質問を終わります。

○下山文化・観光部長
 空港についてお答えをいたします。
 これまで、空港にかかわる皆さんがいろんな思いをして、全力でこの空港を育てようとしてきたんだと思います。また開港後4年という時間が経過し、これまで一生懸命やってきたことを一度振り返ってみるということは非常に重要かと思います。
 私たちの文化・観光部で進めております利活用の面につきましても、ともすると、こちらの立場で物を考えがちなところがあるわけですけれども、サービスを受ける側の立場でもう1度考えてみるとか、そういったように、今、この4年がたったこの時期において、大石委員から御指摘のように、これまでの歴史をもう1度振り返ってみて、そして、その上で、行政の目から見た視点ではなくて、サービスを受ける方あるいは地域の周辺の皆様の視点でもって、もう1度考え直し、さらにこの静岡空港を発展させていくということが重要かと思っております。よろしくお願いします。

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