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委員会会議録

質問文書

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平成20年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 康輔 議員
質疑・質問日:10/07/2008
会派名:自由民主党県議団


○多家委員長
 それでは、休憩前に引き続いて、委員会を再開します。

○佐野(康)委員
 ひとり1改革運動に対する評価等について、県では、民間企業の経営手法を県独自の工夫を加えて取り入れ、行政の生産性の向上に成果を上げており、その代表的な取り組みとしてひとり1改革運動があると思います。
 この運動は、トヨタをはじめ民間で盛んに行われているQC活動を取り入れたものであり、本県の行政運営は、この取り組み抜きでは考えられないと思います。
 そして、このひとり1改革運動が去る8月に、新聞報道でありましたように、先進的な優秀政策として全国知事会で表彰されました。どのような点が評価されましたのかお聞きします。
 また、ひとり1改革運動に対しての全国の関心というのはどのようなものなのか伺います。

 それから、地震対策についてでございますが、先般、スマトラ沖地震が発生いたしましたときに、これも新聞報道なんですけれども、動物の死骸が一体もなかったという、こういう記事があったんです。ですから、動物というのは御存じのようにいろんな勘がいいわけですよね。それで、今、直前予知だとかそういう予報、避難という中に地電流だとか、長波音だとか、大気イオン等がありますけれども、おそらく動物の長波音というのが非常に人間よりすぐれていて、事前に察知をして高いところに逃げていったというか、それで象が人間を何名か背中に乗せて象と一緒に高いところに逃げて助かったとかいうような記事も見ましたけれども、直前予知、予報、避難の中で、長波音の研究が今どのぐらいまで進んでいるのか、あるいは全国の学者の中でこれらを鋭意研究している学者がいて、何かそういうほうから情報伝達がいただけるのかどうかというようなことを教えてください。

 それから、先ほど10番委員からも質問がありましたが、県立総合病院における不適切な管理された預金口座、ここにありますけれども、今まだ眠っていると言いますか、まだ自己申告とか自主申告とかなくて、現在まだそういうのが水面下でありやなしだったら、それはもちろんないと思いますが、また今度1年か2年後に、ここで出ました申しわけありませんというようなことは起きないように、ぜひ、総務部長を初め皆さんで、そこらを徹底管理、監視というか、そういうことをしていただくようにお願いをしたいと思います。

○山口行政改革室長
 ひとり1改革運動に対する評価についてでございます。先ほど、委員からも御指摘がございましたように、全国知事会におきまして8月27日に、先進政策創造会議、そちらにおきまして全国1,595件の施策の中から行財政改革部門の優秀政策に選定されまして表彰されました。
 どのような点が評価されたかという点ですが、専門委員の方からはこのひとり1改革運動、改革改善運動が各人が目標を設定して10年以上継続していると、そういった点を評価していただきました。
 また、改善に取り組んで取り組み続けている仕組み、10年以上続いているという仕組みですね、そういったものは、他の自治体等と比べますと非常に珍しいと、そういったことで、こういった取り組みなどを他の自治体などにも広げていただいたらいかがかと、そういったような評価もいただいております。
 それ以外に、みずからの力で改革できると、そういった雰囲気というんですかね、みずからの力で改革できるという雰囲気の醸成、そういった職員の能力発揮と、そういったようなことにつなげているところも評価されております。そういったのが専門委員からの評価でございました。
 やはり、私たちのひとり1改革運動は、すべての職員が10年以上取り組んでいると、また量もここ3年は1万2000件を超えていると、そういった継続、なおかつ継続の勢いが衰えないと、そういったような点が評価されているのだと思います。
 それから、全国の関心ということですが、ひとり1改革運動は、今回、全国知事会でも表彰されますように、全国の自治体からも高い関心が寄せられております。毎年、他の都道府県や政令市などから照会等もきておりますが、今年度も東京都や愛知県など6都県、2政令市から、この運動の取り組み状況と運動を取り入れるにはどうしたらいいのかと、そういった調査がきております。
 また、県内におきましても、昨年度、改革改善運動をテーマにしたシンポジウムをやりましたところ、県内の市町におきましても関心が高まり、10の市町におきまして本県のひとり1改革運動の取り組みを参考にしながら、各市町においてもこの改革改善運動の取り組みを始めてると、そういったようなことも聞いておりまして、県内はもとより全国でもかなり関心の高い取り組みになりつつあると思います。以上です。

○岩田防災報道監兼防災情報室長
 今、お話のありました直前予知に向けて国内ではさまざまな研究が進められております。ただし、その中でも気象庁等が東海地震の直前予知で、今、システム的に24時間体制で監視しているのは、地震でありますとか、それから地殻変動、いわゆるひずみ計でありますとか、そういった物理現象としてある程度これまで実績の持っている物について、シミュレーションしながら直前予知の警報を出す仕組みに乗っかっている。
 ただし、まだまだ研究の余地というのは相当ありまして、今、委員の御指摘のとおりスマトラの地震のときにも、動物がいろいろシグナルを出したとか、過去には中国の地震でも、直前にいろいろ井戸の水が変化したり、それから動物が異常な行動を起こして、それが現実に予知の成果につながったという事例もございます。
 そういった意味で、日本の多くの研究者の中に、こういった地磁気であるとか地電流、大気イオン濃度それとか、いわゆる超周波振動みたいなものですね、研究されている方もおられまして、ここら辺の研究について、実はまだ成果が十分にまとまっておりません。まだまだこれからの研究途上であるということで、政府の次期の地震火山調査研究計画、今ちょうど次の5カ年計画を作成しているところでありますけれども、その中でも、まだ実用化はしていないけれども、こういった地磁気、地電流のような、いわゆる宏観異常現象と呼ばれているような現象も将来の地震予知につなげていく研究として、取り組んでいくというようなことも、今の現在の計画案の中で書かれておりまして、そういった取り組みをする研究者の集団、仲間の方々の情報も、私どもで集めつつ成果を期待しているところでございます。

○池谷職員局長
 今回の不正経理に関連をしまして、職員に今後徹底をするようにというお話でございます。
 御案内のとおり、15年度の事務所運営費を受けまして、16年度から県の組織の中に監察スタッフをつくり、内部通報制度をつくり、内部監察を毎年やっておりますし、毎年6月はコンプライアンス月間として、今、所属で何か問題になっているところはないかというような研修会をすべての所属でやっていただいております。
 幸いにして、16年度以降、過去のような不適正な経理による不適正な公金の捻出というのは現在まで出ておりません。我々としてはそれでいいとはせず、きょうも3人の委員の方々からお話がございましたように、今後も職員に対しては毎年きっちり研修を積みまして、こういうことがないように努めていきたいと思います。よろしくお願いをします。

○佐野(康)委員
 ひとり1改革運動というのは、まず、職員にやる気を高めるということがあると思います。2番目に、組織を元気にする取り組みだということが言えると思います。その成果につきましては、ただいま行政改革室長からお話がありましたようによくわかりました。
 こういったすぐれた取り組みは県だけではなくて、ぜひ市町村や民間企業、これを読みますと、いろいろ民間企業にも取り入れられるような項目があるんですね。ですから、市町村や民間企業などの県内のさまざまな分野にも広げていただいて、県全体で取り組むことを考える必要があると思いますが、その点についてどのように考えておられるか。

 また、ひとり1改革運動の事例集、これを見てみますと、非常によい提案がたくさんあると思います。こういったものも参考にして、今申し上げたように市町村や民間企業などにもPRするというか実践してもらう、そういうふうにしてほしいと思いますので、今後の活用方法を考えていらっしゃるかどうか。

 また、先ほどちょっと落としちゃったけれども、歴史的文書の閲覧等に向けた取り組み状況についてでありますが、ことしの2月の定例会で重要な公文書について、今後方策を講じていくというそういう答弁がございましたけれども、現在どのような準備を行っていて、いつごろから閲覧ができるのかを伺いたいと思います。

○山口行政改革室長
 ひとり1改革運動の普及ということですが、私たちは改革改善運動が行政におきましても非常に行政の質を上げるという面で非常に価値ある運動だと考えております。
 また、この改革改善運動、もともと民間の手法を取り入れたものでありますが、県内の中小企業等を見てみますと、まだまだこの改革改善運動が十分にやってないようなところも見受けられます。そういった面で、私たちは改革改善運動をなるべくいろんな情報の手法ですね、いろんなホームページとかそういうのを使いまして、皆様方に情報提供していきたいと思います。
 ちなみに、先ほども言いましたが、昨年度はそういったことで平成19年度にしずおか新公共経営2007というシンポジウムを開きまして、そこで改革・改善運動をテーマにしまして、県内市町村や企業、県内の中小企業を対象に行いました。
 その結果、県内の約100以上の中小企業に参加していただきまして、この改革・改善運動というのが経営にも非常に役立つと、そういったようなこともわかったと、そういったような反応もあったところです。
 今後も、改革・改善運動の取り組みということで、県内の行政だけでなく、中小企業のほうに向けても情報発信、情報提供していきたいと、そういうふうに考えております。

 それから、優秀事例の活用方法とそういったことでございましたが、優秀事例の活用方法は、私たちは共有化といったものに積極的に取り組むようにしております。
 たしか、委員に示していただきました事例集の中には、非常に民間にも使えるような事例があると、そういったのを私たちも聞いております。中にはヤマハ発動機の会長が推薦してくれたような事例もありまして、審査のやり方を非常にわかりやすくやってるとか、電気料の見直しで安くすると、まさに無駄をなくすという経営の方針にも合うような事例もありますので、こういった事例集とか、後は県のホームページ、それと、県庁内ではポスター等も張ってますが、いろんな情報提供の手段を使いまして、情報提供していきたいと考えております。
 また、事例の中には県立総合病院とかこども病院等で取り組んできた優秀な事例が幾つかございまして、そういった事例は、他の公立の病院では非常に共有化というんですかね、まねしやすいという高い評価などもいただいてますので、今後とも引き続き事例の共有化ということで情報提供していきたいと考えております。

○古牧文書局長
 歴史的文書の閲覧等についてお答え申し上げます。
 歴史的文書につきましては、平成3年度から選別収集基準というものをつくりまして、一定の選別をしまして1冊ごとに簿冊目録をつくりまして保存しております。現在、B5版の文書保存箱、横が28センチメートルあるんですが、それが約6,000箱あります。並べますと駿府城の内堀は1,650メートルありますが、それくらいの1,700メートルの文書量があります。
 県民の皆様の利用につきましては、閲覧あるいは写しを交付するという形ですね、御利用いただけるよう考えておりますけれども、まず準備作業としましては、もう一度再選別をしまして、それで今度は簿冊の中から1件1件、1枚1枚文書の名前を、いわゆる文書の件名目録をつくるという作業が必要になってきます。
 そこでまず、本館の1階にあります文庫に戦前の文書があります。特に、昭和15年の静岡大火なんかを記録した文書があるんですが、それらの文書は再選別を要しませんので、それにつきましては現在文書件名目録をつくっております。
 これらの文書につきましては、閲覧に向けまして関係する室と協議を行っているところであります。
 また、実際に閲覧してもらう場合なんですが、閲覧の手続とか、どういう範囲を閲覧したらいいかという検討も行っております。
 歴史的文書と言いましても、個人に関する文書、中身がありますのですべて見せるというわけではありませんけれども、歴史的文書ですのでできるだけ広く閲覧できるような検討をしております。
 このルールにつきましては、要綱という形でつくりまして、案ができたら県民意見提出手続、いわゆるパブリックコメントにかけたいと考えております。
 それから、いつごろから閲覧できるかということなんですが、県民の皆様の利便を考えまして、県庁の中に閲覧室を設けようと考えておりまして、現在関係室と調整しております。その関係上、来年4月を目途に閲覧できるようにしたいと考えております。以上です。

○佐野(康)委員
 ありがとうございました。
 ひとり1改革運動は、静岡県の新公共経営を支えている大切な取り組みでございます。今後もよりよい仕組みとして育ててもらい、そして行政の生産性の向上に役立ててほしいと思います。
 私は、県の役割としては県で開発した手法や知識を県内に役立てるということが、これからは大切になっていくと思っております。
 この運動は、先ほど申し上げましたように、県内市町村や民間企業にとっても非常に有効な取り組みでございますし、役立つ事例も多くあると思います。
 したがって、手法や優秀事例についてさまざまな方法で情報提供を行い、改革改善のやり方や成果の共有化を図って、県全体の生産性の向上を図っていくことが重要であると思います。今後も、ひとり1改革運動が県下全域に普及して役立ててもらえるように取り組んでいただくことをお願い申し上げて終わります。

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