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委員会会議録

質問文書

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平成23年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:深澤 陽一 議員
質疑・質問日:10/05/2011
会派名:自民改革会議


○深澤委員
 それでは、早速質問をさせていただきます。まず、9月補正予算の空港の関連で現年単独災害空港施設復旧費ということで、台風2号の被害を受けた調節池が復旧するということで書いてあります。台風15号の被害の概要についてもいろいろと御報告いただいた中で、今回の9月補正予算にY2と書いてあるんですけども、台風15号の被害の中にも、それとRゼロ両方ともこれが載っています。今回のその補正予算の中に、今回の台風15号の被害の分も含まれていて、この9300万円で十分なのかを、まずお答えいただければと思います。

 それと、あとは所管事務のほうで先に台風15号関連で幾つか伺いたいと思います。港湾の関係で、先ほど御報告いただいたように清水港においてコンテナクレーンとか、さまざまな面で被害が出たということですけども、今回の被害を受けて、ただ直すと、もとどおり戻すというだけなのか、あるいはそれを受けて、今後はこういうふうに改善しようということの検討が進められているのか、今後のコンテナクレーンとか、例えばコンテナの管理とか、そういった部分に関しては、どういった検討がなされているのか、もし現状で進んでいるところだけでも御報告いただきたい、教えていただきたいと思います。

 それと、これは交通ネットワークの関係も含めて、今回もやはり台風で現東名が両線とも通行どめになって、さまざまな交通被害が出たということで、やはりいつもながら薩堹峠の部分に関しては、大動脈の部分が非常に問題になってるということは御認識されてると思うんですけども、その関係で今回で一部うわさなので合ってるかどうかわからないんですけども、新東名が今回の災害の関係で、一部若干供用したんじゃないかという話も聞いたんですけども、来年の初夏、新東名高速道路が開通するのはわかっておるんですけども、またこういった災害がいつ起きるかわからない中では、その初夏までの間に、何か災害の時に緊急で使用できるような協定というものが結べないか、あるいはそういった考えについてはどうなのかということを担当部局のお考えを聞かせていただきたいなということが1点です。

 それとまた、さらに台風の関係で、今回の台風15号の関係だと思うんですけども、12号だったか15号だったか、小笠山総合運動公園のエコパスタジアムの芝生が枯れまして、その後に清水エスパルスと浦和レッズ戦があって、非常にみっともない環境で試合が行われたのをちょっと残念で見ておりました。実際にプレイしてたピッチも、選手もボールが足につかないというようなミスが結構出てたということなので、非常に申しわけない状況で利用してもらったなということを感じてます。
 ほかのグラウンドで余りこういうことってないと思うんですけども、このエコパの芝生の管理というものがちゃんとしてたのかと。
 あるいは新聞で見ると、水が抜けなくて温度が上がったから芝生が根腐れしてしまったというふうに書いてあったんですけども、基本的に水が抜けないということ自体がおかしいんじゃないかと思います。何で水が抜けなかったのか、ちゃんと排水の環境が整ってたのかと、エコパのグラウンドの環境ですね。実際にその後、検証されてると思うんですけども、設備の不備がなかったのかどうかということをまず、御報告いただきたいと思います。

 それと、また今度は台風15号関連で、先ほど御説明いただいた布沢川ダムの関係です。
 県のほうで案をしぼって、そしてパブリックコメント、あるいは地元への説明というものが着々と進められていたわけですが、この台風15号を受けて、この布沢地区でも急傾斜地が崩壊して家が潰されて、残念ながら1名亡くなられました。
 そして今もなお、雨が降ったら3軒避難してくれというような環境がある中で、この周辺の環境整備も含めて、地元住民の意識がちょっと変わってきたと私は受けております。
 そういった意味で、今、パブリックコメントまで布沢川ダムが進んでいる中で、また改めてこの台風15号を受けて、地元の意識、この布沢川ダムのあり方についての意識をもう一度、やったほうがいいと、やっていただきたいと私は思っておるんですけども、その可能性、そういったことができるかどうかということをお考えを伺わせていただきたいと思います。

 もう1つ、先ほどの所管事務の中で、今度は台風15号からちょっと離れまして、新興津国際海上コンテナターミナル整備の関係です。
 過去のいろいろな問題というのはちょっと抜きにしまして、今回、また着々とコンテナターミナルが整備されて、本当に期待されるところです。私も7月の本会議でも質問したんですけども、また今、整備が進んだ中で、地域住民が今まで使ってた道路に関して、コンテナターミナルを整備するに当たって、地域住民が主に使ってた道路より、どちらかというと港湾を利用するトラックが使う道路が優先的になってしまいまして、今まで住民の人たちが使ってた部分に関しては一たん停止になってしまって、環境がいきなり変わってしまいました。地元はそういった説明といいますか、認識はない中で、そういった供用が開始されて、事故も起きているし、あるいは観光バスがその道路が今まで使ってたものが曲がれないような狭い道路になってしまった、突然そういうふうな環境になってしまったということで、非常に地元としては不満を持ってるということですので、やはり今度、今までもそうだったんですけど、今後また、コンテナターミナル、港湾の整備が進む中で、もう少し地元へ配慮していただく、あるいは道路とか港湾周辺の、働いたり、住んでる方々にもう少し配慮した整備の仕方、説明会があってもいいんじゃないかと思うんですけども、その辺の御認識をまずは伺いたいなと思います。

 それと、駿河湾港の関係です。
 今回、うわさで聞いてるのが富士市で製紙会社が撤退するというような話の中で、経済面では非常に苦労されてると思うんです。それに合わせて当然パルプなんかも扱い量が減ったり、非常にマイナスの面があると思うんですけど、今まで清水港と田子の浦港でバルク戦略ということで進めていた中で、今回の富士の製紙会社の撤退が、交通基盤部が中心になって進めていくバルク戦略に関して影響はないのか。これからもやはりバルクで一生懸命やっていくというような考えは変わりはないのかということを聞きたいと思います。

 最後に、もう1点。
 津波対策の部分です。今、津波対策、アクションプログラムで短期の計画の中で事業が進められていると思います。
 そんな中で、先日たまたま地元で津波の関連の地域説明会に行った時に、あくまで津波の第3次地震被害想定というもの、それに対する防潮堤とかの整備をこれからもしっかり進めていく。あるいは砂浜をしっかり涵養して津波を軽減するというような説明を聞きました。その中で今回の多分東海地震、第3次地震被害想定の中で、東日本のほうで見られるように、液状化が多分起こるだろうというような説明を、県の担当のほうから説明で聞きました。
 その中で、すでに県のほうでは、液状化によって防潮堤等々がゼロメートルから、例えば2メートルとか下がると。
 その中でたまたま説明いただいたところは津波の想定が何メートルで、それが万が一防潮堤が液状化で下がっても大丈夫ですよと聞いたんですけれども、ただ、そのほかの津波と防潮堤の高さのことを考えると、県内すべてで液状化が起きた時に、第3次地震被害想定の中でも液状化で下がってしまった防潮堤を津波は越してくるという想定が出てくると思われるんですけど、その辺は県のほうでは認識されてるのか、あるいは液状化で防潮堤がどのくらい下がるという県下全域の調査というものはすでに把握されていて、どのような危険があるという認識を持っていらっしゃるのかどうか。その点をまず聞かせていただければと思います。以上です。

○渡邉空港経営課長
 空港の調節池について、お答えします。
 本議会で9300万円、経費をお願いしておりますのはY2調節池。空港には12の調節池がございまして、このうち、滑走路の端から西側に1.2キロメートルほど離れた場所にある調節池でございます。
 そのY2調節池につきましては、5月下旬の台風2号によりまして地すべりが生じたということから、こちらの復旧費ということで9300万円を工事費としてお願いをし、御審査をいただいているところでございます。
 ただ、台風15号により被災した調節池、こちらにつきましてはY2の調節池とは別途、Rゼロと私どもは呼んでおります。やはり空港の西側、空港の滑走路間から900メートルほど離れているところにある調節池でございます。こちらで大きな変調、地すべりが生じております。それからY2の中で一部、やはりこの台風15号で若干予兆と見られるようなところもあることから、それと合わせての被害ということで御報告をさせていただいておりまして、こちらにつきましてはまだ調査が行われておりませんので、詳細な費用というのはわかりませんけれども、概算ということで費用として入れさせていただいているところでございます。以上でございます。

○稲垣港湾整備課長
 台風15号関連で清水港のコンテナクレーンの被災を受け、これのどのような対策を考えているかという御質問でございますけれど、今回、台風の強風によりましてクレーンが移動して被害が起きたということでございまして、現在はその復旧に全力を挙げて取り組んでいるところでございます。
 風の対策、またいろいろこれから今の原因をもう少し確認をしながら検討を進めていきたいと思います。
 具体的にどういうことがあるかというのは、ちょっと現在のところはございませんが、検討を進めていきたいというふうに思っております。

 それと、新興津のターミナルの整備に続きまして、道路に関係することで地域住民の方のお話が、ということでございました。
 整備をするに当たりましては、地元の住民の皆様といろいろなお話を地元のほうの、現場のほうの職員がお話をさせていただいてると思いますけれども、今後とも進めるに当たりまして、今まで深澤委員のほうからもいろんなお話を私も聞いてございますけれども、さらに進めるに当たりましては、よく住民の方との説明会を緻密に行いながら進めていきたいというふうに思っていますので、どうぞ御協力をお願いしたいというふうに思っております。以上でございます。

○村松道路企画課長
 新東名の緊急時の活用についてお答えいたします。
 県は平成16年8月に、工事中の新東名高速道路の御殿場から引佐間を使用するための大規模災害時における第二東海自動車道、横浜名古屋線の工事中区間の使用に関する基本協定を、当時の日本道路公団静岡建設局と締結しております。
 そのあと、平成17年1月に、緊急車両の選定方法や、使用に当たっての交通安全に関する事項などを定めた細目協定も締結しております。
 そのことに基づきまして、東日本大震災の時には大津波警報にともない、国道1号、東名高速道路が一時通行どめになっておりましたが、3月11日から12日に緊急輸送路として、消防等広域援助の救急車両470台が新東名高速道路を通って被災地に向かったというようなことをやっております。
 なお、平成23年6月時点で、協定区間の御殿場以西164キロメートルでございますが、これにつきましては全線通行可能という状態になっております。以上でございます。

○赤川公園緑地課長
 エコパスタジアムの芝枯れについてお答えいたします。
 エコパスタジアムはスタンドの固定席すべてが屋根に覆われておりまして、この屋根がフィールド面において影となり、周辺のゴルフ場とか同じようなスタジアムで使われている暖地型の芝が生育するのに必要な十分な日照時間がとれないということで、比較的日照時間が少なくても済む寒地型の芝を使用しております。
 で、今回の芝枯れにつきましては、この時期、寒地型の芝はもともと暑さには弱いものですから、そういうことで芝生にストレスがかかっていた。
 また、先ほど委員御指摘の台風による長雨が続いて、そのあと台風が過ぎたあと、高温の日が続いたということで、芝生は水を好むんですけれど、水が留まることを嫌うんですね。
 ですから建設当時は排水性については気をつけていたんですけれど、長年の利用により有機物が堆積して、多少水が芝生の土壌に滞るような形になっていたところなものですから、水がちょっと高温度になり、委員御指摘のように根を腐らせたということが原因だと考えております。
 基本的には今のような状況の中なものですから、管理のほうは適正に行われていたとは考えております。また、新聞にありますように、芝生の張りかえにつきましては、また今後、専門家の御意見を伺いながら、検討していきたいと考えております。以上でございます。

○鈴木河川企画課長
 布沢川ダムの検証におきます地域住民との意見交換ということに関してでございますが、その節目、節目におきまして、地域との意見交換会は実施しておりまして、第3回の検討の場の結果についての御報告及びそれに関する意見交換としましては、8月末に地域住民の方にお集まりいただきまして開催しております。
 ただ、それ1回で割り切るわけではございませんし、今後も、来月に第4回目の検討の場というものを考えておりまして、そこで大体県としての方針を出していきたいと考えておるわけですが、その後も地域との意見交換、パブリックコメントを実施する予定をしております。
 またさらに、今回、第3回の検討の場で8月末に1回意見交換会――地域への地元説明を行ったわけですが、例えば吉原地区からは、再度意見交換会をしたいという申し出がございまして、明日開催する予定です。
 また、直接的に影響がありましたけど、委員がおっしゃいました布沢地区につきましても、またそういった要請がございましたら、ぜひまた地域のほうに出向いて、意見交換をしたいと考えております。今後ともそういった地域の意見を聞きながら、検証については粛々と進めてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

○平野港湾企画課長
 田子の浦港における製紙工場の撤退は、駿河湾港アクションプランにどういう影響を与えるかという御質問だと思いますが、それにお答えいたします。
 田子の浦港における貨物の取り扱いで、確かに製紙工場の取り扱いは多いんでございますけども、貨物の取り扱いとしてはほかにも多数のトウモロコシとか、セメントとか、いろいろ取り扱っておりますので、基本的な方針自体は変わらないものと考えております。
 ただし、確かに大きな製紙工場ですので、その影響がどういうふうになるのかというのは、地元の富士市ともよく確認して、その件についてはよく見極めながら、また産業立地などと協力してバルクを推進していきたいというふうに考えております。

○桜井河川海岸整備課長
 防潮堤の液状化の対策についてお答えします。
 地震時における堤防の耐震性につきましては、第3次地震被害想定の表層加速度に基づきまして、当課所管では国交省の水管理・国土保全局、旧河川局ですけども、そこの津波対策が必要な海岸延長129.1キロメートルのうち、海岸保全施設のある海岸で、計画津波高より背後地の地盤高が低い27.1キロについて、平成13年度に点検を実施しております。
 平成15年度から、耐震補強工事を進めまして、沼津の牛伏海岸と相良須々木海岸の対策を完了しております。
 現在、浜松の五島海岸につきまして国庫補助を受けまして、耐震対策を進めておりまして、平成23年度に完了する予定でございます。ただし吉佐美海岸が残されております。
 今後は、国の中央防災会議で、「東海・東南海・南海」三連動地震をやっておりますので、その辺の津波想定高の見直しを踏まえまして、未対策の海岸も含めて、海岸全体について必要に応じて防潮堤の耐震点検をあらためて実施いたしまして、堤防高の設計津波高を下回る場合には、液状化対策を進めていきたいと考えております。以上です。

○藪田委員長
 ここで、しばらく休憩します。
 再開は1時15分とします。
 なお、午後の審査終了後、県内視察の日程協議等を行いますので、御自分の予定がわかる手帳などお持ちいただければありがたいです。よろしくお願いします。

( 休 憩 )

○藪田委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

○深澤委員
 それでは午前中に引き続いて、再質問という形でやらせていただきます。
 御答弁ありがとうございます。では、順不同になりますけれども、メモしてある順番で済みません。
 津波対策の関連で、液状化で第3次地震被害想定の津波が防潮堤を越えてくるんじゃないかということで質問をしまして、それに対して県内、防潮堤に対しては、必要なところにおいては耐震対策をちゃんとやってますと。
 で、さらに予想される部分に関しては、また再度やっていきますよということでお答えをいただいたんですけども、その耐震対策をやれば液状化が防げるということでよろしいんでしょうか。そこの部分に関して、まず教えていただきたいと思います。

 もう1つは、新東名高速道路の使用のことで、緊急車両の協定を結んで実績もありますという御説明もいただきました。
 ちょっと私の聞き方も悪かったんですけども、新東名の今回質問させていただきたかったのは、今回の台風15号でも、県内各地で孤立してしまうようなところがあって、そこを新東名が孤立してるところと、いわゆる幹線道路をまたいでるところがあって、新東名を、あるいはインターだけじゃなくて工事用道路ですね、そういったものも使うと自宅に帰れたり、あるいは孤立してるところから出てこられたりというような場所がありまして、そういうことを踏まえて一般車両がこういった孤立状況から抜け出せるような、来年初夏までの間に、そういった協定というのは結べないでしょうかということで、もう一度、再度質問させていただきます。

 3つ目は、先ほど、エコパの芝生枯れのことで伺いまして、いろいろ仕組みのことは、有機物が堆積していたということで、管理は適正であるということでお話をいただきました。よくわかりました。
 で、こういったところというのは、基本的には何年に1度、芝生を全面張りかえするというのが大体慣例っていうんですか、そういったものにしていかないとこういった有機物が溜まるよということでわかっていたと思います。
 そういったことは時期的には、管理は適正だったんですけども、全面張りかえの時期が遅かったんじゃないかというようなことの状況はどうだったのか。ちょっと私もわかりませんけども、実際、全面張りかえを何年に1度やるつもりで、今は何年目でしたよというのが、もしあれば教えていただきたいなと思います。
 あわせて、先ほど御説明いただいたように、日照時間、十分な日照量がないということは前から言われておったんですけども、じゃあ、これからどうするのかと。要は日が当たる工夫をされるのか、多分、サッカーも今ちょうどワールドカップの予選が開かれてて、エコパも国際試合をやる、あるいは親善試合をやる会場の1つでもあります。さらには去年は12月に天皇杯の準決勝も開かれたということで可能性はあります。
 そんな意味で、あそこは芝生が枯れる可能性があるからちょっと遠慮しとこうというような状況にならないためにも、そういった今後のいわゆる管理のあり方とPRについては、どういうふうに考えてるのかちょっとお伺いをしたいと思います。

 最後、1つ。先ほどの9月補正の関係で、空港の調節池に関して御説明いただきました。
 5月に1件、で、今回の台風15号で2箇所、こういったことがあったんですけども、私の認識だと調節池っていうのは、そんなに川みたいに流れが激しいところではないという認識があるんですけども、そういったところでなぜ壁面といいますか、そういったのが崩れたのかの仕組みというか、原因がわかれば教えていただきたいと思います。以上4点です。

○桜井河川海岸整備課長
 防潮堤の液状化対策ということで、耐震化をすれば液状化についても対策されるのかという御質問です。
 液状化がそもそも、砂地盤等でゆるく締まった砂が地震等で揺すられて、粒子化の結合が破れて、砂が液体化して、構造物などが沈下するという状況をいいます。
 防潮堤の液状化対策につきましても、平成13年度に点検いたしまして、点検の結果、やはり想定の津波高よりも堤防高が低くなるというような海岸については、先ほど申しましたような地盤改良等、行ったその耐震化を液状化対策と考えていただいて結構でございます。点検の結果、沈下しても設計津波高よりも堤防高のほうが高いところについては点検オーケーという形で整備しております。
 ただ、今回の東日本大震災を受けまして、千葉県などでかなり液状化が出てるということでございますので、今後、来年度以降ですね、「東海・東南海・南海」三連動地震の検討結果を踏まえまして、想定津波高、それから地震動と、それを踏まえまして液状化するようであれば、そういった対策を実施していきたいとそういうふうに考えております。

○村松道路企画課長
 先ほど御説明いたしました協定につきましては、大規模災害時に緊急車両の通行を確保するためのものでございました。一般車両の利用に関する協定は、今はございません。一般車両の新東名の利用につきましては、1つ事例がございまして、8月11日の駿河湾沖の地震の時に、東名の牧之原サービスエリア付近の上り線の盛り土が崩落いたしました。
 この時に国道1号などが大渋滞となりまして、地元住民の生活道路を確保するために、新東名の大井川橋をお盆の8月15日の土曜日の午前9時から午後4時まで静岡方面への一方通行とさせたことがございます。
 これは島田市に在住、または同市内の事務所の普通車、小型車に限って中日本高速道路株式会社が通行させております。その1日に805台が利用しております。
 新東名でございますが、一般車両の利用につきましては、やはり車両の限定だとか、仮設道路という話もございますが、安全性の確保だとか、どういうふうにルートを選定するのとか、難しい課題があると思いますので、少し可能性のあるところがあるのか、検討をしてみたいというふうに思います。
 いずれにしましても、新東名の1日も早い供用開始が第一だというふうに考えておりますので、中日本高速道路株式会社のほうに、その旨、強く働きかけてまいりたいと思います。以上でございます。

○赤川公園緑地課長
 エコパの芝枯れについてお答えいたします。
 今回の芝枯れを受けまして、エコパスタジアムの建設当時の、芝の種類の選定とか、管理について関わったスポーツターフの専門家がおるんですけれど、その方に御意見を伺ったところ、今回の芝枯れの主な原因は異常気象であるということで、すぐに全面張りかえをする必要はないのではないかとのことです。
 今年3月に、日本陸上連盟の公認検定を受けたんですけれど、その時にフィールド面の高さ――投てき競技の落下域になるんですけれど――フィールド面の高さがもうそろそろ基準を超えてくると。
 ですから、次回、平成28年の3月に検定を受ける予定なんですけれど、その時にはフィールド面を下げてくれと。そうなると、芝の全面張りかえが必要になりますので、基本的には今のところその時期を予定しておるところでございます。
 で、近年、エコパスタジアム周辺も温暖化により、建設当時は熱帯夜が数日だったんですけれど、このごろ40日を超すという現状でございます。
 このことから、今まで寒地型の芝を使用してきましたけれど、暖地型の芝への変更なんかも視野に入れ、少しではございますけれど、フィールド面で適正かどうかということで試験植栽をしているところでございます。
 また、先ほど申しましたように、28年が検定ですので、27年に大規模な工事をやることになるんですけれど、それまで今の芝でやっていけるかどうかというところも含めまして、今後、芝の専門家などに御意見を聞いて、芝枯れの心配のないように、皆様に安心して使えるようなスタジアムにしていきたいと考えております。以上でございます。

○渡邉空港経営課長
 空港の調節池についてのお尋ねでございました。
 今回、そのY2調節池につきまして、現地でいろいろ調べてまいりましたところ、委員御指摘のような、表面が洗われて崩れたということではなくて、のり面の地下の部分に台風等によります雨水が大量に入り込みました結果、その流れ込んだところの上部が支えきれなくなって、まさに地滑りを起こしたというふうな状況にあったことがわかりました。
 ということでございますが、管理用の道路ですとか、あるいは排水用のパイプというところが一部損壊しておりますけれども、調節池そのものの機能が損なわれているわけではございませんので、専門家の皆様等々御意見を伺いながら、より安全な対策をっていうのを検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

○深澤委員
 ありがとうございました。
 もう一度だけ、質問をさせてもらいたいと思います。確認の意味も含めてなんでお願いしたいんですけども、新東名の関係です。
 当然、やはりできるだけ早い供用開始ということで、本当にみんなが待ち遠しく思ってるところなんですけれども、万が一、本当にこういったことが起きた、今回みたいな予想を上回る規模の災害に見舞われたりした場合にどうするかということですね。
 そして今年だけでも東名が通行どめになって、バイパスが混んでというようなことがもう何度も起きていて、非常に困ってるという現状がある中で、それが大体すべて、特に薩堹峠のあたりがバイパスも東名もとまってしまった場合には、国道52号にすべて――それは当局のほうで御認識はされてますけども――大体7万台から8万台くらいの車が集中すると。
 そうすると当たり前のように動かなくなってしまうと。それから逃げるために中山間地のほうに車がどんどん逃げて、そっちもまた渋滞してしまうようなことが、本当に何回も起きておりまして、その時に新東名が使えれば本当に地元の人はいいなという話が何度か出ております。
 2年前の8月に1度だけ、本当にそうやって柔軟に対応していただいたんですけども、そういったことを踏まえて――使わないことが一番いいんですけども――検討している間に初夏になってしまうと思いますんで、できれば早急に検討をいただけるのかどうか、取り組んでいただけるのかどうか、確認の意味でこの御認識をお願いしたいと思います。

 で、もう1点。エコパなんですけども、今、御説明いただきました原因は異常気象だということがあるんですけども、どうもそれだけで片づけるとほかのところで起きてないのにここだけ、環境条件が確かにここだけ違うって言われればそうなんですけれども、異常気象だけなのかなという感じはいたします。
 工事も平成27年度ということなんですけども、実際に本当に毎年、国際試合などの大きな試合がそこで開かれるという意味では、まだ平成27年度まで張りかえをしないで今のものを適正に維持、管理していくことでやっていくよというようでは、やっぱり余りイメージはよくないんじゃないかなと思います。
 会場を変えられてしまうようではなかなか使用率も落ちてしまいますし、評判もよくなくなってしまうということで、もう少し何かしっかりと手をかけられないものかどうか、今の御説明だといまいち、別にそこまでひどい状態じゃないという感じだったんですけども、私はひどいと思ってるんで、その辺の考え、もう少しいいイメージに持っていくために、手をかけたほうがいいんじゃないかということに関してはどう思われるか質問します。

○村松道路企画課長
 新東名の緊急時の利用について、すぐ直ちに検討するかどうかということについてお答えいたします。
 委員御認識のとおり、対象とする交通量が7万台、8万台という大きな量なんで、私として非常にその量を何とかするっていうのは厳しいものかなというふうに思っております。
 先ほど例を挙げました、大井川の橋につきましては、周知の方法が、島田市内の対象地区にちらしを配布したということと、FM島田で放送したということがございまして、災害が起きてから、ちょっと4、5日たってからエリアを決めました。ですから、余りほかの車両が流入していなかったのかなと、利用者が少なかったのかなという感じがしますので、地元の人たちだけがうまく利用する可能性とか、場所があればいいですが、なかなか一般車両も流入してくるとなると、かえってうまくいかない。
 で、先ほど言いましたように、まだできてない道路でございますので、安全面から問題があろうかと思います。一応、どういうことが考えられるのか、すぐ考えてみたいとは思います。以上でございます。

○中井都市局長
 エコパの芝枯れの件でございますけど、先ほど公園緑地課長が申したとおり、エコパが平成13年に供用開始して、今年で10周年になっております。
 で、陸上競技の1種公認を5年に1回受けることになっておりまして、直近ですと、昨年度更新をしておりまして、次の更新のタイミングが平成27年度ということで、本来であればそこでいろいろな芝生だけじゃなくて、トラックとかそういうとこも含めてやるのが一番効率的かなとは思ってはおるんですが、確かにエコパはやっぱりサッカーの聖地でございまして、いろいろなJリーグであるとか、国際試合もございますので、そういうものに本当に今後、来年度以降もだましだましやりながら使っていけるものなのかどうかとか、その辺は現場を管理しています指定管理者の御意見も聞きながら、あるいは外部の専門家の御意見も聞きながら検討していきたいと思っております。以上です。

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