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委員会会議録

質問文書

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平成30年決算特別委員会総務分科会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:10/29/2018
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 よろしくお願いします。分割質問方式で2点質問させていただきます。
 まず、いただいた平成29年度の静岡県財務諸表の概要の5ページに指標で見た静岡県の財務状況というものがございます。一番下の括弧なんですけれども、有形固定資産減価償却比率という数字がございます。これは当然、公会計の統一的基準によるものだと思うんですけれども、そもそも公会計の統一的基準は若干問題点もあると認識しておりまして、例えば固定資産を取得することに関して、1985年以降に取得したものは取得原価。ただ1984年より前に取得したものは再調達の原価で、民間の貸借対照表とは離れてくるかなという課題もありますけれども、それも踏まえた上でいろんな都道府県、自治体が比較できるようになったことは評価すべきものだと思っております。
 それを踏まえた上での有形固形資産減価償却比率の数字でございますけれども、静岡県はほかの都道府県に比べて若干数字が高いと認識をしております。横にもありますけれども資産の老朽化が進んでいることをあらわしていると思いますけれども、この数字に対しまして県としてどのような所見をお持ちかをまずお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○青山財政課長
 お配りしました財務諸表の5ページに指標が幾つかございまして、その一番下の有形固定資減価償却比率は平成29年度で68.8%でございます。私どもも他県と比較可能になりましたので、他県と比較したところ、やはり9番委員の御指摘のとおり、老朽化率が少し高い現状であることは間違いないところでございます。
 実際に、持っている有形固定資産の減価償却が単純に言えば68%まで進んでいますということですので、実際に現在の公共建築物、私どもが持っている庁舎とか、学校とか、県営住宅等々の平成26年4月1日現在の状況ですけれども、平成30年を見越したときに大体耐用年数の30年以上を越すものは約7割となってございます。そういう意味合いから考えても、ここに出ている68.8%は、あながちというと変ですけれども、間違いではないのかなと思っています。
 現在、経営管理部の行政経営課に資産経営班もございますので、県の個別の施設を今後どうしていくかについてはそちらを中心に現在検討をしてございますが、老朽化が進んでいるということは、今後維持補修ないしは建てかえ等に財政需要が発生していくということと、やはり通常、毎年の維持管理費がふえていく可能性もございますので、そういうことも踏まえますと、この数値をしっかりと真摯に捉えて対応を検討していかなければならないかなと考えてございます。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、今、青山財政課長からもお話がありましたとおり、やはり建物ごとといいますか、部局ごとにしっかりと管理をして分析をする必要があるかと思います。例えば奈良県なんかはこの数字が非常に低いですね。ただそれにはやはり理由がありまして、新しい建物をつくっていたり大きな道路を引いているようなこともありますので、数字に踊らされてはいけないと思うんです。ただ繰り返して言いますけれども、部局ごと、建物ごとに、やはりしっかりと見ていったほうがいいと思います。必要な建物なのにまだ更新がされていないということは、数年するとそのお金を大切な県民の税金から出さなければいけないことが当然想定されているので、それに向けての対策は当然されているとは思うんですけれども、より個別に具体的にやっていくことによってトータルとしての数字も改善してくるかなと思っております。これは要望とさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 2点目でございます。平成29年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書についてです。個別に何かというわけではなくて、つくり方について少し考え方を教えていただきたいと思います。
 例えば49ページですね。多文化共生についての改善が載っておりますけれども、端的に感想を申し上げてしまいますと、ちょっと具体性がないかなという見方をしてしまいます。課題があってどうやって改善していくのかが今後一番大切なところかと思うんです。例えば改善(3)に外国人の子供の不就学実態調査を継続し、引き続き適切なフォローアップを行うとありますけれども、具体的にこれこれをやっていきますよというところがきっと大事かと思うんですね。そこまでしっかり書くべきかなと思います。ただ別に多文化共生課の担当の方が悪いと言っているわけではなくて、ほかの例えば健康福祉部とか、文化・観光部とか、
経済産業部とかほかの部署を見ても同じような書き方をしているんですね。なので、もう少し具体的に厚みを持って、改善はしっかり記載したほうがいいと思いますけれども、それについての御所見を伺いたいというのがまず1点。
 これを考える上で、施策展開表も以前に配っていただいているんですけれども、こちらのほうを見ても改善というものも抜けてしまっているので、ここにもしっかり何を改善していくんだということをちゃんと載せたほうがいいかなと思います。それについてもあわせて質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○青山財政課長
 それでは、最初の平成29年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書の書き方でございます。9番委員御指摘のとおり、現時点では各部局の内容につきまして、各部局に任せているのが事実でございます。もともとここをこういう書き方にしたのは三、四年前からだと思いますけれども、評価してその結果の改善策を書くことにしたところでございますので、9番委員御指摘のとおり、今記載をぱらぱらと見てみましたけれども、確かに具体的な取り組みが少し欠けているところもございます。
 現在やっている評価が、“ふじのくに”づくり白書をつくるための総合計画全体の評価や施策展開表の評価として、ここにある決算とかにおける主要な施策の評価という形で幾つかあります。特にここはどちらかというと前年度に行った事業にかかわる評価に近いという形を考えますと、もう少し具体的に、ここを改善するということが見える形のほうがよいかと思いますので、次年度以降少し私どものほうで内容については具体策を書く方向で調整を進めてまいりたいと思います。

○吉良総合政策課長
 施策展開表についてでございますけれども、こちらは本年度スタートします静岡県の新ビジョンを推進するための総合計画作成のための各年度の所属単位の作戦書としての見直しを行ったところでございます。その中で今書き方のお話がございましたけれども、決算審査の資料と決算審査の付属でつけます施策展開表の双方に評価改善という格好で記載がございましたので、この重複を解消するという視点、また文書作成の職員の負担軽減という視点で見直しを行ってございます。
 ただ、決算審査の場では双方見比べることはできますけれども、県民の方が見たときになぜこの評価改善が今のこの施策展開表に結びついているかにつきましては、今お話がありましたけれども、総合計画の評価、“ふじのくに”づくり白書でございますとか、定期監査の調書につきましてはPDFで公開してございますので、そちらもリンクを張るような格好で県民の皆様には公開していきたいと考えてございます。

○田内委員
 前向きな御答弁をいただきまして、ありがとうございました。一つ要望とさせていただきます。
 知事直轄組織や経営管理部の皆様の改善欄は比較的ちゃんと一生懸命考えて書いていらっしゃるなと。具体的には先ほど申し上げたとおり書いてほしいんですけれども、他の部局に比べてはちゃんと書いてあるなと感じます。ただ他部局を見ると、前年度のものをそのままコピーアンドペーストしているじゃないかというものも見受けられるのが現実です。それに関しましては、厳しく指導という言葉が正しいかはわからないですけれども、やはり皆様から改善を促していただくようなことを改めてお願いをしたいと思いますので要望といたします。私からは以上です。ありがとうございました。

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