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委員会会議録

質問文書

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平成29年9月定例会企画文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:10/03/2017
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中田委員
 分割質問方式でよろしくお願いいたします。
 まず、1点目は補正予算についてです。
 サイクルスポーツ県づくり加速化推進事業費2000万円と事業概要書の説明にも書かれているわけですが、地域の実情を踏まえて提案されるツーリングルートの開発及びその商品化等の機運醸成事業の実施ということで具体的に2000万円がどう使われていくのか。例えば県が各市町と連携して、どこかの団体を巻き込んでこういう仕掛けをしてコンサルが入ってこうなるとか、この辺が抽象的なので、2000万円がどうやって生かされていくのかをお聞きしたい。

 観光人材確保緊急対策事業費に関しましては、私も伊豆の地元の状況を見て、確かにほかの業種に比べて離職率とか高齢化の問題等は感じております。これは一般に言われる旅館とかホテルで働いていらっしゃる方をイメージして私も受けとめているわけですが、説明書の中にも他産業より従業員の高齢化が進むとともに離職率が高い現状にあるとおっしゃっている基礎になるデータというか、他産業はこうなのに観光の分野ではこうなんだというデータがあればお示しいただきたい。
 それと、業界の現場の人材確保に一定の効果を上げてもらうためにコーディネーター1人を特に伊豆半島に配置していただけるわけで期待しています。一方でこのコーディネーターの役割について要は人が欲しい事業者側と、例えば求人を扱っている職安とか公の組織との間のマッチングを情報を束ねて整理することから仕事は始まると思うんですが、実を上げるには本当に人材確保までつながる動きがコーディネーターの役割として求められてしかるべきだと思うんです。皆さんは経済産業部との連携事業で既に11名が別の分野も含めてやっていらっしゃることを参考に、ここでさらに広げてという趣旨はわかるんですが、これまで11名がほかの分野でやられてきている実績も踏まえて、コーディネーターにどういう役割を求めて、どこまでのことをやっていくのかについてお聞きしたいと思います。

 伊豆半島ジオパークのところです。
 先ほど6番委員からもお話がありましたが、ジオパークは、願わくば本当に予定どおりにいってほしいと思って期待しております。
 委員会説明資料19ページ4項目に今年度の県の取り組みとして、トレッキング等を通じたジオサイトの魅力発信とかいろんなことをやっていく予定だと書かれているわけです。それは必要なことだと思います。私はこれまでのジオパークの認定を取っていくまでの県の国際的な取り組みとか、ジオサイトを発掘して磨いていく――例えば遊歩道をつくっていったり、つないでいったりというハード部分は非常に大事だと思うので、引き続きやっていくことが必要だと思います。
 一方で、12月にいい結果が出て来年4月に認定となったときに万歳ってなるわけですよね。万歳ってなって報道されて多くの観光客が伊豆半島へ足を運びに行っていろんなジオサイトを勝手にめぐってくれるだろうと思っていると思うんですよ。ただし実際に駅におりてジオサイトまでどういうルートでどう行けばいいのかについて万全の準備が大事です。ただ看板をつけろとかいうことだけを言っているのではなくて、現場に行ったときに観光客を導いてくださるガイドや専門的な知識を持った方が観光客に対してどういう御案内ができるかということが大事だと思っているんです。言ってみればハード整備からソフトをより充実していくこともきちんと見通していかないと。万歳となって報道がされて観光客に勝手に見てくださいということは、それはそれで感動を呼ぶ効果を感じてくださる観光客もいるかもしれないけれども、せっかく来てくれた方をこういう人を配置することによって、もっと実を上げていく取り組みが必要だと思っています。当然考えられているだろうと思いますので、どう考えているのかお聞かせ願いたいと思います。

○都築スポーツ振興課長
 サイクルスポーツ県づくり加速化推進事業につきましては、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技の開催を控え、サイクルスポーツ県づくりを加速させるために今議会に補正予算として計上するものでございます。
 事業の執行に当たりましては、東部地域のサイクルスポーツ協議会の実践団体であります東部地域スポーツ産業振興協議会に委託しまして事業を実施する予定でございます。当団体につきましては東部地域の企業、団体、20市町の自治体が構成メンバーとして入っておりまして、事業執行に当たりましてはそれらの団体からの提案を受けまして事業を推進する仕組みを考えております。
 当然ながら、各団体からの提案事業ということで、地域ごとの特性に応じた事業提案がされるものと期待しており、サイクルスポーツ県づくりはあくまでも地域の視点で事業実施してまいりたいと考えております。

○永井観光政策課長
 まず、宿泊業等の離職率と高齢化のデータについての御質問にお答えいたします。
 まず、離職率は全て宿泊業ということではありませんが、厚生労働省の平成28年度雇用動向調査のデータによりますと、宿泊業を含むサービス業の平均離職率は3年後の離職率でございますけれども、全産業が31.9%であるところ宿泊業を含むサービス業は50.5%ですので3年後の離職率が本当に高いというデータでございます。
 それから、高齢化率でございますけれども、総務省の若干古い調査で就業構造基本調査という平成24年の調査でございますけれども、宿泊業につきましては20代などでは全産業とほぼ同じで宿泊業が15.3%のところ全産業が15.2%ですが、30代、40代の働き盛りになりますと全産業が多いのに比べて宿泊業はかなり落ちてきまして、60代にいきますと全産業が14.5%のところ宿泊業は23%で60代の働き手が非常に多く高齢化が進んでいるというデータを持ってございます。
 続きまして、コーディネーターにつきまして、経済産業部のコーディネーターとの兼ね合いとか、どうやって進めていくかという質問でございます。 委員会説明資料の21ページをごらんください。
 参考の雇用確保に向けた経済産業部との連携事業である産業人材確保緊急対策関連事業費は今9月議会において経済産業部で同じく予算をお諮りしておりますのでこちらに書かれているコーディネーターの11人と学生情報収集員2人はまだ配置になっておりません。今議会におきまして予算承認をいただきましたら、経済産業部で採用される人材とあわせて、私ども観光部門の1名について基本的には同じ事業者を企画提案のコンペで募集しまして、最もいい提案をしていただいた事業者と契約する考え方でございます。
 コーディネーターにつきましては、7番委員から御指摘のあったとおり、より深い支援を要する事業者の実情、雇用環境までよくヒアリングして問題点等を理解した上でマッチングをしっかりやっていくものと考えております。

 最後に、ジオパークの御質問でございます。
 認定後は、ソフト整備が必要ではないかという御質問がございました。我々もまさにそのとおりに受けとめており、確かにジオガイドの活用とか広報物の作成は検討しているところでございます。当初予算の編成前になるべくいい案をつくりまして、万全の体制を期してまいりたいと考えております。

○中田委員
 2000万円の使い道と取り組みはわかったわけですが、私が何でこんなことを聞くかというと、せっかくオリンピックを控えてサイクルスポーツの聖地ということで伊豆半島を売り出していくのですが、今はもう売れ始めているわけですよ。いろんな人が自転車に乗って伊豆半島を満喫している話を見聞きする中で期待している中でオリンピックを控えて雰囲気を盛り上げていくのに金に糸目をつけないと言ったら変な言い方になりますが、効果があったり必要なものであれば、弾力的に予算も組んだりしていく必要性があると思っているんです。だから当初金額を2000万円でやって様子を見ながらなんでしょうけれども、本当に機運を盛り上げていくために必要なものならばやっていかなければならない。もちろん効果の検証もあわせてきちんと要望させていただきたいと思います。
 それと、コーディネーターの役割について伊豆半島を網羅する形で下田に1人ということですが足りるのか。伊豆に置かないといけないから下田に1人を置きましたみたいな感じです。伊豆半島は熱海から下田まで物すごく広いわけですよ。県下あわせてこの時期に、同じように11人の方がそういう役割をやっていくという話がありましたけれども、伊豆の観光に視点を置いてもらったことはいいのですが、やり始めて下田のコーディネーターの方が熱海から西伊豆から中伊豆から東伊豆と全部できるんですかという話になっちゃって非常に薄い話になってこないかなと心配しています。
 ですから、これもまずやり始めて流れを見ながら効果や必要性があれば、コーディネーターの守備範囲の問題も含めて、人員配置とかふやしていくということも観光業の現場で人材を確保するためにやるんだという思いがあれば、今はとりあえず下田の1人で始めますけれども、伊豆半島をしっかりやっていくことになれば、1人では足りなくなるのは当たり前ですから、考え方を御答弁いただきたいなと思います。

 ジオパークのハード整備に続いてソフト整備をと申し上げて、同じお気持ちだと御答弁をいただきました。
 本会議でも質問しましたけれども、基本的に伊豆半島の体験型観光を推進していくときに、いわゆる観光業というと宿泊業みたいなイメージがあるじゃないですか。でも宿泊業だけじゃなくて、例えばジオパークをガイドするジオガイドっていろいろ講習を受けてジオガイドになりますけれども、基本的にボランティアです。そうじゃなくて1つの職業として成り立っていけるような需要を生み出していきたいって思っているんです。ですからジオパークに関してはせっかく新しくできて観光客がくる。ジオガイドがいろんな伊豆半島の魅力を紹介していく中で、例えばガイドだけではなくてトレーナーですとか専門的なスキルを持った人たちが仕事として成り立っていくような幅を持っていかなければいけないと思っています。そのことを県も見据えながらジオパークの認定とともに、先ほどのコーディネーターの役割とも絡むんですけれども、なにも宿泊業に関連したものだけが観光関連産業の人材育成ではないと思っているんです。ですから今回、伊豆半島で下田にコーディネーターを置かれるということは、まずは宿泊の業界のためにというスタートはわかるんですが、伊豆半島のジオパーク認定を見据えて、さまざまな分野で新しい仕事が生まれ、そしてその仕事に対して県がきちんとしたマッチングのフォローをしていける守備範囲を持つべきだと思っていますが、御答弁をいただきたいと思っています。

 それともう1点は、地元の問題なので聞きたかったのですが、伊豆高原にペンションがたくさんございまして教育旅行という名前でもう十数年前から修学旅行のお客様たちを受け入れています。結構定着もしていて、特に関東からいろんな形で高校生、中学生が来ているそうです。5月、6月はシーズンだと思います。
 この間、組合の方から非常に定着している事業なので関西とか中部方面から伊豆高原や伊豆半島へ呼んでくるような流れをさらに拡大したいと御相談を受けました。エージェントとか学校の先生に下見に来てもらうときに実費がかかるので県の補助がないのかなという話がございました。
 私もちょっと調べたら、具体的な県の補助はなさそうなんですね。ただ私は、現に修学旅行というか教育旅行という名目でたくさんの方が来ているので拡大して商売の幅をもっと広げていこうというのは、現実に効果が出ているものに対して上積みしていくという話だと思います。伊豆半島だけではなくて静岡県全体で考えていただいていいと思いますが、教育旅行を伸ばしていくときに、現場が本当に必要としている支援やあり方も研究していく必要があろうかと思います。半分要望みたいな質問で大変恐縮ですけれども、そんな御意見がありますので御答弁いただければと思います。

○永井観光政策課長
 観光人材確保緊急対策事業費におけるコーディネーターの今後の配置の考え方をお答えいたします。
 先ほど御答弁いたしましたとおり、経済産業部におきまして伊豆地域については沼津駅南口の商連ビルにございます沼津ジョブステーションに2名、伊東商工会議所に1名、下田総合庁舎に1名ということで伊豆半島は一応4名で考えております。
 下田総合庁舎に配置する方につきましては、特に観光とか宿泊につきまして知識、経験がある方で、我々からもその辺についてつけ加えておりますが、伊東あるいは沼津に配置される方につきましても就職あるいは雇用に関するプロの方が配置されます。したがいまして例えば伊東の観光業者が下田に行くということではなくて、まずは伊東で話をお受けして、場合によっては下田でも調整を取りながら進めていく体制で考えております。
 なお、来年度以降については新しい取り組みでございますので、今回の状況等を見ながらよりよい方向にしていきたいと考えております。
 それから、今回支援する業界の範囲でございますが、基本的は観光業で宿泊業を中心に考えてございますけれども、観光に関連する例えば土産物を取り扱う事業者あるいは体験型観光を提供するサービスをやっている方も含めて支援していくと考えております。

○神戸観光交流局長
 ジオパークの今後の展開でございます。
 4月に認定されますと、ジオポイントが313カ所がございます。7番委員からお話がありましたように、これらを結んで周遊コースに仕立てていくことが観光の活性化にとって最も大事だと思っております。そのためにジオガイドの養成は必要だと思っておりまして、現在もスキルアップ講座等をしております。これを重ねまして、今でもツアーに組み込んである程度有償でガイドをしている方もいらっしゃいます。そういう方がもっとふえてさらに周遊コースができて誘客につなげていくように取り組んでまいりたいと思っております。

 体験教育旅行につきまして、私どもも子供たちが泊まって自然と触れ合って体験することは非常に子供の成長にとってもいいことだと思いますし、その子供たちがリピーターになってくれるということもございます。さらには収入面で多くの方が修学旅行でお泊まりいただくことが何よりだと思っております。
 この支援につきまして、実際に教育旅行をやっているふじのくに体験型教育旅行誘致推進協議会という全県的な団体の方々のお話も聞きながら現場の状況をよく把握して、今後の対応としてこれが活性化していくような施策について検討してまいりたいと思っております。

○遠藤委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。
( 休 憩 )
○遠藤委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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