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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


平成26年2月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 貴史 議員
質疑・質問日:02/24/2014
会派名:富士の会


○阿部委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質問等を継続します。
 それでは、発言願います。

○山本委員
 私からは、数点にわたりまして一括質問方式で質問や意見等を述べさせていただきたいと思います。
 まず、50ページになります。「有徳の人」づくりということで、非常に進めていただいている部分があるわけですけれども、現在、国でも道徳の教科化ということに向けまして、昨年からさまざまな議論、検討がなされていると承知しております。静岡県といたしましては、「有徳の人」づくりを掲げて、各市町も徳育の推進に臨んでいるわけです。ただ、「有徳の人」づくりの中で、私が若干疑問に思いますのは、道徳という言葉が一言も出てきていないということです。それを含んだ中で、文であり、武であり、芸であるということだと思いますが、私は今まで以上に道徳教育の重要性、必要性を感じております。
 その中で、50ページに、現代的な課題に対応する教員の指導力の向上とあります。「有徳の人」づくりを目指す上では、教員の道徳力の向上という言葉も、ぜひ入れるべきではないかなということを感じました。教員の不祥事という部分では、根絶に向けて鋭意努力されているとは思いますけれども、なかなか実態としては、個人的な問題もあり、難しいところもあると思います。
 ただ、子供たちに、「有徳の人」づくり等を目指して指導するに当たりましては、教員の皆さんが、やはりさすがだというような徳の部分を、お手本として、ぜひ示していただきたいことがございます。指導力にあわせまして、道徳力というのを検討していただきたいなということを思いました。これにつきまして、御意見がございましたら、お願いしたいと思います。
 
 同じように、51ページの(1)徳のある人間性の育成の中にも、道徳という言葉を込めるべきではないかなと思っております。道徳教育の中には、この「文・武・芸」の文の部分に入るかもしれませんが、偉人教育というものをさらに充実した形で行う必要性があるのかなと思っております。読書の推進等は行われているわけですけれども、日本の歴史の中での偉人の検証並びに偉人教育というものを、私自身はぜひさらに活発化していただきたいと思いますので、そうしたことにつきましても、御意見を賜りたいと思います。
 
 次に、55ページになります。
 学校における食育の推進ということで、12月議会で私は提言をさせていただきました。総合計画を読ませていただくと、どちらかというと食の栄養の部分であるとか、食材等の調理とか、そうしたものに重きを置かれているような感覚がございます。食育につきましては、伝統であるとか文化であるとか、あるいは作法であるとか、そうしたことが、非常に大事ではないかなと考えております。食育の推進の中には、そうしたことも具体的に含んで、こういう形で表現をされているのか確認したいと思います。

 次に、69ページです。
 グローバルに活躍できる人材の育成というところに、県内大学生の海外への留学を促進する、あるいは高校生に対しては留学に対する関心を高めるとあります。海外留学に関して促進あるいは関心を高めて、海外へ出ていくようなグローバル人材を育成することについて、具体的にどういうことをやって効果を上げていくこととされているかお伺いしたいと思います。以上、お願いいたします。

○羽田小中学校教育室長
 小中学校の道徳教育についてお答えをいたします。
 委員御指摘のとおり、道徳教育は大変重要だと思います。学習指導要領にも全教育活動を通じて道徳的実践力の育成を図るということが示されてございます。
 総合計画には、特別、道徳の授業でということは書いてありませんけれども、私どもとしては、教科の授業と同様に道徳教育は非常に重要だと考えております。51ページの徳のある人間性の育成ではもちろんそうですし、(2)の健やかで、たくましい心身の育成についても、非常に重要だと捉えておりますので、小中学校教育においては、道徳教育を推進してまいりたいと思います。以上です。

○輿水学校教育課長
 食育の推進についてお答えをいたします。
 栄養教諭の増員等を来年度図っていく考えでおりますが、栄養教諭は、児童生徒の栄養の指導及び管理をつかさどる、そして、チームティーチング等で学級担任と一緒に授業を行うことができるという職になります。給食での食指導、それから個別指導、家庭、地域の連絡調整の中には、栄養だけではなくて、食文化も含めた作法、感謝をしながら食をいただくという事柄も含まれております。よりよい食生活について、学校でも指導していきたいと思います。以上です。

○羽田小中学校教育室長
 偉人教育についてでございます。
 その文言も総合計画にはございませんが、道徳の授業で偉人を扱い、こういう人たちがいたんだよということを知らしめたり、国語や社会等の教科の中でも、いろいろな歴史上の方たちが出てきます。そういう意味で大変重要な指導だと捉えております。以上です。

○岩城高校教育室長
 高校生のグローバル人材の育成につきまして、留学に対する関心を高めるということで、69ページに高校生留学フェア等を行っているわけですけども、この高校生留学フェアでは、留学経験をした高校生とそれを希望している高校生が話をしたり、あるいは留学をあっせんしている業者を集めて相談会を行ったりといったことを行っております。また、国の予算等を活用しながら留学を希望している生徒の支援等を行っているところです。
 ただ、留学につきましては、その年々の国際情勢であるとか経済情勢によって、かなりニーズが変わる状況にあることは事実でございます。以上です。

○安倍教育長
 最近の教員の不祥事を見ていましても、道徳、倫理観、あるいは教職に対する気概というものが薄らいできているということは、ある意味では否めないかなと思います。大学での養成ということもそうかもしれませんけれども、養成、採用、研修という3つの中で、特に我々が受け持っています採用と研修のところで、継続的に教員の道徳と人権ということとも非常にかかわってくるところだと思います。授業力の向上は、もちろん大切ですけれども、人権、道徳という視点からも十分研修をやっていきたいと思っております。以上でございます。

○山本委員
 それぞれの御答弁、ありがとうございました。
 道徳というと、何となくぼんやりとした部分もございますので、捉えどころがないように思われるかもしれませんけれども、我々の世代より上の皆さんは、子供から大人になるに従い、人間力の基礎となる基本的な道徳観というものを、親、地域の人、学校の先生から、知らず知らずに身につけたような感覚にとらわれるんですけれども、今の子供たちは、逆にその部分が余りにも言われなさ過ぎているところがあるように見受けられます。すごく基本的なことでも、聞いたことがないよ、という子供たちも中にはございます。
 偉人教育とあわせてですけれども、これまで以上の取り組みを、この「有徳の人」づくりの中に、ぜひ込めていただきたいです。今、教育長からも御答弁いただきましたけれども、指導力の前に、きちんとした道徳力を指導することによりまして、不祥事の抑制につながることを期待させていただきたいと思います。意見になりますけれども、以上で終わりたいと思います。

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